1 :
今井(仮名):
先日信じられないような運命的な出会いにより彼女を作る事が出来ました
ネタって思われても仕方無いような出会いですけど実際に経験した実話です
あの日、自分は会社を休んでいて近所のコンビニへ買出しに向かった時でした
雑誌のコーナーで毎月読んでいる「チャンプロード」を探していたんですが見当たりません
いつもならここにあるはずなのにとキョロキョロしていると、年齢16〜18歳ぐらいの女が
チャンプロードを立ち読みしていました、しかも横目で開いているページを見ると俺が毎月
楽しみにしている今月のイケメンBOY&GARLのコーナーでした!しばらくすると俺の携帯が
鳴ったのでポケットから出そうとすると同時に女がバッグに手を入れたのです!女は俺の方を見て
間違ったみたいな顔を見せてまた雑誌に没頭し始めました。自分と同じ着信音だったのでしょうか?
俺はかなり運命的な物を感じずにはいられませんでした、その女は金髪だし背も小柄だし顔も未依似で
かなり好みでした。俺は勇気を振り絞って女に声をかけました。「あの、バイクとか好きなんすか?」
女は俺をびっくりした表情で見上げていたけどすぐに「好きだよ〜かっこいいから〜」と言ってくれた
俺はすぐさま返信した「あのさ、俺XJ乗ってるんだけど、もしいいなら乗らない?」
女「うっそ!ほんと?いくいく!」女は目を輝かせて俺に答えてくれた
それから俺と女の運命的な恋愛は始まったのです
2 :
名無しさんの初恋:02/09/21 22:37 ID:er9cu5GC
2
3 :
高1姫 ◆GIKO/5M. :02/09/21 22:38 ID:cQhmnb5e
だめだ長すぎてよめない
4 :
777:02/09/21 22:38 ID:E14DJvyf
下町最強
2?
6 :
名無しさんの初恋:02/09/21 22:38 ID:IgZZ4xNc
それから?
7 :
高1姫 ◆GIKO/5M. :02/09/21 22:38 ID:cQhmnb5e
チャソプロードか。
ちょっとドキュソだね
8 :
名無しさんの初恋:02/09/21 22:39 ID:Pi43gCeN
(仮名)が気になる・・・
縦読みできません
10 :
今井(仮名):02/09/21 22:43 ID:9DFJKgsZ
コンビニから出た俺はすぐに帰ってくるからと自宅へヘルメットを取りに走った
本来ならノーヘルオンリーの俺だけど、女の為を思うとヘルメット着用は免れないと思ったから
封印していた半ヘル(紫)を手にすると一目散にコンビニへ
女にヘルメットを被せると後ろに乗せて俺は16コールを切りながらバイクを発進させた
俺「ねえ、名前はなんていうの?俺はシンジ!シンって呼んでよ」
女「私は久美子って名前!みんなからは久美って呼ばれてるよ」
俺「じゃ、俺も久美ちゃんって呼んでいい?」
久美「いいよ〜きゃあ〜〜すっごい気持ちいい〜〜」
俺達は最高のスピードに乗って最高のボルテージで突き進んで逝った
11 :
名無しさんの初恋:02/09/21 22:44 ID:IgZZ4xNc
それでそれで?
12 :
名無しさんの初恋:02/09/21 22:46 ID:kmfk4DoS
それからそれから?
13 :
今井(仮名):02/09/21 22:47 ID:9DFJKgsZ
海岸線をまっ昼間に爆走する俺!けたたましい爆音を轟かせながら
久美は俺の肩にしっかり手をおいて喜んでくれている
最高の気持ちで嬉しくなった俺は夏だというのに「ジングルベル」のコールをプレゼント
久美「すごい!もしかしてシン君ってどこからのチーム入ってるの?」
シン「あ〜一応ね、知ってるかどうか解らないけど○○会(伏字でお願いします)だよ」
久美「知ってる!最近暴走で逮捕者が出た所だよね!すごい!!」
調子に乗る俺はどんどんスピードを出して海岸線を爆走したのであった
14 :
名無しさんの初恋:02/09/21 22:47 ID:IgZZ4xNc
ほんでほんで?
15 :
と:02/09/21 22:51 ID:brQ2maNZ
おもしろい。次ぎは?
16 :
今井(仮名):02/09/21 22:51 ID:9DFJKgsZ
海岸線を抜けると今度は山頂の○○公園へ向かう俺
公園へ到着してベンチで休憩を取ることにした
久美「すっごい楽しい!シン君ありがと〜 」
シン「俺の方が楽しいって!こんな可愛い子とドライブ出来るなんて夢みたいだよ」
この後少し沈黙、俺の心臓はバクバク音を立てていた
(久美が好きだ、、、、どうしよう、、、俺本気で久美を好きになってる)
久美は俺の事をどう思っているんだろうと考えたらどうしようもない不安に襲われていた
17 :
名無しさんの初恋:02/09/21 22:51 ID:vP1f3L1H
とりあえず
Girlのスペル間違ってるあたりがまずドキュソ
18 :
名無しさんの初恋:02/09/21 22:51 ID:IgZZ4xNc
うんうん、ほいでどうなったん?
19 :
と:02/09/21 22:52 ID:Reko1Gej
もっといっきに書いてよ。
20 :
名無しさんの初恋:02/09/21 22:52 ID:kmfk4DoS
気になる。
21 :
777:02/09/21 22:54 ID:E14DJvyf
今×1すれで必死ですw>1
22 :
今井(仮名):02/09/21 22:56 ID:9DFJKgsZ
シン「久美ちゃんって何歳?俺は22歳なんだけど」
久美「うっそ!見た目より全然若いね〜久美何歳に見える?」
うおおおっ、少し首をかしげて俺に問いかける久美、破壊的な可愛さだった
シン「う〜〜ん、、、19ぐらい?」
久美「ぶ〜〜〜そんなに若くないよ〜〜〜」
シン「もしかしてタメとか?な訳ないか、、、」
久美「ビンゴ(笑)そのまさか22歳なんだよね」
これを運命と言わずして何と言えるのだろうか、俺と久美はタメだったのです
シン「高校は逝った?俺は最初から逝ってない中卒だよ、バカだったよ」
久美「そこまで一緒かい(笑)久美も中卒だよ(笑)最初っから逝ってないし」
俺は運命を感じた、俺と久美は逢うべくして逢う運命だったんだと完全に感じた
23 :
名無しさんの初恋:02/09/21 22:57 ID:IgZZ4xNc
ふむ。ほいで次にどうされた?
24 :
777:02/09/21 22:57 ID:E14DJvyf
byアイコちゃん
25 :
と:02/09/21 22:57 ID:VWfXnNXk
で、次ぎは?はやく〜!
26 :
今井(仮名):02/09/21 23:00 ID:9DFJKgsZ
もう告白するっきゃないと心に決めた!ここで真っ直ぐ進め俺!
シン「あのさ、、、ぶっちゃけ彼氏とかいたりなんかするの?」
久美「ははっ。いないよ〜〜彼氏いたけど傷害で鑑別逝き、別れたんだ」
うわ!うわうわうわ!いないよ!こんなに可愛いのにフリーだよ!うわああ!!
俺は絶対にこのチャンスを逃しちゃいけないと思ったから即座に聞いた
シン「ぶっちゃけなんだけどさ、今彼氏欲しいな〜とかある?」
久美「う〜ん、今はいらないかな?まだ別れて一ヶ月だし」
あら、、、残念無念、、、久美は現在彼氏を求めてはいないようだった
俺はここで終わりなのかと少しBRUUになってしまう
27 :
名無しさんの初恋:02/09/21 23:01 ID:IgZZ4xNc
BRUUか・・・
うん、そしてどうなる??
28 :
と:02/09/21 23:02 ID:Reko1Gej
そろそろ締め?
29 :
今井(仮名):02/09/21 23:04 ID:9DFJKgsZ
久美「これからどこいくの?」
シン「久美ちゃんは時間とかいいの?」
久美「久美は全然時間あるよ!何時まででもOKだよ」
シン「まじ?深夜とかになったら親とか心配するじゃん」
久美「しないしない(笑)親は久美の事なんかどーでもいいみたいだし」
俺は久美とずっと一緒にいたかった、今日で終わりなんて絶対嫌だった
このままずっと二人っきりの時間を過ごしたい、そう考えたら俺に悪の心が芽生えた
どうにかして久美を俺の女にしよう、どうにかして久美を俺の女にしよう
30 :
名無しさんの初恋:02/09/21 23:04 ID:IgZZ4xNc
お、なんかいけない予感。。。
そしてそして?
31 :
名無しさんの初恋:02/09/21 23:05 ID:kmfk4DoS
ワクワク。それから?
32 :
と:02/09/21 23:05 ID:Reko1Gej
いいかげんもっといっきにかけよ。うざくなってきた。
33 :
今井(仮名):02/09/21 23:07 ID:9DFJKgsZ
俺は久美をケツに乗せるとヘルメットをPONと被せた
爆走しながらずっと久美を考える
どうしても久美を俺の女にしたい、久美が本気で好きだ
運命的な出会いなんだ、これは赤い糸で結ばれた出会いなんだ
久美が俺の腰に手を回してしっかり抱きついてくれてる
小ぶりながらも柔らかい胸の膨らみも俺の背中に伝わってくる
我慢も限界へ達してしまう、もうだめだ!!
34 :
250:02/09/21 23:07 ID:IgZZ4xNc
それからどうなるん?
35 :
と:02/09/21 23:09 ID:C4122uiV
はやく!
36 :
今井(仮名):02/09/21 23:11 ID:9DFJKgsZ
自販機が見えた所で俺はバイクを止める
シン「ジュース何がいい?」
久美「いいの?じゃ〜JERJIA、ありがとう」
冷たいコーヒーを飲みながらベンチに腰を下ろした
久美が愛しくて耐え切れない俺は限界点を越えてしまいついに口走る
シン「久美ちゃん、、、あのさ。。」
久美「ん?何何?どしたの?」
きょとんとしてる久美を見てまた心の中で叫ぶ「お前なんでそんなに可愛いんだよ!」
シン「、、、あのさ、、ふぅ〜〜、、、俺はさ、、、」
久美「なんだ〜〜?どしたのよ?」
シン「最初見た時からさ!ずっと久美ちゃんを!ほんと俺久美ちゃんが好きだ!!!」
37 :
名無しさんの初恋:02/09/21 23:12 ID:IgZZ4xNc
?
あ、ジョージアか。。。
そしてどうなる?
38 :
と:02/09/21 23:13 ID:C4122uiV
いっちゃったわけだ!で?
39 :
名無しさんの初恋:02/09/21 23:13 ID:kmfk4DoS
ほんで?
