ちょっと哀れなので 2取っときましょう
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ヽ / '/ iヽ、
ヽ、 ,../ / ∧ ゙ヽ、
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ついでだから質問受ける。ないだろうけど一応
ちょっと読んだけど文章うまいね
ひまだったら もうちょい読んでみる
ついでだから
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>>1 乙
純情ネタはここで、えちねたは前スレに書けば?
前スレあと800くらいあるし
7 :
前スレ200:04/01/12 01:07 ID:W3/xTiGi
新スレ乙
でも、残ったスレも有効活用してくれ
8 :
名無しさんの初恋:04/01/12 01:18 ID:6nI127Rq
前スレから来たよ。
ここなら思う存分かけるからかんばれ!
若いっていいな。
>偽者
がんがれ。今度は落とすなよ。
>>6-7 (メ´_ゝ`) あぁ、そのほうがいいな・・・そうしよう。
>>8-9 (メ´_ゝ`) ありがとう。やってて楽しくなるよ。
(メ´_ゝ`)ノ あっと、最近帰りが夜になっちゃってロクに書けないけどそこら辺は勘弁してください。
保守
さて、前スレが話の途中だったな。続き
「帰りたい」なんて思ったこともすっかり嘘になって、いつもどおりの俺達になった。
・・・いや、うん、いつもは仲いいんだ、本当。いつも険悪なわけじゃない。
それからサキが、思い出したように、「そうだ、いいモノあげる」って俺の手を引いた。
ほぼパラサイト生活の俺は、いつも飯をごちそうになってる居間で座って待つように言われて、
まもなくサキが冷蔵庫から何か小さな器を持って来たんだ。そいつは見た感じ、手作りのババロアだった。
親御さんは料理が上手いから、てっきりいつものように用意してくれたものと思って、遠慮なくいただいた。
味もババロアだった。サキは「プリン」と言い張ったけど、ババロアだった。
「美味しい?」サキが目を輝かせて聞いた。
「まぁなかなか。プリンとは思えないけど」
すると今度は、彼女は意外なことを口走ったんだ。
「よかったー。それ、実は私が作ったんだよ」
って。驚いたねぇ。むしろ信じられなかった。ホント「はぁ?」だった。
サキはこれまで料理といえば小さいおにぎりぐらいしか作れなかったはずだから・・・。
それを知った途端、ババロアだったのがプリンに思えた。
確かに初めての挑戦だっただけあって、満足な仕上がりではなかったし、さほど味わう要素もなかったから、
ゆっくりでもなく普通に食った。
「ごちそうさまでした」俺は借りたスプーンと器をサキに差し出した。
そういえば、サキは人一倍好き嫌いが激しくて、食べたことないモンでも警戒しながら食うと、
どんなお菓子だろうが高級品だろうが家庭料理だろうが必ず「まずい・・・」って言う。
で、なぜかプリンも食べたことがないらしくて、食べる気もないって言ってた。
つまるところ、味見しないでいきなり俺にくれたんだな。気合入ってんじゃねぇか。
以来、サキからの土産はいつも「手作りプリン」というジンクスというか伝説が俺の中で出来上がった。
サキは味見しないから、出来上がったプリンを最初に味わうのは結局俺だった。
よく作ってくれるようになったけど、相変わらずババロアだった。ソースは毎回大量で苦かった。
たまに俺の知らない友達にも配ったりしてたらしい。彼らの評判はサキを通して俺の耳に入っては来なかった。
プリンの話はこのくらいでいいか。
それから、日が暮れるまで寝室で喋ったりした。
帰らないといけない時刻が近くなって来てから、午前中あんなムード作ってしまったことを再び後悔した。
それはそれで幸せなのかもしれん。「もっと一緒にいたかった」と思えるってことは。
夜7時過ぎ。とうとう帰る時間になってしまった。
その日はたまたま、そんなに名残惜しくなかったけど、やっぱりまだ未練はあった。
玄関で、サキが大き目な紙袋をくれた。中には俺の足りない物が入ってた。
冬の上着2着と、手紙が1枚・・・。手紙は家に着くまで読まないでおいた。
「楽しかったよ」「今日ありがとね」「プレゼント渡せてよかった」
サキは色んな感謝の気持ちを俺に伝えてくれた。おかげで、俺も遊びに来て良かったと思えた。
2人で作った独特の握手をして、いつもみたいに長いこと手を振り合うと、それからは孤独の帰り道でした。
帰りの電車の中で交換ノートを書くことが、俺の中で決まってた。
でも書く内容は、幸せな時ほど暗くて意味不明だった。
心に余裕があると、余計なこと考えたくなっちゃうんだろうね。
大嫌いな自宅に戻ったら、サキから郵便葉書が届いてた。サキらしい誕生祝いだった。
(川´_ゝ`)へ じゃ、俺の誕生日の話はこれで終了。
ホント眠いんで、今日は寝させていただきます。おやすみなさい。
19 :
名無しさんの初恋:04/01/14 00:06 ID:Q/jqUvx4
純粋だわ〜!!
私もそんな頃に戻りたい。
すまん。偽者に嫉妬を感じた。
純愛ストーリー激しく(・∀・)イイ
23 :
chome:04/01/15 16:38 ID:Fkpej3Na
前々スレから読んでます。偽者さんが俺と同い年だって知って驚きました(笑
これ読んで、まじで俺もこういう恋がしたいって思っちゃいました(*///ー///*)
応援してるんでがんばってくださいヾ( ゜▽゜)ノ
俺の最近の悩み。
関係ないことと思ってたけど、ここ何ヶ月か表面化しつつあって、俺にも影響し始めた。
実は、2002年の11月、当時中学3年生だった俺の母親が癌で入院中に死んだ。
原因は鎮痛剤(モルヒネ)の過剰投与だとか聞いた。
それは親父がやったことらしく、「故意だったんじゃないか」との噂が立ったのを覚えてる。
でも、それから親父の様子がおかしいんだ。妙に悪ガキになってしまって、
どんな風におかしいのか説明してたらキリがない。とにかく変に自己中心的になった。
今は変なおばさんを家に連れ込んだり、「年収1000万円儲ける」とか言って
なぜか借金に手を出してみたり、なんか突如意味不明なことを怒鳴り散らし始めたりと、以前とは別人。
親父との生活はかなり嫌だけど・・・サキがいれば前向きに頑張れると思ってた。
それが、近頃そういうわけにもいかなくなって来てるみたいなんだ。
親父がおかしな方向に金を無駄遣いするせいだと思う、なんかロクな飯を食えなくなった。
パラサイト生活させてもらってるサキの家では御馳走になってるけど、牛乳がない。
多分俺、カルシウム不足だ。親父の電波厨房ぶりに常に苛立ってる気がする・・・。
それで、愚痴を聞いてもらってもワンパターンな返事しかくれないサキと一緒にいても
返ってムシャクシャするだけってことが、ずいぶん多くなっちまった。
俺は悪意の欠片もないサキに当たり散らし、他の女子と戯れる始末だ。
サキはいつでも一緒に悲しんでくれたけど、それが少しずつ、嫌になってきた・・・。
本当は、俺がどんな顔してても元気であってほしかった。そうすれば、俺もきっと元気になれた。
だから、皮肉なことに何の関係もない女子にそれを求めるようになったのかもしれない。
一方サキは、例え男子に話しかけられても、俺が嫉妬するだろうから止むを得ず軽薄な返答しかしなかった。
俺がクラスの女子と話して笑ってる時、サキはたいてい泣きそうな顔で遠くからこっち見てた。
言い知れぬ悔しい気持ちでいっぱいだ。
「俺にはこれを親父のせいにする権利がある・・・そうだろう?」
「誰か、『そうだ』と言ってくれ」
サキの前では言えないけど、よく心の中で叫んでる。
きっと誰もうなずかないだろうな・・・サキに辛く当たる権利なんて俺にはないんだから。
でも反面、サキの言動にも案外飽き飽きしてる部分がある。
例えば、彼女の嫌いな言葉をヒッキーキャラが言ったら「それ嫌い」ってサキは言う。そのくせ、
身長も態度もデカい奴が同じこと言ったら、笑ってごまかす。
他にも、自分の嫌いな人については「決定的な悪人」としか考えない。それじゃあ子供じゃないか。
先生にこそこそ文句言ったり、政治に関して偏見であーだこーだ俺に言ったり・・・沢山ある。
親父にも、学校のギャル軍団とかにも、自分にも、サキにも、もう疲れたよ。
人を悪く思うように出来てる、人間に疲れたよ。
(川´_ゝ`) 思い出したら何も考えたくなくなっちゃった。
今日はここで止めときます。
偽者たん私読んでて泣きそうになった。
それは父親が悪い!原因を作った親父に責任があると思う。
でも親父もお母さんを亡くしておかしくなったと思うから親父もかわいそうだと思う。
だけどお母さんのぶんまで偽者たんを育てる親としての能力が欠けてるのはイクナイ!!
偽者たんも判ってると思うけどサキさんは精一杯返答してくれてると思うの。
だから少しづつでいいから、サキさんに優しくしてあげて。
あなたがサキさんに優しくしたぶん、自分にも優しくなれると思うぞ!!
うちも親父がアホで、不倫しまくりで何度も修羅場があって親父がお母さんの首締めたり
お兄ちゃんが親父殺そうとしたり大変だった。私も情緒不安定で全てのものが悪に思えて時がある。
もちろん彼氏にも当り散らしたし、何かにつけてマイナス思考、最悪だった。
彼氏の慰めや、私に対する態度全てがむかついた。
でもね、彼氏はいつでも見守るように優しくしてくれて、私も優しくしようって思った。
そしたらいきなり何かが吹っ切れて子供の様にわぁわぁ泣いて自分の溜め込んでたもの
全部吐き出す事が出来た。そしたら徐々に私も安定していったんだ。
自分語りゴメンネ。
頭ではわかってても行動に出来ないのもわかるよ。
>例えば、彼女の嫌いな言葉をヒッキーキャラが言ったら「それ嫌い」ってサキは言う。そのくせ、
>身長も態度もデカい奴が同じこと言ったら、笑ってごまかす。
>他にも、自分の嫌いな人については「決定的な悪人」としか考えない。それじゃあ子供じゃないか。
>先生にこそこそ文句言ったり、政治に関して偏見であーだこーだ俺に言ったり・・・沢山ある。
これはきっと偽者たんの方が大人だからそう見えるんだよね。
確かに子供じみてるけどサキさんにとってはこれが自分の考え!だから
お互い違和感感じるのも、今は無理ないんじゃない。
だからサキさんは間違ってる!!とまでは言えないんじゃないかなぁ。
うーん私も言いたい事がわからない^^;
ここで応援する事しか出来ないけど頑張って!!若いんだから!!
