IGR1カ月半 課題浮き彫り
http://www.iwate-np.co.jp/news/y2003/m01/d15/NippoNews_10.html 盛岡以北の並行在来線を運営する第3セクター、IGRいわて銀河鉄道(本
社盛岡市、千葉浩一社長、盛岡−目時間82キロ)は、昨年12月1日の開業
から1カ月半が経過し、さまざまな課題が出てきた。JR比平均1.58倍の
運賃値上げで心配された急激な利用者離れは見られず、一応は順調なスタート
を切ったが、ダイヤに対する利用者の不満、要望は多い。運行トラブルやミス
も続き、事業が軌道に乗るにはまだ時間がかかりそうだ。
【利用状況】IGRが先月の土・日曜日(14、15日)と平日(18日)に
行った調査では、盛岡−好摩の1日平均利用者数は約1万人。開業前の需要予
測を約1400人(12.3%)下回った。いわて沼宮内−二戸は
平均約1600人で、予測より約100人多い。
IGRは運賃値上げで乗客が他の交通機関に流れる割合をあらかじめ
13.6%と見込んでおり、利用減は「予想の範囲内」としている。
花輪線を経由して盛岡市の病院に通う松尾村の田村吉右エ門さん(78)は
「運賃は200円ほど上がったが、経営も大切なので仕方ない」と今後も利用
を続ける考えだ。