40 :
今井(仮名):02/09/21 23:16 ID:9DFJKgsZ
言ってしまった、ついに俺は内心の思いを前面に押し出してしまった
シン「それでさ!久美ちゃん彼氏いらないって言ってたけどさ!もし久美ちゃんが
彼氏欲しくなったらさ!俺選んでくれる?」
言ってしまった、かなり恥ずかしい、穴があったら入りたい思いだった、久美の返信を待つ
久美「今は、彼氏いらない だけどもし欲しくなったら絶対シン君選ぶ!」
シン「まじで?ほんとに?それほんとのほんとなの?」
久美「ほんとだよ〜だってシン君優しいもん!久美は優しい人大好きだもん!」
天にも昇る気持ちだった、一目惚れだけどこんなに大好きになった女と婚約できたのだから
シン「よっしゃ〜〜〜〜じゃ〜〜もうひとっ走りいこう!」
久美「お〜〜〜〜〜!」
41 :
名無しさんの初恋:02/09/21 23:17 ID:IgZZ4xNc
婚約?
それは早いぞ。。。
42 :
と:02/09/21 23:18 ID:DmjiVz5R
よかったね〜!
43 :
今井(仮名):02/09/21 23:18 ID:9DFJKgsZ
【第二部】
天国から地獄へ
to be contenyuu
次回の放送はまた気まぐれに深夜帯で発生します
完結までご愛読宜しくお願い致します
ん〜
オチがなかったからやだなぁ
と傍観するw
45 :
名無しさんの初恋:02/09/21 23:19 ID:IgZZ4xNc
・・・そういう落ちか。
待つぞ。ホントにw
46 :
名無しさんの初恋:02/09/21 23:20 ID:kmfk4DoS
天国から地獄へってのが2ちゃんっぽいね。
47 :
名無しさんの初恋:02/09/21 23:23 ID:XEG4GFsw
わざとらしくスペルを間違えてるのが気になる。
いかんなー、一回気になりだすと全部ねたに見えてしまう。
48 :
名無しさんの初恋:02/09/21 23:28 ID:6rMmqZ3i
(´-`).。oO(しょーもな…)
49 :
名無しさんの初恋:02/09/21 23:34 ID:pGgtx/bH
(´-`).。oO((´-`).。oO((´-`).。oO(うんこ)))
50 :
今井(仮名):02/09/21 23:35 ID:9DFJKgsZ
【二部-天国から地獄へ-】
放送予定は9/21 3:00です
to be continyuuzu
51 :
名無しさんの初恋:02/09/21 23:36 ID:IgZZ4xNc
おもろかった。
53 :
今井(仮名):02/09/22 03:02 ID:+SnKYm+V
【第二部】 天国と地獄
>>40からの続き
二人は風となって地平線を突き進む
真夏の真昼間眩しい光を浴びながら
清清しい風が俺と久美を包み込む
シン「久美ちゃん」
久美「ん?」
シン「絶対俺、久美ちゃんを幸せにする男になって見せるからね」
久美「待ってるよ!シン君」
一体何キロ走っただろう?気が付いたら既に夕暮れに差し掛かっていた
金には困ってなかったので俺達はファミレスへ行く事に決めた
シン「ここにいこ」
久美「あ〜ここ結構美味しいんだよね」
バイクを駐車場に止めて店内に入ろうとした時、事件は起こった
若い厨房8人ぐらいがゾロゾロ歩いてきてリーダーっぽい人間が俺にいちゃもんを付けてきた
厨房「兄ちゃん可愛い女連れてんじゃん!俺らに貸してくれよ」
見た目18〜20っぽい集団だがナイフなどをちらつかせて俺に睨みをきかす
だが修羅場をく潜り抜けてきてる現役の俺、こんな奴等は屁でもない
愛する久美を守る為と思えば少々傷付こうが構わない、俺はこう吐き捨てる
シン「あぁ?てめえ誰にモノ逝ってんだよ?こいよ、殺ってやるから」
久美は俺の後ろに隠れてビビっている、ここで血祭りに上げて株を上げてやる
俺は腕まくりをしてリーダー格の厨房の胸ぐらを掴んだ!!
54 :
今井(仮名):02/09/22 03:08 ID:+SnKYm+V
「ぐあっ!!!!!!!!」
強烈な痛みが俺の右足を襲った
俺は厨房に右太腿をナイフで刺されてしまう
その場にひざからゆっくり倒れる俺・・・激痛が俺を襲った
厨房「舐めんなよカスが」
久美「シン君!!シン君!だいじょうぶ!誰か!!!」
久美が叫んで助けを呼んだお陰で店内から従業員が駆けつける
店員「だいじょうぶですか!!救急車呼びますから!」
厨房は事態を重くみたのか一瞬で姿を消していた
シン「いてえ・・まじ痛えよ」
久美「シン君・・ごめんね私のせいで」
シン「久美ちゃんが謝る事ないよ、嫌な思いさせてごめんよ」
久美は俺の脚を自分のバックから取り出したスカーフで縛ってくれた
心配そうな顔をして涙を流す久美は可愛いのを通り越えて天使のようだった
55 :
今井(仮名):02/09/22 03:13 ID:+SnKYm+V
救急車が到着して俺は担架に乗せられた
久美も同乗して近くの病院へ搬送される
ナイフは俺の太腿の根元まで抉っていて緊急手術を要した
5時間後、全身麻酔から目覚めた俺は病院のベットにいた
台に置手紙があった、、、久美からだった
「シン君へ 今日は本当に色々迷惑かけてごめんね
シン君が守ろうとしてくれて嬉しかった
また明日来るから待っててね 淋しい時はрオてね090−○2○5−7432 久美」
56 :
今井(仮名):02/09/22 03:19 ID:+SnKYm+V
すぐに久美が恋しくて久美の声が聞きたくて堪らなくなった
俺は携帯から久美へ連絡をいれる
シン「もしもし」
久美「シン君!今大丈夫?痛くない?」
シン「大丈夫だよ、淋しくなったから掛けちゃったよ」
久美「シン君元気みたいで安心したよ、明日お見舞いいくからね」
シン「ありがとう・・・・・・・・・久美ちゃん・・・・まじで好きだよ」
久美「久美もだよ!シン君かっこよかった」
シン「まだちょっと眠いみたいだから電話切るね、また明日な」
久美「うん、じゃまた明日ね ばいばい」
電話を終えてベットに横たわり久美の顔を思い浮かべる俺
なんて幸せなんだ、あぁ久美、、、好きでしかたないよ久美の事、、、
57 :
今井(仮名):02/09/22 03:25 ID:+SnKYm+V
次の日は朝から久美の登場が待ちきれなかった
まだかな?電話かけようかな?でもそれも何か悪いよなぁ
あ〜早く久美こないかな?待ち遠しいよ〜〜
それから昼を向かえ、2時3時4時5時となっても久美は一向に姿を現さなかった
我慢し切れない俺は久美の携帯に電話をかけた
プルルルルルルルルルル・・・・・ガチャ
女「もしもし」
電話に出たのはおばさんっぽい声の人だった
シン「あれ?あの〜この番号久美さんの携帯ですよね?久美さんいます?」
女「久美の母です・・・・久美・・久美は2時間前に交通事故で・・・亡くなりました・・・」
言葉も出なかった・・・金属バットで後頭部をフルスイングされた感じだった
放心状態で携帯が手から零れ落ちる俺・・・目の前が真っ暗になった
58 :
今井(仮名):02/09/22 03:26 ID:+SnKYm+V
【第三部】 -生きる事死ぬ事-へ続く
次回は9/22 0:00に再開します
おい、誰か何か言ってやれよ(w
60 :
今井(仮名):02/09/22 03:37 ID:0z9Bi+6A
1年待ってね。(^0^)
打ち切りコースなのでしょうか?
こちらとしては一所懸命真剣に書いているのですが
完結までの話はしっかりあるのですが・・・・・・
62 :
めんこい:02/09/22 03:41 ID:MIAljXro
なんだかんだいっておもしろい。
63 :
名無しさんの初恋:02/09/22 03:44 ID:z+n0nnhc
>>57 うっ、うそだろ〜〜〜〜〜〜。そんなのね〜よ。ねただろ、ねただろ。せっかく出会えたのによーーーーー!!!!。
65 :
名無しさんの初恋:02/09/22 03:46 ID:z+n0nnhc
>>58 た、たのむ。続きを教えてくれー――――!!。
66 :
名無しさんの初恋:02/09/22 03:49 ID:z+n0nnhc
みんな〜1に再開コール出すぞ〜!
おおお!第三部書いてもいいんですか?
放置されたままならこれで打ち切りにしようと思っていました
僅かなレスでも書いてねと言われたら嬉しいです
頑張って書くので応援宜しくお願いしますね
第三部は9/22 0:00に書きます
68 :
名無しさんの初恋:02/09/22 04:23 ID:z+n0nnhc
>>67 う〜む。どう〜も、ひっかっかるんだが1よ。ちょっと明るすぎるぞ。
>>57の展開なら
よ、もっとおまえ落ち込んでるような感じになってなきゃいけないよ。まぁ、67が1でない可能性もあるかもしれんが。
まぁ、とにかく、俺はこの話がハッピーエンドで終わってほしいと思っている。今までいろんな本を読んだが、これほど話に夢中になったのは初めてだ。
頼む、続きを早く教えてくれ。
69 :
めんこい:02/09/22 04:27 ID:MIAljXro
つーかなんだよ〜。
期待してたのにw
あと3時間
72 :
名無しさんの初恋:02/09/23 00:15 ID:fqUqZC2Y
うおおおおおおおオー―――。早く知りたい、続きが知りたい。
>>69 まぁそうだけど。
73 :
名無しさんの初恋:02/09/23 00:29 ID:4/Opsx7J
まだなのかしらね??
74 :
名無しさんの初恋:02/09/23 00:33 ID:fqUqZC2Y
まだかよ。約束だよ。
75 :
今井(仮名):02/09/23 00:33 ID:gkm1TmM4
【第三部】 -生きる事死ぬ事-
何時間その場で硬直したか覚えていない
気がついたら外は真っ暗になっていたよ
久美が死んだ事を信じれない俺はいてもたってもいられなくなって
もう一度久美の携帯に電話をかけた
「お母さん!久美さんに昨日知り合った友人なんですけど!住所教えて下さい!!お願いします」
無我夢中だった、俺はいきなりそんな事を口走っていた!お母さんは少し沈黙した後、
俺に住所を教えてくれる・・・ ベットから飛び出した俺は激痛の走る脚を抑えながら玄関へ向かった
「ちょっとどこ行くんですか?!」
看護婦が速攻で俺を制止してくる!