自分の中に溜め込むと余計イライラするから全部ここに吐き出してもいいしさ!
何かよくわかんない文でごめんね・・。21歳のおばちゃんより。
31 :
名無しさんの初恋:04/01/16 05:37 ID:MmDTfpB5
頑張れ偽者!
>>30も言ってる通りここでストレス発散していいんだぞ
32 :
名無しさんの初恋:04/01/16 18:29 ID:E2Y3xDgY
気持ち悪いスレだなぁ
偽者がんがれ!
リア工でも一人暮らしできる手がある。親父から避難する手もあるし、
ここで発散することだってできる。
それにお前はサキたんの悪い所だけでなく良い所を沢山知っているはずだ。
今が辛いからと諦めるな!
どないしょ・・・ウィルスぶち込まれた・・・。
普通ウィルス駆除するだろ。
>>36 (メ´_ゝ`)おおぉ、ありがとう。直るかなぁ、スパイウェアなんだけど。
あぁ・・・そうだな。ちょっとしたことでキレちまう年頃なのかもしれんし・・・
気をつけるよ。
>>38 (メ´_ゝ`) 風邪こじらせたよ。だからってわけでもないけど書く気起きない・・・。
大丈夫、書きたいことは山ほどできたから。でも今書いたら死ぬほど駄文になりそう。
40 :
名無しさんの初恋:04/01/24 08:12 ID:8uNmOd5N
がんばれ!!風邪お大事にね。
>>39 期待している。だからまずは時間がかかっても風邪を確実に治してくれ。
(メ´_ゝ`) 楽になってきたからちょっと書きます。
>>26までのことが理由でサキの家にあんまり行かなくなった最近の出来事。
実は、サキは親御さんのケータイ借りて俺のPCにメール送ってくるようになってた。
それはもうすごい勢いで・・・会えない日曜日なんかは互いに100通越えて面倒なことになったりもした。
でもここしばらく送受信の調子が悪くて、送ったメールが届かなかったり、前に送って届かなかったメールが
2時間後に割り込むように届いたりして、サキからは「無視しないで?」とか「え?何の話?」とか、
こっちにしてみれば意味不明な内容のメールが突然来るようになってイライラした。
そんな時、駅までの距離と部屋の寒さで俺がついに風邪ひいた。朝起きたら頭痛くてガックリ。
風邪をサキの家に持ち込みたくない。これが俺の本音だったことが、サキと遊ばない口実だった。
それとほぼ同時に、俺が短い間愛用したPCが謎のウィルスに感染して使えなくなったんだ。
使えるのは弟のボロPCさ。メールするにも2chに来るにも、これを借りなきゃならなかった
といっても、その時の俺はサキのことを気遣うより風邪を気にすることのほうが大事だった。
風邪ひくのは久々だったし、かなり苦しかったから「来週学校休むかも」と、サキにはメールしといた。
すると「なんでそんなに弱気なの?」とサキ。「私は毎日死にそうなほどがんばってるのに」。
俺にはそうは見えないし、そこまで何を踏ん張ってるのか、なんでそうする必要があるのかわからん。
っつーわけで、「わかった、俺が悪かった。もう寝る。おやすみ」と吐き捨て、布団に入った。
暖房器具の1つもなく、布団も薄いし、俺の部屋は昼間でも寒い。
風邪の苦しさと寒さで眠れてないのか、夢の中でうなされてるのか、わからないまま時間が過ぎていく。
今思い出すと、あからさまな夢も見てた。学校にいる夢。前の日に風邪で学校休んだクラスメイトの
名前が出席簿から消えたんだ。それを気にしてて、サキの顔はろくに見なかった。
目が覚めたのは、だいたい4時間後の3時だったと思う。予想よりよく眠れたもんさ。
その時、部屋の電話が鳴り出して、慌てて受話器を取ると、案の定相手はサキだった。
いちいち通話の記録見てごちゃごちゃ言ってくる親父のことが気にかかる。ホント消えてほしい。
(川´_ゝ`) 鯖の負荷?なんか書き込めんかった。今日は寝るよ。
乙です。 風邪はやく治りますように…
48 :
名無しさんの初恋:04/01/28 01:24 ID:rZHUM0/X
まさかインフルエンザ?
お大事に・・・早く治るといいね!
(川´_ゝ`) ノ そんなに苦しくはないけど異様に長引いてる気がするんだなぁ・・・
あぁ、学校休みたいなぁ・・・と。
(川´_ゝ`) 今日もこれから学校です。土日ぐらいゆっくり休ませろ。
>>51 (;´_ゝ`) ホントにただの風邪かなぁ・・・だいぶ楽になったけどね。
53 :
名無しさんの初恋:04/02/02 23:08 ID:3E03D30d
病院行った?チョト心配だよ・・・
54 :
アル:04/02/04 22:25 ID:Eie/3cV0
ずっと読ませてもらってるよ
鳥インフルエンザでないこと祈る
ある程度栄養あるものを食べてないと
直り悪いよ
お大事に・・・
(;´_ゝ`) 風邪に紛れて学校忙しくなったり色々悲しい目に遭ってしばらく
サボってました、ごめんなさい。久々に来てみてまだこのスレが消えてなかったから
微妙に安心したついでにちょっと書こうかな。
>>44の続き
俺の意思でサキに会いに行かなかった日に電話がかかってくると、大抵は泣き言とかグチとかを
聞かされるところだった。今回もそうだろうとたかをくくってたんだけど、そんなんじゃなかった。
サキが前向きなことを伝えてくれたことが何より意外だったんだ。
>>53-54 あ、そうそう。風邪自体は殆どよくなったよ。たまに鼻水出る程度。
で、あの時サキは俺の風邪をひたすら心配してくれて、「自分のほうが苦しい」なんてことは
もう言わなかった。そこで思い切って、「お前は何を『死にそうなほど頑張ってる』んだ?」って
聞いてみた。するとサキは「・・・わかんない・・・」と、まるで覚えてないようだった。
なんか調子いい子だよな。
それと、お約束の「今日会えなくて寂しかった」って話にも、やっぱりサキは触れた。
いつもなら会いに行かなかった理由が何であれ遠回しに俺を責めるようなことを言って来たものだけど
その時は「風邪を治すことのほうが優先だよね」って言ってた。こういうのは初めてのことだった。
なんか嬉しくなって、勢いに乗って日が暮れるまで電話してしまった。親父に何言われるか怖い。
それからのことはよく覚えてない。確かなことは、その土日だけで奇跡的に
歩けるまで回復して、学校でサキと会って話せたってことぐらい。
他はもう俺の中で消えてしまったよ。
昨日までに起きたことがプラスの感情を全部吹き飛ばしたんだと思う。
思い出したくはないけど、どうせ忘れないだろうから書く。
書けば少しは楽になると思う。
学年委員長は「壁画製作」を選んだ。俺は歌が好きだし「合唱」にしておいた。
サキは・・・だいたい予想がついたけど「ダンス」だった。踊るのは好きらしいけど、
どうせ黒岩先生にそそのかされたんだろう。ダンスの担当は独り歩きしてる黒岩先生だ。
まだあのゲスのことが好きなのか。とサキに対しても反感を覚えた。
それくらい俺の恨みは深く残ってる。あのくだらない先生の言い分、親父にそっくりだ。
レベルも低く実に見ててくだらないダンスの特訓は昼休みにも放課後にも、常に待ってた。
サキは「放課後の練習、面倒臭い」とか言って暗い顔してたり、勝手なことばっか。なら帰れよ。
黒岩がどういう性格してやがるか俺より知ってるだろ。何を今更そんな顔してる?
それとも俺の怒りが腹の底から燃えたぎるのを狙ってますか?
どしゃぶり雨の放課後。サキは踊りに行った。いや、「躍らされに行った」という概念を
俺は決して捨てないつもりでいる。人を身勝手に操作するのが黒岩の趣味であり生き甲斐だ。
その間、練習のない合唱担当の俺は、雨の中裏山の方へ行って1人で歌った。
「ダンス」という言葉そのものにすら憎悪を抱くようになった俺は、サキが今ごろ
幼稚園の御遊戯のような練習をしてるであろう体育ホールに向かって、
『嫌なら帰ればいいだろ!!』と、全身の力で叫んだ。とにかく黒岩とその手駒が嫌いだ。
歌に怒りを込めるようになったのはいつからだろう。
中学の時も合唱コンクールで2度優勝したけど、CDにはどす黒く響く俺の声が
鮮明に録音されてた。同じクラスの人達もCD聞いて、俺の声がよく聞こえるって言ってた。
俺が歌う時の気持ちは、「優勝したい」というより「他のクラスの連中にナメられてる」
っていう、負の感情ばっかりだった。だから怒ってる時はよく声が出た。
力いっぱい歌えば気持ちもスッキリする。
びしょ濡れになりながら、ひたすら歌って叫んで、ムシャクシャした気持ちを
木々の反響に乗せてごまかした。
教室で、荒れ狂う俺の顔を見たサキは
「私、ダンスは好きでやってるよ?渋々やってたりしないよ?だから安心して?」
と、俺に気を使って言った。そんなことはどうでもいい。
サキは例えば俺が親父と「好きで」踊ってたら嬉しいかね?
