【熱海】東海道本線静岡口スレ8【浜松】

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580名無し野電車区
“県民の足”まだまだ現役 引退相次ぐ「湘南カラー」電車 東海道線でフル回転

 オレンジに深緑の「湘南カラー」と呼ばれる独特な配色で東海道線を走り、親しまれているJRの
113系電車。運行開始から四十年を超え、新型車両の登場などで都市部の路線から姿を消すな
か、県内では主力車両として活躍を続けている。JR東海静岡支社管内の東海道線を走る半数以
上が同系車両のフル回転。県民の足として、旅行者の足として“ベテラン”は今日も走る。

 113系が県内に初登場したのは昭和三十八年。最高時速百十キロで国鉄の中距離電車の代表
格として、東海道線熱海―豊橋間などで運行されてきた。静岡支社静岡車両区には現在、昭和五
十年代に製造した車両を中心に、百六十六両が所属。主に昼間帯に三―四両編成中心で日本の
大動脈・東海道を疾走する。
 その独特なツートンカラーが特徴。愛称こそ「湘南カラー」だが、県の名産・お茶とミカンを連想さ
せるデザインで人気を博している。通勤に電車を使うという焼津市の会社員男性(47)は「大学時代
に東京でこの電車を見るたびに故郷を思い出した」。
 運転手にも思い入れの強い電車だ。「新型と違い、癖のある電車。ブレーキなど運転技術が要求
されるだけに運転手としての腕が問われた」と元運転手の藤田和彦同支社運輸営業部係長(41)。
当時から113系を乗りこなせば一人前とされ「電車の構造的なことも学べる最高の教材」と語る。 
輸送力アップのため、新型車両では一列の長い座席「ロングシート」が主流となっているが、113系
は四人掛け中心の「セミクロスシート」。同社静岡広報室は「県内の東海道線は都市圏と客層が異
なり、旅行客も多い。昼間には乗客がクロスシートに座り、車窓を眺め駅弁と食べる―という光景が
ある。お年寄りや女性の人気も高い」と需要性の高さを強調する。
 113系も京阪神地区で今年十月のダイヤ改正で引退、東京・神奈川の東海道線からも来年一月
には姿を消す見込み。県内を走る車両は比較的運行年数も短く“脂の乗りきった年代”だ。同広報室
は「故障の少ない安定した車両だけに、これからも県民の足として頑張ってくれるはず」と話している。

ttp://www.shizuokaonline.com/local_social/20040915000000000053.htm