2ちゃんで本当にあった失敗話

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13島島棟b姦島島
唯一の肉親であるアル中の母親から日常的に酷い虐待を受けている8歳の少女@市営団地住
自分はその世帯の隣の部屋を借りて住んでいて、自分の部屋には毎日その母親の叫び声と、
その少女の微かな泣き声が聞こえてくる。
たまに団地内の公園ですれ違うその少女は、華奢な身体に大きな瞳で愛らしい笑みを見せてくれる。
ある日、これまでにないほどの母親の怒声が。泥酔状態の母親が、同じく泥酔状態の愛人と喧嘩中であった。
壁を通してこちらの部屋へ生々しい振動が伝わってくる。同時に少女の微かなうめき声が聞こえる。
ガタンと玄関の開く音がした。玄関のドアを僅かに開いて件の部屋の方角を覗ってみると、
怒声の飛び交う部屋の玄関を怯える表情で見つめる少女がいた。こちらに気付く少女。目が合う。
少女は視線を離そうとしない。じーっとこちらを見つめている。僕は手招きをした。
少女はすかさず駆け寄ってきた。
部屋の中に招き入れた。

―中略

運び出される男女の死骸、少女の目を手で隠す自分。見なくとも、何が起きたのか少女は理解しているようだった。

―中略

『あの… うちの署で保護はできませんし・・・ 孤児施設に送るのもあれやし・・・ ぜひおねがいしたいとですが…』
現場検証を行う捜査員達を背に、婦警は言った。
『しばらく保護してやってくれんですか?』
少女はただじっとこちらを見つめていた。

―以下割愛
14島島棟b姦島島:2005/07/16(土) 15:19:38 0
【セミの声響く数日後の夕刻】

―じゃあ…
―いっしょにどっかいく…?
―誰も知らない新しいところに
―ふたりで…

そう問いかけたこちらの瞳を、無言で見つめ返す少女。山間にたたずむ市営住宅と夕刻の陽光を背に、
今にも消え失せてしまいそうな儚いオーラを醸しつつ、こくりとうなづいた少女の顔に、小さなかすかな笑みが浮かんだ。

想像図:http://www.h3.dion.ne.jp/~histwr/up/images/img20050421152856.jpg