負担金10年で84億 沿線5市町・譲渡価格受諾の場合 名鉄の路線撤退
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名鉄が来年三月に岐阜市内線など四路線から撤退する問題で、岐阜市は二十八日、存続に向けた
基本計画と存続に必要な費用の試算を明らかにした。田神線を除く三路線を存続させ、三路線はす
べてJR岐阜駅前を起点として、JRとの接続を便利にする。
基本計画と試算は、市議会総務委員会で市が報告した試算によると、名鉄が示している譲渡価格
約19億7800万円を受け入れた場合は、岐阜市など沿線五市町が二〇〇五年度から毎年、4億
円前後を五か年計画で分割払いする。
この譲渡価格も含めて毎年、車両整備やレールの保守など維持管理費を加えた沿線五市町の負担
額は十年間で84億5000万円になるという。負担割合は、営業キロ数から算出して、岐阜市が
60億円、関、本巣両市と、北方、大野町で残る24億5000万円になる。
計画では四路線のうち、同駅との接続を便利にすることで、利用者増をはかる。ラッシュ時は、
運行本数を増やし、安全島や軌道内を進入禁止にするなど、利用者の安全にも配慮する。区間が短い
田神線は車両置き場にする。
これらの計画は、運行委託先として名乗りを上げている岡山電気軌道(本社・岡山市)と詰めた内容という。
市側は、総務委員会で「名鉄からの無償譲渡は困難」という見解を示す一方、「国、県からの助成が
引き出せたなら、負担額は軽減する」と説明した。また、名鉄側に対しては、19億7800万円を安く
するよう交渉を続けていくという。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gifu/news001.htm 田神線廃止なら複電圧車不要だ罠。