黒岩は気に食わん。そいつに好き好んでついて行くお前達も見てて腹が立つ。
だけど俺がそんなこと言う権利はないから
「もう何も言わない。そんなにダンスが好きなら一生やってろ」と吐き捨てて帰った。
次の日、俺は学校を初めて休んだ。夢だった皆勤賞は2月に入って夢で終わった。
合唱担当の先生はいい加減で、放課後に全員で練習したことはここまで1度もない。
俺と2人の仲間が自主練習しようとしても、その場所さえ手配してくれなかった。
だから仕方なく、壁画製作の作業してる連中と同じ、自分の教室の隅っこで
音量を最小に設定したテープを延々と流し続けるしかなかった。
昼休みの練習も出席確認して並んで終了。歌には触れずに時間切れ。
こういう土壇場企画では珍しい話じゃないけど、これも恐らく黒岩の作戦なんだろう。
練習時間も場所も全部確保してから企画を発表したのは黒岩だ。
あいつのダンスは極めてお粗末なもんだった。わいせつで稚拙でつまらない。
ダンスのメンバーもレベルの低い運動音痴な連中だった。
「ダイエットになるかも〜」なんて妄想を抱いて入ったデブメガネ女に
爬虫類のような顔した元ヒッキー、そして黒岩にそそのかされた学年委員、騙された新入り。
当日使うステージにはどう考えても納まりきらない、100人近い人数でのダンスは
1人2人でやるより圧倒的で、一見様になってるし、やってるほうは体力がないから
ちょっと手足動かしただけで精一杯踊った気分になる。くだらないことやってるって
気付かないんだ。黒岩はそれを知っててメンバー募集したんだろう。
「どんな子でもかっこよくなれる!」・・・素敵な先生を気取った黒岩独特の洗脳術さ。
黒岩が自分の勧誘にあっさり乗らなかった奴に対してどういう態度をとるか、俺は知ってる。
昨日の放課後、ダンスと合唱の練習を同じ体育ホールでやることになった。といっても、
こっちは代表者と有志だけで、全員が参加したダンスの奴らとは人数がかけ離れてた。
俺の前で踊るサキは恋人ではなく、ライバルでもなく、敵だった。
(川´_ゝ`) PC調子悪いなぁ・・・。おやすみ
おやすみ(゚∀゚)ノシ
>偽者
がんがれ!クズ教師に負けるな!
連中が合わせて踊るための安っぽい音楽が死ぬほど耳障りで、それらに誇りを持って黒岩に
まさに『踊らされてる』そいつらを見てるのも、うんざりだった。
なんか嬉しそうに「WHOOOOOO!!」とか雄叫び上げてるし。
かっこいいと思ってるのかなんか知らんけど、少なくともあのメンバーとその曲の
組み合わせでそういうのやられても困るだけだ。
休憩時間にサキが話しかけて来ても、まともに付き合うつもりはなかった。
言葉はいらない。目の前の集団と黒岩先生を憎む気持ちを隠してぶつけるだけ。
それが、その時の自分自身を制御する唯一にして最小限の手段だった。
>>69 (メ´ー`)ノ ありがとう
シズ(仮名)っていう、同じクラスの子がつい最近失恋して、放課後になると毎日泣いてる。
シズはホールでの練習に参加した合唱組の有志だ。練習期間に入ってから、よく一緒に悩んだ。
俺はシズに「泣きながら歌え。そんで叫べ。スッキリするから」って耳打ちした。
小人数での練習。膨大な数の赤ちゃんダンサーどもの気合と曲をかき消すように、
ピアノの音色に合わせて怒鳴り散らした俺の歌が、シズの模範になったかはわからない。
ダンス組の一部の奴は途中で固まって俺達を見た。サキは当然、俺を見て目を丸くしてた。
シズやみんなには、俺の声はどう聞こえてるんだろう。
俺は、自分のこれが「歌だ」とは思ってない。ただ邪魔をしたいだけだったんだ。
サキはどういうつもりで俺を見てるんだろう。
わかってるのは、俺のほうはサキに関心を持ってないってことだ。
俺はひたすら大声を張り上げた。それでも結局、俺がどんなに必死になって叫んでも
それはたかが遠吠えでしかなく、俺が目指したようなダメージをダンス組に与えることは
到底できなかったんだ。
73 :
名無しさんの初恋:04/02/08 14:43 ID:B7U9wM/M
リアル金八を見ているようだ。がんがれ!!青春!
続きまってるよ〜!
目的なんかありゃしない。ただ、おとなしく引っ込んでいたくなかっただけ。
先生からは謝罪の一言もなかったからな・・・ただ、ただ、納得いかなかっただけ・・・。
合唱の練習は案の定、というより想像以上に早く終わった。続々と仲間達がホールから
消えていく中、ヘラヘラしたダンス組とクソ憎たらしい先生と、シズだけが俺の前に残った。
黒岩が、ただ黙って見てるだけの俺に何度となく「邪魔だから帰りなさい」とか言った。
そう簡単に帰らないさ。本当に俺が邪魔なら、なおさらだ。
合唱組が陣取ってた領域から俺は1歩も出てないぞ。文句があるならなぜ先生に言わなかった?
サキは遠くから、シズは隣で心配そうに俺の様子を見てた。
「心配」では語弊があるかな。シズはただその場の雰囲気が怖かったんだと思う。
黒岩が何を言おうが、実質的に俺はステージの上から見てるだけだから、俺をホールから
追い出す口実もなく、ダンスの練習はそのまま続けられた。・・・見ててムカつくダンスの練習。
シズはステージのへりに腰掛けて足をぶらぶらさせながら、友達のサキを見守ってた。
その頃、俺は何を思ってたのか、シズが見てる光景と聞いてる曲を一緒に見てた。
居座った時間に比例して、誰に対するともつかない憎悪がこみ上げた。
練習は終わらない。足の短い黒岩がいやらしく踊る姿に、俺の恨みが重なって見えた。
「あいつは俺の意志を軽々と蹴りやがったんだ」
「サキはどうして黒岩について行くんだ?」
黒岩先生のことはサキから何度も聞いた。
『黒岩先生、結構好きなんだ』って言ってたな。
あいつは俺を散々な目に遭わせた代わりにサキの望みを叶えようとした。
それでもまだ好きな先生なのか?それとももっと好きになったか?
君の中で黒岩先生は『よい子の』望みを叶えてくれる素敵な先生なのか?
短い足で華麗なステップを教えてくれるかっこいい教師なのか?
俺に言わせればこうだ。黒岩は気に入らない生徒を好きにいじるしか能のないスカした先公だ。
汚い気持ちを心の中で叫ぶほど、ダンスや黒岩への激しい憎悪が俺の手を震わせた。
サキが、幼稚園のお遊戯みたいな踊りを練習しながら俺の顔を怯えたように見始めた。
俺はひたすら上目遣いで前見て座ってた。シズもそれに気付いて怯え始めると、俺の名前を
何度も呼んで「怖いから怒らないで」とか「教室に戻ろう?」とか、涙目で訴えた。
「今の俺は気が立ってるんだ。ちょっとした刺激で泣き出すぞ。一触即泣だ」
軽めな声でそう言い返すことが、俺の精一杯の愛嬌だった。
俺と同じクラスでダンス組の男が、踊りながら「怒ってるの?」とシズに声をかけた。
彼は、前にサキのことが好きだったナイスガイだ。
こういう時に殴る相手は自分と決まってる。気を落ちつかせるには丁度いい。
最高に憎悪に満ちた俺の拳が、いつもの八つ当たりの相手である俺の顔をぶん殴った。
3回、4回、そのくらい殴ると体の力が抜けて、ステージの上で仰向けに倒れた。
それ以降、俺を見てた人の反応は知らない。
まだ気持ちが荒れっぱなしの俺はうつ伏せになってステージに頭を連続でぶつけた。
校舎の作りの都合で軽い材質とスカスカの構造になってる舞台が妙にでかい音を鳴らした。
「バンバン!」って。黒岩が音に気付いて振り向いただろう。
「何やってる!帰りなさい!あんた異常だ!出て行け!」という黒岩の声が曲に混じった。
それが俺に対する言葉だとよく理解してるシズが必死になって俺を教室に戻そうと説得した。
「ねぇ、もう行こうよ・・・ねえ、教室に帰ろう?」シズの声は震えてた。
これを見てただろうサキは、こういう状況でも嫉妬してたんだろうか。
俺はうつ伏せのまま、顔中の痛みに気付いて、しばらく立ち上がる気が起きなかった。
それに、黒岩の命令で動くのは何より癪だった。
俺がそうしてることで練習が中断されたかどうかは覚えてない。多分、そんなことはなかった。
いつまでも俺を起こそうと必死になってたシズの声だけが、妙に記憶に残ってる。
ダンス組全員の前で復帰して黒岩の後姿を睨みつけた頃には、何事もなかったかのように
練習が続けられてた。本当に殴りたかったのは自分じゃなくて、この先公だったんだ。
教室に練習用のテープレコーダーを持って行くことになってたんだけど、俺が持とうとしたら
シズが気を使って運んでくれた。その時俺は泣き顔だったんだ。
「お願いだから泣かないで、ウチまで泣きそうになっちゃう。泣いてるとこみんなに
見られたくないからお願い」シズは繰り返し言った。
なんで俺はこんな泣き虫なんだろう。どんなに悲しくても泣き顔は隠すシズがとても強く見えた。
俺が泣きながら歩いてると、中学からの友達がめちゃめちゃ驚いて、金ないくせに
ジュースおごってくれるとか言い出した。そんな時だけ気を使うことなんかない。
あぁ、そうか。俺がよく泣くのは心のどっかでこういうの期待してるからなのかもしれない。
いつも突拍子もないことを言い出すシズが、「そうだ、栗食べない?」なんて言い出して、
透明なビニール袋に入った10個くらいの栗を差し出した。
「ウチだけじゃ食べ切れないから持ってきちゃった」
『なんで栗?』って感じだったし、栗な気分じゃなかったから断ったけど、他の人にも配って
みんなで美味そうに食ってた。だいたいの人はそれを見て案の定「栗!?」って笑ってた。
いつになってもサキがホールから帰って来ないのが気になったけど、その時の俺は多分、
サキよりシズを必要としてたと思う。俺のことを心配し出すと食事も喉を通らないサキに
こんな顔は見せられない。気楽なシズやみんなといたほうが元気になれそうだ。
(川´_ゝ`) 明日学校だ。この続きはまだ俺にもわからん。
思い出したことがあったらまた書く。今日は一休みするよ。おやすみ。
83 :
名無しさんの初恋:04/02/09 01:25 ID:hqXEU0ka
シズたんはいい子だね。
また続きまってるよ!!
