北海道新幹線を鬼の形相で考えるスレ3

このエントリーをはてなブックマークに追加
56名無し野電車区
■函館-新函館ミニ新幹線案■1■

函館になんらかの形で新幹線を乗入れさせる場合、その収益性の低さから、できる限り建設費などの
初期投資を低廉に抑えなければならない。乗入れを前提とした最も安価な方法は、七飯基地付近から
函館駅までの在来線複線非電化区間を標準軌単線電化と狭軌単線非電化の単線並列とすることであろう。
この場合工費は、
七飯基地−函館15kmの改軌に7億/km(秋田新幹線実績)として105億。
七飯基地−五稜郭11kmの電化に1億/km(小浜線実績)として11億。
函館乗り入れに伴う所要車両数の増加に6連3本18両として2億/両で36億。
初期投資としては150〜160億と考えられる。

一方、本州対函館、札幌対函館の利用客は、フル規格新幹線で運ぶには少なすぎる。本州対函館は白鳥
10往復+対羽田航空7往復+対仙台1往復分。供給席数で約1万席/日。札幌対函館は北斗11往復+対丘珠
航空7往復。こちらも1万席/日に満たない。ミニ新幹線の秋田新幹線はピーク時23往復およそ8000席を
供給している。 本州対札幌を除いた輸送は、ミニ新幹線を中心にピーク時のみフルを用いると効率が良い。

新函館開業時に新青森以北にミニを投入するメリットは、
・この時点でもフリークエンシと輸送力を両立させられる(フル10連毎時1本は輸送力過剰)。
・フル編成の整備を東日本に委託し、東日本のミニ車整備を北海道が引き受ければ、七飯基地をミニ専用の
 設計とすることができ、用地や建屋がコンパクトに納まる。
・札幌開業前の時点で東京発函館行きを既成事実化することができる。
・札幌開業後の札幌函館間直通が容易。新函館駅の再改造(たいした手間ではないが)が不要。
57名無し野電車区:2005/11/12(土) 13:03:23 ID:JWKfpq4F
■函館-新函館ミニ新幹線案■2■

【新函館開業時】
東上大小宇那白郡福白仙古栗一水北花盛沼二八七新津木新函
京野宮山都須河山島石台川駒関沢上巻岡宮戸戸戸青軽古函館
●━●━━━━━━━●━━━━━━●●●●●●∵∴∵∴ A フル10 1/h
∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵┗━━━━●○○●● B ミニ__6 1/h
●━●━━━━━━━●━━━━━━●━━●━●――○∴ C フル10 1/h
∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵┗秋田∵∴∵∴∵∴∴ D ミニ__6 1/h
Bに東京対新青森以南の乗客が集中しないよう、全車指定とした上で発売制限を掛ける。
Cは、ピーク時のみ数本の運転。波動輸送もこの列車が受け持つ。この列車から函館への
アクセスは、在来線で受け持つ。奥津軽、木古内の○は、一部のみ停車。

【札幌開業時】
東上大小宇那白郡福白仙古栗一水北花盛沼二八七新津木新函新八長倶小札
京野宮山都須河山島石台川駒関沢上巻岡宮戸戸戸青軽古函館函雲万知樽幌
●━●━━━━━━━●━━━━━━━━━━━●━━━==━━━━● A フル12 1/h
●━●━━━━━━━●━━━━━━●━━━━●━━==▼━○○○● B フル10 1/h
∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵┗●●●●●○○▼●∴∵∴∵∴∵ C ミニ__6 1/h
∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴●▲●●●●● D ミニ__6 1/h
●━●━━━━━━━●━━━━━━●━━●━━━━▲==━━━━● E フル10 1/h
∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵┗秋田∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵ F ミニ__6 1/h
この時点で、ミニ編成の連結位置を東京方に切り替える。ただし、E2+E3で残るであろう一部の
つばさは、置き換え時までそのままで。○は、一部のみ停車。 新函館の▲と▼は相互接続。
青函トンネル内は、AとB,CとEが続行して通過することで貨物の間合を確保。
58名無し野電車区:2005/11/12(土) 13:03:55 ID:JWKfpq4F
■函館-新函館ミニ新幹線案■3■
【資金調達】
函館乗入れの直接的な受益者は首都圏からの観光客と用務客で、二次的な受益者が函館駅周辺の
観光業者であり、函館周辺の住民は駅付近の居住者を除き利益を受けない。JRは、函館乗入れが
閑散期の需要増加に結びつく場合に限って利益がある。整備新幹線スキームでの建設は論外。

一方函館は、500万/年の観光客を集める。約4割が関東からで、約2割が来函回数4回以上のリピータ。
つまり関東圏には500万の8%、40万人の「函館大好き」人間がいる。
ttp://www.city.hakodate.hokkaido.jp/syoukan/kankou/kankoukihonkeikaku/pdf/3_4-8.pdf

ミニ乗り入れに要する費用は、最低でも160億と試算したが、これを40万人の「函館大好き」で負担すると、
1人あたり4万。これは、函館に一度遊びに行く費用にも満たない。この40万人に対し、函館フリーク
としての自尊心をくすぐる観光施策と定期的な観光情報の発信、 閑散期限定の大幅割引や繁忙期の
優先的な座席提供、といった対価と引き換えに、平均4万の 出資を求めるのが、函館乗入れに要する
工費を調達する一番の近道と考える。