355 :
蒼 ◆pOM392MOrw :2005/11/24(木) 17:37:03 ID:1P6agd4r
今日はとりあえずここまでで(m__)m
いつもちょこちょこですみません。
356 :
名無しさんの初恋:2005/11/25(金) 09:55:37 ID:uJPSmbna
お二人とも続き楽しみにしてます!
書かせてください。
---
たしか、もう4年くらい前になると思う。
友達が作っていたサイトに掲示板があって
それは、趣味で詩や文章を投稿する掲示板だった。
私はそこに時々詩を投稿していて、
その頃同じように投稿するようになった人に気が付いた。
友達の友達らしいけど、私の全く知らない人だ。
何度か彼の作品を見ていて、なんとなく気に入って
気をつけて掲示板を見るようになったんだ。
私がとても好きな部類に属するその作品は
選ばれている言葉が繊細で、
静かな青の世界が広がっていて
覚えてしまうくらいに何度も読んだんだった。
新しい言葉が投稿されるのを
密かな楽しみにしていたある日、友達が言った。
「チョコベビの詩、hが好きだって言ってたよ」
hとは、私が密かに投稿をまっているその本人。
その本人が、私の書くものを好きだと言っていた。
なんというか、くすぐったいような嬉しい出来事だった。
その日から、私はhさんの言葉とともに
本人はどういう人なのか、いろいろ想像するようになったんだと思う。
その頃の勝手な想像の中では
あまりしゃべらない無口で、繊細な顔つき、
細い体と、細い指をもった、
まあ、いわゆる文学青年を具現化したようなイメージで。
あまりに貧弱な自分の想像力が残念でもあったけど
改めて、hさんの言葉たちが作り出す世界に
感心したり、負けるもんかと思ったり
良きライバル、みたいに思うようになっていった。
359 :
蒼 ◆pOM392MOrw :2005/11/28(月) 15:23:07 ID:zo7KueHS
>>354続き
メールをするようになって、前よりも頻繁に連絡をとるようになり
比例するように、チャット仲間と集まって遊ぶ機会も増えた。
そんなある日、予定していたメンバーがバイトや急な帰省で
集まれなくなり、残るは私とカレの2人。
しかも飲みに行くぞ、と集まった後だったので
どうしたものか、と途方にくれてしまう。
『どうする?今日はやめようか?』と私はカレに聞く。
『あー・・・せっかくココまできたし、たまには2人で飲んでみるか?』
少し考えた後カレはそう言った。
『うん!』思わず即答してしまう。
何度も一緒に飲んでいるけれど、サシは初めて。
緊張する・・・と思っていたのもはじめだけ。
映画の話や本の話、カレの話は尽きることなく・・・
あまりのおもしろさにひきこまれていました。
話は段々深いところへ。
私と彼氏の現状の話もしました。
こうなる以前から話を聞いてもらっているので気軽に話せます。
『彼氏が電話に出てくれなくてねー』苦笑いしながら話す。
黙って話を聞いていたカレが言いました。
『気持ちの整理がちゃんとつくまでオレは傍にいてやるから』
360 :
蒼 ◆pOM392MOrw :2005/11/28(月) 15:53:39 ID:zo7KueHS
『気持ちの整理がちゃんとつくまでオレは傍にいてやるから』
この一言に、なんというか・・・やられました(笑)
もちろんカレは口説いているわけではなくて
”最後まで見守っててやるからめげるな”と言っているだけ。
それでも嬉しい。
”ありがとう”小さくそう呟いてから照れ隠しに、また私は話し始めた。
『Nってさぁ・・・”キザ”っちぃ・・・。』
私の一言に飲んでいたソルティドッグを”ぶぅ”、と噴出すカレ。
『ちょぉっと待て!オレのドコがキザっちぃんだ?!ぉい。』
『自分で気付いてないだろうけど、さっきの台詞ってもろ口説き文句w』
キザだ、そうじゃない、の応酬をするアホな2人。
白熱していた応酬は・・・
『っていうか!Nは無意識に”ホルモン”垂れ流しすぎ!』
