440 :
大地 ◆oWouGftk5w :2005/12/31(土) 22:32:56 ID:6jF+s4KZ
体育大会の写真の裏には、
『一緒にドッヂボール頑張ったね!
結果はよくなかったけど、同じコートの中で楽しめて良かった☆
ケンカ(?)んー、仲が微妙でも、同じコトをして、笑っていると楽しいもんなんだよね。
遠くで見てても、だいちゃんがいいプレイすると、あたしうれしかったよ♪』
441 :
大地 ◆oWouGftk5w :2005/12/31(土) 22:34:22 ID:6jF+s4KZ
猫の絵葉書の裏には、
『継続も大事だけど、息抜きも同じくらい大事だと思う。
だいちゃん、これ読んでるってことは今、休憩中かな??
充電満杯になったら、何スルのかな??
元気になるためには、ごはんたくさん食べなきゃダメだよ!
ということで、今から誰かと焼肉食べに行っておいで☆やっぱこんな時はお肉でしょ♪
それでも、気持ち晴れなかったらメールしておいで!
お姉ちゃんとして、どんなコトでも弟の話ちゃんと聞くから。そんで出来る限り元気になれるように協力する!
だいちゃんはあたしが寂しがらないように毎日笑っていられるように接してくれたから、人を想える力は誰よりもあると思う。きっと、だいちゃんの周りの人も気づいてるはず!
だから、安心して前に進んで大丈夫!!
深呼吸して、背伸びして、大好きな歌を歌って、頑張ろう!
今日がダメでも、明日はいい日になるから!』
俺は電車の中で涙を堪えるのに精一杯だった。
442 :
大地 ◆oWouGftk5w :2005/12/31(土) 23:16:22 ID:6jF+s4KZ
今年四月。
友達と遊ぶため三日間だけ戻ってきた俺は、最終日のこの日予定を一日空けていた。
俺はマミさんに会いに、いつもの公園のいつものベンチに座っていた。
時計は午後9時を回っている。
四月と言えど夜はかなり冷え込む。
俺は震えながらマミさんを待った。
「俺、姉ちゃんと話がしたいからいつもの場所で待ってるから。来てくれるまで待ってるから。」
そのメールを送って5時間。
未だ連絡はなく、俺はずっとベンチに座っていた。
いつくるかわからないから、なかなかその場を離れることができない。
実はこの日、マミさんに用事があるのは知っていた。それでも、マミさんと話がしたかったから俺はこうして待っている。
マミさんと会えたところで話すことは決まってない。
ただ…ただ、マミさんに会いたかった。
443 :
大地 ◆oWouGftk5w :2005/12/31(土) 23:17:29 ID:6jF+s4KZ
今日一日いろんな場所を歩いて回った。
マミさんと一緒に行ったカラオケ屋のまえを通ったり、マミさんと行くハズだった観覧車を見に行った。
ひとつひとつを見て歩く度にいろんなことを思い出した。
最初はマミさんに会う予定はなかったが、どうしても会いたくなってメールを送ってしまった。
その時、マミさんからメールがきた。
マミ「ごめんね、だいちゃんに会うことはできない…」
心臓が止まる感覚。
何度も味わった感覚。
メールを送って返事を待ってたらラチがあかない。
俺は思い切って電話をかけた。
マミさんはすぐに出た。
444 :
大地 ◆oWouGftk5w :2005/12/31(土) 23:43:45 ID:6jF+s4KZ
マミ「もしもし」
俺「…久しぶり」
マミ「うん、久しぶり」
俺「あのさ、どうしてもダメかな?」
マミ「うん…」
俺「どうして?」
マミ「あたしね、どうしてもだいちゃんのこと友達としては見れないから…」
そうか、マミさんは彼氏と仲良くやってるのかな…きっと、俺と会ったら揺らいじゃうんだろうな…
それはやっぱりマミさんの幸せじゃないんだろうな…やっぱり最後にマミさんを幸せにできるのは俺じゃなかったんだな。
いろいろな気持ちが溢れてきた。
俺はそれを口にしたらダメなんだと悟った。
俺がマミさんに「好きだ」というのは簡単だが、それをしたらダメなんだと思った。
445 :
大地 ◆oWouGftk5w :2005/12/31(土) 23:45:28 ID:6jF+s4KZ
俺「そうか…そっか…」
それしか言えなかった。
マミ「うん、ごめんね」
俺はそれ以上マミさんに言えることはなくなった。
俺「うん…ちゃんと幸せになりなよ?」
それが精一杯だった。
マミ「うん、ありがとう…だいちゃんもね」
俺「ありがとう」
俺は思った。
今…今俺を幸せにできるのは誰でもない、マミさんだけなんだ、と。
それが言えないのは、マミさんの幸せを願ってるからなのか?俺が臆病だからか?
