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修正版:
そろそろ21時を回り街の人通りも少なく、終電も迫ってきたので帰り支度をし中野駅の東西線乗り場へと向かった
毎日混雑していた中央線は、沿線に人がいなくなったため2年前に廃止されていまった
また沿線住民の急激な高齢化と人口の減少に加え3年前に往復24車線の新246バイパスが開通して以来
利用者も激減し、列車本数も大幅に削減され、利用者がゼロに等しくなった東西線の駅は廃止された
ホームに上がると21時14分発の快速西船橋行き最終を待つ人が数名…
やがて5分遅れて電車が入線。10両分あるホームに3両はやはり不釣合いだ
いすに身を沈めて窓外に目をやると、
ほどなく浮かび上がる不気味なシルエットは一昨年廃止された落合駅の残骸…。
荒れ果てた高田馬場で乗り降りはゼロ
大手町で客の大半は下車し、残るは私を含めて3人
残りの乗客を乗せた電車は南砂町から地上に出る
90kmくらいは出してるだろうが、並行するバイパスの車は100kmを軽く越える流れでわが列車を追い抜いていく
地上に出ても目に付くのは廃ビル、廃マンションの類ばかり
西葛西の廃駅跡を過ぎて、既に照明を落とした葛西を通過し浦安へと近づく…
浦安に到着し、私以外の2人は降りてしまった
かつて毎朝電車を待つ人で殺気立った雰囲気さえあったB線ホームはいまや崩れかかっている
ここからは私1人を残し、西船橋まで走って行く
途中、妙典駅の線路には置き換えられず放置しっぱなしの5000系がとまっており、錆び付いていた
西船橋で最後の1人を降ろした列車は東葉車庫へと走り去る
この駅も無人化されて久しく、改札口すら跡形もない
線路においておいた自転車にまたがり、無人の町へと帰っていった