「どけ!!行く場所があるんだよ!!どけっ!殺すぞ!」
「今井さんどうしたの!病室に戻りなさい!!」
「どけや!!それどころじゃねえんだよ!!まじで殺すぞ!どけや!!」
すぐに大勢の医師などがかけつけて俺は包囲されてしまった
「殺すぞ!!どけや貴様らっ!!!」
76 :
名無しさんの初恋:02/09/23 00:34 ID:4/Opsx7J
あぁ、激しくなってきた
77 :
名無しさんの初恋:02/09/23 00:36 ID:fqUqZC2Y
すまん、はじまったようだな。後は頼んだ。
78 :
今井(仮名):02/09/23 00:39 ID:gkm1TmM4
「離せ!!ぶっ殺すぞ貴様等!!離せや!!!」
俺は医師3人に掴まれ強引に病室へ連れ戻された
ベットに寝かされ腕と足、そして胴体を固定されてしまった
「頼むから離してくれよ!!!頼むから行かせてくれよぉ!!なあ!!!!」
俺は絶叫してお願いするが願いも虚しく受け入れられなかった
久美の事が頭を駆け巡ってくる、僅か一日限りの楽しかった思い出が・・・
涙がどんどん溢れてきて止まらなかった、久美を見に行けない悔しさも交じる
このまま俺も死んでやるってまで考え初めてきた俺、もう何も考えれなくなっていた
久美・・・・・久美・・・・・・・久美いいいいいいいいい!!!
わあぁあああああああああああああっ!!!!!
小さな病室からはこの世のものとは思えない奇怪な声が響いていた
79 :
今井(仮名):02/09/23 00:46 ID:gkm1TmM4
涙も彼果て、抵抗する事も諦めた頃には深夜になっていた
放心状態で大の字になって天井を見上げている俺
ふと横を見ると・・・・・・そこには久美が立っていた
「!!!!!久美ちゃん!!」
俺は夢でも見ているのか・・・本当に久美がそこには立っていた
「久美ちゃん!久美ちゃんなのか?久美ちゃんなんだろ?生きてたのか!ははっ!生きてたのかよ!」
久美は俺に笑顔を見せると後ろを振り向いた
「待ってくれよ!どこいくんだよ!」
久美は入り口のドアへスーッと消えていった
「久美ちゃん!!!待ってくれよ!!久美ちゃん!!久美ちゃん!!!!」
その後、今度は右の窓から久美がこっちを覗いている姿
クスクス笑う久美、そして消えて行く久美・・・・
80 :
名無しさんの初恋:02/09/23 00:47 ID:N1QvO9tS
精神病の話ですか?
81 :
名無しさんの初恋:02/09/23 00:51 ID:6R66RBPj
やべぇ。おもろすぎ。
原作は今井さんでいいから、文章をもっと誰かがきちんと書きなおしたら、
なんかもっとよくなりそう。
82 :
今井(仮名):02/09/23 00:52 ID:gkm1TmM4
天井を見上げれば久美、目を閉じれば久美の笑い声が響き
それが早朝まで続いた・・・ 俺は思いっきり幻覚を見ていた
久美の可愛い姿は昼になっても夜になっても俺の脳裏から離れず
泣いている久美の声や、楽しそうに笑っていた声も何回も往復していく
それが何日も何日も続き、最後には久美と会話している俺
「久美ちゃん、、、今日はどこいこっか?」
「久美ね〜ショッピングいきたい!」
「よ〜し!じゃあ久美ちゃんの為に俺バッグ買ってあげちゃお」
「ほんと?久美うれしいっ!シン君大好き!」
「ばっか俺の方が大好きだっちゅーの!」
「きゃはははは」
この異様な光景に別室の病人から苦情が出て俺は精神病院へ搬送された
83 :
名無しさんの初恋:02/09/23 00:54 ID:4/Opsx7J
微妙におもしろよ・・・ププ
84 :
名無しさんの初恋:02/09/23 00:54 ID:T1AJqZfh
ねむいぞ!
85 :
名無しさんの初恋:02/09/23 00:54 ID:PnWj8o0s
これ お も し ろ す ぎ
今井(仮名)さんには悪いが、PCの前で大爆笑してますw
86 :
今井(仮名):02/09/23 00:58 ID:gkm1TmM4
精神病院へ移された俺は個人部屋へ入れられた
隣の部屋からは絶叫している女の声や笑い続けるジジイの声が聞こえてくる
精神安定剤を与えられ一日中久美と会話している俺
精神病棟生活20日目、俺と久美はついに結婚式を挙げる事が出来た
真っ白なウエディングドレス姿の久美の可愛さはこの世の中で一番美しい女だった
白のタキシードで髪をビシッと決めた俺と一緒にバージンロードを歩く
神父に永遠の愛を誓うか尋ねられて、俺達二人は同時に答える
「はい、誓います」
白く小さな久美の手に指輪をはめてあげ、少し照れ笑いする久美にKISSをした
「久美ちゃん、愛してるよ 絶対幸せにするからね」
「うん・・・絶対久美の事離さないでね シン君愛してるよ」
87 :
名無しさんの初恋:02/09/23 00:59 ID:4/Opsx7J
なんか、コワイ。どうしよう?
88 :
今井(仮名):02/09/23 01:05 ID:gkm1TmM4
毎日毎日久美と会話して一日を終える
体は以前よりも痩せ衰えて食欲もまったく無くなっていた
そして入院してから半年の時を経て、ついに退院の日を迎えた
帰りのタクシーの中でも俺と久美はイチャイチャしっぱなしで
運転手さんにはさぞ迷惑だった事だろう、ちょっと俺達熱すぎだったみたい・・・
自宅マンションへ戻るとすぐにベットに横になり、また久美といちゃつく
KISSをしながら久美の服を脱がしていき裸にした
俺も裸になって久美と体を交える
久美のおっぱいは少し小さいながらも綺麗な形をしていた、俺は優しく乳房を揉みながら
乳首を軽く吸い始める・・・久美は小さな喘ぎ声を出して感じていたよ
絶頂を迎えた俺達は一つの布団で一緒になって、天井を見上げながら夢を語り合った
89 :
名無しさんの初恋:02/09/23 01:08 ID:N1QvO9tS
こわいよ
90 :
今井(仮名):02/09/23 01:11 ID:gkm1TmM4
愛し逢う俺達、もう毎日が幸せ一杯だった
そんなある日、いきなり俺の目の前から久美が消えた
「久美・・・・久美どこ?・・・・久美どこ?・・・・久美?・・・久美!!」
俺は部屋中を駈けずり回って久美を探す、だけど久美はどこにもいない
頭を掻き毟りながら考える・・・・・・・・・・・・・・!!!
俺の頭の中にいきなり強烈なノイズ音が走り!その後にいきなりあの日の映像が飛び込んできた!
「離せ!!殺すぞ!!行かせろや!!殺すぞ!!!!」
久美が死んだ時の記憶が一気に俺の中に舞い戻り!俺は我にかえった!!
久美!!!!!俺はバイクを出すと記憶の中の住所に向かって爆走した
91 :
名無しさんの初恋:02/09/23 01:12 ID:4/Opsx7J
正気に戻ったよ
92 :
今井(仮名):02/09/23 01:16 ID:gkm1TmM4
記憶の住所に辿り着いた俺は呆然とした
その場所に住民はなく、「売土地」となっていた・・・
久美の携帯へ電話をかける
「この番号は現在使われて・・プチッ」 電話も繋がらなくなっていた
俺は完全に久美との接触を失ってしまった・・・
自宅へ戻り椅子に腰を掛けてタバコを吸う
ニ〜三回吸った時、脳内が俺に指令を出した
「もう生きている意味などない。。。死のう。。。」
ゆっくりとその場から立ち上がると吸い込まれるようにキッチンへ向かった
包丁を手にした俺は自分の左胸に付き当て、久美へ別れの言葉を語る
93 :
今井(仮名):02/09/23 01:17 ID:gkm1TmM4
【第四部】 -愛の為に-へ続く
次回は9/23 3:00に再開します
94 :
名無しさんの初恋:02/09/23 01:19 ID:4/Opsx7J
白熱!
続きが気になります!
間あけないでよーーーーーーー!!
>>94 本当に読んでくれているのですか?
自分は本当に一生懸命書いています
文章構成とかはかなりヘタクソですけど
読んでもらう為に頑張って書いているので
応援してくれているのなら最後までちゃんと書きます
次回も宜しくお願い致します
96 :
名無しさんの初恋:02/09/23 01:24 ID:4/Opsx7J
読んでるよ!
続き期待してるから頑張ってね!!
97 :
名無しさんの初恋:02/09/23 01:25 ID:Ahlyo94K
応援してるぞ。
98 :
○○マン:02/09/23 01:27 ID:q2wxlqLt
文章界の三峯徹だね!
99 :
名無しさんの初恋:02/09/23 01:44 ID:TK2MkhFq
う〜む。ホラーとサスペンスが交じり合ったような絶妙な文章だな。しかし、1よ、これはほんとに実話なんだろ。
実話と言うのは現実だ。現実から離れすぎると真実が伝わってこない場合もある。まぁ、しかし久美への愛は良く分かる。
続きまってるぞ。
100
101 :
名無しさんの初恋:02/09/23 03:11 ID:LL2VgpMJ
続きはっ・・・
まだかっ・・・・・・!
102 :
今井(仮名):02/09/23 03:24 ID:gkm1TmM4
【第四部】 -愛の為に-
「久美・・・天国で逢おう・・・」
ゆっくりと包丁の刃を胸に刺して行く
痛みが走り胸からは血がしたたる
「久美!!待っててね!!」
グサッ!!
【ぐああああああああああああああああああっ】
バタッ・・・
前のめりで倒れた俺の頬に胸から流れた血が伝る
「ははっ・・・もうすぐ久美の所いけるんだ・・・はははっ・・・」
俺は苦痛よりも安心感を覚え安堵の表情を浮かべながら笑っていた
目が霞んでくる・・・次第に体の力も抜けてくる
もう死は目前にまで迫ってきていた
俺はこれでもう悩まなくてもいいんだな
嬉し涙にも似た涙が溢れ出し、視界は真っ暗闇に変わった
103 :
今井(仮名):02/09/23 03:31 ID:gkm1TmM4
わあああああああああああああああっ!!!!
俺はびっしょりの汗をかいてベットから跳ね起きた!!
なんだよこの夢!!!リアルすぎ!!あ〜怖かった〜〜
時計を見ると朝の9時!うおおおおおお!やっべえまた遅刻だよ!!
一目散にダッシュして会社へ向かう
「こらーシンまた遅刻か!いい加減にせんか!」
「すんません・・・時計壊れてたみたいで・・・」
「言い訳いいからさっさと現場入れよ、みんな困ってんだぞ!」
「う〜っす」
俺は現場に入ると慣れた手付きで流れてくるエアコン部品を仕分けし始める
(それにしても今日のあの夢一体なんだったんだろ?今でも鮮明に覚えてるよ〜こえ〜)
104 :
今井(仮名):02/09/23 03:36 ID:gkm1TmM4
ん?なんか新しい子入ったのかな?