俺はいつものように余裕の表情を作った。
電話の先の見えないマミさんに向かって。
446 :
大地 ◆oWouGftk5w :2005/12/31(土) 23:46:32 ID:6jF+s4KZ
俺「姉ちゃん…」
マミ「ん?」
俺「今までありがとう」
マミ「うん…うん」
俺「じゃあ、そろそろ切るね?元気でね?」
マミ「うん、だいちゃんもね?」
俺「それじゃ、ホント今までありがとね」
電話を切った。
もうそれ以上マミさんの声を聞いていられなかった。
携帯の画面には「3分32秒」の表示が光って消えた。
447 :
大地 ◆oWouGftk5w :2006/01/01(日) 00:20:51 ID:r1l/Y78Q
そして、俺はマミさんと連絡をとることはなくなった。
あの日から、俺は呪いがかかったように毎日マミさんのことを考える。
完全にマミさんに心を奪われ新しい恋に踏み切れないでいる。
もし、マミさんにまた会うことがあるのなら…その時はまたあの笑顔で俺を迎えてほしい。
そしたら、俺はマミさんに「好きだ」と伝えよう。
あの日伝えられなかった想いを伝えよう。
そして、マミさんがいつか結婚した時…その時に俺の恋は幕を下ろす。
その時まで、その時まではマミさんのことを想っていたい。
いつまでも…
448 :
大地 ◆oWouGftk5w :2006/01/01(日) 00:23:03 ID:r1l/Y78Q
これで終わりですm(_ _)m
結局ダラダラして年をまたいでしまい申し訳ない(^_^;)
あ、明けましておめでとうございます(^o^)
449 :
名無しさんの初恋:2006/01/01(日) 00:26:09 ID:kB9wkoFy
あけおめぇー!!
すげぇいいお年玉だったど
GJъ(´`)
激しくGJ!!
普通に涙出ました
453 :
名無しさんの初恋:2006/01/01(日) 04:34:21 ID:+KTigak6
>>452 両思いなら付き合っちゃえばって事でしょ?
俺もそう思ったけど、
きっと当事者にしかわからない事情もあるんだよ。
>>453 いや、大地は相手のこと考えすぎっていうか…自分自身を我慢しすぎというか。。。
おはようございますm(_ _)m
さて、俺の物語も終わったんで次は誰ですかね?
そして、俺もROMに戻ります、何か進展あったら報告したいと思います。
これここまで詳細に書いてて本人が見たら絶対ドンビキだろうな。
俺なら戦慄する
457 :
名無しさんの初恋:2006/01/01(日) 15:08:23 ID:7/4g/hkX
ん・・・相手が見てたらドン退きだろうね。
でも、他人の恋愛話ほど面白いものはないんだけどねwww
>>大地 乙!
たしかに読ませてもらったよ。
悪く言うつもりはないケド
結局マミさんは、近くにいて自分をわかってくれる人に惹かれてしまう
遠距離ができないタイプ
彼氏がいるのに…
キスしたり抱き合ったり、彼氏はもちろん知らないわけダロ
節操なさすぎなんじゃね?
おまいが彼氏の立場だったらどう思うよ?
大地にはもっといい人が現れるよw
ちゃんとおまいだけをみてくれる人がなw
いつまでもマミさんに縛られるな!
ガンガレ ノシ
まだこのスレあったのか
諸事情でしばらくこのスレに来てなかったけど
今TVの隠し芸見てたらホンジャマカの石塚が転んでみんなが笑いながら大丈夫か〜って走っていったら石塚が一言
「コーラくださ〜い(笑)」
これは糖尿の事なのかな?
