☆看護師さんを振り向かせるには☆part7

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376名無しさんの初恋
この夏、救急車でとある政令指定都市の大病院に搬送され、緊急手術を受けた。来年、再手術の予定らしい。
時代劇や刑事もののドラマで、「眠るんじゃない」という科白が良くあるけど、病名を告げられ意識が薄れ
ていく中、こんな事本当にあるんだな、本当に死ぬんだな、以外に冷静で、悲しい筈なのに涙も出なかった。
3〜4日後(正確ではない)、意識が大分はっきりしてきたとき、彼女が担当で来てくれた。ベッドメイク用
の用具を携えて。
377名無しさんの初恋:2006/10/13(金) 03:03:08 ID:hE0U0zDh
この病院では、どういう訳か診療棟の看護師さんはほぼ100%マスク着用なのに、
入院棟では逆に100%着用(誰を何から守るためのか規則よく判らず)していたが、
数人の方は、外して話をしてくれた。採用試験で容姿審査があるのかと思うほど、
美女美男揃いで少々驚いたが、懸命に仕事をされる皆さんに正直感動した。自分の
ことで精一杯なんですといわれた方もおられたが、皆さん素敵な方だった。医師先
生、看護師の皆さん、本当に有難うございました。
378名無しさんの初恋:2006/10/13(金) 03:13:31 ID:hE0U0zDh
術後3〜4日(良く判らず)で、意識ははっきりしたのだが、腕には3つの点滴が、
鼻には酸素吸入のチューブ、下半身には導尿の管、おまけにそこには消毒剤の乾
燥したあとのカスカスみたいなものが付着していた。回診の医師先生は数日ベッド
から動く事を禁じられ、涙も出なかった冷静さが、逆にはずかしさと、死への恐怖
というか、なんとも惨めな想いに変わっていった。この先どうなるのだろうか。

379名無しさんの初恋:2006/10/13(金) 03:51:05 ID:hE0U0zDh
そんなとき、ベッドメイクをしに来てくれた彼女、マスクを外して笑って話し掛
けてくれる一人だった。今から思うと、意識混濁の3〜4日に担当してくれていた
のかもしれないが、職業的な安堵感からか、多少元気になったので、微笑みかけ
てくれたのかもしれない。でも、なにか光がさして見えた。
380名無しさんの初恋:2006/10/13(金) 04:13:18 ID:hE0U0zDh
医師先生は順調な回復を言われるが、月1〜2度の通院検査と再手術を告げられると
患者としてはやはり気持ちが淀む。いつまた急病になるかもしれないし、死ぬかも
しれない。今日もまた眠れないのだが、そんなとき件の彼女のことばかり想い出す。
早く退院したいとばかり考えていた入院期間であったし、退院後、こんなに懐かし
い想いになるとは思わなかったけれど、担当をはずれても廊下で出会えば、リクエ
ストに応えて、はずかしそうにマスクを外して話てくれた。病気や死の対極にある
存在だった。
381名無しさんの初恋:2006/10/13(金) 04:29:33 ID:hE0U0zDh
この様に肝心なことは、後から気付くのは昔から。でも、退院前に2度ばかり、
他の看護師さんを介してコンタクトを試みたが(そのときは、純粋にお世話に
なったとお礼をしたくて)、やんわりお気遣いなくと言われた(というか阻止
された)。明日師長が来ますので、というのもあった。彼女の笑顔は、勿論
人命を扱う職業的な責務から生まれたものだろうけど、大変「癒された」。
お礼を直接言いたいとともに、何かある前に、もっと話したいと思う。