【8000系】東武伊勢崎線・日光線33【浅草口撤退】
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名無し野電車区:
そろそろ25時を回ったが繁華街の人通りは減りもしない。だが終電も迫ってきたので席をはずし池袋駅の東武新線乗り場へと向かった
コンコースの照明はこうこうと照らされて、ごった返している通路は昨年新たに2つ追加された。
東上線直下にある5面4線のホームはやはり供給不足で、溢れ返る人の波がホームに入ることすら困難にしていた。
計画のいい加減さは相変わらずの東武である。ホームに下りると25時32分の宇都宮行き最終通勤急行を待つ人が数千名
沿線住民の急激な高齢化にもかかわらず東京のベットタウンとしての地位を独占し人口が増えつづた。
以来当線の利用者はさらに激増し、列車本数は限界一杯まで増やされ、利用者が10万人を切る駅が消えた
やがて8分遅れて急行が入線。20両分あるホーム一杯に列車が入る
始発とはいえ、すぐに列車は満員になり無理やり詰め込まれ、あちらこちらから悲鳴が聞こえる
ほどなく浮かび上がる不気味なシルエットはホームドアに人が押し付けられた西巣鴨駅
ホームから人が落ちそうな込み具合の王子で乗り降りは長引き、20両で5千人余りの乗客を乗せた急行は竹ノ塚から地上に出る
最新のコンピューター制御で150kmくらいしか出していないが並行するモノレールは止まっているように感じる
地上に出て目に付くのは緑に囲まれた50階建てのマンションの類ばかり。あれは5年前に誕生した三越かと思えば頭上を15両編成の浅草線が跨ぐ
新越谷で客の大半が乗降りするが全く空かない、まだ私を含めて数千人が苦痛に喘ぐ
人ごみあふれるせんげん台を過ぎて、ホームから改札に出られない人だらけの春日部、東武動物公園を通過すれば
右には南栗橋の大検車区である、東武のイメージアップの要因となった新90050系がずらりと並び明日の朝日を待ちかねている。
今は毎朝始発列車を待つ人で殺傷事件すら起きたと聞く上りホームはさらに拡張工事を行っている
ここから先は各停の客も乗り込み、異常な混み具合の状態で列車は栃木までの15分を走る
栃木でやっと空き始めたが、いまだ乗車率170%超の列車は宇都宮へと走り去る
この駅も改札が増やされて久しく、改札口が横50mに広がる
ホームから降りるのに10分近くかかり、地下鉄乗り継ぎ客を横目にタクシーで自宅へ向かった