もの凄い勢いで誰かが質問に答えるスレ21564

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996ひよこ名無しさん
お借りします。

まず、受精の仕組みを概説する。
卵巣内に、原始卵胞と呼ばれるものがある。ざっくりいうと、これは後に卵子となる元の細胞で、
通常、1月経周期ごとに1個の原始卵胞が成熟し、卵子が一個生成される。

成熟した卵子は破裂孔から排出され、卵管に入って子宮に向かう

精子が卵の表面から侵入すると、受精膜という膜ができて、他の精子が卵に侵入できないようになる。
仮に複数の精子が侵入できたとしても、1つが卵核と融合するとすみやかに卵割がはじまり、
他の精子が卵核に侵入することは不可能になる。
また、人為的に同時に卵核に精子を侵入させた実験もあるが、この場合、卵割が不正になり、発生に至らないという結果におわった。

受精卵が子宮壁に着床する。

テレゴニーが実際にあるとすると、この受精の過程のどこかでゲノムDNA間の配列交換が行われる必要がある。
つまり、1.原始卵胞と先夫の間でゲノムDNAの交換が行われる。
2.卵子と先夫の間でゲノムDNAの交換が行われたのち、後夫の精子が受精して着床する。
3.先夫と後夫の精子の間でゲノムDNAの交換が行われる。
1に関しては、原始卵胞に精子は侵入できないので不可能。
2に関しては、受精の仕組みを見てもらえばわかるが、1つの卵に複数の精子は侵入できない。
 侵入できたとしても卵核に同時侵入はできないし、できたとしても発生が不正になる。
3に関しては、そもそも精子同士は融合できない。
以上より、テレゴニーはオカルト。

補足
・テレゴニー自体は19世紀頃まで信じられてきた遺伝学説の1つ
・1890年にAugust Weismannによる追試実験により否定された
・そのため、日本にその学説が入ってくることはなかった(輸入前に学説が否定されていたので)
・それを最近、面白おかしくコピペで輸入した人がいる
・テレゴニーの根拠となった現象は隔世遺伝で説明されている。
・あるいは、先夫と妻の間にできた子供を、離婚直後に結婚した男が自分の子だと説明されたら、そんなことも起こるのかもねw