【6ドア編成】東急田園都市線 29【大量増備】

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502名無し野電車区
そろそろ25時を回ったが繁華街の人通りは減りもしない。だが終電も迫ってきたので席をはずし渋谷駅の田園都市線乗り場へと向かった
コンコースの照明はこうこうと照らされて、ごった返している通路は昨年新たに2つ追加され
出口が合計7箇所になったにもかかわらず、溢れ返る人の波がホームに入ることすら困難にしていた。
地下4階のホームに下りると25時32分の海老名行き最終通勤急行を待つ人が数千名
沿線住民の急激な高齢化にもかかわらず田都沿線のブランドで人口が増えつづけ、3年前から国道246号は終日渋滞で動かなくなった
以来当線の利用者はさらに激増し、列車本数は限界一杯まで増やされ、利用者が10万人を切る駅が消えた
やがて8分遅れて急行が入線。20両分あるホーム一杯に列車が入る
すでに満員の列車に無理やり詰め込まれ、あちらこちらから悲鳴が聞こえる
ほどなく浮かび上がる不気味なシルエットは人だらけの池尻大橋駅
ホームから人が落ちそうな込み具合の三軒茶屋で乗り降りは長引き、20両で8万7千人余りの乗客を乗せた急行は二子玉川から地上に出る
前が詰まりつつも、80kmくらい出しているのはさすがと言える。
地上に出て目に付くのは超高層ビル、40階建てのマンションの類ばかり。
綱島・日吉・武蔵小杉で客の大半が乗降りするが全く空かない、まだ私を含めて数千人が苦痛に喘ぐ。
綱島では新横浜方面の最終急行に乗り換える客が降りられないということも良くある。
人ごみあふれる多摩川・田園調布を過ぎて、ホームから改札に出られない人だらけの都立大学、祐天寺を通過すれば
中目黒である。日比谷線は直通区間をさらに延長した。
電車は中目黒に悲鳴とともに入線した。最終の東武伊勢崎線直通 準急伊勢崎行きとの連絡になる。
今は毎朝始発列車を待つ人で殺傷事件すら起きたと聞く上りホームはさらに拡張工事を行っている。
異常な混み具合の状態で列車は渋谷までの3kmを走る。
渋谷につくと、両方のドアが空けられ、5分ほどかけて乗り降りが完了した。
24:50発、明治線、西武池袋線直通最終急行はドアを閉め、走り出す。
あとには、足早に各停に乗り込む客が取り残された。
私は各停に乗り込む客を掻き分けて自宅へとタクシーで向かった。