『ホルモン垂れ流しって、オレはスプラッタか!!』
私の簡単な言葉の間違い ×ホルモン⇒○フェロモン によって幕を閉じました(ガクリ
361 :
蒼 ◆pOM392MOrw :2005/11/29(火) 01:24:59 ID:ilNaauoM
程よく酔いもまわったところで解散。
酔った勢いでの大人な展開も甘い展開もございませんのであしからず(笑)
自宅へ到着し、カレに家へ着いたことをメールする。
【いま家に着いたよ。今日は楽しかった、ありがとう。】
【おう、たのしかったのなら何より。ちゃんと風呂入れよー】
・・・あんたは私の親デスか(笑)
お風呂を済ませた後メッセを立ち上げ、彼を含めたチャット仲間達と
軽く話すけれど、小一時間でダウン。
みんなに就寝を告げ、いそいそと布団へもぐりこんだ。
まどろみの中、カレの言葉を思い出す。
”傍にいてやる”・・・か。
見守ってくれる人がいるのはとても心強い。
カレの励ましに応えられたらいいな・・・そんな事を考えながら
深い眠りへと落ちていった。
362 :
蒼 ◆pOM392MOrw :2005/11/29(火) 01:44:49 ID:ilNaauoM
8月も半ばにさしかかった頃、またチャット仲間で飲み会。
カレは仕事が忙しく参加できなさそうだったけれど
当日にまた連絡してみて、と言われていたので連絡をとる。
『もしもしN?今電話大丈夫だった?』
『ぉう、今日は仕事明けだから家。』
話をしていて何となく違和感を感じる。もしかして・・・
『ねぇN、風邪ひいてない?』
『うん、多分熱もある・・・でも薬飲んだし大丈夫ー』
いや、全く持って大丈夫そうでないんですが。
電話越しに聞こえるけだるそうな声。
あぁ、こんなとき彼女なら行って看病できるのに・・・
気持ちがじりじりと焦る。
『あ、今日飲み会の日だっけ?行こうかな・・・』
とんでもないことを言い出すカレに思わず声を荒げる。
『大人しく寝てなさい!ご飯は?食べた?』
『ご飯食べたー、薬も飲んだー、だいぶ良くなったー』
そう言ってはいるけれど声はかなりだるそう。
『今日は家でゆっくり寝てなきゃ。仕事忙しいんでしょ?』
また”行くー”と言い出す前に釘を刺す。
しばらく考えている風なカレ。
しばらくの間の後”わかった、大人しく寝とく”と返事が返ってくる。
『それに明日お見合いだしな・・・』
363 :
蒼 ◆pOM392MOrw :2005/11/29(火) 01:45:37 ID:ilNaauoM
今日はここで終わりにしておきます(m__)m
>>358続きです
「飲み会あるけど参加しない?」
ある日、友達が仕事帰りに電話をよこした。
私は元々消極的な性格なこともあって、大勢の飲み会は苦手だし
まず初対面の人というのも苦手だった。
友達の友達に初めて会う、という状況は苦痛すら感じてしまう。
だけど、その頃「人見知り直そうキャンペーン」を自分の中でしていて
怖いけど、苦手だけど、とにかく初対面の人でも会う。
という、今思ってもずいぶん頑張って肩肘張っていた時期でもあった。
実は、その飲み会のお誘いのしばらく前に
「hさんと会ってみたいなあ」と
私が友達に言っていたそうで。
なんとなく言っただけで、本当になるとは思ってなかったし
すっかりそんなことは忘れてしまっていたのだけど。
都内のとある駅でまず友達と待ち合わせ。
「やっぱ怖いなあ…」
「大丈夫だって!二人ともいい奴だよ」
「うーん…」
「あ!hが来たよ」
私の肩越しに手を振っていた。
背中が少し緊張して、こわばってしまう。
ゆっくり振り返る。
革でできたぽいジャケットを着て、
にやにやと笑っている人が近づいてくる。
「久しぶり!元気だった?」
「おっす。元気元気。aさんは?どうなの?」
「元気だよ〜」
…。
誰?
完璧に、私の中のhさんのイメージは砕かれた。
全然違う。思っていたイメージと。
繊細そうな?すらりと細身の?少し無口な?
