【原発事故関連】茨城県情報4

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228名無しに影響はない(やわらか銀行)
あれっ・・・、>>227の8が、間違っていた。
> 8. ×セシウムを除去したあとの汚染水を、塩分除去したのが今回の池に入れられていた高濃度汚染水だ。
  → ○セシウムを除去したあとの汚染水を、塩分除去した際に、逆に塩分濃縮した方の水が、今回の池に入れられていた高濃度汚染水だ。

7. で、こう書いた。
>事故後東電は、円柱状の仮設タンクへの汚染水移送を渋っていたが、あの仮設タンクにはもっと濃い汚染水を入れたいのだろうか。
>書いてから思いついたが、鉄製の円柱状の仮設タンクに塩分の濃縮された高濃度汚染水を入れたら、すぐにタンクが錆びて漏れだすのが解っているからだろうか。

たぶん塩分濃縮した汚染水だから、タンクに入れたくなかったのだろう。

それでは、汚染水はどの程度の塩分濃度だったのだろう。
地下貯水槽概要(平成25年4月7日10時時点) 平成25年4月7日 東京電力株式会社 PDF
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2013/images/handouts_130407_02-j.pdf
これに書いてあった。
このPDFには、塩分濃度ではなく塩素濃度で記載されており、貯水池の汚染水の塩素濃度は1500ppmとしている。
この塩素濃度を塩分濃度に換算するとどうなるのだろう。

このHPに、海水の塩素濃度が書いてあった。
1.海水中の塩分
http://www.s-yamaga.jp/nanimono/taikitoumi/kaisuinososei.htm

イオン          海水中(g/kg)
ナトリウム(Na+)      10.766
マグネシウム(Mg2+)    1.293
カルシウム(Ca2+)     0.413
カリウム(K+)        0.403
臭素(Br-)           0.0674
炭酸(CO32-)         0.142
硫酸(SO42-)        2.708
塩素(Cl-)          19.353

海水の塩分濃度は、3.5%とされている(Wiki等)。

海水の塩素濃度は、19.353g/Kg=1.9353×10^-2
汚染水の塩素濃度は、1500ppm=1500×10^-6=1.5×10^-3
塩素濃度について、海水に対する汚染水の比を取ってみる。
汚染水/海水=1.5×10^-3/1.9353×10^-2=1.5×10^-1/1.9353=0.775×10^-1=0.0775
汚染水の塩分濃度=3.5%×0.0775=0.27%

汚染水の塩分濃度は、0.27%であり、海水の13分の1(0.0775)である。
塩分濃縮する前の汚染水の塩分濃度は、データが無いが、この1/1000〜1/100程度だったのではないかと思う。
東電は、その程度の塩分濃度であっても、貯水タンクを錆びさせることを恐れて、汚染水から塩分除去したのだろう。
そして最初、池の汚染水を貯水タンクに移送する事を渋ったのも、塩分濃度が原因なのだろう。
しかし、結局、池の汚染水を貯水タンクに移送することになった。
貯水タンクの寿命は、あと3年(耐久年数5年)とされている(東京新聞2013/3/10、第一面記事)。
高塩分の汚染水を入れれば、錆が進んで、もっと早く漏れ出すだろう。

29万Bq/cm^3→2億9千万Bq/L という、とてつもない高濃度汚染水が、タンクから漏れたら、誰ももう近づけない。
漏れ放題のお手上げとなる。

国を挙げて、巨大な汚染水処理プラントを、すぐにあそこに作らなければ、手遅れになる。
東海村周辺には3000人を超えるJAEA職員がいるのだから、早く福島にプラントを作って、JAEA職員を大量投入すべきだ。
破局が目前に迫っている事を、政治家や官僚は、わかっているのだろうか。