>>82 ガンバレと言いたいところだけど・・・
すこし頭を冷やして一歩後ろに下がって考えてみたらどうよ?
傍から見たら、偽者ただ1人が奇行を起こしてるように思えるぞ
俺もそんな風に勘違いして自分の中で妄想的な世界観を作り上げて独りで戦っていた時期があった。
それが青春なのかな?今では恥ずかしいなと思うけど・・・
同じ高2だから、ロクなアドバイスを書けなかったけどまぁ、ガンガレ
>>84 (メ´_ゝ`) よく言われるよ。「またトチ狂ってるね」って。
自分の情けなさが最近の悩みさ。ちなみに俺まだ1年。
レスありがと。
86 :
名無しさんの初恋:04/02/12 01:14 ID:MiTyyAAk
偽物最近どうよ?
何気に君の分のうまさが好きだから
待ってるよ〜
87 :
名無しさんの初恋:04/02/12 01:16 ID:MiTyyAAk
ゴメン分じゃなくて文です・・・↑
>>86-87 (メ´_ゝ`) ありがとう。
月曜日は放課後男2人とシズと遊んだんだよ。
学校ではサキとも少し話したけど、別に険悪でも最高でもない、普通の感じで・・・。
まぁつまり、書くことが何もなかったんだな。
火曜日はうちにサキが来て・・・まぁこれもいつものことになりつつあるんだけども。
ちなみに今日も多分これから来る。あ、そうそう。今日まで3連休なんよ。入試の関係で。
(川´_ゝ`) あぁ、バレンタインデーに度派手な寝坊で
デートキャンセルしちまった・・・。
(メ´_ゝ`) この奇行師も今ではなんとか落ち付いてきて、今日は普通に遊んで過ごせた。
明日もこんな調子ならどんなに楽だろう。
(メ´_ゝ`) 実は明日が本番です。ダンスと合唱を互いに披露する日が来る。
何かあったら時間をかけて書きましょ。
おー!ガンバレよ。またレポよろしく!
(メ´_ゝ`)ノ こんばんわ。
あんま大した出来事なかったけど・・・
土日辺りに時間作って書くと思う。
95 :
名無しさんの初恋:04/02/20 02:08 ID:xtz3Nhq6
待ってるよ〜。偽物は文書くのがうまいね。
さて、「3年生の卒業を祝う会」のお話もこれが最終章じみたものになると思う。
俺が歌うのは先輩達のためじゃない。別に自分のためでも何でもない。
やらされてるだけ。歌を武器にこいつをやり遂げたら、勝ったことになるだろうか。
本番前日(今月17日)の夜、サキから電話があった。
「花粉症で病院に行く関係で、明日は遅刻する」とのことだった。
あれだけ無遅刻無欠席にこだわってたサキが、それをあっさりあきらめた。あきらめた?
俺が1度休んだのを見て安心したのかもしれない。もともと目標は俺に勝つことだったんだ。
サキはよく「学校は嫌い。行きたくない」って言ってた。仕事も人間関係も、先生もサキにとって
は邪悪で愚かな存在で、自ら選んだ仕事にもいちいちケチつけては泣きながら没頭した。
逆に全部面白がってこなしてた俺はそんなサキに見かねて、「たまには休んどけ」とか言ってみた。
ところが、サキは俺に対して変なライバル意識を持ってるそうだ・・・これは1学期の出来事だ。
「やだ。負けず嫌いなの」
・・・あの時の言葉を今ごろこんな形で思い出すことになるなんて。
負けず嫌いだから勝ちが決まれば怖いもんはない、か・・・。
俺が黒岩先生と、ダンサーと、サキと、自分自身と、毎日のようにたった1人
無意味に沈黙の衝突を繰り返してる間、サキを除く沢山の人が俺を支えてくれた。
「先生のことなんか気にすんな」って。
お陰で二度と奇行に走ることなく、なんとか練習に打ち込むことができた。
といっても皮肉なことに、俺が本気になれるのは、怒鳴り散らしたくてたまらない時
だけだったんだ。いつも、なぜか自分にブレーキかけてしまってた。
そんな時、ダンサーが練習場に使ってるホールから、1人の男子がずんずんと出て来て
暗い顔した俺の前を通った。
「ああもう、俺はやる気なくした!」
ずいぶん怒ってる様子で遠くをにらんでる彼は、俺もよく知ってる人だった。
ここでは岡田と呼ぶことにしよう。
岡田は、希望した役を黒岩先生の気分で下ろされたとか、目を赤くして語った。
「本当は俺も合唱がよかったよ!友達がダンスやるっつーから、騙されたと思って
俺もやってやることにしたっていうのに、何なんだよこの様は!?」
(メ´_ゝ`)ノ 100おめでとう。
あと
>>95 ありがとう。
俺と同じだ。同じだけど、彼は違う。怖い顔してグチった後は、元気に笑って話して見せた。
岡田に、何も言うことができなかった。いや、言葉を必要としてたのは間違いなく
俺のほうだったろうな。
途中、サキも練習を終えて出て来ると、こう訴えた。
「黒岩先生には・・・幻滅したよ」
残念ながら君はいい子ちゃんで大好きな先生の言うことなら何でも嫌がらずに聞くから
黒岩から変に扱われることはないんだよ。それに君がどう思っていようが、君はこれからも
自分の意思で黒岩について行く気でいる。今更何を言ってるんだ?建前はもう聞きたくない。
連絡があったのは、その数時間後だった。
18日。サキのいない朝が、本当に来た。俺はこれから起きることを予言できるぞ。
リハーサルで俺が何をしようが、サキはそれを知らない。
本番の時間になれば、栄光と評判のためにサキはノコノコと現れて
くだらないダンスに幼稚園児並の魂と運動神経の全てを捧げて、俺に勝ったと
充実した満足感と得意気な表情を心の奥底に手に入れる。
その姿を見たくもない俺は、冷め切った目で言いようのない黒い涙を教室に持ち帰る。
(メ´_ゝ`) 今日はここまで。
明日また疲れてなければ書きます。
>偽者
おう、待ってるぜ。無理はすんなよ。
小説読んでるみたい・・・
偽物うまい!続きが早くよみたいよ〜!
書けるときに書いてね。待ってるよ。
(メ´_ゝ`)ノ おはよう。
金曜日の夜一睡もしてなかったから昨日は早寝しました。
多分今日で書き上がる。
さて、朝礼が済んで、俺は仲間と一緒に体育館2階へ向かった。
そこは既に照明と椅子が準備されていて、全部の窓にカーテンが引かれてた。
とりあえず日程通り、近くの席に仲間と固まって座った。
それから間もなく、半分私服、半分ジャージという奇怪な格好をしたダンス組がスタンバイした。
案の定ステージには3分の1程度しか収まらなかったから、残った連中はみんな
舞台に上がることなく、会場を囲むようにバラバラに散った。
俺達を含む他の1年生が全員収容され、そこが静まり返ると、ついにあの曲が流れ始めた。
聞きたくもない、懐かしいダンスの曲だ。懐かしすぎてぶっ殺したくなる・・・。
これこそが、誰に対するともつかぬ得体の知れない憎悪を込み上げさせるスイッチだった。
ステージを下ろされた体脂肪ダンサー達が、贅肉をぶよぶよ震わせながら、床が抜けんばかりに
力いっぱい曲に合わせてドタバタ暴れ出した。
ステージ上には割とマシな顔ぶれが揃ってたが、もやし君もいたし、ひょろ長いメガネ君もいた。
サキが確実に舞台に上がる権利を得て、自らそれを希望した確率といえば、100%を下回らない。
しかし、今そこに、あるいはこの学校にサキがいない確率もまた、それと全く同じだった。
サキの考えることと、サキがそれを必ず実行するという事実を、俺はよく知ってる。
サキは以前から「練習メンドイ」とか「行きたくない」とか暗い顔してぼやいてた。
そして俺が「行かなきゃいいだろ」って言う度に、ますます暗い顔した上
ますます真面目に練習してた。今回俺は「リハーサル来るな」とか言ってないし、
サキには遅刻する口実がある。病院なら放課後でも何の苦労もなく行けたはず。
俺はダンスが終わるまで耳を強く塞いで下向いてることにした。
でも曲は聞こえるし、体育館2階限定の大地震は当然伝わって来る。
1つ前の席に座ってたシズの声がかすかに聞こえる。
「ねぇもう怒んないでね、暴れないでね、もうホントお願いだから」
生憎期待に応えられる保証はない・・・。
15分ぐらい経って(多分実際は5分かそこらだと思う)ダンス組の讃美歌が終わった。
隣に座ってたヤンチャボーイが「大丈夫か?」と軽い口調で聞いた。
まぁその時は大丈夫だったんだけど、マイク持った黒岩先生がまたなんか奇々怪々なことを
おっしゃったんだよ。そこでアウトさ。
「もう1回やります」と。理由は特に述べず。
俺は、とにかく人を自分の意思で操るのが好きな大先生でおられるからと見切りをつけた。
有り余った脂肪の一部を燃焼させて、もう汗だくになり息を切らしてる人形達が、
ますますハイテンションなのかヤケになってるのかわからないような様子になった。
俺はもうじっとしてられないから隣近所の人と話すことにした。
シズは「下向いてなよ!」と青くなり出した。「もう、なんで2回もやんの!」
どうせ結局聞こえるんだし、ずっとそうしてるのは暇。第一手が疲れたよ。
「クソ、誰かぶん殴りてぇ」
隣の席で黙って見てたヤンチャボーイが掌を殴った。
「ウチ殴んないでね」
ダンスにはわき目もくれず後ろばっかり向いてるシズが話に乗って来た。
「あの人殴って来な」シズがステージを指差した。
「OK」
「よし、俺も行く!」俺は声を張り上げて席を立った。
すると2人が笑って俺を抑えつけた。
「よせ、よせ!バカ野郎!お前は本当にやりそう!」
「ダメだよ殴っちゃ!」
体の小さいシズは椅子から落ちそうになるほど身を乗り出してた。
俺がやりたかったのは、ただ気を紛らわすことだった。2人には、こうしてほしかった。
こうしたことで、何秒間ダンスのことを忘れられただろう。
俺が席に着くと、シズが「サキちゃん見てな」と言った。
「サキは本番まで来ないよ」俺は、この話をすることには興味があった。
「あ、そうだった。ケンカでもしたの?」
「してないさ」
俺はこの5文字のセリフの後に来るべきだった「それらしいものは」という締めくくりを省いた。
「リハーサルには出ないで本番始まる頃に来ようって魂胆だろ」
2人のほうは、こんな話には全く興味がないらしい。
言いたいことは、これだけだった。
それから過ごした時間は、ついさっき自分が省いた言葉と、サキに関する一言を
心の中で自分に聞かせることで消した。
俺がその時どんな気持ちだったか、よく覚えてない。
そして、今度こそ出番が来た。
(川´_ゝ`) サーバーへの負荷?
