【魅惑の真紅】名鉄パノラマカー【当然名電】

○青緑
「何？何ですってぇ！？東急旧５０００系の熊本に行った奴が、青蛙の色をしてるですってぇ！？」
「本当に翠星石は緑色をした電車に目が無いな。」
「東急旧５０００系というと、全国各地に飛んでいるですよ。
　それも熊本だけ！一体どうなっているんですぅ！？」
「落ち着きなさい、翠星石。」
桜田家には、いつも通りに翠星石と蒼星石のお二人双子さんがおじゃましている。
双子と真紅は内容ドロドロの鉄道話をしているものの、
翠星石が勝手にジュンのパソコンをいじり、ネットサーフィンをし、その青蛙の情報を発見したらしい。
「あぁ青蛙、東急の中の名車中の名車。
　それを真似して、田園都市線の新５０００系が緑の帯をしてるんですよ。」
「そういえば田園都市線、６ドア車を導入したらしいわね。」
「そうですぅ、それも２両も入れるなんて大胆ですぅ。」
「６ドア車が２両入ってるといったら、山手線ぐらいだけだったのにね。」
「山手線といえば、この間２０５系の撮影に行った以降、その残存車両数が危うくなってるみたいですよ。
　京葉線に移る可能性が大きいみたいですよ。」

「京葉線ねぇ。あの赤がピンクに見えるのは仕様かしら。」
「京葉線の車両といえば、２０１系だけが１０３系と同じように水色をしているみたいじゃないか。」
「やはり蒼星石、青い色をした電車には目が無いですぅ。」
「翠星石もさっきいったばっかじゃないか！」
「え？何と言ったんですぅ？」
「青蛙で驚いているから、翠星石は緑色をした電車に目が無いなって。」
「蒼星石に言われる覚えがないですぅ！」
「そうかなぁ･･･」
蒼星石はぐすっと苦笑いした。他のメンバーもにこやかに笑みを浮かべている。
蒼星石はすぐリズムを取り戻して、
「そういえば、東上線に新型車両が入ったねぇ」
「東上線に新型車両？知らなかったわ。」
「蒼星石は青い電車の情報になるとすぐ地獄耳になるですぅ。」

ｂ

「東上線の今度からの車両、青から変わって、オレンジになるみたいなんだよ。」
「東武らしくない色ねぇ。」
「東武といったら、青のツートンとの白の色合い、ステンレスは赤紫色しか思い浮かばないですぅ。」
「そうだよねぇ、それが１編成導入されて、今運行されてるらしいんだよ。」
「オレンジねぇ…」
「蒼星石なりの、興味深い話ですぅ。」
その後延々と東武とかの鉄道話をして、夕方柴崎家に帰った。
その後、寝る前ジュンが真紅にこう言った。
「あの二体の人形、真紅並に鉄道に詳しいよなぁ。」
「そうね。彼女たちも私と同じような鉄道愛好者よ。」
「ちょっと聞いていいか？なんでそんなに知ってるんだ？」
「さぁねぇ･･･。私も知らないうちに知っちゃうから、わからないわ。」（終）