55 :
名無しさんの初恋:
今でも好きな女に何年かぶりに再会した。
逢って話すまでは正直言って逢いたくなかった。
大ゲンカした別れたから。忘れたかった。
俺は会場である店の隅の一角で友人と酒を飲んでいた。
彼女は酔った勢いでか、俺が飲んでいたそのテーブルへ来て
俺の友人の「そこに座りなよ。」と言う言葉に後押しされ
俺の横の椅子にちょこんと座った。
彼女と俺と友人2人の4人で話し始め、
友人は気を遣ってくれて、色々と話のネタを振ってくれた。
暫くして酔っていたせいもあり、いつの間にか2人で話していた。
すると2人の友人は時間をズラして席を立ち、
その一角のテーブルには俺と彼女しかいなくなっていた。
話したよ。他に何十人もいる中で会が終わる間際まで2人きりでずっとね。
数年間のブランクを埋めるかの様に...。でも同時に徐々に辛くなってきた。
何も変わってない、俺が惚れたままの彼女がまだそこにいた。
忘れようとしていたのに、また想いが込み上げて来た。
やっぱり逢わなきゃ良かったとさえ思った。
その後、結局また連絡を取り始めたが、
この関係を修復させてくれた友人や周囲の事が気になり、
俺は今も彼女に再度想いを伝えられないでいる。
でも1つ言える。
俺は良い親友に恵まれた。親友等に感謝したい。
それと同時に、俺にはアイツしかいない。