いやいや、全くの思いこみ。当たり前だけど。
hさんは、始終にやにやと笑っていて
細身ではあったけど、よくしゃべる明るい人で
細くて小さな目が、笑うともっと細くなってしまうような人。
そして、下ネタばかり発する。
この人が本当にあの詩を書いていたの?
特に気になったのは、笑い方。
初対面のイメージは
「ぐだぐだで下ネタばかり。嫌いな笑い方の人」
という惨憺たるものだった。
最初、紹介されて、名前を名乗って
少し天気について二言程言葉を交わした後、
hさんは私に対して一度も話しかけてこなかった。
私もhさんに対して全く話しかけてたりしなかった。
初対面は、そんなあっけない感じで。
また書かせてください。よろしくお願いします。
368 :
名無しさんの初恋:2005/12/04(日) 01:58:18 ID:SnOvXYFh
続き楽しみにしてます
369 :
チョコベビ ◆qZlyV0vV7w :2005/12/05(月) 01:12:38 ID:40A0+FPc
>>366続きです
hさんを交えた飲み会は、その後何度かあった。
そのかたわら、やっぱり掲示板は毎日確認していて
お互いの作品はちょこちょこと更新していた。
hさんとも少しずつ話すようになった頃、
友達からメールがきた。
それは、hさんから友達に宛てて書かれたメールの転送だった。
「なかなかメールの返事出せずにすみません。
今度また近いうちにみんなで飲み会しませんか?
それから、チョコベビのアドレスと電話番号を教えてください」
どきっとした。
初対面で、ぐだぐだな印象しかなかったhさんだけど
何度か会って話しているうちに、
また会いたいなと思うようになっていたからだ。
転送メールを受け取った日すぐに
私はhさんへメールを送った。
「友達からメールを受け取りました。
私のアドレスと番号です。
ぜひまたみんなで飲みに行きましょう。」
370 :
チョコベビ ◆qZlyV0vV7w :2005/12/05(月) 01:22:27 ID:40A0+FPc
メールを出した次の日には、さっそくhさんから返信が。
「チョコベビの詩、いつもみてますよ。
新しいものにも期待してます。」
なんだか嬉しくなって、メールを出した。
他愛ないメール。
2.3日置きにメールがやりとりされてた。
内容は少し哲学的なものだったり、世間話だったり。
恋愛めいたものは一切なくて、それがかえって心地よかった。
実はhさんは筆無精、連絡無精で有名で
忘れた頃に返事がくるというのを
メールのやりとりを始めてしばらくして知った。
友達は私たちの頻繁なメール交換に心底驚いていたっけ。
371 :
チョコベビ ◆qZlyV0vV7w :2005/12/05(月) 01:31:24 ID:40A0+FPc
それでも、hさんからはメールは来ても
電話が来ることはなかった。
私も電話をすることはなかった。
それから、ふたりだけで会うことも。
ある日、共通の友達のライブがあって
hさん、友達、私の3人で集まった。
3人で一緒にライブを見て、
その後近くのファミレスでお茶をしながら
それぞれの感想を言い合って、うだうだと時間を過ごす。
そのうち友達が彼が家で待っているというので
先に帰ってしまった。
「チョコベビはまだ居ても平気なんだろ?店移動しようよ」
「うん、いいよ」
まだhさんと一緒にいたかったんだ。
ふたりで夜になった街をぶらぶらしてカラオケに行った。
初めてふたりだけでカラオケ。
礼儀正しく距離を取って座った私たちは
