お願いします。
【板名】 海外サッカー板
【板のURL】
http://ex12.2ch.net/football/ 【タイトル】
酒とフットボールの危険な関係
【名前】なし
【メール欄(省略可)】
【本文】↓
「ここはフットボール・クラブじゃない。ドリンキング・クラブだ」
1986年にマンチェスター・ユナイテッドの監督に就任したアレックス・ファーガソンは、当時のチー
ムの様子を見て、こう嘆いていた。
そのころのユナイテッドには、「ワイルドバンチ」と呼ばれたブライアン・ロブソン、ノーマン・ホワイ
トサイド、ポール・マグラースからなる酒飲みトリオがいた。彼らが午前の練習に酒の臭いをさせな
がらやってくるのは、日常茶飯事であったし、さら飲酒運転で捕まったり、練習はもちろんのこと、
試合にまで遅刻したりすることもしばしばだった。
新米監督とはいえ、この悪しき風習を黙って見過ごすわけにはいかなかったファーガソンは、こ
の「ワイルドバンチ」の解体に取りかかる。アルコールの影響が比較的軽かったロブソンは残した
が、マグラースとホワイトサイドを他のクラブへ売却したのである。クラブにとって大切な戦力では
あったが、ビッグクラブへ成長させるには、規律を守れない選手は必要ないと判断したわけだ。しか
し、オールド・トラフォードの悪評を取り除きたかった首脳陣からはバックアップを受けるも、彼の下
した厳しい措置には、ファンや専門家たちから非難の声が挙がった。
「単に酒飲みが嫌いなだけ。目先のことでしか判断していないんだ。これまで、酒の嫌いな名選
手なんていなかったじゃないか! ピッチでしっかり仕事をすれば、誰も文句は言えないはずだ」
たしかに80年代に4度、チャンピオンズ・カップを獲得したリバプールにも、アルコールははこび
っていたし、90年のワールドカップでベスト4に進出した代表メンバーのうち、ロブソンを始めとする
3分の1がアルコール中毒の気があったとされている。酒を飲んでいたから、フットボールがうまか
ったというわけではないだろうが、アルコールまみれでも、イングランドのチームには力強く、魅力
的な選手も多かった。そして、その代表格が甘いマスクと卓越したテクニックでファンを魅了したジ
ョージ・ベストだろう。