4)地域の一体的取り組みによる地域イメージの向上
本圏域は地勢的に、また歴史的にも比較的まとまりのある日常生活圏を構成しながら、地理的条件等から他圏域との交流が
比較的少ないため、地域の良さ、魅力が地域の外へ十分に伝わっていないのが現状です。これからの地域づくりにおいては、
なお一層広域的な連携・協力意識を高め、町村間の役割分担や共同事業の展開、施設のネットワーク化の推進などによって、
施設整備や事業展開をより効率的・効果的なものにしていくことが必要です。また、地域が一体となった情報発信などを進める
ことによって、地域のイメージの向上を図っていくことが課題となっています。
5)県際地域との交流の促進
本圏域は、福井県と京都府とに隣接し、昔から環日本海地域と京都・大阪を結ぶ地域として、これらの地域と深い関係がありま
した。近年になっても、鯖街道を通しての交流を活発化するイベントや、福井県嶺南地域との交流を促進するため「福滋県境交流
促進事業」が行われたり、若狭と湖西とを結ぶ鉄道整備の構想が持ち上がるなど、県域を越えた共同の取り組みが盛んになって
おり、環日本海地域にも目を向けた場合の結節点としても注目されています。今後は、これまでの関係をさらに見つめ直し、より
広域的な視点で、湖西の地域づくりにつながる交流を積極的に進めていく必要があります。
1)湖西地域の将来像
豊かな自然を積極的に活用して、質の高い居住・リゾート機能の充実が図られ、自然との共生を目指した新しい交流機能、特色ある
産業が集積する拠点として発展する地域
本圏域は、滋賀においても特に豊かな自然に恵まれています。このため、水や緑をはじめとする潤いや安らぎの空間を積極的に
提供していく拠点として位置付け、恵まれた自然の中での質の高い居住機能や余暇・保養、さらに研究・研修、スポーツなどの特色
ある機能が集積する地域を目指します。
また、交通基盤の強化による立地ポテンシャルの向上を図り、広域的な交流拠点として、既存の産業と新しい産業が連携して発展
する活力ある地域をつくります。