熱唱につぐ熱唱で大いに盛り上がったのでした。
カラオケ屋を出たら、小腹が空いたと言うので
近くにあったマックでハンバーガーを買って夜の公園へ行った。
季節は春になりかけで、夜風が生ぬるく3分咲きの桜が揺れていた。
やっぱりここでも、少しの距離を空けてベンチに腰掛けて
いつものメールのやりとりみたいな他愛ないお話。
話ながら、この時間がもっと続けばと思ってた。
11時過ぎ、のんびり駅へ向かった。
時々腕にhさんの腕があたるのが、少し恥ずかしかった。
ホームについて、hさんは上り、私は下りの電車を待つ。
上りの電車が先に到着した。
「それじゃ」
簡単な挨拶を残して電車に乗り込んでいく。
煌々と明るい車両の中でhさんが笑っていた。
ゴトゴトと動き出した窓を目で追いかけていた。
見えなくなるまで、hさんはにこにこと手を振って。
私も手を振って。
また会いたい。
きっとまた会える。
家について、今日はありがとうとメールを出した。
その後、そのメールに返信がくることはなかった。
あれが最後になるなんて、
あの時誰が気づけたというんだろう。
長くてすみません。。
また書かせてください。
374 :
蒼 ◆pOM392MOrw :2005/12/09(金) 00:04:11 ID:YGtvRSEo
>>362続き
『は・・・ぁ?』
驚きのあまり声が裏返った私に、メニューを見ていた友人達の視線が集中する。
『あ〜・・・、他の奴らには聞かれないようにしてて。』
カレがそう言うので友人達に手振りで外へ出てくると伝え、席を離れる。
店の外へ出てもう一度カレに聞く。
『お、お見合いって言った、よね?ちょ、なんでそんな事に?』
具合が悪いと知りつつも電話を切ることが出来ない。
『仕事先に出入りしてる人が”いい娘がいるのよー”って。』
イランことするな!と心の中で叫びつつ質問を続ける。
『相手はNの事気に入ってお見合い受けるって言ってるんだよね?』
『うん、そうっぽい。』
まずい。
これは非常にまずい事態・・・だ。
つい最近、何人かで恋愛論を語る機会があった。
そのとき彼はこう言った。
”人を好きになるってどういうことかわからない。
だから、自分を好いてくれる人を大切にする”
お見合い相手はNの事を気に入っている。
だったらNはその人を・・・大切にしようと思うんじゃないか?
グルグル、と纏まらない思考だけが頭の中を駆け巡る。
気持ちを伝えないまま終わりだなんて・・・そんなのイヤだ。
チョコベビさん!切ないねぇ‥(TДT)
376 :
蒼 ◆pOM392MOrw :2005/12/09(金) 00:23:57 ID:YGtvRSEo
声が詰まって泣きそうだ。
いっそこのまま勢いで気持ちを伝えたら、そう考えたりもした。
だけど、まだ彼氏とのケリがついていない状態でそんな事したくない。
想いを伝えたい衝動をグッとこらえる。
『・・・だったら、尚更ちゃんと身体休めておかなくちゃダメじゃん。』
明日は大事な日なんだから、と心にもないことを言っている自分がおかしかった。
だけど他に何を言っていいのかわからなくて。
『あ〜、でもコレでお付き合いとかすることになって、結婚、なんて事に
なっちゃったら遊ぶ機会も減っちゃうんだね。』
精一杯の強がりだった。
寂しい、だなんて絶対に口に出せない。
”ゲームなんかしないでちゃんと布団で寝るんだよ”と
会話を終わらせようとしていた私にカレが言った。
『断るよ。多分。』
『・・・っはぁ??!』
本日2度目となる素っ頓狂な声。
断る(多分、だけど)って何で?
