びゅんびゅん京成@2ch[第71部]

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142名無し野電車区
そろそろ21時を回り、アメヤ横丁の人通りも少なくなり、
終電も迫ってきたので席をはずし、上野公園下の京成線乗り場へと向かった
コンコースの照明は薄暗く一面ホームレスの溜まり場であった
JR線・地下鉄銀座線日比谷線の旧駅舎は昨年末で全て閉鎖され、
それに伴い京成線の自動改札も一台のみに削減されたので、
ホームまでのコンコースは悲しいほどのだだ広さを感じてしまう
さらに地下のホームに下りると21時20分発の快速成田行き最終を待つ人が数名
沿線住民の急激な高齢化と減少に加え13年前に首都が移転したために
以来当線の利用者も激減し、列車本数も大幅に削減され
利用者がゼロに等しくなった駅は廃止された、10両分あるホームに2連はやはり不釣合いだ
そして定刻より2分遅れて電車は発車、痛みが目立つロングシートに身を沈めて窓外に目をやると
ほどなく浮かび上がる不気味なシルエットは一昨年廃止された日暮里駅の残骸
次の青砥まで電車はゆっくりと進む、周囲は空き地の間に点々と
古びた木造家屋が見え隠れする、やがて電車はスピードを落とし
青砥駅3Fホームへ入線した、荒廃した青砥駅では乗り降りする人もゼロ
かつては浅草線直通電車で賑わったこの駅も、2年前に浅草線が廃止された今では、
金町押上間を日に数本走る電車との乗換駅に過ぎない
停車時間もそこそこに電車は青砥駅を出発した
                    つづく…