俺の作業場から僅か10mぐらいの仕事場に見かけない女が入ってた
先輩に尋ねる「ちょっと、あれって新人ですか?」
「あ〜今日から働く事になった子なんだけど岡本さんって言うらしいよ」
「へ〜〜、、、で?どうなんすか?可愛いんすか?」
「いや〜俺はパスって感じやね、ケバいもんお前好みだろ多分」
「まじっすか?」
俺はトイレに行くふりをして顔を拝んでやろうと行動を起こした
105 :
今井(仮名):02/09/23 03:37 ID:gkm1TmM4
【第五部】 -出会い-へ続く
次回は9/23 2:00です 宜しくお願いします
がいしゅつだが、敢えて突っ込ませてもらう・・・
やっぱ、やめた。
107 :
名無しさんの初恋:02/09/23 10:57 ID:GDTpYEqE
次回は9/23 2:00です
午後の2時だよね?
108 :
名無しさんの初恋:02/09/23 16:12 ID:V0P+Ucic
へ?久美って夢だったの?きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
期待sage
まだ、この話に興味もってるヤツいるんかな?
何かオモロイ。
112 :
名無しさんの初恋:02/09/23 22:29 ID:cwjmF+4h
一年後!?
113 :
名無しさんの初恋:02/09/23 23:34 ID:cCqTCCVR
時間過ぎてますが???
114 :
今井(仮名):02/09/24 01:29 ID:/oTRtLuW
【第五部】 -出会い-へ
さ〜てと、どんな顔をしているのでしょうかね・・・・と・・・・
トイレに逝くついでに俺は作業中の女の顔を拝んだ・・・・
「!!!!!!!!!!えっ!!!!!」
(ぷううううううううううううっ!なんだよこの不細工!!まじ受けるw!!)
俺は必死で笑いを堪えて前を向き直す、目は離れて魚面
おまけに口はタラコでくそでかい!!なんだよこいつw
用を足した後先輩に文句を言いながら大爆笑の俺
仕事も終わって俺は家路へ・・・
あ〜あ何かいい事ね〜のかよ〜〜〜遅刻するしバケモン見るわで最悪だったぜ
115 :
名無しさんの初恋:02/09/24 01:32 ID:71Z71Ss+
続ききたきた。
待ってましたよ!!
116 :
今井(仮名):02/09/24 01:35 ID:/oTRtLuW
今日は土曜で仕事も休み、昼になったので俺はいつものようにコンビニへ買い出しに向かう
毎月楽しみにしているチャンプロードを買う為に雑誌コーナーへ向かった
あれ?ねえよ、キョロキョロしてチャンプロードを探していると16〜18歳ぐらいの女が
チャンプロードを立ち読みしてる、しかも横目で見ると・・・・・・って・・・・・
ええええええええええええええええええええ!!!!!!
俺は自分の目を疑いました・・・・・目の前にあの夢で見た久美がいるんです!!
俺は夢かと思って頬を抓りました(痛いっ!夢じゃねえ!!)
っていうかどうしていいか解らない・・・・・・むううううう
夢と同じならここで俺の携帯が鳴る筈なんだが・・・・・♪〜〜〜♪〜〜キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
俺は久美の様子を伺う・・・やっぱり同じ反応を示して恥ずかしそうな顔をしていた
おいおいこんな事ってあるのかよ?俺はどんどん夢であった事を実行していった
117 :
今井(仮名):02/09/24 01:40 ID:/oTRtLuW
事はどんどん進んで逝く
久美をバイクに乗せて爆進爆進!!
「久美ちゃん、バイクって気持ちいいだろ?」
「うんっ!サイコー!たのし〜〜!」
俺達はニコニコ顔で海岸線を走り抜けていく
小腹が空いたのでファミレスへと思ったが・・・・・
おっと危ない危ない、そういえばここのファミレスで俺は刺されちゃうんだったな
俺はそのファミレスを素通りして進んだ、しばらくすると別のファミレスを発見
「久美ちゃんお腹空いただろ?金に余裕あるし、一緒に飯喰おう!」
「いいの〜?悪いよ〜 久美お腹あんまり空いてないし、いいよ〜」
「いいっていいって。話でもしながら一緒に喰おう」
俺は駐車場にバイクを止めてファミレスへ入店した
118 :
今井(仮名):02/09/24 01:45 ID:/oTRtLuW
俺はステーキ、久美ちゃんはアイスコーヒーを注文
「久美ちゃんほんと腹減ってないんだね、食べたらいいのに」
「久美最近ダイエットしてるんだ、あんまり食べるとすぐ太っちゃうし」
久美は笑いながらそう言うとアイスコーヒーをズズッとすすった
身内話なんかで盛り上がっている時、俺は重大な事を思い出す
(そういえば、夢のまま事が進むなら、、、、明日の3時に久美は交通事故で死んじゃう)
「シン君?どうしたの?ボーっとして」
「・・・・・・あっ・・・あ〜〜ちょっと考え事考え事、気にしないで」
しかしその事が気になって気になって仕方がない俺
どうにかして久美を守らないと駄目だけど・・・これからどうすればいいんだ・・・
119 :
今井(仮名):02/09/24 01:50 ID:/oTRtLuW
ファミレスを出た頃には夕暮れになっていた
出逢ったコンビニまで一旦戻る
「久美ちゃん、明日なんか用事あるの?」
「う〜ん別にないよ、どうしたの?」
俺は泊まりに来る?って聞きたくて仕方なかった・・・
だけど付き合っても無い、ましてや今日出逢ったばかりの子にそんな事言えない
だけど、明日はずっと側にいないと不安で仕方ない どうにかして守りたい
「まあ、今日はこれで。。。久美ちゃんまた電話するよ」
「うん!シン君ばいばい」
・・・・こんな事久美ちゃんに悪いと思ったけど・・・・俺は悟られないように久美ちゃんを尾行していた
久美ちゃんの自宅は俺の家から5`程はなれた場所にあった
明日の三時、絶対久美ちゃんは自宅から出てくるはずだ。。。。止めなくちゃ。。。
120 :
今井(仮名):02/09/24 01:56 ID:/oTRtLuW
自宅に帰っておこうか迷ったけど、何が起きるか解らないから不安でずっと自宅目の陰に隠れる俺
睡魔と戦いながら不眠不休で久美ちゃん宅を監視する
早朝になり、正午を迎え、2時50分を過ぎた所で俺の目に衝撃映像が映る!!
久美が出てきたのだ!!! もう俺は迷う事無く飛び出していた!!
「久美ちゃん!!!!!待って!」
「わっ!シン君!どしたの?」
「久美ちゃんどこいくの?」
「え?コンビニだけど、、、どうしたの?」
「待って、今だけはちょっと待ってよ」
「どしたの?何?シン君?」
俺は言葉にならないけどとにかく行くのを辞めてくれとお願いしていた
久美は不思議そうな顔をしながら困っていた
二人がやりとりをしていた午後三時、200m先から凄まじい音が聞こえてくる
「どおおおおおおおおん!がしゃーーーん!ぼっがーーーーーーん!!!!」
ワラ
122 :
名無しさんの初恋:02/09/24 01:59 ID:mdYsL9le
な、、、、、、、奈菜、、、、、なぬ!?!?!?!?
123 :
名無しさんの初恋:02/09/24 02:00 ID:mdYsL9le
効果音がすさまじき。。。(笑)
最高だぜコンチクショー!
125 :
今井(仮名):02/09/24 02:03 ID:/oTRtLuW
その方向へ走ると、そこはコンビニだった・・・・・
巨大なトレーラーがコンビニへ真正面から突っ込んで炎上していた・・・・・
青ざめた表情で呆然とする久美・・・・・・
「シン君がいなかったら。。。。。私。。。。。死んでた。。。。。」
俺は今までの夢の事を全て久美に話した
「久美ちゃん!!もうこれって俺は絶対赤い糸、運命だと思うんだよ
久美ちゃんと俺は絶対逢う運命だったんだ・・・・・」
久美は俺の方を見て信じられないような顔をするだけ・・・・
「こんな偶然ある? 俺は久美ちゃんを心から愛してる
逢ったばっかりだけど、あの出逢った瞬間から本当に好きだった
久美ちゃん・・・久美ちゃんとずっと一緒にいたい・・・付き合おう」
俺は久美を優しく抱いた、小さな久美の体は小刻みに震えていた
「俺の告白。。。受けてくれる?」
久美はゆっくりと頷いた、俺はさらに強く久美の体を抱きしめる
126 :
名無しさんの初恋:02/09/24 02:05 ID:mdYsL9le
きゃ〜〜〜〜。。。。。。。ドキドキやん。
今井さん文才よ。
127 :
今井(仮名):02/09/24 02:05 ID:/oTRtLuW
【第六部】 -絶望の光 希望の光-へ続く
次回は9/25 2:00です 宜しくお願いします
128 :
名無しさんの初恋:02/09/24 02:06 ID:mdYsL9le
ありがと、今井さん。
期待しとります。
どうせ鼻くそほじりながら読んでるよ、みんなw
あ〜あ・・・飽きちゃった・・・
130 :
まんぼんちん ◆K1SiC5MI :02/09/24 02:18 ID:Wz0kqwXn
宮部みゆきっていう作家がいるんだが、
彼女の書くサスペンスよりも、サスペンスらしい。
僕にとっては事実だろうがフィクションだろうが何でもよく、
今井(仮名)くんの文才に驚いた。
131 :
まんぼんちん ◆K1SiC5MI :02/09/24 02:19 ID:Wz0kqwXn
上手とはいえない文章だからこそ、
魂が見えた気がします
お!今度は時間間違えてないんだな!!
133 :
名無しさんの初恋:02/09/24 02:27 ID:a7JC/62W
うまい、、、、それしかいえない。いや「うまい」なんて言ったら失礼だろう。だってこれは実話なんだから。
134 :
名無しさんの初恋:02/09/24 10:29 ID:clymCyeg
今井(仮名)くん、面白い!
135 :
名無しさんの初恋:02/09/25 01:04 ID:Vauq4NQC
そろそろ時間なのでage
136 :
今井(仮名):02/09/25 01:51 ID:nv30r2ww
【第六部】 -絶望の光 希望の光-
その日はお互い自宅に帰宅する事にした
帰ってからも考える事は久美の事ばっかり
悲しい気持ちになってる久美の事が心配で、俺は久美に電話をかける
prrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr
「もしもし・・・」
「久美ちゃん、シンだけど、明日・・・暇?」
「うん・・・暇だけど・・・どしたの?」
「じゃあさ!2人だけでパーティしようよ!久美ちゃんに元気になってもらいたいんだ!」
「シン君・・・ありがとう。。嬉しいよ」
「それじゃ明日の夕方5時にあのコンビニ集合ね!それから俺んちでパーティ開始ね!」
「うんっ!」
電話を切って俺はすぐに大掃除を開始する
うおおおお!女が俺の部屋来るなんて何年ぶりだよ〜〜〜!!
