■道北・オホーツク
銀河線の歴史、枕木で残そう 置戸・旧境野駅隣の「あぐり」 町、前庭に舗装構想 2006/06/23 14:21
【置戸】4月に廃線となったふるさと銀河線の歴史を残そうと、置戸町は、旧境野駅(町境野)に隣接する
交流促進施設「あぐり」前庭に、線路の枕木を敷き詰め舗装する構想を進めている。老朽化が著しい
旧境野駅は取り壊しとなる可能性が高く、今後は「あぐり」が地域活動の中心となることから企画した。
構想では、道道北見置戸線に面する「あぐり」の前庭約二百三十平方メートルを砂利敷きに代えて枕木で
舗装。予備も含め千二百本の枕木が必要とされ、境野駅を中心に約一キロの範囲内の枕木を確保したい
としている。
銀河線を運営する北海道ちほく高原鉄道では、線路や枕木などの処分内容は未定としているが、町は
同社に構想を打診するなどして調整中。地域住民を対象に説明会も開く方針だ。
旧境野駅の駅舎は一九五七年に建設され、現存する銀河線駅舎では古い建物の一つ。境野地区は駅を
中心に発展しただけに、廃線後も地域の拠点を盛り上げようと、地域の住民グループ
「さかいのファミリーステーション」などが野菜市やフリーマーケットを開いている。
地域住民の一部からは駅舎保存などを求める声が出ており、町が要望に応えて構想をまとめ、枕木舗装に
埋め込む形で境野駅と銀河線の記念碑も作成する計画だ。境野地区自治連合会の三浦徳男会長は
「地域で何か銀河線の記憶を残したいという気持ちはある。要望も多様なのでよく話し合っていきたい」と
している。
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