107 :
くーぱー ◆cooperNjzk :
第三章
一同、部屋を出て会計。会費とか全く考えてなかったから、その場で適当に人数で割った。
桃も間に合う予定だったから、多分10人分の料金になってるけど、まぁ、元が安いから問題ないだろう。
料理は10人分の量が出たんだろうし。
結局、一次会はミッチィーをはじめ、ほいくし以外の男コテのセックス遍歴と
たまがいかにパイパンを愛しているかという話しで終始した。
とにかく天然パイパンがベストで、永久脱毛パイパンも許せるらしい。
「天然パイパンなんて、いるのかよ!」と100人斬りのミッチィーですら半信半疑だったが
「いや、それが結構いるんすよ!実は!」と、たまは特異の嗅覚を誇らしげに語った。
心の底からパイパンを愛していたら、それと出会えるように神様が便宜を図ってくれるのかもしれない。
くーぱー第三章予告らしいよ
お菓子とお茶をもって各自お楽しみください
やべえ岩手名物黒ゴマ団子もあった!
やべえやべえ不動とかいった手前やべえ
110 :
くーぱー ◆cooperNjzk :2009/05/12(火) 01:36:35 ID:KTF4QNHK
会計が済み、全員でエレベーターに乗った。9人が乗るとギュウギュウのエレベーターだ。
ひょっとしたら目の前にいるくまに痴漢できるんじゃないか?と思うほどだ。
来る時も、重量オーバーのブザーが鳴るんじゃないかとビクビクしたが
帰りはみんな食って飲んでるから、さらにビクビクした。
もしブザーが鳴ったらピンクの珍獣を蹴り出して非常階段を走らせよう。
・・・しかし、帰りも鳴らなかった。狭い籠(カゴ)の中で、思わずみんなの「おおおぉぉぉ」という歓声が上がる。
外に出ると桃から「新宿に着きそうだから迎えに来て・・・」というメールが来た。
実はすでにミッチィーの意見で、桃を迎えに行こうということで全員が合意していたから、(←実はミッチィー、自分が帰りたかっただけだろw)
メールが来た時には、新宿駅に歩き始めていた。
この頃ぐらいになると、桃イケメンという話題は完全に消えていた。みんな気遣いモードに入っているのだろう。
駅に向かっていると再び桃からメールが入る。
「東口に出てみたけど、これ広すぎだろw何処だよ、ここwww」
茨城県民にはネオンが眩し過ぎるらしい。
メールではラチがあかないので、電話をして、桃がいるはずのコインロッカーの前まで、なんとか到着した。
が、いない。よく見るとコインロッカーがすげぇ沢山並んでる。桃どこだよ!
さっそくミッチィーと黒兎は柱の影に隠れて傍観モードに入っている。
俺はそこで再び電話をして、周りを見渡した。すると、桃らしき人が電話を片手にこちらに歩いてきているのが見えた。
「おーーー、分かったーーー。桃ーー、ここだよー。」俺は手を振った。
すると桃も気づいたらしく、手を振り出した。そして徐々に近づいてくる。
輪郭もはっきりと見え始めた。
・・・・?すっげーイケメンwww
111 :
ひこ:2009/05/12(火) 01:36:57 ID:QPxOW0JK
くず餅は確かに美味しい。
お豆腐も黒蜜かけたらデザートぽくならないかな
112 :
くーぱー ◆cooperNjzk :2009/05/12(火) 01:36:57 ID:KTF4QNHK
みんなも桃に気づき、口々に言う。
「イケメンじゃん!!」「すげー、本当にイケメンだ!!」
あの面食い毒舌のくまですら、イケメンであることを否定しない。こりゃ本物だ。
思わず俺はイケメンコールをした。
「イッケッメン!!イッケッメン!!イッケッメン!!」
みんな手を叩きながらイケメンコールに乗る。
この手のコールは、始めるのはいいが、終わり所が微妙だから困る。うん、分かっててやった。
徐々にしぼむようにイケメンコールが終わった。俺はさっさとやめていた。
ここで再び、それぞれ自己紹介。
ピンクの珍獣はいまだに「ブラバスです。」とか寝ぼけたことを言っている。
まぁ、電話で話していたのは俺だから、分かってはいるだろうけど一応俺も「くーぱーです。」と自己紹介をした。
それに対し桃は「うっそー、くーぱーマジショックー!!くーぱーのイメージってさー。もっと、、、こう!!
つーか、マジかよーーーー!!」みたいな反応。
そのシチュエーションでショックなのは、誰に聞いても俺の方だと思うが。。。
イケメン桃は、「胃が痛いよー、胃が痛いよー。薬屋ないー?」と、言い続けてる。
目の前には果物屋しかなかったので「胃に優しそうな果物でも食っとけよ。」と答える。
ショックな俺のささやかな反抗だ。
「そうかー、果物かー。」
どうやら桃は、なんとか一次会をやっているみんなに追いつこうと
特急の中で、アルコールをがぶ飲みしたらしい。しかもすきっ腹で。
その作戦が裏目に出たんだろう。
そして桃は、ふと手に持ってるクシャクシャのビニール袋を
一旦鼻に近づけて嗅いだあと、ほいくしに渡した。
ほいくしがそのビニールを丁寧にあけると・・・中にあったのは藁(わら)に包まれた納豆だ。
どうやらお土産のつもりらしい。
113 :
名無しさんの初恋:2009/05/12(火) 01:37:10 ID:9BTHM0Su
生八橋も美味しいよね
日本中の和菓子を一口ずつ食べたい
贅沢だなぁ
昔寝ている友だちのピアスを抜いて代わりに芋けんぴさして遊んだのを思い出した。
115 :
くーぱー ◆cooperNjzk :2009/05/12(火) 01:37:36 ID:KTF4QNHK
とりあえず幹事の俺は、この場の空気が冷める前に次の店を探さなきゃ、と
それだけに必死だった。
そして、再び歌舞伎町方面に歩き出していた。
すると後ろから声が聞こえる。
「くーぱー、1人いなくなったよ!」「はぁぁぁああ?」振り返る。
1、2、3、4・・・うん、1人足りない。・・・誰?