だとしたら冗談でもこういうのは嫌だな〜と思った
前にここで「姉さん」の話を聞いたからね
悪いけど458と同じ意見。
これで泣くのは無理だ…自分が女だからかもしれないけど、
マミさんみたいなタイプは同性に嫌われると思う。
周囲に隠してやってるから嫌われちゃいないんだろうけど。
距離のお陰で見えないのを良いことに、彼氏に隠れ
て他の男と抱き合ったりキスしたり…
彼氏いるならやっちゃいけない事だよね。
自分が同じことされてたらどう思うんだろう。
体験上こういう子ほど、同じ事されたら相手責めたり取り乱したりする。
なんだかなぁ。
みなさん、貴重な意見ホントにありがとうございますm(_ _)m
確かに本人に見られたらひかれるだろうし、最低なのはわかってます。それをそそのかしたのも俺だし…
でも、こういうのってやっぱり理屈じゃないんですよね(^_^;)
生意気言ってすいませんm(_ _)m
それで大地は大学辞めてフリーターやってるのか?w
くだらん女のために将来捨ててバカだなぁwww
これってカラオケの部屋でやっちゃったの?
464 :
名無しさんの初恋:2006/01/02(月) 02:38:45 ID:Gc6LS4qp
まあまあ、ここはアドバイスとか
人生指南をする場所じゃないから
あるがままを受け入れようよ。
みんなもあの時ああすればよかったって思うこともあるだろう?
でもその時はそれしか出来なかったんだよ。
>>464 大人な意見ですね、見習いますm(_ _)m
確かに後悔ばかりの人生ですよ、でもその上に自分が立ってるのも事実なんですよね( ̄○ ̄;)
>>459 禿同!
「コーラくださ〜い(笑)」
にはかなりムカついた!
だ〜れも〜がぁ〜♪
あけましておめでとうございます。
完読しました。大地、綴ってくれて『ありがとう』
だが・・みんなも言っているが、束縛されちゃだめかな。
素敵な恋の思い出だが、それは心にしまって・・・いいかい?忘れる
必要なんかない。大事にしまっといて、踏み出そうぜ。
後悔なんていうな。自分の決断を無駄にすんない。幸せになるべく
頑張ろう。そして新しい出会いを探して幸せになろうぜ。
いい物語、重ねていう。綴ってくれてありがとう
469 :
名無しさんの初恋:2006/01/02(月) 22:51:48 ID:8lOuiLe5
誰か綴ってくれ
170まだ?
>>大地、おつかれー。
年末年始ここを見れなかった。今日始めてみて、号泣した。。・゚・(ノД`)・゚・。
いい話をありがとう、ありがとう。
俺も、マミさんに対しては458と全く同感ですまない。
大地にとっては、すごく、辛い、そして甘酸っぱい経験だろうが、その何倍もの幸せをつかむと思うよ。
おまえは、いい性格している。早く立ち直って、いい報告を期待している。
語ってくれて、本当にありがとう!!
473 :
大地 ◆oWouGftk5w :2006/01/04(水) 13:44:32 ID:V3Y1s18w
>>468>>472 少し泣きそうになりました。
ありがとうございますm(_ _)m
最近少しずつ気持ちが変わってきたので、少しずつ前に進める気がします。
ここに綴ったことも大きなキッカケになると思います。
やっぱりこのスレの雰囲気が好きなんですよね、説明しにくいんですが(^_^;)
ここに綴ってホント良かったと思ってますよ。このスレに出会えたこともやっぱり一つの『ありがとう』なんですよね。
だから、過疎ってほしくなくて未だにROMに戻れない自分がいます…( ̄○ ̄;)
474 :
名無しさんの初恋:2006/01/05(木) 10:36:25 ID:j/UyY+qn
大地お疲れ様。その心意気やヨシッ
そして語り部募集age
475 :
名無しさんの初恋:2006/01/06(金) 23:14:53 ID:2tG0iGMx
そしてさりげなくage
477 :
名無しさんの初恋:2006/01/07(土) 21:39:14 ID:ERWrOdvc
age
478 :
名無しさんの初恋:2006/01/08(日) 22:45:13 ID:LaLXUaxW
素敵な恋物語を待つっ
479 :
名無しさんの初恋:2006/01/09(月) 03:46:42 ID:/YM8jQqC
480 :
