上申書
総務大臣
原口一博殿
拝啓
日ごろからのご公務ご苦労様でございます。
私ども、アマチュア無線家は電気通信の技術的発展を目指して国より割り当てられた周波数帯を利用させていただいて日夜実験研究をおこなっております。
このたび、民主党政権が誕生し、鳩山前首相が国連において表明された温室効果ガス削減目標の実現に向けて国民が一丸になって取り組むことで国際公約を実現できると考えております。
アマチュア無線というものは法律においてもできるだけ低電力で通信効果をあげるように求められております。
しかしながら現行法ではその最大電力には規定はなく実際には空中線電力は1000Wまで許可されております。
一般個人が通信を行うアマチュア無線ではいかにも大きい値です。
既に、100Wいや10W程度でも地球上のあらゆる場所との通信が可能なことは実践されて証明されております。
最近ではデジタル技術の向上で更に少ない電力で通信距離を伸ばすことが可能になりました。
電力使用量が大きくなれば温室効果ガスの排出量は増加します。
逆に使用量を現行レベルより低減させれば排出量は減らせます。
既にITU第一地域においてはアマチュア局の空中線電力を低減させる動きが急で最大値を200Wにするという指針が発表されています。
我が日本も加わっている第三地域においても既にニュージーランドやオーストラリアなどにおいて第一地域と歩調を合わせる動きが出てまいりました。
我が日本は既に大幅な削減目標を示していることでもあり早急な対応が求められており、我々、アマチュア無線家も国家目標の実現に協力することが求められても当然です。
よって、大臣におかれましては早急にアマチュア無線制度の見直しを行っていただき最高電力を世界が求める200Wいや更に大胆な目標として100Wに下げる法改正を行っていただきたいと存じます。
我々、アマチュア無線家も国家目標の実現に向けて前進するのは国民の義務であり一致団結して協力していく所存でございます。
敬具
http://www1.big.or.jp/~jarlfuk/bbs/minibbs.php