ここが噂の2ｃｈであるか　其の参

>>35団栗もらったギコ猫殿
「ご冗談でしょう、ファインマンさん」という本自体は殿が仰っているように
楽しく読めるものだと思います。ただ、彼は戦後来日しているものの、その時の
描写が淡々としているのでちょっと違和感があるところがあります。

以下は>>20に続く部分ですが、ファインマン氏の心情が表れていると思います。
それから間もなく僕は文明の世界に帰って、コーネル大学で教鞭をとったが、その第一印象たるやすこぶる奇妙だった。
今はもうどうしてだが思い出せないが、そのときはとにかく非常に強烈な印象だった。
例えばニューヨークのレストランに腰を下した僕は、窓の外のビルを眺め、そして考えはじめるのだ。
広島に落ちた爆弾の被害範囲は、直径何マイルだったのか……、ここから三四番街まで、どれだけ距離があるのか？
これだけの建物が皆吹っとんだんだ……というようなことを。また歩いていて、工夫が橋を造っているところや、
道路工事の現場を通りかかると、何て馬鹿な奴らだろう、何もわかっちゃいないんだ、
と思いはじめるのだ。ばかばかしい、何であんな新しいものなんか造っているんだろう？
どうせ無駄になるものを……。
　だが、ありがたいことに無駄になると思ってから、もう四〇年近くたつ。
だから橋などを造るのが無駄だと思った僕は、まちがっていた。
そしてあのように他の人たちが、どんどん前向きに建設していく分別があってよかったと、僕は喜んでいる。

(R. P. ファインマン著、『「ご冗談でしょう、ファインマンさん」Ｉ』、
大貫昌子訳、岩波書店、 207-208頁より)

理系一般板より参考までに
http://2ch.server.ne.jp/2ch/test/read.cgi?bbs=rikei&key=977027039

長文、返事の遅れ、板違い、諸々失礼。