また書き込めんかった。今日じゃ終わらなかった。
別の日に続けます。
(メ´_ゝ`) ところでスレ主がこういうスレageるのって変かなぁ。
別に目立とう精神はないけどなぜかageてくれた人に心の中で感謝してる自分がいる。
とりあえず気にせずsageて寝ますが。
(メ´ー`)ノシ おやすみ
あぼーん
>>118 (メ´_ゝ`) なるほど・・・そうか。便利だな。ありがとう。
>>115の続き。
俺は、背の高いヤンチャボーイがかったるそうに首を鳴らしたりシズが
「緊張してきた」と言って顔を隠したりするのを、立ち上がったまま見守った。
他のメンバーは何てこともなく、指示された通り舞台に上がった。
これはリハーサルだ。
長いこと憎たらしいお遊戯を見せられた俺は間違い無く理性を忘れて歌えることだろう。
俺がやりたいのはあくまで憂さ晴らしってだけで、先輩への贈り物を掲げることじゃない。
リハーサルでも本番でもよかった。観客や指揮もいらないくらいさ。
幕が開く。ここから見える観客の視線は、会場が暗いせいで妙に冷たく感じた。
聞きたくなければそうして欲しい。笑いたければ笑っておくれ。
これから俺はおかしなことをやらかすだろうから。
静まり返り、ピアノソロが流れ始めた。
誰かに聞かせるためでもなく、弾きたくて弾いてるわけでもなく、
ただ、彼女は弾けるから弾いていた。
俺が歌うのもまた、誰かのためでもないし歌を歌いたいわけではない。
ここにいる全ての人や3年生も恐らくこんな合唱を聞きたくないだろうし、
突然練習場に借り出された先生はもちろん最初から担当だった先生もみんな、
本当はこんな企画やりたくなかったんだろう。
その証拠に、この日までの練習時間はダンスの9分の1を切ってる。
奴らが変にやる気満々だったっていうのも間違いない話ではあるが・・・。
小学生低学年レベルの混声1部合唱という形の歌はこうして遂に始まった。
俺は誰よりも叫び散らしたつもりでいる。
何回か歌詞も間違えたかもしれない。
近くにいた男子は観衆の前で笑うことを必死で堪えてたように見えた。
表情もコントロールできないくらい叫んだ。
苦し紛れに宙を掴んだり制服の胸倉をくしゃくしゃにしたりしながら。
俺の心にあるのは、これから踊ることに夢中で、俺達のことを蔑む気持ちが
無意識なものに成り果てている奴らや黒岩への反感と怒りだけだった。
サキはこんな俺を今この会場のどこかで見てるんだろうか。
それとも、どうでもいいと思って本番まで来ないつもりだろうか。
いずれにしろ、その時の俺にとってはダンサーであることが許すべからざる罪だった。
短い時間の中で、2曲歌い切った。
舞台の上、カーテンに隠れるように俺達を見守ってた学年委員長が俺に言った。
「先生が誉めてたぞ。でも本番直前に喉潰してないか?」
俺は「大丈夫、水飲めばよくなる」と答えた。
水筒の底に残った茶を振るような小さな拍手の音に見送られ、幕が閉じていった。
会場にいた1年生が全員外に出され、代わりに3年生が別の入り口から収容された。
たった今と同じ体験が、次に幕が開くのを待っていた。
2度目の数分間が終わると、妙に悔しい気持ちでいっぱいになった。
幕が閉じる前に持ち場を離れた。それから、なんだか喉の下から
眼の奥にかけて少しずつ熱くなってきた。それは感動じゃなくて、至極不快なものだった。
「俺の役目はもう終わったんだ」と、全てを忘れることにしよう。
そう思って、涙を滲ませないために無理に口だけ笑って見せた。
幕が完全に閉じて、合唱組とダンス組がぞろぞろと入れ替わり始めた。
だけど俺はすんなり帰りたくなくて、いつの間にか震えてた両手を強く握り、そこに立ってた。
黒岩先生が「さっさと出なさい、早く」と命じた。俺はスタンドマイクに近付き、絶叫した。
会場全体に音が響き渡るよう配置されたスピーカーが、舞台裏で拾った怒りを爆発させるのが聞こえた。
その時、心配そうに俺を見上げる視線を、ステージの入り口から感じた。
顔をマイクに向けたまま、横目でそれを確認すると、そこにはやっぱりサキがいた。
「来やがったか。本番だけ出て誉められるために」
異様な服装をした軍団を、うつ向き気味に見つめながら俺は出口の方へ歩き出した。
こうして舞台を去るべき集団の最後の1人が会場へ下りた。
その矢先、目を真っ赤にしながら拳を震わせている岡田と出くわした。
会場からはほぼ死角の、体育館の隅っこで、今にも泣き出しそうに笑ってた。
「こんな所で踊るのけ?」俺は聞いてみた。
岡田は表情はほとんど変えず、唇を噛みながら何度か小刻みにうなずいてから答えた。
「友達5人ともステージの上だ。あの先生嫌い」
何を言えばいいかわからなかった。何か、何でもいいから何か言いたかった。
が、思いつく前に岡田がそれを吹き飛ばした。
「頑張った!頑張ったなお前ら!」と言って。
俺は「頑張れ」の一言も言えず、ただ握り拳を軽く肩にぶつけることしかできなかった。
彼も俺の肩を軽く叩いた。きっと、俺が思ってたことが少しは伝わったんだと思う。ただ1%でも。
「終わった1年生は早く出てくれ!3年生が全員入り切らない!」
剣道部顧問の先生が遠くから俺に向かって叫んだ。
「じゃあな」
岡田とさよならして舞台に背を向けた。その時、幕の内側から多人数の声が聞こえた。
「オー!!!」
円陣か。今頃サキと肩を組んでるのはどの豚肉とモヤシだろうな。
俺は1人、体育館を後にした。
全部、終わった。もう、忘れよう。
嫌な出来事っていうのは、予想が当たって起こると何倍も腹が立つ。
嬉しい出来事は予想通りだと喜びが半減する。
サキの行動はまるで俺が書いた筋書きに従ったかのようだった。
いいことなら半分、嫌なことは数倍。
とはいえ、つまりは好きな人だからこういう結果になるんだって、本当はわかってる。
どうして一緒に頑張る気になれないのか、何が目的で互いに傷つけ合うのか。
そう思える時は、俺が過ごす時間の極一部なような気がする。
だからそのチャンスは逃すことなく手帳に書き留めて、確実に「愛してる」と伝えないといけない。
あの出来事はもう思い出したくない。俺って情けない・・・。
突然終わった。今はサキと仲良くしてます。
あれから、まだほんの1週間ちょっとしか経ってないのに、不思議とどうでもよくなって・・・。
ちなみに、体育館を背にして教室へ戻っていく俺は、後日本番で撮影された映像を
突然見せられる羽目になることをまだ知らない。サキがステージのド真ん中で踊る姿を見て
マジギレしたことは言うまでもない。
俺が暴れ狂って、近くにいた男子達に取り押さえられたことは、もはや大した問題ではない。
(メ´_ゝ`) 最後の方ちゃんと書けなかったけどこの話は終了です。
来週火曜日からテスト。
その前に月曜日に何かある予感と悪寒・・・。
(川´_ゝ`)へ
シズと岡田が付き合い始めた。
シズにバツ5がつくのはあと何日だろう・・・。
136 :
名無しさんの初恋:04/03/02 23:23 ID:8gDB4rZW
なんかスゴいな・・・・。
(メ´∀`) 上がっているぅ
ヽ(゚∀゚)ノ◎ モィモィ
139 :
名無しさんの初恋:04/03/04 01:47 ID:uwEzlfJN
テスト頑張れ〜!
次回作も期待してます
>>139 ありがとう。
最近サキと一緒にいることが減って来たから当然書くこともあんまりない・・・
だから次は最近伝えた出来事の裏話を少し書くと思う。
ヽ(゚∀゚)ノ@ モィモィ
ドン(ry の話が少し気になってたりするのですが
(メ´_ゝ`) ドン??