「あ、ミッチィーだよ。ミッチィーいないよ。」また誰かが言う。
確かにミッチィーがいねぇ!どこだ?
見回すと、なにやら黒兎が電話しているのが見えた。
「うん、うん、うん、今日はお疲れ様ね。じゃあねー。」
「え、今の電話、ミッチィー?」「うん、そうだよ。帰るんだって。」
上手く逃げやがったwww隙を狙っていたに違いないwww
116 :
くーぱー ◆cooperNjzk :2009/05/12(火) 01:37:50 ID:KTF4QNHK
まぁ、仕方ない。結局、桃が合流してミッチィーが去って、プラマイゼロで9人か。
再び歌舞伎町に向かって歩き出す。桃が後ろから抱き付いてきているけど気にしない。
カラオケ館やビッグエコーは朝まで歌うと高いだろうし、何処にしようかと思いながら歩く。
あんまりウロウロすると空気が冷めるから、それは避けなければならない。
しばらく歩いていると、客引きが声をかけてきた。
「居酒屋どうっすかー。」まぁ、新宿でありがちな客引きだ。
「いや、カラオケですから居酒屋はいらないっすー。」
「あ、自分の知ってる人でー、カラオケの客引きしてる人がいるから呼びますよー。」
「えー、いらないっすよー。」
「いや、マジで、近くにいますから、今から電話しますね!」
この強引さは明らかに怪しい。俺はそのままスタスタと歩いた。
みんなは・・・ちゃんと付いてきている。
客引きは小声で電話をしながら、ずっと付いてきていて、横断歩道も一緒に渡ってきた。
「あ、あの人です!俺、金額とか分からないからカラオケのことはあの人に聞いて下さい!」だって。
引き続き「カラオケの人」がべったりとマーキングする。
「で、いくらっすか?」聞きながら俺は横断歩道を渡りきる。
「本当は、フリータイムは0時から朝5時までで3980円なんですけど、
今はまだ23時前なんで、通常料金が発生して1人7000円超えちゃうんですよ。
でも僕、店長に掛け合って今の時間から3980円ポッキリにしますんで、安心して下さい!」
いまどきネットワークビジネスの連中でも言わないぐらい
恥ずかしさ満載のコテコテ営業トークだ。素人丸出しで怪しさ全開。
「しかも!!女性の方がいらっしゃるので、サービスでおつまみを2品つけます!!」
そういい終わるか終わらないかのタイミングで警察が近づいてきた。
「カラオケの人」は、声のトーンを落としながら、スーッと俺らの近くから去っていく。
しかし、結局警察に捕獲され、なにやら小声で諭されている。
怪しさ全開だろ!!
そう思った矢先に、また他の「カラオケの人」が近づいてくる。
「あ、僕、彼と同じ店の者なんでー。こっちについてきて下さいー。」
余計に怪しいわw
117 :
くーぱー ◆cooperNjzk :2009/05/12(火) 01:38:07 ID:KTF4QNHK
俺は「別に、こんな怪しげな客引きを雇ってる店じゃなくてもいいんじゃね?」と思って
引き続き他のカラオケを探そうと周りを見渡していた。
すると、近くで声が聞こえてきた。
「3980円ですよ!朝までイケちゃいます!」
「ほぉ!!マジっすか!!」
「料理も2品、サービスでつけます!!」
「すげーーーっ!!」
「店はすぐそこですから!!」
たまだ!!たまが嬉しそうに「カラオケの人」の話しを聞いている。
もう、ここでいいや・・・
客引きの後を追いながら、今渡った横断歩道を引き返す。
「すぐそこっすから!!ここです!!ここです!!」
ラウンジ系の飲み屋が沢山入ったビルだ。大丈夫か?
「あのー、これ注意点なんですけどー、今回お出ししたサービスは特別なやつなんで
他のお客さんにはバレないようにお願いしまっす!!!」
「分かりました!!」
また、たまだ!!
118 :
くーぱー ◆cooperNjzk :2009/05/12(火) 01:38:22 ID:KTF4QNHK
「3階の、この○○○って店がそうっすか?」
エレベーター下のパネルを見ながら「カラオケの人」に聞いた。
「そうですよ!!」
・・・・・このテンション・・・。
俺ら一同は、エレベーターを上がる。
3階につくと、そこはいきなり目の前が店内だった。
客は結構多いようで、少し安心した。
「あの、前払い制なので、○○円、会計をお願いします。」
あー、前払いの方が更に安心だわ。ちょっと肩の荷がおりたような気がした。
もう酒も入って計算も全く出来ない状態だったから
適当に金を出し合って会計を済ませた。
みんな口々に「じゃあ俺○○円払うから!」と、金を出すのはいいけど
逆に集まり過ぎて収拾つかなくなった。
なんとか均等に金を返しながら、部屋に入ったが
マスターが「俺、○○円しか払ってないんだけど、どうしよう・・・」と。
「じゃあ、ほいくしにいくらか渡してあげて。」と伝え、席に座った。
たま変態
120 :
くーぱー ◆cooperNjzk :2009/05/12(火) 01:39:20 ID:KTF4QNHK
第三章終わり。
第四章予告、
さて、エンドレストークは、はたしてどんな方向へ?