【セピア色】恋愛に関する10年物の思い出【君と僕】
1 :
774:
日常生活で「きっと今日の事は忘れない」なんて思う事は積もるほどあるけど
月日は流れ、記憶も一緒に流れて行ってしまう
でも、いつまでも忘れられない思い出もけっこうあるよね
楽しい思い出、悲しい思い出
あなたの そんな思い出を聞かせてください
2!
セピア板逝け
10年前の卒業式の帰り道
九州の桜は、もう咲いていた。
彼氏、彼女なんて話にも出ない純情な中学校だった。
渡せなかった第2ボタンを握り締めて、バイク置き場に向っていた
後ろから走ってくる足音に声をかけられた。
振り返らなくても分かる、その声は 3年間の密かな想いを寄せていた子だった
「卒業、おめでとうっ」と言われても、「あぁ、今からがダルいよな」としか言えない性格だった
彼女は俺の第2ボタンがない事に気付き、「うわ〜ボタン 人にあげちゃったんだぁ〜」と
イタズラっ子の様に笑った。
「オマエにあげるんだよっ!」と握っていたボタンを投げつける自分がたまらなく恥かしかった
ボタンは転がっていき、草むらに消えていってしまった。
5 :
満月:04/04/07 21:28 ID:pQyhrD45
10年前・・・本当に死んでもいいくらい楽しかった。
6 :
4:04/04/07 21:32 ID:9SHLCpbX
自分の天邪鬼さに舌打ちしながら、さっさと立ち去ったが
やっぱり彼女の事が気になる。それに、まだ1番伝えたかった事を言ってない。
忘れ物をしたふりをして学校の方へ戻ると、彼女が泣きながら草むらの中でボタンを探していた
彼女に「何やってんだ?そんな所で」と声をかけたが、きっと わざとらしかったと思う。
俺に気付いた彼女は、笑いながら走ってきて「はい、お礼にこれあげる」と
セーラー服のスカーフを解き、それを俺の手の中に押し込んできた。
「東京へ行っても 忘れないでね」と泣き出す彼女に
「忘れれるワケねーだろ、オマエみたいな変な女」としか言えなかった。
卒業式の最中には 絶対に流さなかった涙を、ぬぐいながら 家に帰った。
手もつないでない。告白もしていない。今では顔さえ思い出せない
でも、一生忘れるワケねーよ、あんな変な女!
7 :
名無しさんの初恋:04/04/07 22:10 ID:WH4gJaNp
ださ…
9 :
名無しさんの初恋:04/04/08 20:41 ID:RR3Ak1BY
工房時代、部活のマネージャー(1つ年上)は、よく皆に おにぎりを作って持ってきてくれてた
なぜか 毎回おいらの分だけありえない具材が入っていた
「えびせん」「ポテチ」「はんぺん」「うずらの茹で卵」「コンペイ糖」etc..
変な嫌がらせだなと思いつつも、結構楽しかった
んで、2年の時の2月14日。マネージャー最後のおにぎりには、
やっぱり、俺の分だけチョコが入っていた。
不味くても嬉しかった
10年前の今頃、あなたとであったこの季節に戻りたい。
同じ悲しみをあじわうことになっても。
のちに知ることとなったが、彼女にはその時点で婚約者がいた。
知らずに恋をした。一方的な。
秋、「実はおめでたい話なんだけど・・・」と結婚を告げられた。
当然咄嗟に「おめでとう」としか返す言葉がなかった。
僕は、満面の笑みを浮かべて、御祝いしたつもりだったが
表情はどうしようもなくこわばっていたに違いない。
いくつかの伏線はあったので、この人、もしかして結婚するのでは?
・・・そう予感していた矢先の出来事だった。
彼女の会話の中で「知人」と語られていた人こそ、
「婚約者」その人のことだったのだろう。
あとになってそうおもいあたり、いいようもないほど、絶望した。