そろそろ身を固めようとか思ってたからいい話なんじゃないの?!とか
まとまりのつかない考えがさらに纏まらなくなる。
『いや、でも、いい話なんでしょ?っていうかどうでもいいから
早く布団に入って寝なくちゃダメだってば!』
あぁ、もう何言ってるんだか私(泣)
>>372続きです
>>375この時はとっても切なかったです…(TДT)
----
最初は見たこともないhさんに勝手に想像をして、
会ってみたらちょっとがっかりして(笑)
そんなどこにでもあることで。
初めて会った時、この人を好きになることはないなって思ってたけど
少しずつ惹かれてた。
初めて二人で公園で話した夜、
帰りの電車の中で笑いながら遠くなっていくhさんに
また会いたいと思った私の中で、たぶん恋が始まったのだと思う。
メールに返信がないことも、最初は気にしていなかった。
2週間程経った頃、友達から電話があった。
「h、東京にいないってよ!」
「え?」
「地元に帰ったんだって」
「はあああああ????」
hさんは、友達にも誰にも告げずに東京からいなくなっていた。
もう1週間前の事らしい。
ふたりで話したあの夜から1週間後には、
もうhさんは東京にいなかったんだ。
目の前がくらくらして、同時に何故か怒りがこみ上げてしまった。
だんだん仲良くなってきて、
いろんな話をして、
きっともっと仲良くなっていけると思っていたから。
どこにも持って行き場がない怒りがあったけど
電話をしてみようという気持ちにはならなかった。
ただしばらくは、みんなhさんに置いてけぼりにされてしまった。。
という悲しい気持ちでいっぱいになってた。
東京から、800kmも離れたところにhさんはいるんだ。
恋が自分の中で始まっていたことに
私は自分でもよくわかっていなかったし、
仲良しと言い切れない、「友達の友達」という域を抜け出せてはなかったし
もう二度と会えないかもしれないことがどうしようもなく悲しくて。
でもそれをどうにもできなくて。
悲しい気持ちも少しずつ薄まって1ヶ月が経とうとしていた頃。
また友達から電話がきた。
「hに電話してみて。今東京にいるんだって!早く!」
初めて電話をするのは少しためらってしまったけど
とにかく急かされて、すぐにhさんの番号へ発信していた。
「チョコベビです」
「おお!チョコベビ!今東京に来てるんだ」
「バカ!!!」
「はあ?」
「なんで居なくなっちゃったんだよう!」
「あー、地元帰るとか言うとしみったれるしな」
「でもみんなhさんに置いてけぼりにされたんじゃないか!」
「いや、そういうわけでは…。ていうか何で逆切れしてんの」
「だってまた会えるって思ってたんだよ!」
「そっか、すまなかったな」
のんびりとした笑い声が電話の奥から聞こえた。
今までの悲しいと怒りが、いきなり口から出て驚いた。
自分でもそんな事を言うつもりもなかったのに。
結局この時は、予定が合わず会うことはできなかった。
でも、声を聞けて少し嬉しかった。
「チョコベビにえらく怒られた」とhさんが笑っていた、と
後日友達が教えてくれた。
書き始めてみたらものすごく長くなりそうです。
また書かせてください。
381 :
名無しさんの初恋:2005/12/12(月) 22:32:00 ID:vlaArA/3
お二人の続き楽しみにしてます!
>>379続きです。
この後hさんに会うことが出来たのは、3ヶ月程後のお盆のこと。
3ヶ月、1度も電話をしなかったし、かかってもこなかった。
ただ、お盆前1度だけhさんからの着信が。
「もしもし、hです」
「久しぶり!元気だった?」
「おう。お盆には東京へ行くけど予定はどう?」
「大丈夫だよ。みんなで飲み会って聞いてた」
「その日は昼頃についてしまうんだけど」
「じゃあ飲み会前にお茶でもする?」
「家に行くよ」
「え?あ、、うん」
以前、友達みんなで家に集まったことが数回あった。
でもhさんひとりでは初めて。
男性を部屋に上げるのは少し怖いと思ったけど、hさんならいいと思えたんだ。
当日、昼過ぎに電話が鳴る。
近くの駅で待ち合わせて、おやつを買って家へ到着。
5ヶ月ぶりに会ったhさんは全く変わることなく
いつものように、にやにやとしていた。
会えて、嬉しかった。
それに思いがけずふたりの時間が持てたんだ。
