小浜線(おばません)は、福井県敦賀市の敦賀駅から京都府舞鶴市の東舞鶴駅に至る西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線(地方交通線)である。
若狭湾に沿って敦賀市・小浜市・舞鶴市の各都市を結ぶ鉄道。沿線には海水浴場が多く、三方五湖といった観光地を控えていることから行楽・観光路線となっている。
2003年に電化されたが、これは沿線の高浜・大飯などに原子力発電所を持つ関西電力などの電力事業者が地域振興策として費用を一部負担して実現した。
正式な起点は敦賀駅だが、列車運行上は東舞鶴駅から敦賀駅へ向かう列車が下り、逆方向が上りとなっている。
これは、敦賀駅で接続する北陸本線、東舞鶴駅で接続する舞鶴線に方向をあわせたためである。
京都〜東舞鶴間の特急「まいづる」が小浜駅まで臨時に延長運転されることがある。
普通列車は、一部の列車が舞鶴線・山陰本線と直通運転を行い綾部駅・福知山駅に乗り入れている。ワンマン運転を実施。
かつては、北陸・名古屋方面と山陰を結ぶルートとしても利用され、1964年から金沢〜出雲市間に、1966年から名古屋〜出雲市間に小浜線経由の急行「大社」が1982年まで運転され、福井〜天橋立間を「はしだて」が1982年より1992年まで運行された。
また、京都(1996年まで)・東舞鶴〜敦賀間に急行「わかさ」が1999年10月まで運転されていたが、その後電化されるまで優等列車の運転はなくなっていた。
また海水浴シーズンに大阪・京都方面から臨時列車が多数乗り入れて来ていた。
JR東海からの乗り入れ急行列車「エメラルド」も設定されていた。