ホッカイドウ鉄道あぼーんクイーンステークス

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311旧、鉄拳後談。
 >>307が誤解するほどに、「昔話」の他に「今は昔話」と「今々話」とが
混在するわけですが、>>308でre-sakさんが言うように、「今回は」飛んで
おりませんで…

今は昔話・その9「我田引鉄」

 この言葉は「我田引水」をもじって作られたもので、つまりは代議士が自
分の地盤に鉄道を布設することを言います。
 現在では、衆議院選挙にあって北海道は12の小選挙区と1の比例代表区と
に分かれておりますが、その前の中選挙区制の下では5つの選挙区に分かれ
ておりました。
 どこがどう、とは言いにくいのですが、特に2区と5区とは保守勢力の乱
立があり、自党の他の候補と争うこととなります。相手の候補より多くの点
で優位に立ちたい…「我田引鉄」はこうして生まれることとなります。

 公団は先に述べた鉄道敷設法の通りに建設してゆくだけです。その法律を
作るのは国会です。代議士がゴリ押しして作った法律であっても「作れ!」
と言われれば、作るまでです。

(一旦、送ります)
312旧、鉄拳後談。:03/10/19 09:35 ID:mj5CE9ss
>>311の訂正
 誤:「>>307が誤解するほどに、」→正:「>>307さんが誤解するほどに、」
  敬称が抜けておりました。

>>311の続きです。)

 今さらこの手の話をあえて書くのは、昨日のある記者会見を見てからです。
彼の方は一時期はある党で派閥の首領を勤めるほどの「大物」の秘書でした。
 その大物が「元気」だった頃、2月になると当時の運輸省や国鉄,公団の担
当を呼び出しては、「○○線はどうなった?」と尋ねてきます。
 「先生、○○線は順番としては●●線の後となりま…」と言いかけようもの
なら、「俺は××より2期も早く代議士になってんだぞ!その××の地元の●
●線が先とはおかしいじゃないか!」と恫喝されます。その傍らには、常に昨
日会見した彼の方がおりました。
 無茶難題を押し付けられた担当がしょぼくれて議員会館から出ようとしてい
るところに、彼の方は駆け寄って「代議士はああ言ってるけど、皆さんだけで
は難しい問題なのも知っている。でも、せめて調査だけでも、予算をつけてく
れないか」と優しく語るのです。それは当然の根回しで、本気で運輸官僚に睨
まれたら、「大物」とて、すぐに足場を崩すこととなります。(実際、崩しま
したが…)彼の方は、こうして経験を積んでいったのでしょう。

(一旦、送ります)
313旧、鉄拳後談。:03/10/19 10:00 ID:mj5CE9ss
>>312の続きです。)

 「あんな羆になぜ俺が怒鳴られなければならないんだ!」という言葉は、
「大物」の議員会館から帰ってきた担当の当時の慣用表現でした。
 そんな時代が一転することとなったのは、当の「我田引鉄」をやたらと
行なっていた党が、国鉄改革に乗り出してからです。ローカル線を廃止す
るということは、現在の「構造改革」に近い「暴挙」と受け取られかねな
い案件で、下手すると命取りとなるのですが、「とある職員団体(=自党
とは反対勢力の政党支持団体)」の半ば私物と化していた国鉄には未練は
なかったのでしょう。

 実際のところ、5区に絡んだ国鉄工事線のうち実際に公団が工事したの
は、白糠線と石勝線のみであり、根北線や北十勝線は放置状態でありまし
た。むしろ国鉄改革法による5区が絡んだ廃止線は、名寄本線,相生線,
標津線,白糠線…そして池北線,士幌線,広尾線という「大物」の地元路
線をも廃止されております。何も手を出せなかった状況には既に「大物」
が死亡していた、という現実からですが、霞ヶ関では「羆は暴れると猟師
に打ち殺されるもの」と言われたそうです。

 1年2ヵ月もの間、3食揃った規則正しい生活を送っていても、胃癌に
なるという事実を考えると、不規則極まりない当方では病気の巣となりか
ねない状況でありましょう。
 なので、今週から10日ほどかけて人間ドックで頭の先から爪先まで精密
検査していただく予定であります。さらに、月末からは「あるトンネル」
を見に、羽田空港から某所に向かいます。
 ちょっともったいぶっておきますが、本紙さんもお忙しいようなので、
失礼ながら当分の間留守に致します。ご容赦下さい。

 続きは、次期に…。