台風のせいで朝から停電していました。
昼になっても夕方になっても回復のメドは立たず。
風が強くて外にも出れず、部屋でごろごろしていました。
夜になって外もだいぶ暗くなってきた頃、風も弱まり始めました。
と、玄関から隣子の声が聞こえます。
「鉄筋さん?います?」
玄関を開けると、弱まったとはいえ強風の中、隣子の姿が。
「ずっと電話してたけど通じなくて…まさか仕事に行ったんですか?」
俺の携帯…充電切れてたんです。その事を話すと、
「もぉ、心配したんですよ!」と隣子が半泣きで抱きついてきました。
「あ、え…ちょっ…ごめん」いきなりのことで慌てる俺。
「…電気つかないと、ほんとに真っ暗ですよね」
「うん…怖い?」
隣子はうなづいて、言いました。
「部屋に、来ませんか?」
隣子に誘われて、その前に腹も減ったし、食べ物もなかったので、
車を出して、コンビニまで行きました。途中、木が倒れていたりと、
台風の凄さを改めて実感しました。
コンビニも停電中らしく、店員さんもレジじゃなくて電卓で清算していました。
近所のおじさんに会って、明日の朝までは復旧しないらしいという情報をいただき、
長丁場になりそうなので食料と飲み物。酒もついでに(笑)それと携帯の充電器(電池式)を購入。
アパートまで戻ってきました。