推理クイズ2

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146( ・∀・)つ〃∩ヘェーヘェーヘェー
「住み慣れたこの家のこの窓から見える海が一番好きなのよ」
そう呟く母親に、有紀は溜め息まじりに答えた。
「お母さん。本当にごめんね。1ヶ月経ったらニューヨークから帰ってくるから。
 それまでの辛抱だからわかってちょうだい」

そう言って母親を乗せた車椅子を押す有紀は、とはいえ、母親のことが気が
かりでならなかった。しかし、夫が赴任しているニューヨークに1ヶ月ばかり
行かなくてはいけない。悩んだが、母親を説得し、有紀がいない間、老人介
護センターに入ってもらうことにした。

「それでは母を宜しくお願いします」
介護センターの職員が有紀の母親の車椅子の取っ手を握って有紀に言った。
「お任せください。お母様にこちらの生活に慣れていただけるよう最善を尽く
します」と。
「じゃあね、お母さん。1ヵ月後に迎えに来るからね」
有紀の母親は一瞬悲しそうな目をしたが、やがて笑顔で有紀を見送った。

と同時に有紀の母親にとって、娘のいないつらい日々が始まったのだった。


「あらあら、山本さん」
有紀が去った翌日、センターの職員が有紀の母親に近寄った。
有紀の母親が車椅子で窓の外を眺めているのだが、身体が左に傾いていた
ので、急いで職員が体勢を元に戻してあげた。

「ここから見える海は、私はどうも好きになれないわ」
「そうですか、あちらの窓からはまた違った風景が楽しめますよ」

その翌日、違う職員が有紀の母親がまたもや身体を左に傾けているのを見
つけ、体勢を元に戻した。

「この窓から見える海も、私はどうも好きになれないわ」

あくる日も、あくる日も、母親は窓の外を眺めているのだが、身体を左に傾けて
は、職員がその体勢を元に戻してあげたのだった。

1ヵ月後、母親を引き取りに来た有紀に向かって、母親はこのセンターの職員
の対応の悪さを怒ったのだった。

さて、有紀の母親は何故センターの職員の対応の悪さを怒ったのでしょうか。
そのキーワードとなる言葉を2文字以上のひらがなでお答えください。