大阪管理局が複々線を管理すれば、新快速は外側線を走らせる事になろう。こうなると
快速や各亭に邪魔されることはなくなり、高速で走らせる事が出来る。車両も阪神の9
300系のような高性能な新車を投入し、かつ3ドア転換クロスとすべきである。現在
の複々線は、内側線が京浜東北線、外側が東京〜大船間の東海道線と言ってもいいくらい
である。兵庫〜草津間では外側線と内側線との電車が同じホームで乗換えができる駅がい
くつもある。しかし、互いに勝手なダイヤを組んでいるため、まったく意味がないのである。
近年、バブル崩壊と少子化の影響で鉄道各社とも乗客が減少しているが、関西圏では国鉄各線
の現状がもっとも酷く、京都〜三宮間では95年と比べて定期客が35%の減少、普通客は2
4%の減少である。一方並走する各私鉄は減少度合いが小さく、まだ安易である。そのため着実
に新車を投入している。もうすぐ阪急から3000系が引退するであろう。定期券の減少がある
なか、普通客の乗客が増えている。これはスルット関西の登場によるものである。国鉄は未だに
大阪地区に自動改札機すら置いていない。はっきり言って駅自体が私鉄と比べて貧弱なのである。
これでは乗る気になれない。
一方94年に関西国際空港が開業した。国鉄は天王寺〜関西空港間に185系5000番台に
よる関空特急「はるか」を運転し始めた。しかし、座席は新快速ようの117系と同じであり、
並走する南海が豪華な関空特急「ラピート」を運転しているので相手にならないのである。しか
も185系は快速として使われる事もあり、とても海外の人を運べるような電車ではない。日本
の恥である。成田エクスプレスも同じ車両を使っている。
このままだと国鉄は必ず崩壊する。大都市圏の中で特に私鉄に押されている大阪・天王寺各管理
局管内はもう滅びようとしている。これはどうにかするしかない。