ここで果たして良いのか。しかし俺の話を聞いてくれ。
そして出来るのなら、心理学的見地からコメントしてくれるとありがたい。
今高3の俺には彼女がいるんだ。二歳年下。部活の後輩の女の子だ。
とてもアプローチが強くて、押し負けて付き合った感じではあるが、俺自体好きなアーティストや趣味が一致し、
したたかにアプローチを繰り返すこの娘が少なからず気に入っていたため、告白に応じ、付き合い始めた。
身長も160中盤、顔も不細工ではないが美人ではない。が、かわいらしい声と明るく快活な性格の彼女に惹かれていた。
しかし、その娘との関係を意識する前から俺には気になっていた娘がいたんだ。
同じ学年、小柄で華奢、小生意気な感じだが可愛らしいロリータルックスなメガネっ子だ。目がくりっと大きくて、今でも可愛いとは思っている。
付き合う前は彼女からのアプローチとその小柄な娘との板ばさみにどちらを取るべきなのか、悩んでいた。
実際、そのメガネの娘とも仲は結構良かったのだ。
だが、気になっていたとはいえ、やはり気になっていたレベル。心から好きでいたわけでは無かったのだろう。
部活の帰り、遅くなったので今の彼女を送っている途中に告られた。俺はOKした。
メガネの娘への未練が無かったわけではないが、彼女の熱心なアプローチに応えたかった部分もあったのだろう。
多少の未練を残しつつも、彼女との楽しい時間は過ぎていく。
そんな中で学校の自習室でメガネの娘と会って雑談を少しするのも楽しかった。(あくまで時間帯が合っていたからで、狙っていたワケではない)
メガネの娘への未練は、あった。何よりルックスが好きで、小悪魔的な雰囲気がなんとも言えないものがあった。
しかし俺には彼女がいる。おそらくこのメガネの娘と一緒になったところで、趣味などが不一致な分、長続きしないだろう。
この娘とはこのまま良い友達で良いんだ。そう自分を納得させるしかなかった。
----------しかし、ちょっとした事件が起こった。
夏休み中、学校での講習を終えての帰路。信号待ちをしているメガネの娘がいた。
メガネの娘は友達だという踏ん切りがついていた俺は何という事もなく、話しかける。
俺「あ、学校今終わったの?」
メガネ「うん、英語の個別やってたから。」
俺「あー、英語ね。俺全然わかんねぇや。」
いつも通りの会話が続いていく。
俺たちは一緒に帰っていた。距離もそんなになかったのだ。
メガネ「…F(俺)ってモテるんだってね。」
その一言に、俺は普通に答えた。
俺「えー?…んー…、そうかぁ?」
メガネ「だって、S(俺とメガネの娘共通の友人。男)が言ってた。何人にも告られた事あるって。」
俺「…あぁ、まぁ…ね。」
メガネ「………今、一年生のコと付き合ってるんでしょ?」
俺「うん、いやぁ、Sの奴なんでも言いふらすなぁ。まったく。(苦笑)」
メガネ「………好きなの?そのコ。」
俺「…そりゃ、ま、付き合ってるわけだし…。好きじゃないって言ったら、アレじゃないか?(再び苦笑)」
メガネ「(風の音で一部聞き取れなかった様子)今、好きじゃないって言わなかったー?」
俺「言って無いって。w」
俺が曲がらなくてはいけない十字路が近づく。
俺「それじゃあな。」
メガネ「…うん、ばいばい。」
メガネの娘は信号待ちをしている。
俺は曲がり角を曲がる。しばらくしてメガネの娘の方を振り向いてみる。
…泣いていた。
気のせいかもしれない。俺も目はあまり良くないし、15m弱くらいは離れていた。むしろ何かを期待していた俺の気のせいの可能性の方が高いかもしれない。
…だが、俺の目には確かにメガネの娘は泣いていたように見えたのだ。
振り切ったはずのメガネの娘への未練が蘇る。浮気をするつもりは無い。
だが、その未練が罪悪感として募っていく。
まだその後、彼女と顔は合わせていない。
俺はまだ、その娘と友達として続けていけるのだろうか…。
本音を言えば、メガネの娘がもし俺の事を好きなのであれば、その気持ちを維持して欲しいんだ。
綺麗事だと言われるかもしれないが俺のせいでその娘が失恋なんていう、辛い思いはして欲しくなかったんだ…。
メガネの娘とは、相手に恋愛感情がまだ混ざっている状態だったとしても、付き合いを続けていきたい。が、俺は一体どんな風に接しれば良いのだろう…。
今まで通り…なのだろうか。何か、その娘を傷つけないように俺が気をつけるべきことがあったらどんどん教えて欲しい。頼む。
長々と失礼した。
こうやって書かないとなんだか、気持ちを表せない様な気がした。淡白な論点を絞った内容じゃダメだと思ったんだ。すまない。