34 :
七八 ◆yuM3fIDzF6 :
>>28 中学時代……
自分も好きな人が二人いた。
その内、片方(前者)は自分に若干興味があるように思えた。
だけど、当時の自分はもう片方の方(後者)が好きの度合いが強かった。
告白できないまま、高校に進学して、学校が離れ離れになった。
学園祭の時、二人と偶然会い、
そこでの会話で後者の方に彼氏がいることを知った。
辛かった。
それから半年くらい経って、前者と偶然会った。
「好きな人できた?」だか「彼女いるの?」だか聞かれた。
まだ、自分の気持ちは後者に対しての方が強いと思っていたから、
「〜(後者)が好き」と答えた。
前者は相談に乗ってくれたし、前者自身の失敗談とか、色々聞かせてくれた。
「自分は昔好きな人に告白できなくて、すごく後悔したことあるから、ちゃんと伝えた方がいいよ」って言ってくれた。
すごく優しかった。
後者じゃなくて、前者でもいいんじゃないか、と思ったけど、
ここで前者に移るのは、卑怯だと思い、できなかった。
35 :
七八 ◆yuM3fIDzF6 :03/08/10 17:48 ID:GYPOPCbN
それから、何度か前者とは偶然会って、その話をすることがあったけど、
後者とはてんで会わなかった。
今年の四月、友人がある女に告白したことを聞いた(その二人相手ではないが)。
その友人とは、今までそういう話を全然したことが無かった。
恋愛にうとそうな友人ががんばっていっていうのに、
自分は何やってるんだ!と思った。
玉砕しようと、絶対に気持ちを伝えるんだ!と決めた。
その次の日、後者の家に「話があるから来て」と電話で呼び出し。
自分の部屋で告白し、
ふられた。
彼女は、自分の好意に全然気付かなかった、といっていた。
いつから好きなのか?ときかれ、
そろそろ5周年、と答えると、
彼女は困惑し、
そして泣き出してしまった。
訳がわからなかったが、とりあえず彼女をあやした。
彼女が泣き止んだ後、少々雑談をして、彼女は帰っていった。
家にいた時間は45分程度だったろうか。
36 :
七八 ◆yuM3fIDzF6 :03/08/10 17:48 ID:GYPOPCbN
ふられたら諦める気だったが、やはり頭から離れない。
また告白するんだろうな、という実感があった……
後者から、前者のメルアドを教えてもらい、
告白の結果報告をした。
まだ諦めきれないという自分に、「がんばれ」って言ってくれた。
ゴールデンウィーク中に大学に通うために一人暮らし中の前者が戻ってくるので、
みんなを会わないかって、話になった。
けど、後者は忙しくて会えないという返事をくれた。
なので、前者と二人で会うことになった。
そして、前者と恋愛話で盛り上がった。
「気にしないで、七八にもいいところあるからさ」
「いいところ?どんな?」
「意志が強くて……不器用だよね。
でも個が強いから、そこに惹かれる人もいるよ」
「今までそんな人、いなかったけどね」
「いるよ!……言い出せないだけだよ」
なんて会話をした。
「でも、5年もずっと好きだったなんて、一途だよね」と言ってくれた時、
そんなことは無い、と思い、「他に気になった人はいるよ」といい、
前者を指差した。
37 :
七八 ◆yuM3fIDzF6 :03/08/10 17:48 ID:GYPOPCbN
前者は驚いていた。
それは、予想できるリアクションだったが、その先が違った。
「告白しておけばよかった」
「前に、告白できなくて後悔したって言ってたでしょ?あれ、七八のことだよ……」
たまげた。
しかも、前者は俺に対する恋愛相談を後者に持ちかけていたというのだ。
後者が俺に告白された時、泣いた理由が理解できた……
でも、前者はもう彼氏持ちで、俺に対するそういう気持ちはないと言っている。
俺は後者の方が好きの度合いが強かった、としたが、
前者への好きが弱かった訳ではない。
それこそ、ほとんど差なんてなかった。
重い何かが自分を包んでいったような気がした……
その後、後者が「同居を始める」といったとき、
何かが切れた。
「自分はもうこの人を幸せにすることは、できない」と思ってしまった。
好き、という気持ちは今でもあるが、
付き合いたい、という気持ちは完全になくなった。
38 :
七八 ◆yuM3fIDzF6 :03/08/10 17:49 ID:GYPOPCbN
残ったのは前者への想いだけだった。
気持ちが落ち着いてから、前者に
後者のことは諦めたことを伝え、
前者に「付き合ってくれ」といった。
予想通り、ふられた。
でも、「昔は、本当に好きだったんだよ」と言ってくれた。
嬉しさと、無念さと、悲しさがこみ上げてきた。
自分は、こういう悲しい時、泣けない人間だ。
目が潤むところまではいく。
瞳が熱くなるのがわかる。
でも、
そこで止まる。
早い内に想いを伝えられなかった自分みたいに、
中途半端なところで涙が止まる。
大泣きできたら、どんなにすがすがしいのか、と思う。