137 :
今井(仮名):02/09/25 01:55 ID:nv30r2ww
それにしてもキタネエ部屋、、、無理も無い、男一人で2年も過ごしてるし
どこから手を付けていいか解らないぐらいに部屋は散らかっていた
「まずこれやばいだろ、無しだな」
実は軽くモーヲタが入ってる俺、モームスのポスター2枚を全部剥がす
エロビデも無しだな、あとエロ本も隠さなきゃ
大量に山積みになったエロ本などを封印してから掃除機をかける
「あ〜〜うぜ〜〜〜〜〜〜めんどくせ〜〜」
やっと部屋が綺麗になった頃には夜中の12時になってた
138 :
今井(仮名):02/09/25 02:00 ID:nv30r2ww
さーて明日の為に寝ておくとするか。。。
起きたのは昼12時半、パーティーまで時間は少しある
コンビニへ買出しにバイクを出し店内へ
(まさか一日目からKISSとかあるのかな?)
そんな事を考えながらビール、カクテルを大量購入する俺
俺は奥手で酒の力を借りないと何も出来ない男だったりする・・・
久美は酒飲めたりするのかな?ウーロン茶派だったらどうしよう・・・
やべえだんだん緊張してきた、久美はどんな気持ちで俺の部屋に来るんだろう?
支払いを済ませて部屋に戻る、鏡の前に立って俺はリハーサルを行う
「久美ちゃん・・・・愛してるよ・・・・・」
そして透明の久美を抱きしめてKISS練習を始める俺、情けない姿だ・・・
139 :
今井(仮名):02/09/25 02:05 ID:nv30r2ww
予定時間より30分早くコンビニへ逝く俺、時間厳守にはめっぽう厳しい
タバコを吸いながら待っていると5分前に久美が姿を現した
「おっす!」
「おいっす!!」
軽く挨拶した後に久美をXJに乗せて自宅マンションへ直行した
「どうぞ、汚い所だけど上がってよ」
「お邪魔しま〜す わ〜〜結構綺麗な部屋なんだね〜」
久美は手を後ろに回して辺りをキョロキョロしながら入ってきた
「それじゃ早速パーティ始めよっか」
「そだね」
俺と久美はソファに腰掛けてポテチをついばむ
中学時代の話とかで話が弾む、、、久美は笑顔一杯だ、、良かった、、、
140 :
今井(仮名):02/09/25 02:12 ID:nv30r2ww
「久美ちゃんって酒とか飲める?俺はアル中wっすけどw」
「あんまり飲めないけど飲めるよ!」
「じゃ、はいどうぞ〜」
SUPERDRYを渡すと一緒に乾杯!!
ゴキュゴキュ・・・・・・プハーーー(゚д゚)ウマーイ!!
どんどん話も弾んでいって酒も進む俺達
二人で3gは空けただろうか?久美が酔い始めた
「シンく〜〜ん抱っこ〜〜〜〜!」
ええええええええええええええええ!まじですか?
俺は焦った、いいんですか?こんな夢みたいな事ほんまにいいんですか?
俺は脳内の神に問いかける
「逝っとけ・・・」
「了解!!」
ソファに掛けた状態で久美を抱っこした・・・久美は気持ち良さそうな顔で俺の
胸に顔を埋めてきた・・・子猫みたいな可愛い顔でニャンニャン鳴いてやがる
なんだよこの可愛さ!ありえねーーーーー!ありえねーよこれ!
KISSがしたい、、、久美とKISSがしたい、、、俺の全身は汗びっしょりになっていた
141 :
今井(仮名):02/09/25 02:16 ID:nv30r2ww
「久美ちゃん!!好きだよ」
そう言うと久美は目を開けて俺をみつめる
「久美もシン君の事だ〜いスキだよ、愛してるよ、シン君」
もお我慢出来ねーーーーーー!!頂きます!
俺は久美の唇にゆっくりと唇を重ねた
久美の唇はしっとりとしていた、そしてイイ香りの髪の匂いが混ざる
俺と久美は舌を絡ませディープキスをしていた
142 :
今井(仮名):02/09/25 02:17 ID:nv30r2ww
★★★ 純情板なので ここから先は省略します ★★★
合体
143 :
今井(仮名):02/09/25 02:22 ID:nv30r2ww
二人が目を覚ましたのは午前8時だった
俺達は裸で同じ布団で寝ていた
「シン君おはよ」
「あ、うん」
「昨日のシン君凄かったんだよ」
久美はクスクス笑っていた
「ばーか久美ちゃんだって凄かったってば!」
いちゃいちゃしながらじゃれあう二人・・・
昼から久美が用事なので10時にコンビニへ送る
「それじゃ気〜付けて!ばいばい久美ちゃん!」
「うん!シン君、昨日ほんとありがとうね!バイバイ」
久美の姿が見えなくなるまで見送る俺・・・
いつまでもそんな幸せな日々が続くと思っていた。。。。
144 :
名無しさんの初恋:02/09/25 02:22 ID:Pumk2Jcf
早く続きが読みたいage
145 :
今井(仮名):02/09/25 02:23 ID:nv30r2ww
【第七部】 -絶望の光 希望の光-2へ続く
次回は9/26 2:00です 宜しくお願いします
146 :
名無しさんの初恋:02/09/25 02:49 ID:4XHnClPw
相変わらずの文才ぶりだな。ありがとう、今井(仮名)。
不評の様なので打ち切りになりそうですね
とりあえず打ち切りにだけはならない様に頑張りたいですが
148 :
名無しさんの初恋:02/09/25 09:49 ID:A8tB420Q
今井(仮名)くん!駄目だよ!
次回も楽しみにしてるんだからさぁ!
どう落ちていくんだ、シンの幸せな日々!
149 :
貧弱男:02/09/25 12:54 ID:PM+ae9ZS
恐ろしく起伏の激しいお話ですな、おもろいよガンガレ
150 :
名無しさんの初恋:02/09/25 13:04 ID:d7/mCsqH
あらまだ続きあったんだぁw
このスレで俺は人を信じることを学んだね。
不評?んなこたーない。
文章に引きこまれてる、私がいます。
継続きぼーーーーん。よろぴく。
あー、まじおもろいよ。ほんと。
不評なことはない。むしろ、こっから失敗しても、
今までで文才ぶりは発揮されてるからいいじゃないかい。
名スレだ。。。。
154 :
名無しさんの初恋:02/09/26 01:43 ID:L/iqpGET
あと10分程で2:00になるage
155 :
今井(仮名):02/09/26 02:03 ID:RTEA5Vmu
【第七部】 -絶望の光 希望の光-2
あのパーティーの日を境に、久美は俺の家によく遊びに来るようになった
日に日に訪れる日にちも短くなって、最終的にはほぼ半同棲生活になってた・・・
「よいしょっと、、んじゃ久美ちゃん仕事逝ってくるわ!」
「はい、お弁当」
「さんきゅ〜♪それじゃ逝ってくるよ〜」
「もおシン君忘れ物だよ!」
久美はそう言うと口を突き出してチューをせがんだ
「チュ♪ 逝ってくるね〜愛してるよ〜久美ちゃん」
慢心の笑みを浮かべながらXJにまたがると、俺は凄い爆音を轟かせ出発した
ブオオオオオオオオオオオオオオオオオン! ブヲッボオオオオオオン!!!
156 :
今井(仮名):02/09/26 02:10 ID:RTEA5Vmu
さてと、今日も一日仕事頑張りますかね と。
慣れた手付きで今日もエアコン部品の仕分けに励む俺
お昼休み、最近ではこの時間が一番の楽しみになっていた
「お〜いシン!今日はどんな弁当なんだよ?」
先輩が俺の愛妻弁当を覗きに来る
先輩は今日もパンにカフェオレ、ついこないだまで俺もそんな感じだったけどねw
パカッ・・・・・「わお!」
弁当箱を空けると中には色鮮やかな食べ物が一杯だった
可愛いタコウインナー、ミニコロッケ、ミニハンバーグ、
どれもこれも俺の大好物ばっかりだった。
ご飯にはソボロでハートマーク、最高っす!!
「ちくしょ〜〜〜 シンいいな〜〜 まじで羨ましいよてめえ!」
弁当袋には毎日手紙が入ってたりする
「シン君お仕事ガンバッテね♪ シン君愛してる♪ 久美」
ああ〜〜幸せすぎる〜〜〜 にっこにこの顔でミニコロッケを頬張った
「(゚д゚)ウマー!!!!」
157 :
今井(仮名):02/09/26 02:16 ID:RTEA5Vmu
久美との幸せな日々が続く
毎日が本当に夢の様だった
愛し合う俺達は毎日の様に体を交わらせていた・・・
そんな幸せな日々に、悲劇は突然訪れる・・・
久美が姿を消してしまった・・・・
前の日の夕方まであんなに笑顔でお別れしたのに・・・・
何度携帯にかけても繋がらない・・・・
堪らなくなった俺は久美の実家へ足を運んだ
ピンポーン
「は〜い」
久美の母さんが玄関から姿を見せる
「あの、久美さんの知り合いなんですけど 久美さんいますか?」
「それが、昨日の夕方家に帰って来て出かけた後戻って来てないのよ」
「どこいったか知りませんか?」
「またどこかほっつき歩いてるんだと思うけどね〜」
「すみませんありがとうございました・・・」
俺はXJで町中を走り回った!久美!なんで急にいなくなるんだよ?
久美!!!久美ーーーーーーーーー!!!
158 :
今井(仮名):02/09/26 02:19 ID:RTEA5Vmu
夜中まで走り続けたが、久美の消息は掴めなかった
掛からないだろうと諦めながらも何度も携帯へ電話をかける・・・
「どこいっちまったんだよ。。。。久美。。。」
マンションへ帰宅し、一人っきりの俺は泣いていた
久美の事が心配で心配で気が狂いそうだった
それとも、もしかして久美は他の男と?・・・・
いろんな考えが頭を駆け巡り、壁を殴る俺・・・
そして、久美が消息を経ってから一週間目、ついに転機が訪れる・・・・
159 :
今井(仮名):02/09/26 02:22 ID:RTEA5Vmu
【第八部】 -運命の夢そして死闘-へ続く
次回は9/27 2:00です 宜しくお願いします
毎日短いですが完結まで読んでくれる人いたら宜しくお願いします
160 :
名無しさんの初恋:02/09/26 02:27 ID:L/iqpGET
この話は第何部まであるんでしょうか?
小出しにしないでまとめて書いてくれ
162 :
148:02/09/26 03:12 ID:1s3beNgO
(・∀・)イイ!!…(・∀・)イイ!!よ、今井(仮名)くん!
> ブオオオオオオオオオオオオオオオオオン! ブヲッボオオオオオオン!!!
この音が気に入った!
明日のこの時間、また見にくるから。
くそーどうなるんだコノヤロウ!
