>>431の続きです。
機構では整備新幹線の建設という目的に則って、各種の技術開発を
行なっております。北海道新幹線の建設の着工にあたり、青函の新幹
線と在来線の混在運行の技術開発にやっと着手でき得る予算を計上さ
れたこととなります。
また、総研でも新幹線と在来線の混在運行をテーマに技術開発がさ
れており、これはフリーゲージトレインが主ですが、トンネル内での
速度の異なる列車同士のすれ違いによる風圧実験も行なわれています。
機構側の考えとは、「青函は3本目のレールを敷けば新幹線は走ら
せることはできるだろうけど、同時期に貨物も走らせるところまでは
想定していない。それが安全かどうかはこれから考えること。」とい
うものであります。
総研側の現在の見解とは、「風圧は新幹線には真摯な影響を与えな
いし、在来線でも通常に走行している分には被害の及ぶ危険性は少な
い。」とされています。「ない」ではなく「少ない」のです。
この両論をもって、おそらく鉄道会社は「機構は3本目を敷いてさ
えくれればよく、混在運行は総研と考え、問題ない方法で対処する」
となるでしょう。
新幹線建設に際し、JRにも負担を求めれば、当然安価におさめる方
向に出るでしょうから、尚のことと思います。
いくら声高に「危険性がある」と言ったところでも、実際にその指
摘の被害が発生しないと、中国の故事の「杞憂」と同様であります。