えーっと書こうと思ってたこと忘れちゃったなぁ・・・。
首領(ドン)
あぼーん
思い出せることから書いてみる。
あれは卒業を祝う会とやらの練習が大詰めに迫り始めた頃のこと。
合唱の練習は「はい、上手に歌えたので今日は終わりにします」と切り上げられた。
こんなんでいいわけないと、俺とシズだけがまだ日も暮れない放課後の学校に残って
自主練習に使える場所を捜し歩いていた。誰の迷惑にもならない所を。
しかし、見つけた部屋はことごとく許可を取らなければ使えず、責任者の先生もまた
ことごとくお帰りになられた後だった。
挙句に「勝手なことをするな」と担任の先生に叱られる始末。
込み上げる怒りの矛先は合唱担当の先生だった。「どうして場所もくれないのか」、と。
仕方なく、俺1人学校を抜け出して裏山の寂しい森の中で声出す練習した。
その時、見知らぬおっさんが俺のいる山道を通りかかった。それに気付くと、歌うのをやめて
とりあえず頭下げて挨拶しておいた。
すると、「何だよ、何かあるのか?」とか聞かれて、「いや、目が合ったので」と答えた。
そしたら、案外いい人だったらしく、「なんだ。君、感じがいいねぇ」とか言われたから、
照れ隠しに髪を整えながらお礼を言った。
それから、なぜか微妙に会話が弾んで、ここに1人でたたずんでる目的とか、
最近思うこととか、学校の様子とか、名前も知らないおっさんとしばらく話した。
少し肩が楽にはなったけど、だからって状況が良くなるわけでもなかった。
ご飯食べに行ってきます。ヽ(゚∀゚)ノ
えっと・・・1日おいたら余計わかんなくなっちまった・・・。
まぁその内思い出したら書いて下さいな。
ヽ(゚∀゚)ノ
>>152 ありがとう。
出来事は覚えてるんだけどその時の感情が完全に去ってると全然書けないわ。
日も暮れた裏山の急な斜面から明るいホールの様子が見える。
俺は暗い森の入り口で、足を滑らせないように木の枝に片手でつかまってそれを見てた。
俺の恋人が変なダンスを踊ってる。あるいは、躍らされてる。
今までのサキなら後者で表現しただろう。ところが、この学校では少し体が動くことは
少数の人間にだけ与えられた能力であり、名誉だった。そういう、ダメ高。
なら、サキが選んだのは束縛される状況じゃなくて、早い話がインスタントの栄光の道だった。
考えてみれば、趣旨自体が意味不明だ。先輩のためでもなく、努力も特にしてないし、楽しくない。
こんなの、何か間違ってる・・・。
俺が再三に渡って見たくもないものを見たり、知りたくもないことを知ろうとしたりするのは、
サキが目の前にいない間にどんな馬鹿げた悲しい出来事に見舞われるか心配だったからだと思う。
でも、そのほとんどは裏目以外の結果を出さなかった。
さて、ホールの明かりが消えてもサキがなかなか黒岩の元を離れようとしないことに
わずかな怒りとどうしようもない歯痒さを感じながら、荷物を取りに教室へ戻った。
俺はただ、ただ、帰りたいだけだった。
もう練習も監視もすることない、泣いたりする必要もない、何も考えずに
明日の準備と覚悟でもしてさっさと寝たい、ただそれだけのことだった。
「サキの顔なんか見たくもねぇよ。」
「話しかけんじゃねーよ!全部終わるまでは俺に構うな!」
「・・・俺がいなくて寂しくないのか?」
「豚どもが!ヘラヘラしながらサキに近寄るんじゃねぇ!」
「・・・サキは俺の恋人だ。」
「・・・俺はサキの恋人なのか・・・?」
「お前は俺に会いたくないのか・・・?」
「俺が・・・悪いのか・・・」
「サキは今でも『俺が』好きなんだ!いつだってそうだ!!!」
(メ´_ゝ`) 関係ないけどたった今「追っ払え」って言おうとして
「おっぱい」とか言いそうになった。俺、自分が怖いよ。
それから・・・
やっぱ続きは明日書くよ。
そうだ、明日から春休みだから平日にも書けるはず。
思い出した所から打ち込んで行く。
外の光を完全に受け付けなくなった教室から次々と人が消えていった。
ぼーっと傘立てに座り込んだサキに、どうして帰らないのか聞けば、
「帰りたくないから」「家が嫌だから」って、絶対答える。
俺が先に帰れば怒るくせに、俺より先に帰ろうとしない。
ポツンと1人だけ残った女の子の暗い顔と俺の気持ちのせいで、
窓から闇が差し込んでるかのように、教室がいっそう暗く見えた。
何を話しても無駄だと思って、何度も帰ろうとした。
その度、その後のサキがどうなるのか気になって、出口のドアが開くことはなかった。
俺が真っ暗な視界にいたことを知らずに飛び跳ねていたサキの顔は、俺に見せてくれないような
自然で明るい笑顔だった。そして、俺といる時の顔は、他の人には作られたことのない、
邪悪なものにとりつかれたような、あるいは兄を失ったような、悲しい顔だった。
サキを知ってる人全員に嫉妬した。どうしようもなく、悔しかった。
・・・サキにこんな顔しかさせられない自分が、めちゃくちゃ、憎たらしくって、ムカついた。
それで、ふとこんなことを言ってしまった。
「こんな気持ちになるくらいなら付き合うんじゃなかった」
サキはしばらく顔色一つ変えずに黙ってたが、決心したように言った。
「それって結局どうしたいの?」
俺はサキの言いたいことがわかった。いや、いちばん言って欲しくない言葉を連想した。
「つまり別れたいの?」
”別れたいの?”
違うんだ。これに耐える根性もない俺となら、そもそも付き合うべきじゃなかったって
言ったんだ・・・。
サキはどうしてそう簡単に「別れ」なんて言葉を使ったんだ?
俺はどうしてあんな簡単に余計なことを言ってしまったんだ?
馬鹿ヤロウ!!!
支援カキコしないと連投規制に引っかかるのか・・・?
支援
164 :
名無しさんの初恋:04/03/22 02:47 ID:AjgiYXBY
支援した方がいいの?
>>163-164 (;´_ゝ`) あ、え?いや嬉しいけど、連投規制に引っかかったとかは
今のところないよ。支援ありがとう。
166 :
名無しさんの初恋:04/03/22 19:25 ID:pYePAqZ5
シズちゃんたちはもうHしたのかなぁ。素朴な疑問。
>>166 (メ´_ゝ`) 言い忘れてたけどシズ達もう別れちまった。
岡田のほうは何か煮え切らない感じで怒ってた。
「あいつにエールを送りたい」なんて言いながら涙目気味なの。
それで放課後一緒にいたけど、世間話するのがやっとだったみたい。
シズに×5がついた・・・。
168 :
名無しさんの初恋:04/03/23 00:48 ID:Mjdc2wbb
そうなんだ。はやっ!岡田・・・ガンバレ!
あれから数日後、本番の日が来て、瞬く間に出番は終わった。
俺は八つ当たりの衝動を抑え切れない体を無理に前へと引きずって、
できるだけすれ違う(特に不細工な)奴とは目を合わせないようにしながら、振り返る事なく、
教室までの最短距離をいそいそと歩いた。顔が赤くなってきてるのが自分でもわかった。
終礼を待つ残りのみんなの元に辿り着くと、その日に任されていたはずの仕事をすっかり忘れて
友達と話し込んでしまった。
クールに俺の愚痴を聞き流し、相づちも小刻みにしか打たない彼の姿に、
返って気が落ちついた。
そうしてる時に、上だけ私服の連中が続々と教室に戻ってきた。
遅れてサキも入ってきた。
社交ダンスの大会で優勝したような満足げな話し声の主達を横目で見て溜息をついた。
サキはくそつまらなそうにフード付きの上着を脱いで鞄の中に押し込んでいた。
いつまで経っても先生が現れなくて、何かあったのかと考えに耽った。
大変長い時間を無駄に費やして先生が教室に顔を出したところで、ようやく悟った。
と、同時に先生が俺を呼んで「お前が今日やるべきことは何だった?」と叱った。
仕事を思い出したのは召集時間より1時間近く遅れた頃だった。
(メ´_ゝ`) あぁ、ダメだ。ちゃんと書け、俺・・・
書き始めが遅かったんだな・・・よく寝てから続けます・・・。
(´∀`)ノ おやすみ〜
俺のせいで、みんなが教室を出られたのは予定より1時間以上の後だった。
俺はなぜか帰る気がしなくて、どんどん冷たくなっていく教室にいつまでも残ってた。
時々シズとその元彼が出入りしたりする以外、もう誰もいなくなった。
サキも怒ったように挨拶抜きのまま帰ってしまった。
とうとう、この日はサキと一言も会話しないまま終わっちゃったなぁと、少し後悔。
話しかけてくれても素直になれないくせに、と自分を軽く叱りつけてみた。
その時、まだ午後1時前だった。
サキがいなけりゃ日が沈んだも同然さ。
そのうち、シズ達は教室で何やらイチャつき始めて、元彼のほうがドアとカーテンを閉め切った。
4人目の彼氏で、今までの誰よりも気が合ってたか何だか、すごく仲が良かったのを覚えてる。
どうして別れたはずの2人が今更教室で抱き合ってるのかわからなかったけど、見てて違和感はなかった。
彼は何を思ったか、だんだんおかしなことをやるようになっていった。
俺が見てるということをほとんど気にしてない様子。
シズを机の上に押し倒してスカートに手を入れたり制服の上から体を触ったり・・・しかも押さえつけながら。
シズの抵抗は全く通用してないのか冗談なのかわからない。
その顔が、恥ずかしがってるのか喜んでるのか、微妙な笑顔だったからだと思う。