部屋でおやつを食べながら
一緒にテレビを見たり、ネットを見たり
他愛ない話に花が咲いて数時間はあっという間に過ぎた。
一緒に部屋を出て、みんなとの待ち合わせの居酒屋へ行く。
久しぶりに集まる仲間達は相変わらず騒々しくて
時間なんて経っていないようだった。
飲んで、騒いで、大笑いをして。
誰かが言う。
「オールカラオケ行くぞー!」
陽気になってしまったみんなはノリで合意。
そのまま朝までそれぞれが熱唱した。
始発も始まった朝、夏の早朝の朝日に
みんなの疲れてふやけた顔が白く見える。
「じゃあまた」
それぞれが言い合って、それぞれの路線へ向かう。
hさんともうひとりと私は3人同じ方へ向かった。
お盆だし朝の電車はだいぶ空いていた。
私が座った向かいの座席に、はなれてひとりが座った。
hさんは、私の隣に座った。
誰も口をきくこともなく、黙って目を閉じている。
なんとなく、hさんの肩にもたれてしまった。
いきなりhさんは目を開けてハイテンションで話し始めた。
私を眠らせないように。
そのうちに、私の下りる駅についた。
「じゃあまたね」
「じゃ」
きっと今度は年末に会えるだろう。
また同じように居酒屋で、朝まで大騒ぎして。
何の疑いもなく、そう思えた。
それが当たり前だと思っていた。
この年、hさんと会うことはなかった。
年末には都合が合わず、すれ違いになった。
ただひとつ。
変わった事がある。
hさんがお盆以降、月に1度あるかないかだったけど
時々電話をくれるようになったのでした。
今日はここで終わります。書かせてくれてありがとうございます。
386 :
名無しさんの初恋:2005/12/18(日) 22:32:41 ID:bL0iJlcM
387 :
名無しさんの初恋:2005/12/25(日) 02:42:17 ID:QdxkaEwn
チョコベビさんの投稿を楽しみにしてるんだから余計な事言うな!
今から少し話したいと思う。
よければ聞いてくれ。
>>388 是非話してくださいな、気になりま
チョコベビさんも続き楽しみにしてるので是非書いてくださ
391 :
♯ブライヤン:2005/12/31(土) 07:31:26 ID:TIgwuHR0
こういうスレがあったとは、初めて知りました。
自分も書いてみようかな。今年はすっごいショックな事があたので、
すっきりするかもしれないから。
392 :
ブライヤン:2005/12/31(土) 07:48:44 ID:TIgwuHR0
ハンドルネームのやり方がわからないのでなしでいきます
A(自分)は到底女の子には縁がなく、恋愛経験もほとんどないような男でした。
そんな時、自分の会社に入社してきたBさん。
かわいらしくて、性格がよくて、自分とはつりあうはずもない女の子。
でも通勤が同じ自転車通勤ということもあって、よく会社でも話をするようになって、
そんなある日、帰りが遅くなった帰り道、Bさんと一緒になったので
勇気を出して言いました。
自分「今からご飯でも食べにいかない?」
(自分としてはこれでも勇気をふりしぼりました。これが精一杯)
Bさん「いいよ。」
あっさりとついて来てくれました。
それからというものの、そんなにしょっちゅうじゃなく、月に多くて2回くらいだけれど
その子と飲みにいくようになり、
今思えば夢を見ていられたその頃が一番幸せでした。
しかし、このあとあんな悲しい事が起こるとは・・・・
こんな話でも聞きたい人がいればつづく
393 :
蒼 ◆pOM392MOrw :2005/12/31(土) 13:09:23 ID:yyYQsaHO
ハンドルネーム#好きな文字列
↑で、できますよー。続き楽しみにしてます。
394 :
ブライヤン:2005/12/31(土) 13:48:00 ID:TIgwuHR0
つづき
そしてそんな友人関係みたいなものができつつある、ある日
どっちが言い出したとか覚えてないけれど。
たまには他の人を呼んでみようかと言う話しになりました。
そして自分が友人のCくん(同じ職場)をつれてきて3人で飲みにいったりするようになりました。
当時はあんまり深く考えてなく、単純に3人で集まればもっと楽しいと思い
呼んだのですが、それが間違いだったとあとで気づくのでした・・・・
そして時は過ぎ1年ぐらいたち、なんかその二人がなんとなくおかしいと