楽しみなので頑張って下さい。
本音としてはかなり悲しくなってきた
自分は漫画本しか読まないから文章がヘタクソですし
小説とか一切興味無くて読んだ事がないので
長文は昔から書いていたんで得意だけど
話に緊張感や緊迫感が一切無いと再度見直して感じました
それに、もう正直に申し上げますけどこれは架空の作り話です
本当は1だけの内容のスレのつもりだったけど、それで?それから?と
言われたのが嬉しくて勝手に頑張っていたらこうなりました
ここまで読んでそれでもいいのであれば連絡して来て下さい
長文失礼しました、現役ヤンキーの今井(仮名)でした
今井(仮名)くん!
そんなコト言わないでくれヨ!
その素人っぽい文章のお陰で親近感があって、
それで私はファンなのですヨ。
また翌日2:00に見にくるから、ヨロシク頼むヨ!
かなり、おもしろかったよ!!
まじ、また感動だよ。
今井さんありがとー。
169 :
名無しさんの初恋:02/09/26 18:31 ID:6BJNUfZL
いいよーーーーーー!!!
もっと続き書いてね。期待してるから。
やめるなんて言わないでよね!!
170 :
名無しさんの初恋:02/09/27 00:52 ID:QntEJPA+
今から気になってるよーー!!
早く今井さん(仮)こないかなぁぁぁ。。
171 :
名無しさんの初恋:02/09/27 01:19 ID:uDMptoIV
まだ?まだ?
時間まで、あと40分でし!!!
172 :
age:02/09/27 01:30 ID:R6uK66WS
age
173 :
今井(仮名):02/09/27 01:47 ID:H3PLfmYE
【第八部】 -運命の夢そして死闘-
「いやぁあああああああああ」
「なんでだよ!!なんで俺を裏切ったんだよ!!」
「そうやって暴力しか出来ないあんたなんか最低だよ!」
「なんだとこのやろぉ!!」
ボゴッ!!
「ぎゃああっ」
俺の目の前に久美と見知らぬ男が映る
男「俺が鑑別入ってる間、、、、どんなにお前の事想ってたのか解ってるのかよ!」
「久美はもうあんたになんかこれっぽっちも恋愛感情ないよ!
あんたなんかより優しくて久美の事だけを心から愛してくれる人がいるんだから!」
男「なんだとぉ〜〜〜〜ゴルアああああ!!」
ガンッ
「ぎゃあああああああっ」
久美は何度も何度もその男に殴られていた
174 :
今井(仮名):02/09/27 01:54 ID:H3PLfmYE
今度は廃墟が俺の目の前に映る
どこかで見た記憶がある光景だった
その廃墟がどんどんこっちへ近寄ってくる
そして久美と男のいる部屋が映し出される・・・
ガバッ!!!!!
俺はやはり夢を見ていた、、、だけどもう俺は確信していた
これは夢なんかじゃない、、、あの時に見た運命の夢を俺は信じた
俺は封印していた血のり付きの木刀を取り出し、XJに跨った
あの廃墟の映像ははっきりと脳裏に焼き付いていた
きっと見つかるはず、早く久美を助けないと、久美が奴に殺されてしまう
アクセル全快で俺は飛び出した!
ブオオオオオオオオオオオオオオオン ブオッボオオオオオオオオン!!!!!!
175 :
今井(仮名):02/09/27 01:59 ID:H3PLfmYE
久美、久美。。。。。久美いいいいいいいいいい!
絶叫に似た声で叫びながら街を爆走した!
四方八方探し回る
海岸線を駆け抜け
山を駆け抜け
探すだけ探したけどあの廃墟は見つからない
一体どこなんだよ・・・・・・久美い!!
半日走り続けて、時間は夜中の12時になっていた
「どこにいるんだよ〜〜〜〜〜〜〜〜!久美〜〜〜〜〜!!!」
疲れ果てた体で俺はその場に倒れ、眠ってしまった\\\
「シン君助けて〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
「!!!」
俺は自分の頬を抓った!夢じゃない!!久美の声が確かに聞こえた!!!
176 :
今井(仮名):02/09/27 02:02 ID:H3PLfmYE
山間の公園ベンチにいた俺の耳に、確かに微かだが久美の声が聞こえた
声の方向へ全速力で走ると、、、、、、ついにその光景が映り込んで来た!
ここだ!!!間違いない!!!
夢に出てきた廃墟とまったく同じだった!
俺はその廃墟に何の躊躇いも無く乗り込んでいった
久美!待ってろよ!もうすぐだからな!久美っ!!!
ボロボロに壊れ腐りきった玄関、俺は真正面から突入した
177 :
今井(仮名):02/09/27 02:07 ID:H3PLfmYE
男「も〜観念しろよ、な?またボコボコにされたいのか?」
「私にはシン君がいるんだから!絶対シン君が助けに来てくれるんだから!!」
男「こね〜よ!馬鹿かお前、、いい加減観念しろよ、なあ」
もう久美と男の居場所は声の位置から確定出来ていた
玄関を入ってすぐ隣の部屋から声は聞こえて来ていた
俺は完全にぶち切れモードのスイッチが入っていた・・・
右手に木刀を縛りつけた俺は隣の部屋へ進入する・・・・
壁際に追い込まれた久美は顔中アザだらけだった
服をビリビリに破られ、体にもアザが所々に見えた
男は俺に背中を向けた状態で久美を殴り続けていた・・・・
178 :
今井(仮名):02/09/27 02:10 ID:H3PLfmYE
【第九部】 -愛死天龍- へ続く
次回は9/28 2:00です 宜しくお願いします
完結までもう少しだと思われそうな空気なので読んで頂いている人宜しくお願いします
お疲れ様でした。ちょっと、変わった展開でしたね。
180 :
名無しさんの初恋:02/09/27 02:13 ID:I/sIuXpT
いやーーーーー
気になるよ、続きが・・・・。
なんていいとこで止めるのよ?
もう少しで完結なんて淋しいので、長めで!
181 :
名無しさんの初恋:02/09/27 02:27 ID:dTau8Ko2
-愛死天龍- ・・・アイシテル?
今井(仮名)くん!
今日は
>>179の通り、変わった展開だったね!
明日も楽しみにしてるヨ!
バイクの爆音を読む時、ちょうど外から同じ感じの音が聞こえてきて一人でウケた。
最後にちょっとしたオマケもあるからネ。期待しててネ。
184 :
名無しさんの初恋:02/09/27 23:37 ID:w2HFDHz/
今晩も楽しみage
185 :
名無しさんの初恋:02/09/28 01:20 ID:3MDduJao
1日遅れでよんだけど、良かった。
186 :
今井(仮名):02/09/28 01:37 ID:ESuY7Tn4
【第九部】 -愛死天龍-
「久々だぜ久美ィ〜〜うほ〜美味そうなおっぱい」
「いやあああああああああああ」
「騒ぐんじゃねえよ!」
「辞めてよ!触らないで!」
ガンッ!!
「ぎゃあっ!」
「抵抗すんじゃねえよ!馬鹿女が!!」
俺の右腕はピクピク痙攣を起こし始めた・・・
眉も、眉間も、口元も、コメカミも、顔中が痙攣を起こし始めた
俺の中に眠り続けていた鬼が眠りから覚めた瞬間だった・・・
「久々だぜ〜〜うへへへへ」
男は久美に覆いかぶさり、ズボンのチャックを下ろし始めた・・・
187 :
今井(仮名):02/09/28 01:41 ID:ESuY7Tn4
「・・・・・おい・・・」
俺の問い掛けに男が振り向く
「あん?」
ドッゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!
「ぎゃああああああああああああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
振り向いた男の顔面に俺の木刀が縦一文字に振り下ろされた
男の額はバックリと裂け血が噴き出す!!
「ぎゃああ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
ボロボロにされた久美の体に着ていたシャツを被せる
俺は無言でもがき苦しむ男に歩み寄っていく
188 :
今井(仮名):02/09/28 01:44 ID:ESuY7Tn4
「あぁ・・・・・ぐああぁっ・・・・・・・」
顔面を両手で押さえうずくまる男の髪を掴み顔を引き上げる
「てめえ誰の女に手〜出してると思ってんだよ?」
男は顔を真っ赤に染めて口をパクパクしていた
「聞いてるんだろうがぁ!!!」
ボゴオオオオオオオン!!!
「ぎゃあああああああああっ」
男の左頬に今度は横一文字で木刀が叩き込まれた
頬からは衝撃で奥歯が剥きだしになっていた
「あぁ・・・がっ・・・はがっ・・・・」
血まみれ男は床を張って逃げようとする・・・・・
189 :
今井(仮名):02/09/28 01:48 ID:ESuY7Tn4
「どこいくんだよ?」
男の髪を掴み上げ、問う
「・・・す・・・すびばせんでし・・た・・・」
必死に男は謝罪するが鬼の降臨した俺には届かない
「俺の大事な久美にこれだけの事したんだからな、
お前最低2週間かけて殺してやるから、まだ始まったばっかだぞ」
そのまま引き上げると今度は薬品入れのガラス棚に顔面を叩き込んだ!
ガッシャーーーーーーーーーーン 「ぐああああああああっ」 バラバラバラ・・・
男の顔はもはや原型を留めていなかった
190 :
名無しさんの初恋:02/09/28 01:51 ID:sOarF8j8
きもい てか三流 てかうざい あーしね眼鏡 三輪車こいでろよ あーも頭痛い
191 :
今井(仮名):02/09/28 01:52 ID:ESuY7Tn4
久美は震えていた・・・
今のシンの目に久美は映っていない
「この手が久美に悪さしたんだよな?お仕置きしないとな」
ボキボキボキボキ!!「ぎゃあああああああああっ」
男の両手両指が一本一本折られていった
「おらあああああっ!ごるあああっ!」
バキッ!!ボゴッ!!!バシッ!!!!
「ぎゃああああああああああ・・・・・・」
俺の中の鬼は納まる所かどんどん凶悪さを増していった
「・・んじゃう・・・死んじゃうよ・・・シン君・・・だめ・・・」
久美の声は届かなかった
192 :
今井(仮名):02/09/28 01:54 ID:ESuY7Tn4
【最終章】 -運命の赤い糸-へ続く
次回は9/29 2:00です 宜しくお願いします
193 :
名無しさんの初恋:02/09/28 02:15 ID:ITFDyoq6
いい。
おいらただの通りすがりの一般人だけど、
グレアーってまんがより読めるねえ。
だけど、ちょっと指折られる所は想像シチャタw オエッ....
194 :
名無しさんの初恋:02/09/28 03:15 ID:gaLm9u0W
主人公もムショにいきそうな気配だな。
夢でなければ・・・。
195 :
貴族 ◆Ga0YZjSE :02/09/28 03:32 ID:t7fxUm/+
まじ面白い!次回に期待だね
196 :
名無しさんの初恋:02/09/28 05:40 ID:887kmEkF
てか、作り話だったのか・・・。
激しくつまらない。
2:00まで待てずに寝てしまった…。
今井(仮名)くん、次もヨロシク頼むよ!