名無しさんの初恋:2006/01/09(月) 22:35:52 ID:tW0KcgWc
待ちage
481 :
◆bA0TzdCLfk :2006/01/10(火) 12:25:55 ID:jl8lzMjT
冬の川の冷たさで心臓が止まりそうになる。
息ができず思考は停止する。
皮膚は感覚をなくし、体は思うように動かない、動けない。
飛び込んだ衝撃で抱きしめていた君が離れていく。
なんどか掴んだ右手も力が抜けていき、握力もなくなり、
やがて川の流れに逆らえず手が離れていく。
離したくない。
離れたくない。
必死でもがいても、川の流れが強く視界はほとんどない。
君の姿は見えなくなって、水を飲み込みながらそれでも僕は君の名を叫ぶ。
全身が冷たくなり意識は遠のいてゆく。
いつもそこで目が覚める。
482 :
◆bA0TzdCLfk :2006/01/10(火) 12:45:08 ID:jl8lzMjT
大抵の場合は着ているものは、汗でぐっしょりとなってしまう。
季節は夏だろうと冬であろうと、全身は凍りつくように冷たくて。
そしていつも僕は泣いている。
子供の頃からいつも見る夢。
小さい頃は、ただ訳も分からず、夢で味わった苦しさと悲しさで
目が覚めてからも泣き続けた。
でも夢は年に数回、小学生になっても中学生になっても僕のことを離さない。
いつの頃からか、僕の中にある仮説が生まれる。
きっとこれは過去の記憶。
生まれるよりもずっと前の。
どうせ誰も信じやしない。
ずっとそう思って誰にも話さずにいた。
483 :
◆bA0TzdCLfk :2006/01/10(火) 13:55:00 ID:jl8lzMjT
子供の頃から、科学雑誌を読むのが好きだった。
頑健の科学に始まりニュートンなんかを図書室で読んだり。
テレビでは生き物地球紀行や動物関係のクイズ番組。
捨て猫を見ると放っておけなかった。
家では動物を飼うのを禁止されてたが、それでも親に頼み込み
捨て猫は二回飼ってもらった。
が、それ以降は飼ってもらえず、仕方なく元の空き地に再び猫を置く。
走り去る時の心の痛み。
今も忘れることができない。
動植物の世界が好きだった。
「好き」といっても相対的に「好き」だった。
人間が嫌いだった。
僕の子供の頃はグリコ森永事件や、幼女連続誘拐殺人事件が
新聞やテレビを賑わし、子供ながらに自分が生まれ落ちたこの世界が、
奇麗な天国ではないことを悟った。
必然的に好きな科目は理系の科目に偏り、人間嫌いで周りに打ち解けようと
しない子供になっていた。
新しい手法か?
おもしろいな。綴ってくれ
何かすごい事になりそうな予感!
486 :
◆bA0TzdCLfk :2006/01/11(水) 14:42:38 ID:9EMnuOGa
クラスの中でも友人と呼べるのは大抵一人か二人。
それも学年が変わればほとんどの場合、付き合いがなくなる。
「あなたは人に対する関心が少なすぎる」
何人の人にそう呼ばれただろう。
親や教師を始めとする大人たちにとって僕は扱い難い子供だったに違いない。
僕は人間に目を向けたくなかった。
人間の行う行為、作り出す社会、織り成す出来事、被害をこうむる動植物。
ニュース番組はほとんど観なかった。
僕にとってはあれこそが人間の業を凝縮した情報源に思われた。
それでも中学生になり、体が成長するに連れて、僕にも性的欲求という
新たな衝動が備わった。
初めての射精は中学二年の夏の夜。
うつ伏せに布団に寝ているときだった。
枕の向こうにある本を取ろうとして上半身を起こした時に、股間が布団に
押し付けられ、今まで感じたことの無い感覚を味わった。
疑問に思い、その感覚を確かめるように布団に股間を押し付ける内に
僕は初めての射精をした。
人間のカルマを憎む僕は、自分の中に新たに生まれた性欲を憎んだ。
しかしいくら拒もうとしてもこの根深い、生物にとっての根源的な欲求は
どこまでも僕を追いかけ、自慰行為をするたびに僕は自己嫌悪に苛まれた。
487 :
名無しさんの初恋:2006/01/11(水) 14:49:51 ID:4mzmYUk8
なかなか面白いな。
488 :
名無しさんの初恋:2006/01/11(水) 17:04:39 ID:CIHpC6G9
期待age
489 :
名無しさんの初恋: