1 :
ホストA:
ここでは俺の今までの恋愛話を書きたいと思います。
暇な人は見ていって下さい。
「人の恋バナとか興味ないっす」って方はつまんないですよ。
ちょっとづつ長く続けたいです。よろしくお願いします。
あんまし激しい内容は書かないことにします。みなさんもそうしてください。
未成年者のためにもご協力をお願いします。
謙虚だな
いい傾向
どうせなら過激板でハジけまくってくれた方が見る方も喜んでいただけると思います
いいよいいよ
ここではじけてくれ
早い話が1のオナニースレって事ですね。
6 :
名無しさんの初恋:2001/07/21(土) 14:12
オナニーは公開して鑑賞するためのものだよ。
7 :
ホストA:2001/07/21(土) 14:16
最初はどこから書こうか迷いましたが、小学生の頃の話。
それまでも好きな子はいましたが、四年生のとき。
始業式の日、四年生になった俺はクラス替えが無いことに喜び、校庭に並んでいました。
担任の先生がすごくいい先生だったので、その日の俺はニコニコしてたのを覚えています。
そして先生が「このクラスに転入生が三名入ります。」といいながら、その子を連れてきました。
生まれて初めての一目惚れでした。
8 :
ホストA:2001/07/21(土) 14:23
みんな早いですね。ありがとうございます。
見守ってください。
3人の転校生のうち一人はアメリカから、もう一人はドイツから、
そして最後にその子(仮称H)が「茨城から来ました」と恥ずかしそうに言いました。
前の二人が外国だったので、三段落ちみたいな感じになり、みんな笑って「よろしくな。」って言いました。
ふーん
で?
H子は家がすごく近所でした。
歩いて一分ぐらいかな。家から見えるくらい近かったです。
それもすごくうれしかったです。
ただ、俺はその頃えらくガキだったため、よく意地悪をして気を引こうとしました。
カエルを持って追っかけたり、水鉄砲うったり。
かまって欲しかっただけのクソガキです。
12 :
ホストA:2001/07/21(土) 14:43
おれはよく親友のYとつるんでH子をいじめたりしました。
とはいうものの本気で危害を加えることはありませんでしたよ。
めちゃめちゃ好きでしたから。H子のお母さんは知ってたみたいです。はずかしい!
でも、たまにH子とH子の親友のAと俺と親友のYと4人で遊んだこともありました。
4人とも家が近かったし。(全員100メートル以内)
あのさぁ、もうちょっと人の興味をひくような内容とか書き方を意識してくれないかなぁ。
はっきり言って読む気が失せる。
近所のガキを2、30人集めて遊ぶのが日課だった俺は子分達の前では眼中に無いフリをしたりしてました。
でも、なんだかんだいって伝わってたみたいです。気持ちは。
小学校卒業と同時に俺と親友YとH子は親の転勤で引っ越すことが決まっていました。
両方引っ越すことでどこかふっきれたような記憶があります。
ホストはこんなとこでスレ立ててる暇があったら
街に繰り出してナンパでもして女の子と遊んでなさい。
卒業近くのバレンタインデー。
帰り道にH子のお母さんに呼び止められて、「待っててね。」と言われ、
おばさんからチョコもらってもなあ・・・と思いながら待っていると、
H子がチョコを持って出てきて「はい。溶けてるかもしれないけど。」とチョコをくれました。
そしてお互い引っ越してしまうけど元気で、みたいなことを話したと思います。
今考えるとおばさんが気を使って渡させたような気がするんですが・・・
そのときは単純にうれしかったです。
そして引っ越して中学入学。
この地でヤンキーをはじめて見ました。
都会者だった俺はカルチャーショックをうける。
上下関係って何?ってとこで育った俺は先輩後輩の関係を知る。
挫折しちゃうかと思ったぜ。あぶねえあぶねえ。
この地で生きるためには俺も染まるしかなかった。
H子の事を一年間引きずる。
2年になって隣の席の女の子に惚れた。
(仮称M子)彼女は気の強いボーイッシュな子。
H子は背が小さいかわいい系の子だったのに。
俺にはタイプってもんがないんだろうか・・・
とりあえず彼女と俺にはB‘zが好きという共通点があった。
話題には事欠かなかった。
俺のアプローチは電話攻撃から始まった。
「宿題の範囲がわからないから教えてくれ。」
これがきっかけとなり、週一ペースで電話するようになった。
なんかやっぱり俺はわかりやすい性格だったらしく、
周りはみんな気がついていた。ハズかしい・・・
修学旅行中、新幹線の中でM子に写真をいきなりとられた。
ビックリして見てるとキャーとか言いながらどっかに消えてしまった。
みんなにからかわれると思ったらみんな寝てたり遊んだりで見てなかった。
ちょっとうれしくて寝付けなかった。
この修学旅行中に親友海斗(仮称)と出会う。
M子の話、このヤンキーだらけの田舎中学について話が会う。
この日から兄弟分になる。
22 :
ホストA:2001/07/21(土) 16:22
修学旅行から帰ってきて生まれて初めての告白をした。
結果は「わからない。」なんじゃそりゃ。この日からますます深みにはまる。
そして受験も考えなくてはいけないシーズン。中3の中頃。
クラスが別れたM子が「どこ受験するの?」と聞いてきた。
お互いの第一志望が一緒だった。
絶対に受かってやると決めた瞬間だった。
先生はその学校は無理だから2個ランクを下げなさいといってきたが、
俺は「何点とりゃいいんだ?」と聞いた。
先生は呆れ顔で「あなたの成績じゃ5科目で420点は取んなきゃダメよ」と言われた。
おれは「420点か・・・取りますよ先生。」と言った。
普段は350点くらいしか取れないくせに、
俺がそういいきった理由はそのとき下校中のM子が窓の外に見えたからだった。
つまんないからsageて。
誰もつっこめないよ、こんなの。
うんうん
俺は塾をやめた。学校も一月休んだ。勉強が遅れるからだ。
本気で勉強したら、自分一人の方が早かった。
眠ってた力を全て引き出すことが出来るのはのは片思いしてるバカだけなんだなあ。
かくして、ターボがかかったバカの俺は見事合格した。
海斗は同じ塾に通っていたのだが、
俺が辞めた後、つまらなかったと言っていた。
ちょっと悪いことしたな。俺が誘ったのに。ごめんよカイ。
海斗は同じ塾の子に惚れていて、受験が終わった後その子を呼び出したらしい。
結果はOK。ところが一時間ほど話したらその子は
「やっぱりごめんなさい」などと言いやがったらしい。
あんなにプライドが高くて自信家の海斗はふさぎ込んでしまった。
高校の入学式も行かず、一週間引きこもってしまった。
そばにいても何の力にもなれないと思い、ただその子をうらんだ。
こんないいやつなのに。はじめから断ってくれた方がよかったのにと。
高校入学してかなり期待したよ俺は。
なんかあるだろう、おまえのために入ったんだぜ、みたいな。
この頃も電話はしてたんすけどね。
何も無かったです2ヶ月は。
そして待ちきれない俺は同じクラスの子(仮称O子)と付き合った。
「おまえ俺の初恋の子に似てんだよ」とか言って、家まで送る作戦。
ところが、「送ってくれてありがと。ちゅっ。」ほっぺにチューされてしまい、
逆に意表を付かれて、びっくりしました。
「これが俺の求めてた青春だ・・・」脱線する日々のはじまりです。
迷惑だからsageでやってくれ。頼むから。
かわいいO子にも難点があった。
マンガオタクだった。かわいいのに。
でもそのおかげで俺はあまりオタクに偏見を持たなくなった。
話してみれば普通の人じゃん。オタクだって。
でも彼らがディープじゃないからなんだろうな。
俺の中では[専門知識を持った暗めの人=オタク]という図式になった。
けっこう仲良くやっていた。
オナニースレはsage進行してくれや
七夕の日。
中学の同級生に呼び出された。
別れた彼氏についての相談だった。
正直だるかったが、会って話を聞いてやった。
俺は彼女とラブラブだと言ったら「ムカツクー。」と言われた。
とりあえず、話を聞いたらなんのこたぁねえ。
未練があって泣いてるだけじゃねえか。
アホらしいので「そんなもん忘れろ」と言うと
「じゃあ忘れさせてよ」とか言われたので、
「俺には彼女がいるんだよ。ばか。」と言って帰ろうとした。
すると、「怖いんでしょ」と言われた。
なめられるのが嫌いな俺は「怖くねえよ」といい、その女とやってしまった。
というわけで初体験は青カン、中出し。脱線人生はつづく・・・
これぞまさに目撃ドキュソ。
それからしばらくその関係はつづいた。
それとほぼ同じ時期、俺は水泳部に入り、
同じ部のTともキスするなど、暴走していた。
そしてO子と付き合って3ヶ月たったある日。
家に帰ると、母親から「Mちゃんから電話があったわよ」と言われ、
電話してみると「今日親が旅行でいないから呼んで遊ぼうと思った。」と言われた。
このとき俺は「こいつのために受験したんじゃん。何やってんだ俺は」と思い、