毎日お疲れ様。
199 :
今日から俺は! ◆O3wNrUcQ :02/09/28 19:54 ID:01W1kWS2
今井!いつの間にそんな文章力身につけたんだ?
最初はギャグで読んでたが今はホントに楽しみ、
最終章期待しとるよ!
200ゲットオオォォ!!
 ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧ ≡
(´∀` )っ ≡
⊂二、 (( ○ )) プルプル
\ ) ) ≡ (´´
/ / / (´⌒;(´
(___ノノ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
(´⌒(´⌒;;
ズザーーーーーッ!
今井です、余りの盛り下がりに自信喪失しました
最終話は完成していたんですがこんなので完は無理です
自分の技量の無さを痛感しました、1から出直します
ここまでのご愛読ありがとうございました
202 :
名無しさんの初恋:02/09/29 00:52 ID:H6oDn63+
なんで?
それはないじゃーーーーん!
みんな待ってるよ!
いっ、今井(仮名)くーん!
今夜はこうして起きて待ってるんだ!
そんなコト言って悲しませないでくれ!
それとも、最終章だけ貼らないっていう、ネタすれを立てたの?
違うんでしょ?そんなチキソじゃないよね!?信じてるよ!
1時間後、ヨロシク頼むよー!
一度書き始めたら、どんな形でも完結させなきゃダメ。
未完ってのは、今まで読んでくれた人に対する冒涜
だよ。
205 :
と:02/09/29 01:37 ID:my3nvabN
おれは毎日読むの楽しみだったんだよ!!だからおねがい!
206 :
今井(仮名):02/09/29 01:43 ID:tob++7Xn
【最終章】 -運命の赤い糸- 【最終章】
「もうやめてーーーーーーー!!」
久美は絶叫していた
顔を返り血で真っ赤に染めたシンは久美に振り向きニッコリ笑う
「もう・・何も心配しなくていいからね・・俺が守ってあげるんだから」
ごるああああああああっ!!ボゴオオッ!!
おらあっ!おるああっ!おらあああっ!!
ガンガンガンガンガンガンX100
男はマウントポジションを取られボコボコ状態
シンは両手で何発も顔を殴り続けている
「お願いだからもうやめてよーーーーーー!」
207 :
今井(仮名):02/09/29 01:47 ID:tob++7Xn
久美はシンを止めに入る
「お願い!もう辞めて!」
シンは久美を見てまた笑う
男を引き上げ壁に押し付けるシン
手をロープで縛りつけ貼り付け状態にする
「さぁお待ちかねのサウンドバックだぞ、楽しみだろ?」
木刀を男の頬にペチペイ叩きつけてシンが問いかける
男はもはや返す言葉も出ないほどの状態になっていた
おるああああああああああああああっ!
バキイイイイイイイイイイイ!!
もう男は苦痛の声を上げる事も出来ない
208 :
名無しさんの初恋:02/09/29 01:49 ID:S/m0VrXH
痛いよぉ痛いよぉ・・・
209 :
今井(仮名):02/09/29 01:51 ID:tob++7Xn
20発程度しばいた所でシンは男に歩み寄る
「もうお前面白くねえから・・次で最後にしてやるよ」
両手で木刀を握り込んだシンは大きく振りかぶる
「死ね・・・」
「シン君だめーーーーーーーーーーー!!!!!」
全身の力を込めてシンは思いっきりフルスイングした!!
バキイイイイイッツ!!!
「がっ・・・・・」
俺の木刀が久美の後頭部を直撃していた。。。
210 :
名無しさんの初恋:02/09/29 01:53 ID:IAt1MFyU
211 :
今井(仮名):02/09/29 01:54 ID:tob++7Xn
目の前に後頭部から血を噴出してゆっくり倒れていく久美の姿が映った
同時に俺の中の鬼は眠りについたのだろう・・・
カラン・・・・・・カランカラン・・・木刀が右手からゆっくり床に落ちた・・・
「久美・・ちゃ・・・ん・・」
俺の前の前には流血で顔を真っ赤に染め、全身血だらけの男が貼り付けにされていた
そして俺と男の間に倒れる久美・・・
俺の体がガクガク震えはじめた・・・
愛は狂気
213 :
今井(仮名):02/09/29 01:59 ID:tob++7Xn
その場にゆっくりひざから倒れた・・・
俺の体は全身返り血で真っ赤に染まっていた
「俺が・・・殺した・・・・・」
久美を抱き上げて何度も呼びかける!!
「久美ちゃん!!久美ちゃん!!
久美ちゃん! 久美ちゃん!!!久美ちゃん!!!!!!」
久美からの返事は無かった・・・・久美は既に死亡してしまっていた
それからも何度も呼びかけたけどやはり返事は無かった
久美を抱いている俺・・・しばらくして・・・本当に俺が殺してしまった事を認識する・・
命の恩人だった俺が今度は自分の手でその人間を殺してしまっていた・・・
214 :
今井(仮名):02/09/29 02:04 ID:tob++7Xn
何時間久美を抱きしめていただろう・・・
俺の胸で死んでいる久美はまるで眠っているかのようだった
始めて俺の家で抱っこしていた時とまったく同じだった
次第に涙で久美がグニャグニャになってきていた・・久美はもういない・・・
ゆっくり久美を寝かせると、棚に置いてあったメスを手にした
俺は生きる希望を失っていた。。。。
心臓部分へメスを当て、最後にもう一回久美の顔を焼き付けた
「俺も逝くから・・・・待ってて・・・久美・・・」
両手に力を込めて一気にメスを差し込んだ
グサアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!
215 :
名無しさんの初恋:02/09/29 02:05 ID:Cz3uL+aZ
216 :
名無しさんの初恋:02/09/29 02:06 ID:Cz3uL+aZ
217 :
名無しさんの初恋:02/09/29 02:07 ID:/MtP/Aql
架空の話でしょ
218 :
今井(仮名):02/09/29 02:08 ID:tob++7Xn
痛みは無い、前のめりで倒れる俺
真横に見えたのは久美の顔だった
全身の力を振り絞って久美の所まで這った・・・
「久美・・・愛してるよ・・・」
久美の顔を引き寄せ、俺は久美にKISSをした
ずっとKISSをしていた・・・ずっと・・・
そしてついに目の前が霞んできた・・どうやらお迎えが来たようだ・・・
俺の瞳はゆっくりと閉じて逝き・・そして・・・俺は死んだ・・・・
219 :
名無しさんの初恋:02/09/29 02:08 ID:Cz3uL+aZ
>>218 ギャーーーー死んだー・゚・(ノД`)・゚・。
220 :
名無しさんの初恋:02/09/29 02:09 ID:Cz3uL+aZ
じゃ今度は折れがなんか書こうかな。
とか言ってみるテスト
>>218 終わり?終わり?
続けてくれてありがとう、今井(仮名)くん!
悲しい終わり方じゃ…。
って言うか、貼り付けにされて放置の元彼氏が気になる。
死なずに何とか意識を戻したら、目の前に2人の死体があって発狂死?
本当にお疲れ様。
>>220 じゃあやって(・∀・)ミレ!!
222 :
名無しさんの初恋:02/09/29 02:15 ID:w4gKT9IS
その男はどうなっちゃたの?
223 :
名無しさんの初恋:02/09/29 02:15 ID:Cz3uL+aZ
>>221 いや・・・( ´∀`)ムリ
今井(仮名)さんより文才ないし・・・
224 :
と:02/09/29 02:20 ID:ClAisTu0
まじあれで終わりなの?物足りない。
225 :
今井(仮名):02/09/29 02:20 ID:tob++7Xn
俺は天井から俺を見ていた
血まみれの部屋に見えるのは俺と久美と男の死体だった
俺死んじゃったのか・・・メスが刺さり仰向けで死んでる俺の顔は安らかな顔だった
「おーいシンくーーーーーーーーん!」
「!?」
後ろから久美が走ってくる・・・・
「久美・・・・ちゃん・・・」
「私達・・・死んじゃったね・・・・」
久美が俺の目の前で笑っていた・・・
「久美ちゃん・・・怒ってないの?・・・久美ちゃんを殺しちゃったの俺だよ・・・」
「ううん、怒ってなんかないよ、シン君私を助けに来てくれたんだもん
それに、愛してる人と一緒に死ねるなら、、久美幸せだよ」
「久美ちゃん・・・・」
「うちら運命の赤い糸で結ばれてたんだから・・・・ほら・・・」
「え?」
久美の指指す方向に目をやると・・・死んでいる俺と久美の小指には
しっかり赤い糸が結ばれていた・・・
「もう誰にも邪魔されないよね、ずっとこれからも一緒だよ」
「・・・ああ、離さないよ 愛してるよ・・久美」
二人は抱き合ってKISSをした
「シン君!いこっ!」
俺は久美をXJの二台に乗せてどこまでも続く天空へ向かって発進した
ブオオオオオオオオオオオオオン!ボッボオオオオオオオン!!
【運命の赤い糸】 シンと久美 完
短い間でしたがご愛読有難う御座いました
kimoi
227 :
と:02/09/29 02:21 ID:cPjjBw/j
おつかれ。ありがとね!
228 :
今井(仮名):02/09/29 02:24 ID:tob++7Xn
【あとがき】
僅か数レスで終わるはずだったクソスレをここまで昇華させてくれた人へ感謝しています
私は現役のヤンキーで文章能力も乏しく、当初は最後まで書き上げる事など無謀と思っていました
しかしそんな不安を吹き飛ばしてくれたのは呼んでくださった方々の感想でした
読んでもらう事の喜びを知りました。そして人を愛する事の素晴らしさを書いてて実感しました
最後になりましたが、本当に有難う御座いました! また逢う事があれば宜しくお願いします
終わってるね
230 :
名無しさんの初恋:02/09/29 02:28 ID:Cz3uL+aZ
231 :
名無しさんの初恋:02/09/29 02:28 ID:Cz3uL+aZ
さて、誰か小説キボン。
がんばれよ!
233 :
名無しさんの初恋:02/09/29 02:30 ID:S/m0VrXH
これから起こってほしいことを小説にしたわけですね!
がんばって久美タンと天国逝けよ!
235 :
今井(仮名):02/09/29 02:32 ID:tob++7Xn
>>233 なぜ解ったんですか?あなたスゴイ!正解です
実はこれが私の理想の恋愛像なのです
ちなみに岡本さん(読んでないと解らない)がストーカーになる予定でしたがやめました
236 :
今井(仮名):02/09/29 02:34 ID:tob++7Xn
もう正直に言います
実は久美って名前の女に実際に惚れています
告白も出来てないです、だけど死ぬほど好き
無理だったと考えてしまうと告白が出来ない
自分は少し切れると危ないので鬼が出ると思うと危険で・・・
>>235 じゃ、まず明日会社休んでコンビニに行かないとね!