感づきはじめました。3人とも同じ職場なのですが、
そのCくんがBさんのことを好きになっているのがわかりました。
Bさんに対する態度をみてわかってきました。そのとき自分はとても嫌な気分で
そんな自分の気持ちを知ってか知らぬか、職場でもCくんとはしゃべることが少なくなってきました。
その頃は3人で飲みにいってもなんか自分が邪魔なように扱われているような感じを受けていました。
(自分の錯覚かもしれませんが、当時はなんでも悪い方に受け取ってました)
そして今年の1月の初めころ
Cくんに帰り際、「話しがある。」と言われ、
その話し方の雰囲気といい、いい話しではないとはわかり、
すごい嫌な予感がしました・・・・・
395 :
ブライヤン:2005/12/31(土) 14:40:01 ID:TIgwuHR0
C「Bさんとつきあうことになったから。」
自分「・・・・・・(無言 何も言えず)」
C「また飲み会は3人で集まろう。」
自分「うん。・・・」
終始言葉に詰まり、「うん。」ぐらいしか言えませんでした。
そして帰り道、自転車を飛ばしながら久しぶりに泣きました。
自分は最近ドラマとか見ても泣いた記憶はなく。あったとしても小学生の頃。
血も涙もないような男だと思ってたのですが。
その日は、家に帰ってからも涙が止まりませんでした。
くやしさ、さみしさ、口惜しさ、様々な感情が湧いて出てきましたが
年明け早々、最悪な1年のすたーとでした。
そして職場では2人とは目もあわせられませんでした。
毎日顔を合わせても無視してました。自分は大人気ない最低の男でした。
そしてそれから1週間が過ぎたごろ、Cさんと会社帰りに話しかけてきました。
なんか話しずらそうに、言いました。
396 :
ブライヤン:2005/12/31(土) 14:41:42 ID:TIgwuHR0
B「Cくんから聞いてる?怒ってる?黙っててごめん。」
自分「なんとなくわかってたけど・・・」
B「2人のことを応援してくれる?」
自分は無言で首を横に振りました。とても素直に2人の事を応援とか
ましてや「がんばって」などと言えるはずもありませんでした。
B「Cくんと仲良く慣れたのはAくんのおかげだから。」
この言葉が一番ショックでした。自分のおかげだから感謝してるみたいなことでしたが
ますますあの時、紹介したりしなければよかった。
少なくともこんな嫌な思いしなくてすんだ。と思いました。
そして自分もBさんのことが好きだった、みたいなことを言いました。
当然のようにBさんは困った顔をしてました。
そして自分があんまり何も言わないところにBさんが切り出しました。
B「いまからご飯でも食べに行こうか。」
そしてなんとなく入った飲み屋で、、
B「他にもいい人いるよ、頑張って。」などと振られた子に慰められる始末
そういうことがあり、それからは、もう3人で飲みにいく事もなく
半年以上過ぎました。
その間に少しは立ち直りつつあり、2人のことも、もう気にしないように
しようと思い、徐々にまた話しが出来るようになってきました、
そして9月。Bさんと話す機会があり、そこで聞かされたことがあります。
続きはやくーwwww
ちなみに厳密にいうならハンドルネームは「ブライヤン」ってついてるじゃんw
トリップ(蒼 ◆pOM392MOrw)みたいにつけたいなら「ブライヤン#1919」みたいなのにすればおけ
「1919」は自分の好きなのにしてくれ
蒼、勝手に使って申し訳ない
ちなみに体験談は楽しみに読ませて貰ったw
398 :
ブライヤン:2005/12/31(土) 18:03:27 ID:TIgwuHR0
トリップのつけかたわかりました。今度やってみます。
それではそのつづき
9月のある日、会社帰り、Bさんと一緒になり、なんとなく話をしました。
去年までは3人で飲み会を月に一回は行っていたのに、今年はそういうこともなく
自分もさみしかったし、2人のことも、もう気にしないようにしようと思い。
自分「飯でも食いにいこうか。Cくんを連れてきていいいから。
彼氏の許可とらんとね。」
みたいなことを言ったら、意外な言葉が返ってきました
B「Cくんとはもう付き合ってないし・・・」
意外なことにとっくに2人は別れていたことを知らされました。
