クリスマスの奇跡

このエントリーをはてなブックマークに追加
271名無しさんの初恋
三年前のクリスマスのできごと。

10年前旅行関係の仕事をしていたときに担当したお客さんから11月の終わりに手紙が来て、
しばらくやりとりした後クリスマスに8年ぶりに再会する事になった。
お互いにXmasがOffだったという偶然もあって、
最初は抵抗がありながらも、誘ってみたら快くOKの返事が返ってきた。
「勝負パンツ穿いて行こうかなw」
なんて軽口叩きながらも、内心はどきどきだったのを覚えてる。
久しぶりに出会っても一目で解った。
あんまり変わってないねなんて、挨拶を交わしながら、
居酒屋で昔話を交わして居たら、彼女と八年前別れたときに手渡した手紙の話になった。

始めてあった当初、お客さんとして接していたにもかかわらず、
気にかかる存在だった事は確かで、立場を弁えようと心がけながらも、
話題がプライベートな話に度々及び、その度に惹かれていった。
相手に付き合っている男性が日本に居る事もその時に知り、
自分が思いとどまるに足りる充分な理由・・・の筈だった。

別れる前に手紙を書いたのは、本当は自分の思いの丈をぶちまけるというより、
単なる友情の証、みたいなスタンスを取るつもりだったはずなのに、
気がつけば内容はラブレターに変貌していた。
伝えるべきでは無いと最後に思い直した結果、
最後の自分の気持ちを綴った一文だけ、
彼女に伝わらないようにワザと中国語に変えて、ただ、伝えたという事実だけを
胸に仕舞っておこうと。
272名無しさんの初恋:2008/12/14(日) 11:45:23 ID:L+yINQoS
>>271続き
旅行最後の日、スケジュールの合間を見つけ二人で異国の町を歩いた。
バルパライソという海を臨む街の展望台へ上がる急な坂道を
息を切らして上る最中に、初めて彼女の手を握った。
たぶん、そんな理由でもなければ出来なかったと思う。
そして、展望台で手紙を渡して別れを告げた。

・・・そんなことが有ってその7年後の再会で、
彼女が手紙の最後の一文を中国語で繰り返した。
帰りの飛行機で、偶然隣に座っていた台湾系の女性に、
訳してもらい、内容を知ったらしい。

それから・・・お付き合いする事になりましたよw