「何やってんの、学校で・・・」と聞いてみると、彼は
「お前もやっていいよ」とか言い出す始末。
シズも「サキちゃんがいるからダメだよね」なんてふざけていた。
朝「自分のクラスで放課後セックスしたヤツが停学になった」なんて伝達を聞いた日だったから、
彼らが二の舞を踏んだりしないことを、冷や汗を拭いながら心の中で祈った。
しばらくそうやってるうちに、彼の方が飽きたか何かして、狭い中庭でバトミントンやってた
友人の所へ、シズを残して窓から出ていった。するとシズが不意に聞いてきた。
「サキちゃんは?」
俺が1人でいる時に目が合うとたいていこう聞いてくる。
いつもどおり「先に帰ったよ」と答えると、やっぱりいつもどおり「一緒に帰らないの?」と質問を変えた。
でも、そういえば最近一緒に帰ってないなぁ、って、その時は思った。
「サキちゃんになんか嫌なこと言ったの?例えば『付き合わなきゃよかった』とか」
考えに耽ってる間に突然こんなことを言われて、さっきの冷や汗が全身に戻ってきた。
あまりに正確に俺の急所を突く言葉だった。サキから聞いたんじゃないかとも思えるくらい。
俺は嘘をつくのは無駄だと思い、いきなり動揺するのもなんだったから冷静を装って
「あぁ、そういやそんなことも言ったかも知れないなー」と目を泳がせてみる。
シズは急に眉間にしわを寄せた。
「女の子にそういうこと言っちゃダメだよ、すっごい傷つくよ」
「え、そんなに嫌なもん?」
「当たり前だよー!ウチも言われた時ショックで一晩泣いたもん」
サキが自宅で泣いたり家族に当り散らす様子が目に浮かんで怖くなった。
俺の目の前でそれをやったことが何度かあった。
「そうかぁ、悪いことしたな・・・」
「謝ったほうがいいって、絶対。そんなに冷たくしてると嫌われちゃうよ?」
サキはどんな時でも俺のこと好きって言ってくれてた。似たような状況でも。
俺はあの時、サキに深い意味を込めて言ったつもりは全くなかった。
『互いに辛い思いをしながら別れられずにいるなら、友達でいたほうがよかった』って思ったんだ。
そのほうがサキを傷つけなかったんじゃないかと感じて・・・。
でも、シズにこの言葉を聞いた時、遠い目先でうすら馬鹿女ったらしっぽい嫌な雰囲気の奴らと
楽しそうに笑って色んなことを話すサキの姿や、俺の目を見て蒼褪めるサキの顔、半径50cm以内の
無表情なサキの顔が一気に脳裏を駆け巡った。
嫉妬と怒りが立ち込めるのに続いて、それが全部無力感に洗い流され、残らず恐怖に変わった。
俺がサキから笑顔を奪ってるんだと気づいた。
離婚させてくれない暴力亭主と俺は紙一重の存在だと知った。
サキは俺と抱き合ってるより軽い男と話してるほうが楽しのではないかと思った。
サキの心が、俺じゃなく、誰かもっと優しくて気楽な男に移ってしまったかもしれないと感じた。
自分自身がサキを見る時していた目や、サキからの別れの宣告を恐れた。
自分がこだわってたものは極々くだらないことで、わがまますぎたと、悟った。
あ、一部言葉おかしい。ごめんなさい。「楽しのでは」って何だ。
「楽しいのでは」だな、うん。以前にも誤字多いみたいで、ホントすいません(;´_ゝ`)
シズ達もいなくなり、学校中が静まった頃、俺も帰ることにした。午後3時くらいだったかな。
駅へ上がるエスカレーターに立った時、俺を呼ぶ声がした。
どこから聞こえたのかわからず、上を見た後、振り返って見下ろした。
エスカレーターのふもとを目で探してみると、俺を不思議そうに見つめる人がいた。
最初は俺より年下の少年かと思ったけど、見覚えのある服装は
サキがうちに来る時よく着てたやつだった。
俺ははっとして、上りのエスカレーターを3段か4段ずつ飛ばして逆走した。
禿頭のおっさんと肩がぶつかり、「馬鹿小僧が・・・」と言われた。
謝ろうかなと思った時には、もう彼の後姿しか見えなかった。
もういいや、って前を見たら、目と鼻の先というか5cm先に目が4つの顔があった。
慌てて距離を置いてその顔の正常な姿を見た。
多少元気がないけど、いつものサキがそこにいた。
『今度会う時は一言ごめんなさいしよう』と思ってたけど、こうして不意に現れたサキを前に、
俺は黙り込むしかなかった。
が、サキが他愛もない質問をした。「今帰り?」
俺は黙ってうなずく。
「そう。誰かと一緒に帰るんじゃないんだ」
「俺が?いやぁ。誰かって誰さ」
サキは平然と答えた。
「シズちゃんとか」
俺は笑って言った。「まさか。あんなヒンドゥー教といてもカレーの話しかないし」
「ひどい、そんなこと言っちゃかわいそうでしょ」サキも笑った。「可愛いじゃん」
「あれが?」
俺はサキの頬を軽くつねった。
「あのさぁ・・・」サキの笑顔が少し曇った。
ついでに俺も手を放して暗くなった。
「うざったいかもしんないけど、ウチは別に、追っかけてきたとかじゃないからね」
「わかってる、どうせゲーセンでも行くんだろ」
また、俺達に笑える雰囲気が戻った。
まるでこれまで何事もなかったかのように笑うサキを見て、『女って強いなぁ・・・』と
少し関心した。同時に、自分が情けなく思えた。
終わりかけた1日は、その時始まった感じがした。それから仲良くしてます。終了!
純情恋愛板にふさわしい良スレだな。
ギスギスしたと思っていた雰囲気が、いつの間にか解決していて、
安堵し、緊張の糸が急にほどける。
お兄さん、いい恋愛してますねぇ。
>>185 レスありがとう!
上げてくれたらもっと嬉しかった(;´_ゝ`)、
偽者さん、よかったです
ついでに挙げますね
私は自分の気持ちを語ることがどうも苦手でね。
なんて言えばいいのか、なにを伝えたいのか、
思うことは色々あるけどうまく言葉になりませんね。
偽物氏 ヽ(゚∀゚)ノ 上げときますね。
190 :
名無しさんの初恋:04/04/01 12:14 ID:4QXUF42I
>>190 (;´_ゝ`) 恐縮です。レス&age ありがとう。
明日から2年生・・・
思えばこの1年、ほとんどサキとの思い出で終わったなぁ。
他はサブ・思い出みたいな。
クラスが分かれたらどうなるんだろう。
サキさんと同じクラスになれるといいね。
ところで春休み中はなにかありましたか?
>>192 同じクラスだったらいいなぁ・・・。
春休み中は目立った出来事はなかったけど
次年度別クラスになることを想定して仲良く遊んだりしてた。
今日に至っても覚悟できてないし、「会えなくなるんじゃないから」と
割り切ることもできなかった。サキが心配になってきたなぁ。
レスありがとう。
入学してすぐから、サキと同じクラスで、俺達は互いに惹かれ合ってたと思う。
何をするにも一緒だった。飯も遊びも勉強も、泣くのも笑うのも一緒。
辛い仕事も一緒にがんばった。あぁ、弱音を吐くタイミングがばっちり合ってケンカになったりもしたなぁ。
委員長の計らいで、半年以上隣の席で同じ班として過ごした・・・。
授業でのグループ分けはいつも奇跡的に一緒になれた。
気まずい雰囲気になったこともあったけど、仲直りしたら更に仲良くなれた気がした。
サキはそばにいても遠く離れてても、俺のことを一番に考えててくれた。
俺がどんなに馬鹿でも認めてくれた。優しく包んでくれた・・・。
クラス替えを恐れてここまで来た・・・やっぱり覚悟なんかできなかった。
抱きしめるほどクラスの壁が怖くなって・・・目の前にいないのが不安で不安で・・・。
そんな中で、この日を迎えてしまった。サキは死んだように一点を見つめてた。
バイバイ、サキ。明日も遊びに行くから、飯の準備俺の分も忘れないでくれ。
それと、この2年9組でもよろしく。そのうちきっと隣の席にしてやる!
だからもっと喜べ。この現実だけは喜んでおこう。
-┓ 髷〜!!
ヽ(゚∀゚)ノ
9組ってクラスいっぱいあるなー
あ、やべぇ。なんかmageちゃった。sageだろ普通・・・。
いっしょのクラスになれたんですね。おめでd
早くも波瀾の予感です・・・。
何だかいきなりだな。
(゚∀゚)ドキドキ
大変だ!なんかまた奴らが性懲りもなく踊るらしい!
うわあああああ!!
今度はなんか「1年生を歓迎するんだー」とか「新米に見せ付けてやるんだー」とか、
何をだよ。
ついでに俺が散々煽ってきたせいでサキもうんざりしてて
「くだらないキモイ何言ってんの、馬鹿じゃないの、やりたくないウザイ」とのたまう始末。
ああああああもう黒岩のタコ、いい加減やめてくれ!!
学校に意見箱みたいのがあったら反対意見を投下してみたり。
一人でやる気になってるやつ嫌い。
中学の時、そんなクソ教師がいて、自分勝手にキレたり、片思いしてた女の子にセクハラしたり、マジ殴りたかった。
まぁ、去年に生徒へのセクハラバレて、捕まったけどね。
あんなやつが陸上顧問だったなんて思いたくもない。
人生の汚点だよ。クソが
って、文句だけになっちった(笑)
あのさ、俺高3なんだけど、彼女ってのは一番の心の支えになんだよな。
精神的に一番休まるっていうか…。
だからよ、サキちゃんに当たるのはよせよ?サキちゃんに必ずしも責任あるわけじゃないし…って訳分からなくなった(笑)
まぁ、偽者(でいいよな)の普通の幸せを願うよ。バイオリズムを信じれ!
ファイト!タッちゃん!(?)
