Bar Love Affair ★★★

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72四葉
私は、貴方が持っておられる洞察力や、本質に近いものを把握する力や
それを訴える言葉の強さ、などに信頼を寄せていますし
それ相応の情報を貴方に流せば、それ相応の判断をしていただけるとも
思っています。そしてその結果、やはり、貴方が危惧するように
「『貴方から見た、貴方を愛している彼』をあっさり否定して」
しまわれたとしたなら、それはもうやむを得ません。
私は貴方の判断力を信用はする。けれども、けれども。
それ以上に、私は私の、自分の判断を、より信じたいと思うのです。

そう。これは、ただ「信じたい」だけであるのかもしれない。
たとえそうであったとしても、
そうやって信じることで、あの人の愛情を疑わずにいることで、
私は私の心を癒していくことができます。
癒しのための方便なら、それも別段、悪くはないでしょう?
傷はしっかり癒さなければなりません。傷ついた心のままでは
次の道の選択を誤るからです。

私から連絡を取ることは、もうありません。
あの人からの連絡も、そのうち途絶えるでしょう。
はっきりと口に出して確認し合ったわけではないけれども
お互いに、わかっているのです。あの日が最後になったということ。

どこの誰からともわからないままモニターの上に乗っかって運ばれてくる
文字の並びが、思いもかけず強い力で自分の心を包んでしまうことが
あることを、私はここで幾度も経験しました。
「あなたを愛していたからだ。」
もしも誰かがここで私にそう語りかけてくださったなら、
「そうだよね、きっとね...。」
そう頷いて、静かに自分の心をフェードアウトさせていくことが
できるような...そんな気がしたのです。
そんな言葉に包まれて、静かに静かにカーテンを降ろしていきたいな...
そう思いました。

花束を、贈りたいなと思っています。
13の年から大好きだった人。いつか、もう少し、だけ時間が経てば
あの人に、心を込めて花束を。