なんかスレタイが『星になったおじいちゃん』のような感想文のタイトルみたい。
485系になった「ムーンライトえちご」
四年五十二組 たろう
ぼくが小学校三年生のころ近くのたかさきせんには、夜こうこうと明かりをつけた
夜行電車が走ってました。毎日毎日夏も冬も一年中休まず新潟を目指しあの清水と
んねるをぬけて走っていたそうです。電車の中にはじどうはんばいきがあったり、
ものすごくたおれるざせきがあったり鉄道が好きなピイスケ君はよく「やっぱ新潟
いくならムーンえちだな。ときやあさひは速すぎる、かといって新特急は水上まで
だし。東京口でいまどき横サボもついていて言うことないな」、とふいちょうして
ました。まいにちまいにちひたすら走ってきて、だんだんがたがきたのでしょうか。
ある昼やすみにピイスケくんがべそかきながら僕に話しかけてきました。「今度の
改正でムーンえち485けいにおきかわっちゃうんだよウワ―ン。」、と僕になき
ついてきました。僕はしょうじき485のえちごってじょうえつせんで定期で走る
のは、とき以来で悲しみよりもうれしさでいっぱいだったのですがぴーすけくんが
あんまりにも泣きじゃくるので「165は星になったんだよ」といってあげました。
ぴいすけくんはなっとくしたのか泣くのをやめました。そんなわけないのに、と
ぼくはひとりつぶやきました。
この物語はフィクションです