すぐにO子と別れた。電話して別れを告げたが、最初は冗談だと思ったらしい。
「ハイハイ。なんで?」とあしらってきた。「一人になりたい。じゃあな。」といって電話を切った。
次の日、階段の下で俺をまちぶせていた。「やべえ。修羅場だ」と思い、
おはよ、とあいさつをして横を通り過ぎようとした。
だが彼女にそのとき腕を掴まれ、「私が悪いの?」と聞かれると俺は悪いことをした、と思った。
「いや、俺が悪い」「じゃあ好きな人が出来たの?」「そうだよ。じゃあな。」
そんな会話を交わして別れた。彼女も色々考えたんだろう。ほんとに悪かった。
でも「好きな人はもともといた」とはさすがに言えなかった。
みなさんにお叱りを受けたので下げてます。シクシク。
見たい人だけ見てやってください。これからもがんばります。
よろしくおねがいします。
話の続き。
ひどい別れ方をした俺はこれからは他の女なんぞになびかねえぜと浅い決心をしました。
小学生時代の親友Yは俺と同じ子が好きだったんだとこの頃知りました。
だから俺と一緒にちょっかい出してたんだね。全てに納得。
そうそう、O子と別れる直前、偶然近くの駅で海斗と会ってまたつるむようになりました。
完全復活していた海斗。高校生活最初の夏はこれからだぜ!
>>34 ちゃんとみててあげるから、途中で投げ出したりしないでね
夏が終わり、10月からバイトをはじめる。
ファミレスの皿洗い。辛かった。
M子の方は電話して遊ぼう遊ぼうって誘ってばっかいたな。
遊んでくんなかったけど。
ところが、1月3日はちがった。(年明けちゃってるよ!)
この日は前々からM子の家は家族が旅行に出かけると知っていた。
このときとばかりに俺は遊んで遊んでと誘った。なんかエッチの話にもなった。
でもゴムがなきゃダメなんだよねとかいう話にもなった。
結局、「俺が買っていくよ。」と言った。
当日、バイトがあったせいで10:00ぐらいにM子の家に行った。
緊張。借りてきたビデオを見ていても全く内容が入ってこない。
確か、「ミセス・ダウト」だった。内容はいまだに知らない。
つづきは明日。
やっぱ書こう。
話の続き。
俺は横になりながら前にいるM子に後ろから抱きついた。
そしてキス。経験が生かされている。怖いくらいにスムーズだぜ。
と思いながらも体は震えていた。(笑)
M子は「ビデオ見てからー。」と照れながら言ってきた。
ビデオが終わったらいいのか。と思い、静かに待つことにする。
「終わったら即交尾だぜベイブ♪」という自分の中の獣を必死に隠しつつ見ていた。(笑)
ビデオが終わり・・・再びキスから押し倒し、胸をもむ。
ところが、そこでM子は一言。「慣れてない?」
M子には女とやったことが無いことにしていた俺。
「そっ、そんなことねえよ!」
バタン。5分後俺は帰らされていた。(情けない)
深夜1:30だった。やたら寒かった。チャリだし。
1月3日から約1ヶ月。
バイト先でT子という1つ年上の女の子と一緒に食事休憩に入っていると、
「ねえねえ誰にも言わないでね」
「なに?」
「わたし実は中学生なんだ。」
「ふーん・・・はっ!?」
「イヒヒ」(笑)
「イヒヒじゃねえよ!はっ!?まじで?」
「うん。おねえちゃんの学生証使ってんの。顔似てるし。」
なんとも痛快な話だった。今まで年上のキレイなおねえさんが年下だったのだ。
小悪魔っぽいその笑いに俺は素直にかわいいと思った。
T子とバイト帰りに一緒に帰ったりするうちに仲良くなり、
付き合うことになった。(また別の女かよ!と思わないでね)
このT子は家庭がどうもうまくいってないらしく、
親父さんと二人で住んでるらしい。
なんかいろいろ新鮮な子だった。
ところが、水泳部のTと海斗と3人で遊んだとき、この子の話をした。
それが水泳部のTの友達で同じ高校のAさんに伝わり、
Aさんは俺とおなじとこ、つまりT子とおなじとこで働いてたのだ。
AさんはT子に「中学生なんでしょ?」と聞いたらしい。
元はといえば俺が海斗に教えなければ良かったのだが。
俺は事の真相を突き止め、原因が自分にあったことを詫びた。
だが、それが元でT子はバイトを辞めてしまい、自然消滅。
泣いたね。人のために生まれてはじめて泣いた。
がんばれよ。あげ。
遊び人だな〜。
きみわ♪
よく昔のことそんなに覚えてられるなあ。
オレもう2年前とかの事でも忘れてるよ。
1はちゃんと日記でもつけてたのか(藁
みなさん呼んでいただいてありがとうございます。
この話は確かに昔のことですが、ここらへんのことまでは十二分に記憶に残っています。
