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229旧、鉄拳後談。
 みなさんこんばんは。7ヶ月半振りの復活です。
 いろいろ書いてゆきたい事柄は多数ございますが、関係各位の目の
黒いうちには差し控えなければならないことも多く、その点はご容赦
ください。

昔話・その71 無計画な計画

 東北新幹線の起点は東京です。ですが、実際に東京から東北新幹線
が出発するようになったのはJR移行後です。
 暫定開業の大宮から上野に至るまでは住環境への配慮から速度を落
として運行されており、施設としても地下化や既存施設の移築による
割り当てなど既に存在しているモノへの対策をしながら、という建設
技術以上の困難な問題とぶつかりながら進められました。
 というより「進んでいます」と書くべきで、>>218さんが言うよう
に地下につくったばかりにいつかは発生すると危惧していても、「そ
れは発生してから考えればいい」という官僚的発想の前には、ブルー
カラーは従うしかありません。
  (一旦、送ります。)
230旧、鉄拳後談。:04/10/10 21:16:05 ID:e6Z7asdE
>>229の続きです。)

 さて、北海道新幹線の目標としての終点は札幌です。が、こちらも
都内同様の環境下にあります。
 住環境に配慮しての減速運転を常用しようものなら、東京−札幌の
所要時間の短縮効果への期待が薄まります。もっとも、この点は北海
道新幹線の開業に熱心な方のお宅の側を通ることになりましょうから、
充分に協力してもらえそうですが。
 また、札幌市街地では建設に充分な土地が確保されていません。函
館線の連続立体交差事業に伴い生じた鉄道向きの土地は、道路やらマ
ンションや商業施設が並びました。「新幹線が通るから立ち退いてほ
しい」とは簡単に言えない状況に陥れたと言えます。
 駅は乗降のためにあるのはもちろんですが、乗り換えのためにもあ
ります。JR札幌駅と地下鉄さっぽろ駅とが乗り換えしやすいとは言え
ない関係にあるように、なおも同じJRでありながら新幹線と在来線と
で乗り換えが便利でなければ、あえて札幌駅まで運ぶ意義を失います。
加えて、並行在来線の第三セクター化により、小樽地方の鉄道の経営
主体がどことなるかで、新たな改札も生じる懸念もあります。

 つくったから乗れ。でも便利に乗れるようなつくりではない。これ
が一番の無駄つかいです。