【避暑地】 毒は純情恋愛のみで鬱 【最前線Part7】
告白したのはそれから数日後です。
ストレートに、何もひねらず言いました。
「好きです。付き合ってください。」と。
言うと加護姉は突然泣き出してしまいました。
わけがわからず俺はどうしたらいいのかわからなくなりました。
「炉利君ごめん・・・」
「何がごめんなのかわかんないよ?付き合えないってこと?」
と聞くと、加護姉は泣くのを必死に落ち着けて、話しだしました。
全て聞き、理解しました。
加護姉の家は親がいろいろあり、今までもそろそろ離婚って言う状況で、
この時での最近、離婚が決まったそうです。お父さんは家を出ることが決まり、
妹もお母さんに着いていくことも決まりましたが、加護姉はずっと迷ってたみたいです。
このまま一人暮らししてもいいとも考えたらしいですが、妹とお母さんが好きだから離れたくない。
結局は家を売って、お母さんの実家で暮らすことに決めたんです。
加護姉の仕事も、仕事場の人の計らいで
お母さんの実家近くのゴルフ場で働けるようになることが決まったようです。
今住んでるところとお母さんの実家は、言ってしまえば、ほぼ日本の端と端です。
加護姉は俺に全部話してくれました。