何よりも大切な思い出ですから。ただ今後は登場人物が増えるので、時期などが多少記憶違いになったり、
細かい点であやふやなことが出るかもしれません。(笑)
なるべく気をつけて書いてますが、もしまちがいがあったらメモを見たり海斗に聞くなどして確かめていきますので、
どうぞこのバカのたわごとに付き合ってやってください。
話の続き。
T子のことがあってから、1年の間は特に何も無かった。
まあ最後に会ったのが2月のはじめだったから、ほぼ1年の終わりだったわけだが。
留年はせずに済んでホッとした記憶がある。(笑)
そして2年。クラス替えで3階の教室になった。ちなみに1年のときは1階だった。
大体うちの高校は1つの学年で8クラスあり、1つの学年すべてが同じ階にはならない。
校舎が北と南にあり、それをつなぐ渡り廊下が両サイドにある。
ロの字型の学校である。真ん中は中庭と自転車置き場だった。
この年の2年で3階はうちのクラスだけだった。他の3階部分は全て新1年のクラスだった。
つまり、一番新入生に関わりをもてるポジションだったのである。ニヤリ。
あ、「読」んでいただいてありがとうございます。でしたね。
字を間違えました。失礼しました。しかもまちがえてアゲてました。
以後気をつけます。
では話の続きを。
やはりみんな新入生の話題をしていた。中でも一番人気は真美ちゃん(仮称)だった。
真美ちゃんは他の学校でも噂になるくらいのかわいい子だった。
うちのクラスの竹尾(仮称)はサッカー部のキャプテンで女の評判もいい。
こいつが1年の女子の人気を独り占めしていた。
ところが、転機が訪れた。俺と竹尾と他数名で渡り廊下で飯を食っていたときのこと。
いつものように「せんぱ〜い♪」と言う声が聞こえてきた。
「おい、竹尾ファンじゃねえの?」といういつもの光景。
だがそのとき、その子たちは俺のほうを見てるような気がした。
おれは条件反射で手を振り返していた。しかし俺は竹尾のとなりだった。
そのときは誰に手を振ってるんだかわからなかった。
しかし、その後の教室移動の時間で俺が一人で渡り廊下を渡っている時に
後ろの方に気配を感じたので振り返ると真美ちゃんが教室の窓から
俺を見て「センパーイ♪」と手を振っていた。
その瞬間、え?おれ?俺のわけがねえよな?だってあの子は噂の真美ちゃんだぜ?
でもここには俺以外の人間はいないし・・・やっぱおれなの?とかを一瞬で考え、
おれは真美ちゃんに笑顔で会釈を返した。
すると「キャッ♪」とかいって彼女はカーテンの陰に隠れた。
生きてて良かった・・・生まれて初めてそう感じた瞬間だった。
しかし、女にモテた経験といえば小学5年の頃に眼中にない女の子から
バレンタインチョコをもらっただけ、という俺はいまいちこの嬉しい現実を
素直に喜ぶことが出来なかった。
いろいろ美術の時間に考え、部活の後輩かな?俺は最近顔出してないし・・・
きっとそうだろうという結論に至った。
その日の放課後、俺は部室に顔を出した。部室といっても、水泳部はプールがあるので、
プール監視室が部室のようなものなのだが。
ここで俺はサッチャンという女の子に真美ちゃんがうちに入ったかを調べてもらった。
すると「そのクラスの子はうちには入ってないよ」との答え。
おれは「サンキュさっちゃん。愛してるぜ。」とハイテンションなお礼をいい、
はしゃぎながら家に帰った。(部活出ろよ・・・)
真美ちゃんの視線が俺に向けられてるとわかってから、
廊下をすれちがえば「こんにちは」と軽いあいさつを交わすようになっていた。
真美ちゃんはわざわざ中庭をはさんで反対の校舎に5,6人で来て
「せんぱーい♪」と俺に声をかけに来たときもあった。
俺はみんなに気付かれないように手を振っていた。
竹尾はそれを知らずに「俺、真美ちゃん狙っちゃおうかな」とか言っていた。
「こりゃ有利なうちに手を打たなきゃいけないな」
そう思った俺は数学の時間に対策を考えた。そして手紙を渡すことに決めた。
内容はこうだ。
---------------------------------
今日の夜8時ヒマなら電話ください
TEL **********
○○○○(フルネーム)より
---------------------------------
俺の名前は漢字では読みにくいと思い、ローマ字で書いたと思う。
8時、と指定したことには意味があった。でもないしょ。
手紙を書いたのはいいが渡すタイミングをどうするよ?
そう思いながらも俺はシャツの胸ポケットに手紙を入れておいた。
数学の時間も終わり、さあどうやって渡そうか・・・
と思ったら真美ちゃんは俺の教室の前にいた。
ビックリした。見に来てたらしく、あわててどこかに逃げようとしていた。(笑)
俺は「ちょっと待って」と言って呼びとめ、手紙を渡しつつ決めゼリフ。
「ヒマなら今夜電話して」真美ちゃんは手紙を受け取ると会釈をして、
隠れてみていた友達に冷やかされながら去っていった。
そのとき、高校に入ってからの一番の親友、サガ(仮称)が、
「おいおい、どういうこと?あれって真美ちゃんじゃない?こーいつー!」と
茶化してきた。サガにはバレたか。しょうがないな。
でも「なんでもないよーん」とかその場はごまかしておいた。
今回の話で俺がこんなことへっちゃらなヤツなんだな。軽いヤツ。
と思った方は多いんじゃないだろうか?ふっふっふっ。
それは違うぜ。手紙を渡す時ってのは俺の中でも最上級の見せ場だったんだ。
「かっこいい先輩」を演じるにはこれくらいはかましてやんねえといかんなと思ったからやれただけ。
ほんとは手紙渡しながら必死で震えをこらえてたんだぜ。
かっこいい自分を頭に描いて、頭でリハを2,3回やってようやくできるんだ。おれはね。
さあ、待ちに待った8時。
来たぜ時間が。鳴ったぜ同時に。
8時と同時にかかってきたってことは8時前から彼女はスタンバイミー?(意味不明)
などとアホなことを考えてニヤつきながら電話に出た。
うーん、家電でM子(覚えてる?)以外の女と話すのは新鮮だった。
内容は次で書く。
まず俺は、「なんで俺のことを見てるの?」と聞いた。
すると真美ちゃんは「最初は渡り廊下で先輩の後ろを通ったときにかっこいいかもと思って、
正面の校舎に回って前から見たんです。そしたらかっこいいなと思って。」と言ってきた。
俺の生涯でかっこいいと直接言われたのは初めてだった。これ夢?ぐらいの勢いだった。
「でも竹尾の方が人気あるんじゃない?サッカー部のキャプテンだぜ?」
やはり俺は竹尾人気も気になっていた。1年の間での彼の評判はどうか。
それが気になっていたのは事実だ。だって「かっこいい先輩」じゃないもん。おれは。この余裕もメッキだし。
すると「竹尾先輩は女の人とよくしゃべってるし。なんか軽そう。」と彼女。
おれは「勝った!!!」と心の中で叫んだ。もちろん俺は竹尾とおなじぐらい軽いだろう。
だが、俺は2年になってから女とほとんど口をきいてなかった。
なぜなら、同じクラスには知ってる女、つまり1年のときから仲のいい女はいなかったのだ。
竹尾は知ってる女がクラスに5,6人いたのだ。かわいそうに竹尾。戦力外通告。
竹尾くん、俺は「かっこいい先輩」でキミは「かっこいいけど女たらしの先輩」らしいよ。
神様は俺を見捨てちゃいなかった。わーいわーい♪という心の小躍りを隠しつつ、1時間ほど真美ちゃんと話をした。
そして、俺は電話の最後に「俺と付き合わない?」などと、少々フライング気味の言葉を彼女に言った。
すると彼女は「えっ・・・」と言ったきり黙りこくってしまった。
俺は「まずい!早まったか?」と思い、「いや、無理ならいいんだゴメン」とあせりフォローをいれた。
すると彼女は、「こんな事言える立場じゃないんですけど・・・」と申し訳なさそうに言ってきた。
俺は、「ごめんなさい」だな・・・と思い、自分の軽はずみな言動を後悔した。
すると彼女は意外にも、「返事・・・明日まで待ってもらっていい・・・ですか?」と言ってきた。
俺はすぐに余裕モードに切り替え、「うん。じゃあ明日返事聞かせてくれる?」と、とっさに返した。
その後俺はしばらく過労死していた・・・。(笑)
「かっこいい先輩」は予想以上に疲れることに気付いたが、もう後戻りはできない。
これも男を磨く経験になるはずだ。修行人生はつづく・・・
はっきり言って、このときが俺の人生のピークだったのではないかと思う。
だって「キャー!センパーイ♪」って5、6人の女の子が俺に手を振ってたんだぜ?
