そろそろ23時を回り繁華街の人通りも少なく、終電も迫ってきたので席をはずし、
明治線との乗り換え駅である新渋谷駅の半蔵門線乗り場へと向かった
コンコースの照明は薄暗いがDQNの居住区となった田園都市線への線路は昨年に全て撤去され
列車は新渋谷始発だけになったので以前ほどの混雑は感じられない
ホームに下りると23時54分の野田線直通柏行き最終快速を待つ人が各乗車口にすでに数名
東西線沿線住民の急激な増加に加え、3年前に間引きダイヤで悪名高いJR千葉が発足して
以来、東西線が複々線化する程当線の利用者も増え、列車本数も大幅に増加され、
逆に利用者が少なくなった田園都市線直通は廃止された
やがて5分遅れて快速が入線。10両のメトロに3連の田都はやはり不釣合いだ
運よく確保した車端部のボックスシートに身を沈めて窓外に目をやる
ほどなく浮かび上がる不気味なシルエットは表参道の留置線に置かれる3連化で
使われなくなった東急5000系の残骸
永田町や大手町で多くの客が乗り、乗車率は250%
怪我人が出たので女性専用車は廃止された
荒れ果てた西葛西で降りる客は多く、まだ1800人余りの乗客を乗せた快速は
西葛西から高架を走る
110kmくらいは出してるだろう 並行する日本の地下鉄で最速といわれた
東西線の快速は100kmだが、わが列車に追い抜かれていく
地上に出て目に付くのは廃ビル?と思ったが、あれは5日前に建て直しで閉店した
サティだった かと思えば頭上を2層式車庫へ行く高架が跨ぐ
西船橋や船橋で客の多くは下車するが、残るは私を含めて800人
新船橋で300人降りて、既に照明を落とした塚田、運動公園前を通過すれば
馬込沢である、なぜか、たった数年しか使われなかった8連の800系がある
かつては毎朝始発列車を待つ人で殺気立った雰囲気さえあったと聞く上りホームは
今では島式になっている
ここから先、まだ多くの客を乗せ、列車は柏までの12kmを走る
新鎌ヶ谷で軽井沢方面の乗り換え客を降ろした列車は六実へと走り去る
松戸市は財政破綻して久しく、駐輪場は日本一高い1ヶ月5000円
橋上駅になった高柳で降り、階段の下の駐輪場に止めておいた自転車に乗った
かつてこの地が鬱蒼とした森林だったことを知る者はほとんどいない・・・