80 名前:360 ◆c65w7bfMNw [] 投稿日:05/01/14 22:32:14 ID:tNM3/2nl
>>79 おっしゃるとおりです。164,5〜167kmまで、2,5km程度25‰下りです。
ちなみに、ヴァンドーム前後は、3,4kmほど1‰の下り(ほとんど平坦と
言っていいでしょう)で、その手前には緩い登りがあります。
515.3km/h達成時は、ヴァンドームの通過速度が498km/hでしたが、その9日前の
510.6km/h達成時はヴァンドーム通過速度が502km/hでした。前者は若干調子が
悪かったようです。510,6km/h達成時は25‰手前の164,5km地点で達成しており、
(下り勾配に頼らずどこまで出るか試したためです)、この時そのまま力行していれば、
520km/h程度は出たのに、とSNCFの関係者は悔しがっていたようです。
平坦でほぼ500km/h強でバランスして、25‰で15km/h稼いだと言うのが実際のところ
です。連続下り勾配に助けられた、1回の試験で架線やレールがメチャメチャになったと
いうのはとんでもない誤解で、1日に3回500km/h台を達成している日もあります
(505,8、505,6、510,8km/h)。恐らく、55年の331km/h試験と混同されている方が
多いのではないでしょうか。90年の記録は、脱線係数、走行安定性等は全く問題なく、
集電が限界に達しました。今、粘着式鉄道で高速試験を狙う際の一番のネックは、集電問題
です。この点は、今の日本の架線だと、550km/h程度がほぼ限度となります。
砂埃もうもうなのは、新線で路盤が新しいため、埃を風圧で巻き上げているものです。
ちなみに、TGVは増粘着材に、未だに「砂」を使用しています。基本的に、加速時
には使用しません。主に制動時に機関車の砂撒きを行います。