これ読んでる人はムカついてるか、絶対ウソだと思ってるでしょうね。
だって俺も信じられなかったもん。でもホントです。
ただこんな美味しい思いは長続きしないわけで・・・まあ続きを聞いてください。
フライング告白から一夜明け、翌日。ドッキドキだった。浮き足立っていた。
3時間目ぐらいだっただろうか。竹尾と他数名が真美ちゃんの話をしていた。
「あの子超かわいくねえ?俺狙っちゃおうかな。あ、そういえばどこの中学だったんだろうな。誰か知ってる?」
俺は昨日電話で聞いて知っていたのだ。俺はつい、「○×中だよ。」と言ってしまった。
すると竹尾は「ふーん。そうなんだ。ん?なんで知ってんの?」とつっこんできた。
内心、俺は「まずい!ばれる!」と思ったが、ぶっちゃけて言っちゃえばいいじゃん。という内なる声に、
ついつい、「昨日電話したから」と言ってしまった。
ところが、「またまた。冗談言っちゃって。」と誰も信用しなかった。
信じねえならそれはそれでいっか。と思い、俺は一人で優越感に浸った。
そして飯の時間。俺は渡り廊下で食っていた。ここならどこからでも見つけられるからだ。
あと目立ちたかったのもあって、最近はずっと飯はここで食っていた。
ところが、チャイムがなって休みが終わるまで、誰も見えなかった。
真美ちゃんの友達すらもいなかった。
俺は「おいおい返事はいつくれるんだよ」と思いつつ、教室に戻ろうとした。
すると真美ちゃんは教室の前にいた。俺はそのとき一番おしゃべりな野球部のNと一緒にいた。
だが、そのときにかぎって「俺、先いくわ」といってNは気を利かせてくれた。
ヤツの行動パターンは絶対に、「おいおい、モテモテじゃねえか」とかいって2秒後にはみんなにいいふらす。
と思っていた俺は「ヤツの頭がいかれたのかな?」と思い、ホッとした。
真美ちゃんは「昨日の返事なんですけど」と一生懸命、緊張を抑えて言う。
俺は「うん。」といい、返事を待つ。
彼女は「いいです。」と言った。俺の意識は3秒ほど何処かに飛んだ。
3秒間の間に考えたことはこうだ。
「いいです。=OK。なのか?いいです。=遠慮します。なのか?」
「いったいどっちなんだ?わからん!どっちにも取れる!」
「しかしここでうろたえてはいかん!俺はかっこいい先輩を演じなければいけないだろう!」
「すぐに答えを!クールな答えを!見事な返しをしなければ!!!」
そして3秒後。
「わかった。じゃまたね。」と言って笑顔で教室に入っていく俺。
5時間目・・・俺は何の授業をやっていたか覚えていない。
昔のことだから覚えてないんじゃない。考えすぎてまわりは雑音にすぎなかったんだ。
「いいです。ってどっちだよ!!イエスか!?ノーか!?」頭の中はそればかり。
そして放課後。俺は実は1年の最後に文化祭の部門別委員長の選挙に立候補し、受かっていた。
校内放送で演説をやってまでそれになりたかったのは目立ちたかったからだ。
それと女だけど親友のシノ(仮称)が「あたしもやるからさぁ。やろうよ。」と誘ってきたのも理由のひとつだ。
放課後はその委員長会議があったので、自分の中で結論の出ないまま会議に出た。