★JR九州が九州横断特急にワンマン運行導入
JR九州(本社・福岡市)は3月のダイヤ改正から、別府(大分県)〜熊本〜人吉
(熊本県)間(総延長約250キロ)で走らせる「九州横断特急」を、運転士だけの
ワンマン運行にすることを決めた。JRグループでのワンマン特急は全国で初めての
試み。
九州横断特急は、九州新幹線の部分開業(新八代〜鹿児島中央)に合わせ、熊本、
大分地区の観光開発を図るのが狙い。現行の特急「あそ」(別府〜熊本)と、急行
「くまがわ」(熊本〜人吉)を統合する形で、1日上下計8本を運行する。所要時間
は片道4時間半から5時間。
2両編成のため、運転士による乗降客の目視確認が可能になることから、これまで
車掌がしていた客室ドアの開閉やアナウンス、車内の安全管理も目配りできるとい
う。
切符の検札は廃止し、乗・降車駅で行うことで負担を軽くする。このほか、ドアの
開閉装置や車内放送設備の改善も進めている。
JR九州でワンマン運行が始まったのは1988年3月以降。香椎線(福岡県)や
三角線(熊本県)などの普通列車が対象だった。
同社は「運転士は普通列車のワンマン化で経験を積んでおり、十分やっていける。
経費節減の効果も期待できる」と説明。九州運輸局鉄道部は「普通列車での実績があ
り、安全性は確保できるはず」としている。
ttp://kyushu.yomiuri.co.jp/news-fr/fr-m1.htm