203 :
_:04/04/09 01:04 ID:m4tQysf7
ここは香ばしいスレですね。
みんなありがとう。
>>201 生徒の意見を多く集めて捨てるのがうちの方針なんだわ。
生徒会サポーターやってて色々見えてるけど。
教師対生徒代表の討論会もただのアンケート結果の発表で終了だし
アンケート集めた生徒会も何のためにやったかわかってないし・・・
まぁ今俺らが何言ってみても通じそうにはないんだ。
>>202 (;´_ゝ`) やだなぁ、そんな教師。俺は幸運かもしれないね・・・。
サキに文句言うのは間違ってるって気づいたのは、最近だったよ。
俺さえ落ち着いて、余計な馬鹿は考えないで、冷静にサキをフォローできてれば
こんなくだらん事態になることもなかったんだよなぁ・・・。
とにかくちょっとマジ勇気出た。レス(&age)ありがとう。
今日、いや、もう日付が変わってるから昨日、俺がサキの家から帰ろうとしてる時、
サキがCD屋に用があると言い出したんで、もう暗かったし物騒だからついて行った。
大通りの歩道で、ケータイ片手に自転車こいでるヤバそうなお兄ちゃんに抜かれたんだ。
その矢先、向こうから来た自転車の人と彼が正面衝突して喧嘩になったのを見た。
俺はサキとつないでる手を放して仲裁に入ろうか迷ったけど、できなかった。
結局、向かってきてた人が右目と鼻からすごい血を流して泣きそうな顔して、彼らは別れたけど、
途中で彼とサキの目が合ったんだ。何か因縁をつけられはしないかと、怖かった。
でもその人は何も言わずにゆらゆらと自転車を押して去ったんだ。
傷の手当てはできなくても、せめて声ぐらいかけようかと思ったけど、これもできなかった。
サキの手がいつもより強く俺の手を握ってたんだ。お陰で俺も冷静でいられた。
1人でこんな時間にサキを歩かせておかなくてよかったと思った。
(゚∀゚)もー何言えばいいのか分かんないや。
サキさんを大切にな。
>>206 (;´_ゝ`) 俺もわかんねぇ・・・レスありがとうです。
明日学校だけどロクな予感しなくなったな・・・
まぁいつかこの日々のことを笑って話せる時が来ると信じよう。
(゚∀゚)私は明日から新しい仕事場だよ。
不安がいっぱいです。
そうかぁ、大変なんだろうなぁ・・・
がんばれ!
俺も俺なりにがんばる。
(゚∀゚)ノシ おやすみー
よーし211ゲット・・・。
俺はサキを束縛しすぎてる気がする。
去年の夏辺りは、俺の力でサキがもっと強い人間になることを期待してた。
今頃そうなってることを期待してた。
でも俺程度の小さな器の人間が何を言っても、どうしても、
人1人の心を変えることはできないって知った。
俺ってホントどうしようもないな・・・。
明日も頑張ろう。このスレもいつか落ちるのかなぁ・・・。
212 :
名無しさんの初恋:04/04/13 21:02 ID:xOtF9HM/
そうだね。縛り付けすぎると相手も重くなって辛いから気をつけて・・
マイナスに考えてると良い事ないし相手との仲も無駄に悪くなるだけだから
プラス思考でいこうよ!サキさんは偽物君の事ほんとに考えてくれてると思う。
優しい子だよ。とにかく頑張れ〜!!応援してるよ支援age
>>212 ありがとう。
そうだなぁ、最近特に何もなくてもふと思うよ。
サキは俺のために何でもしようとしてくれてるんだなーって。
嬉しいけど申し訳無いね。
新しいクラスには、不運にもサキの嫌いな人が1人か2人か、それくらいいる。
俺と一緒になれたことだし、「不幸中の幸い」というより「幸福中の不幸」って感じ。
サキが特に心の中でひどく侮蔑してる女が、俺の前の席で、授業中とかよく俺に話しかけてくる。
彼女の口走る言葉はずいぶん人を馬鹿にしたようで、特に俺への態度が妙にデカいんだわ。
そいつのことは・・・田島と呼びましょう。田島は何か俺に言う度に、ジロジロ睨みながら返事を待つ。
話しの内容が聞いててくだらないし、声とか話し方も感に障る。
俺が口を開けば粗末なセンスで突っ込んでくるし、とにかく話すのが嫌な女なんだ。
俺と田島のそんなやりとりを、サキは後ろからいつも見てる。
今までのサキなら、顔を伏せてロクに口も利いてくれずに悩むところだけど、
なんか最近は笑いながら膨れっ面して「バーカ」とか言ってくる程度になった。
それどころか、試しに俺と同姓の女のスカートの下に手鏡を堂々としのばせるふりをしてみたり
シズにまとわりついてみたりしても、サキは後ろから軽く蹴ってくるだけで終わる。
・・・ちゃ、ちゃんと2人には極秘で了承を得てるぞ?あくまでこれは試しだから。
そういえば、話はそれるけど、悪質な悪戯とピアノをこよなく愛するある男にシズが何度も会いたがってた。
6人目の恋人を作る気か・・・?
216 :
名無しさんの初恋:04/04/15 23:04 ID:1xoAzTou
サキちゃんかわいいじゃん!昔より心も成長して
余裕ができたんだよ。よかったね!
前スレから読んでみたけど、偽者君の考え方も
前より成長して見えます。若い二人を応援してるよ。がんばれ!
私も高校生に戻りたいよ・・
シズちゃんも若いうちだから、どんどん遊んで何よりだよw
>>216 どうもありがとう。
あぁ、気付いたらもう2年生。俺もいつか卒業しちゃうんだ・・・。
昨日、義理の母親となった人が家に来た。こんなに複雑な気分になるのは初めてだ。
居心地悪い。批判の気持ちも起きない。楽しくない。どうしたらいいかわからん。
親父にとっては妻でも、俺にとっては他人。母親となんて思えない。わけわかんねぇー。
218 :
名無しさんの初恋:04/04/30 15:04 ID:uMRVVP27
はじめは、近所のおばさん、親父の友人、みたいな感覚でもいいと思う。
母親と思えないのは仕方ないことだけど、そのうち、それなりに仲良くなるでしょ。
差し出がましい意見すんまそ('A`)
>>218 そうかぁ、そのうち慣れてくるかな。
なんか気が楽になったよ。ありがとう。
冬にサキと障害者支援団体主催の旅行に行ったけど、あの時ほど単純に屈託したことはない。
それまで障害者に対する差別や偏見の気持ちを持ったこともなかった俺が、彼らにはついていけないと感じた。
36歳の幼児が折り紙をただめちゃくちゃに折っただけのものをどうしたらいいかわからなくて、
とりあえず「おお、こんな凄いの俺は作れないぜ」なんて、本音を心にもないオブラートで包み込んだ
不自然な褒め言葉で彼を騙した。
彼は喜んで意味不明な作品を次々と俺に提出してきた。返す言葉は俺の辞書に載ってない。
仕方なく、曲げて褒める。はっきり言って粗末なものを「上手」と言うしかなかった。
「障害者のプライドを傷つけないように」って、丁寧に教えられたから。
彼らを傷つけるようなことを言えば、まぁ暴れ出したりわめき散らしたり、たちまち暴走して
面倒なことになる。
確かにそれを防止するのも参加者を傷つけないのも合理的だけど、なんか・・・
相手をばかにしてるようで悪い。
反面、向こうは俺らや主催者側を平気で傷つけたがるし、傷つけたとも思いはしない。
普段は正直なサキも、全く同じことを、いやそれ以上だな、やってることだろうと思った。
こればっかりはきっと、「やらされてる」んじゃなくて「やりたくてやってる」んだろうな。
いつも学校の授業も行事も「やらされた」って、つまらなそうにぼやくサキが、平気で人をおだててる。
中には、怒られないのを知ってて女性会員の身体のセクシャルな部位をしつこく触って
喜んでおられる成人したクソガキ様もお見えになられていらっしゃったようだが、サキはそれを許した。
旅行を安全(社会的ハンディキャップを背負ったセクハラオヤジを暴走させないため)に、なおかつ
楽しく(参加者のご機嫌をそこなわないよう)進めていくために、サキが無意識に身に付けた能力だったんだろう。
参加者に素敵な思い出を与えてやるため・・・じゃないか、持ち帰ってもらうためには大事な身体を
彼の気の向くままに差し出して、エロい思い出も作ってもらうのは、きっと暗黙の了解というか、常識だったんだ。
サキは、そんな「自分の居場所」が、大好きだった。生きがいみたいなもんだったんじゃないかな。
なんだかな・・・皮肉を書いてるつもりはないけど、自分の大事な人がそう安々と
常にテンションMAXなおっさんにベタベタ触られるのを心から了解してるっつーことは、
まぁ恨んでやるーってことはないにしても、飯の美味くなるような嬉しい話じゃないな。
30超えた小児が和式便所でふんばるのを目の前で見ながら、放置されたそれを平然と流すサポーターとか
風呂場で自分のブツを気持ちよさそうにシコってる40歳近い角刈りの少年の背中を必死で
洗い流さなきゃいけなっかった幸せ者の、俺。
全部が逆転してんだ、小さな小さな常識とモラル、その全部が何もかも。
こんな環境に完全になじんでるサキが、学校生活で抱く気持ちは、その時の俺と一緒だったのかもな。
とても満足そうに帰っていったサキは、俺もまた清く明るい気持ちで家路についたものと信じて疑わなかった
・・・それは違うって証明しちまった。あんなことしなきゃよかった・・・。
「あんなイカレた連中がそんなに好きなら、あいつらと一生ヤってりゃいいだろ。
そいつぁさぞかし嬉しかろうよ。素敵なご旅行になるんじゃねーの」
なんて、疲れと苛立ちと勢いに任せて、突っ走るように言っちゃった。
これが、もう4ヵ月ぐらい前なのかな・・・もう何年も経ってるように思ってた。
あのせいで、サキはもうしばらくあの団体に参加しないと、決意した。
サキがあそこで見せてくれていた最高の笑顔を、俺だけに見せてくれたことは、ただの1度もない。
さて、サキに打ち明けることができずにいる秘密がある。
サキと付き合う前に短い間だけ付き合ってた元カノのことで。
もうすぐPC買うらしいから、自力でこのスレ見つけた時が自白の瞬間ということにしよう・・・。
さて、サキに打ち明けることができずにいる秘密がある。
サキと付き合う前に短い間だけ付き合ってた元カノのことで。
もうすぐPC買うらしいから、自力でこのスレ見つけた時が自白の瞬間ということにしよう・・・。
さて、サキに打ち明けることができずにいる秘密がある。
サキと付き合う前に短い間だけ付き合ってた元カノのことで。
もうすぐPC買うらしいから、自力でこのスレ見つけた時が自白の瞬間ということにしよう・
3回も書いちまったーーー!!!
・・・はぁ・・・恥ずかしい・・・死のう・・・。