今は友達に戻ったってことを聞かされました。
自分の中では、嬉しいと思う嫌な人間性が出てきました。
他人の不幸を喜ぶような嫌な性格だと自分で自分がいやになってきました。
「これで元通りに戻ったね。」
みたいなことをいわれたけれど、昔のように気軽にしゃべれず、
2人に対するわだかまりだけが残りました。
Cくんが今度一回3人で集まろうと言っていたけれど、自分がはっきり態度を示さないので
その話ものびのびになってしまい、今日も電話でもしようと思っても、それも出来ず
また昔のように友人関係に戻りたいとも思うけれど、
裏切られたようなことを思い出してしまうと、言葉がなかなかでません。
そして3人はいまでも同じ会社、同じ職場で働いてます。
まだBさんのことを勝手に片思いしながら・・・・
399 :
蒼 ◆pOM392MOrw :2006/01/01(日) 00:09:03 ID:A9Vpxl1b
>>376続き。
『断る・・・断らないはNの自由だけど・・・
お見合い相手の事、先入観だけで見ないであげてね。』
思わずそう言ってしまった。
カレは”この仕事に就いているから、相手はお見合いに応じた”
そう考えているんだろうと思った。
いつも、いつも自分に言い聞かせるようにそう呟いていたから。
カレがどんな恋愛をしてきたのかは知らない。
”この仕事に就いているから”と呟くようになったのは・・・
カレが愛した人がそうだったのか、好意をよせてくれた人達がそうだったのか私にはわからない。
わかるのは、カレがその事に傷ついているという事。
そして、それが原因で恋愛をしようと思っていない事。
”お見合い相手”を”先入観”だけで見ないで。
そん言葉を口にした本当の理由は・・・自分が怖かったから。
私が”好き”だとカレに告げても同じ様に拒絶されるのではないか、
そんな恐怖感からだった。
自分の首を絞める発言なのは百も承知ったけれど言わずにはいれなかった。
カレの言葉ひとつひとつが自分にむけられているような錯覚に陥っていたから。
『・・・わかった』
少しだけ考えた後カレはそう答えた。
400 :
蒼 ◆pOM392MOrw :2006/01/01(日) 00:36:05 ID:A9Vpxl1b
携帯を閉じた後、頬を軽く叩いて気持ちを落ち着かせる。
大丈夫。
そう自分に言い聞かせ、みんなの待つ店内へと戻った。
飲み会も終了して自宅へ戻ったのは21時を少し回った頃。
着くと同時に彼氏へ電話をかける。
1コール、2コール・・・相変わらず電話には出てくれない。
留守番電話サービスに接続される。
いつもなら電話を切ってしまうところだけれど今日は伝言を残す。
”どうしても話したいことがあります”
そう、一言だけ。
彼氏からの電話を待ちながらお風呂などを済ませていく。
23時を過ぎても連絡はこない。
諦めて眠りに就こうとしたとき、電話がなる。
液晶には彼氏の名前が表示されていた。
401 :
蒼 ◆pOM392MOrw :2006/01/01(日) 00:50:30 ID:A9Vpxl1b
『・・・もしもし?K?(彼氏の名前)』
『うん、そう。伝言残ってたから電話した、遅くにごめんな。』
耳をくすぐる、かつて愛した人の声。
『ううん、大丈夫。まだ起きてたから。』
そこで話が途切れてしまう。
昔は心地よかった沈黙が、今はただ・・・痛かった。
”なんでもない”と電話を終えたくなる衝動と必死に戦いながら次の言葉をさがす。
『K、今日は・・・話したい、ことがあるの。』
『うん・・・』
『ずっと・・・同じ話をしてきたけれど・・・私と別れてほしい。』
『蒼、またその・・・』
その話・・・と続ける彼氏の言葉をさえぎって話を続ける。
『好きな人ができたの!だから別れる。』
半ば叫ぶように彼氏に自分の気持ちをぶつけた。
”別れてほしい”ではなく”別れる”
その言葉の違いに彼氏も気付いてくれたようだ。
再び沈黙が訪れた・・・。重い、重い沈黙が。
402 :
名無しさんの初恋:2006/01/03(火) 02:53:53 ID:nMNo9thb
うがー!
またええところで寸止めかよ!
403 :
名無しさんの初恋:2006/01/09(月) 20:43:29 ID:Ti1+DZiR
誰か書いて〜〜〜〜〜
404 :
名無しさんの初恋:
(´・ω・)σあげ