もういいや、疲れちまった。2回目

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37名無しさんの初恋
中島義道「愛という試練」より

より多く愛している者は、いかにしても相手を失いたくないという一点で、すでに敗者である。
より少なく愛している者は、相手をいつ失ってもいいという一点で、すでに明らかな勝者である。
前者は、そのためにありとあらゆる策略をめぐらす。そして、その結果に一喜一憂する。
だが、後者は原則的に「どうでもいい」のだ。相手を失ってもいいし、失わなくてもいい。
そのときの気分がよければ、相手を受け入れ、気分が悪ければ相手に対して冷酷無比の態度をとる。

より多く愛している者はその変化にきりきり舞いする。これまでの経過をこまごま点検し、
自分の強引さを、自分の浅はかさを、自分の思いやりのなさを、自分の無理解を、
自分の鈍感さを点検しなおし、ありとあらゆる因果関係を見きわめ、こうして完璧に武装して
また相手に向かう。
しかし、にもかかわらず、相手は予想もしない仕方で自分をまたもやこなごなに打ち砕く。

しばらく死んだように横たわっていると、まったく思いがけず相手のやさしい態度に触れる。
何もかも忘れてしまい、またもやはしゃぎ出す。完全に武装を解いてしまう。
そして、相手の取りつく島もない冷たい態度に途方に暮れる。

より少なく愛している者は拷問者である。言葉の一つ一つが、態度の一つ一つが、目配せの一つ一つが
より多く愛している者の肉体をえぐり、切り開き、悲鳴を上げさせる。
しかも相手の苦しみはいかなる同情も呼び起こさない。彼(彼女)は淡々を拷問を重ねるのである。

↑まさに今の自分そのものだ・・・orz
この文を相手に読ませるのってどうなんだろう?