[DB] ドイツ鉄道/part2 《DB》

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438名無し野電車区
我々は1が何故このようなスレッドを立てたのかという
疑問を解決するため、1の故郷である東ドイツに向かった。
「まだヨーロッパにこんなところがあったのか…」
思わず口に出てしまった言葉を同行した上司に失礼だと
咎められた。

小人が住むような小さなアパート、ツギハギだらけの服を着る農夫たち、
そして彼らは余所者で身なりのいい我々を監視する様に見詰めている。
EU発足だの、欧州共通通貨だの、首都移転だので浮かれていた
我々は改めて東ドイツの現状を噛み締めていた。

ボロ屑のようなアパートに居たのは老いた母親一人
我々を見るなり全てを悟ったのか、涙ながらに
「息子が申し訳ありません」と我々に何度も土下座して詫びた。

我々はこの時初めて1を許そうと思った。
誰が悪い訳ではない、東ドイツの貧しさが全て悪かったのだ。
我々は1の母親から貰ったジャガイモを手に、
打ちひしがれながら西ドイツへと帰路についた。