【マイコプラズマ】放射線症・傾向と対策27【くま】

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>>791 >>860つづき)
タンパク質の損傷が想定される経路としては、
被爆 →酸化ストレス(活性酸素の増加) →構成アミノ酸の右手型化。
アスパラギン酸が右手型になり易いということだろうか?

(ソース)記事「アミノ酸の"形"が老化の鍵?」
      in Newtonムック「人体を支配するしくみ」(2006.8月)139-140 ページ

さまざまな臓器の場合:

 「最近では水晶体だけでなく、脳、皮膚、歯、骨、動脈壁などさまざまな老化組織に右手型アミノ酸をもつ
 タンパク質が発見され、疾患とのはららきが指摘されはじめている。たとえばアルツハイマー病の原因の
 一つと考えられている『アミロイドタンパク質』や『Tauタンパク質』、白内障にかかわる『クリスタリン』、

 BSEヤコブ病にかかわる『プリオンタンパク質』などに、右手型アミノ酸(アスパラギン酸)が存在することが
 確認されている。藤井教授は『白内障患者の水晶体を構成するクリスタリンでは、左手型の5.7倍も
 右手型アミノ酸が多い部位があります』と説明する。本来ないはずの右手型アミノ酸が左手型より
 多い例さえあるのだ。」

右手型アミノ酸(アスパラギン酸)を含むタンパク質との関連が指摘される疾患(表):

 「右手型アミノ酸を含むタンパク質     関連疾患
   アミロイドβタンパク質        アルツハイマー病
   Tauタンパク質             アルツハイマー病
   αA-クリスタリン           白内障

   プリオンタンパク質          プリオン病
   ミエリン塩基性タンパク質      多発性硬化症
   エラスチン               動脈硬化
   コラーゲン               バジェット病、骨粗鬆症

   (注)表にあげたタンパク質は一部、右手型アミノ酸を含むことが実験で確認されている。」 (つづく)