逆浸透膜(RO)を放射能除去の観点から議論するスレ
福島原発の汚染水処理システムの淡水化装置の現資料
ttp://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_111105_01-j.pdf を、ROオタクの目から解説していきます。
P2の配管図より
淡水化装置のROは1つの給水入口と2つの出口(浄水+排水)をもつ、
普通のROであることがわかる。入口と出口が1つづつしかない、
膜をつかった只のフィルタではない事に注意。給水された水中の
不純物を浄水側から取りだして排水側へ移すような動きをしている。
不純物を濾し取るフィルタではなく、不純物を浄水側から排水側へ
運搬するような動きを行っている。従って、排水の放射性物質濃度は
給水より高く、給水よりも危険度が増えている。その排水を、
蒸発方式の淡水化装置で処理する設計になっている。
P4の説明図
ここの図からもROが1つの給水入口と2つの出口(浄水+排水)をもつことがわかる
写真イメージから受ける印象だが、ごく普通のRO浄水システムに見える。
alibaba.comへ行って、reverse osomosis で製品検索をかけると、
こんな感じの装置がごろごろでてくる。
P5 ROの排水を蒸発濃縮する部分の説明
この図面中にフランスのアレバの言葉がでてくる。
この図をみて東電記者会見で行われたオシドリ氏と東電担当者の問答の真の意味が理解できた。、
以下はオシドリ氏のHPからの引用である。
(オシドリ氏質問)
ストロンチウムはRO膜だけでは取り切れずイオン交換か凝
集沈殿しないと除去できないと思うのですがストロンチウムの除去は現在どこでしていますか?
(東電担当者回答)
はい、おっしゃるとおり、ストロンチウムはRO膜では除去できませんので、
アレバの処理システムが稼動していれば凝集沈殿しておりましたが、
現在、故障中ですので、ストロンチウムは一定程度含まれてございます
上記の東電担当者の回答の
「ストロンチウムはRO膜では除去できません」
の部分がネット上で一人歩きしていたわけだが、東電担当者は以下の様に回答すべきであったのである。
(東電担当者回答)
RO膜の浄水側ではストロンチウムが低減しているのですが、
低減したストロンチウムは全てRO膜の排水側に移送されていますので、
RO膜の浄水側と排水側を合算して考えれば、RO膜部分では、
ストロンチウムが減少しないのはご指摘の通りです。
本来であれば排水側のストロンチウムは、アレバの処理システムにて凝集沈殿を
行う設計になっていたのですが、これが、現在、故障中ですので、
ストロンチウムは一定程度含まれてございます
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終電がなくなるので、本日はここまで。
正直、どっと、つかれましたw。こんなアホな話であったとは・・・
まだ、計算しておりませんが、給水側と浄水側で
ストロンチウム量がどれくらい減っているかを、東電公開情報から、
今後推定計算したいと思います。