ひょんな事で死神にまじないを教わった男がおりまして
寝ている病人の頭の方に死神がいればそのまじないで追っ払えるということで
大店をほうぼう回っては病人を助けて大金を手にしたわけでございますが
ある時病人の足の方に死神がいた。こうなっていると助からない決まりなんですが
この男、報酬に目がくらんで一計を案じた
店の連中に手伝わせて1・2の3で病人の向きを変えまして
今までの頭の方に足が向き、足の方に頭が向いた瞬間にまじないを唱えますと
これは一応まじないの決まり通りですから死神は帰らざるをえないわけです
しかしこんなインチキをして済むわけはございません
帰り道で死神に捕まった男は、妙な場所に連れていかれます
周りを見れば蝋燭だらけ。聞けば人の寿命の蝋燭とのこと
その中でも特に短く弱々しいのが自分の寿命と知り仰天いたします
さっきのインチキの罰だと言う死神は男に別の蝋燭を1本渡し
これに火を移せば大丈夫と言うのですが、何せ命がけでございまして…
「手、手が震えちまっていけねえ…あ、蝋が…垂れる…
ハッ…ハッ…アッー!アーツィ!アーツ!アーツェ!アツゥイ!
ヒュゥー、アッツ!アツウィー、アツーウィ!アツー、アツーェ!
すいませへぇぇ〜ん!アッアッアッ、アツェ!アツェ!アッー、熱いっす!熱いっす!ーアッ!
熱いっす!熱いっす!アツェ!アツイ!アツイ!アツイ!アツイ!アツイ!アー・・・アツイ!
あ…消え…………消え た」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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 ̄| ̄ 彡※※※※ミ 旦
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