>>237 運命の赤い糸な訳ないし、無理だよぉ
マイナス思考だし、勇気っていうか結果怖くて
駄目だったら冗談抜きで生きる希望無くすというか
2ちゃんで煽られると木刀でPC破壊してしまうくらいやばい鬼ですか?
240 :
名無しさんの初恋:02/09/29 02:39 ID:w4gKT9IS
やはり現役ヤンキーだけあって、暴力はつきものかもしれんな。しかし、あんたいい文章力してるよ、なんか人をひきつけるパワーを感じたよ、読んでて。
しかし、この文章があんたの理想の恋愛像なら、一つだけ賛成できんとこがある。それは、久美をあんたが殺しちゃったってことだ。くず男を殺したのはたいへん良かった。
しかし、二人はやっぱ死んじゃいかんと思う。
>>238マイナス思考とは意外ですね。
久美さんとはどういうご関係なのでしょう?
>>239 喧嘩で刺してしまった事が本当にある人間だよ
あの時は鬼が眠りから覚めたんだろうね
彫刻刀で同級生を刺して怪我をさせてしまった
原因はゲームの貸し借りのトラブルだった
情けない話だけど本当の話です
>>240 鬼が出た時の自分は俺じゃない
だから怖いんだよ俺って・・・
>>241 遊び仲間、もう3年になるかな
会社で知り合ってね
向こうは絶対解ってないよ
そぶり一切見せれてないから
怖いんだよ・・・駄目な場面しか思い浮かばないんだ
244 :
名無しさんの初恋:02/09/29 02:43 ID:w4gKT9IS
あんたが、その久美ってこに告白して彼女もあんたのこと気にいって、、、って展開期待してるよ。
もちろん今度は空想ではなく、現実でな。うまくいったら、その子との付き合いを小説にしてくれ。
>>242 鬼になってしまう自分を久美タンのためにゆっくり治そう!
>>244 無理だよ!!久美は絶対俺と付き合ってなんかくれないよ!!
解るんだよ、久美に好きな人がいる事も解ってる
悲しいけどこれは間違いないんだよ根拠付き、久美に好きな人がいるんだ
俺じゃないんだよ、だけど俺は絶対その男より久美を愛してる
辛いよ、苦しいよ
247 :
名無しさんの初恋:02/09/29 02:50 ID:w4gKT9IS
>>243 その「鬼」を抑えなきゃな。切れて、その鬼にあんたを支配されて暴力をふるってたら、いつかほんとに大切なものなくしちまうぜ。
みんななくしちまうぜ。今のままじゃ、誰も幸せに出来んのじゃないかな。いまのまま、たとえ、久美に告白してうまくいってもいつか、その「鬼」
があんたを支配して、その大切な人も暴力で傷つけちゃうんじゃないのか。
>>243 そうなんですか。
遊び仲間なら話せる機会がたくさんおありじゃないですか。
久美タンとの仲深まるといいですね。
>>247 あんた二番手頼むよ、なんか書いてくれ
今度は読み手に回りたいです
>>248 深まらないよ!久美は彼にメロメロだ!
よく話されるんだよ「かっこいい」とか「彼氏いるのかな?」とか
ピエロになってあげたいけどそんなの死にそう、辛いです
事実は小説より奇なり
252 :
名無しさんの初恋:02/09/29 02:56 ID:w4gKT9IS
>>246 あんたが、自分をしっかり持って、ほんとにかっこいい男になったら、その子もきっと振り向いてくれるよ。
確かにいまのあんたじゃ無理かもしれない。まずはその好きという気持ちを自分自身を高めるためのパワーに変えることだな。
「俺はあいつが好きだから、もっといい男になってあいつを幸せに出来る男になってやる」とか言う風にね。恋愛を自分自身を高めるパワーに変えるんだ。
>>250 とりあえず自分が辛くならないようにしてください
>>252 頼む!小説書いてくれ!
なんかあんたから漲る闘志感じる
感動するようなの期待出来るんですが
>>253 この場合ならどうすれば辛くならないのでしょうか?
私には解りません。
256 :
名無しさんの初恋:02/09/29 02:59 ID:yIz9Bp73
>>249 うれしいが、俺はあんたほどの文章力はないよ。そんなこと言わず、またなんか書いてくれ。
257 :
名無しさんの初恋:02/09/29 02:59 ID:/MtP/Aql
動かなきゃ何も始まらないよ・・・1秒先のことだって誰にも分からないんだし
告白してから見えてくるものもあるはず!!がんがれ!!
いっ、今井(仮名)くん!
観客をドキドキさせておいて、そのシメ方!(・∀・)イイ!!
> 俺は久美をXJの二台に乗せてどこまでも続く天空へ向かって発進した
ここで感動。
でも、死後はこんなに明るくないと思うし、死んじゃオシマイだと思うから、
現実ではこんな終わり方は駄目だからねw。
『天使な小生意気』ってマンガ知ってる?
『今日から俺は』っていうマンガの作者が現在週刊少年サンデーで連載してるヤツ。
それにはホント喧嘩ばっかりの鬼男(学生)がいるんだけど、
恋しちゃって丸くなって、何かかわいいのよ。
これ読んで今井(仮名)くんが鬼じゃなくなるかどうかは分からないけど、
ヤンキーには多分面白いギャグマンガだと思う。(私はヤンキーじゃないけど面白い)
あ、でもやっぱり何かのための喧嘩シーンはあるよ。
久美ちゃんのコト好きなんだったら、ちょっとでも良い自分を目指して優しくなっていこうヨ!
>>256
もう無理だ、実は途中から苦しくなってむりやり殺してあんな形にしたから
>>257 こんな俺のままで動いたらやばいよな、動かないと始まらないのは解ってるけど
後追い自殺とかしちゃうタイプの人間かもしれん、思い込みも激しいし
261 :
名無しさんの初恋:02/09/29 03:04 ID:yIz9Bp73
>>254 残念ながら俺は小説を書くのには向いていない。人生経験もほんと平凡なものだし、物語とか浮かんでこないんだ。
ただ、恋愛のすばらしさを信じているだけさ。
>>258 感動も何もほぼギャグマンガだったと思うのですが・・・見苦しかったと思ってる
ほんと途中でもう辞めようとしてたんだよ、今日も本当は書くのどうしようか迷ってたし
【今日から俺は】
もちろん知ってる、だけど俺は恋愛組とか特攻の拓派です
リアルヤンキーなので当然久美も現役ヤンキーです
>>259 無理です、それやるぐらいならシンでもいいよ
それぐらい本当に久美の事が好きでしかたない
今日はありがとう、色々いいアドバイス頂けた
これで今井は消えます、みんな〜さようなら
264 :
名無しさんの初恋:02/09/29 03:08 ID:BZ3aSLWA
>>262 >無理です、それやるぐらいならシンでもいいよ
久美さんへの愛が深いのですね。
なんか感動。
265 :
名無しさんの初恋:02/09/29 03:10 ID:yIz9Bp73
>>270 「後追い自殺とかしちゃうタイプの人間かもしれん」
って、、あんたは自分自身のことがまだ良く分かってないんだな。それに自分自身にやけに自信がないんだな。
もっと自分をちゃんと見つめて、自分をしっかり制御しなきゃ。
266 :
名無しさんの初恋:02/09/29 03:11 ID:BZ3aSLWA
267 :
松嶋名無子:02/09/29 03:13 ID:568Cbmad
>>246 つーか、マジで面白かったYO!
さかのぼって、最初から最後まで全部読んでしまったYO!
久美のことがんがれよー
その為に、鬼は永遠に封印するがヨシ
268 :
名無しさんの初恋:02/09/29 03:14 ID:yIz9Bp73
がんばれよ、今井(仮名)。
269 :
名無しさんの初恋:02/09/29 03:15 ID:yIz9Bp73
>>266 今井(仮名)の
>>260にだよ。
どうやら、深夜になって脳がいかれちまったらしい。そろそろ寝るわ。
俺って後追い自殺とかしちゃうタイプの人間かもしれん
271 :
名無しさんの初恋:02/09/29 04:28 ID:cty7+EJO
現役ヤンキーと言いながらなかなか文章力があって
意外と弱気で丁寧な今井(仮名)、なんか(・∀・)イイ!!
272 :
名無しさんの初恋:02/09/29 09:25 ID:/1yo1bs/
今井(仮名)、面白かったぞー。
ストーリーの荒唐無稽さや文章力の不足さも逆に勢いに転化してしまってる辺りはなかなかできるもんじゃない。
リアルで久美さんとあなたとの愛が成就するといいね。あ、もちろんこの小説のような悲しい形ではなくてねw
恋愛小説か、あんま書いた事ないんだけどなー。どうしよ。
つべこべ言わずに、
>>272ちゃんも(・∀・)カケ!!
274 :
272:02/09/29 11:15 ID:/1yo1bs/
一応、第一話だけ書いてみた。しかし、ベタベタw
こんな小説既にありそうだしなあ。
確実に言える事は、今井(仮名)氏の作品とは色々な意味でかなり違った作品になるかと。
彼のような勢いは全くないです(汗)。
載せるかどうかはもう少し推敲してから&このスレの反応を見てから決めます。
つーか遅筆なんで今井(仮名)氏のように毎日連載なんて絶対無理だし(汗)
>>274 この(・∀・)ヨワムシ!!
良かったら、この私にメールで読ませて下さいませませ。
276 :
272:02/09/29 14:33 ID:urtu6RC3
>>275 マジっすか?それじゃ早速送らせていただきやす。
>>276 メールありがとうございます。
ただいま返信メールで感想を書いております。
じっくりやってるので、時間かかりそうです…。
お前ら!メール送信者で本名を晒さないように気を付けて下さい。
hotmailは、ブラウザだと「オプション > プロファイルの編集 > 姓名を通知するのチェックを外す」。
メーラーだと、プロファイルとかでいじれるはず!
>>272ちゃんはやってくれますたw。
関係ない話題でスマソ。
このスレの、今後の展開に期待。
279 :
272:02/09/29 18:46 ID:KCwwbYGs
ども。やらかした272です。逝ってきます・・・
それと繰り返しになりますが沙弥さんありがとうございます。
大変参考になりますた。
>今井(仮名)さん
というわけで、新しい作品を載せようと思うのですがいかがでしょうか?
>>279
逝っとけ、許可する
とりあえず泣きたいんでな
深夜読みにくるから
感想ちゃんと書くから、楽しみにしているぞ
出来ればハッピーエンドに期待している
殺しとかはやめろよ。
281 :
272:02/09/29 22:41 ID:WTDwKs2c
>>280 許可を下さりどうもありがとうございます。
今井(仮名)さんとの作品とは大分違う作品になるかと思いますが、楽しんで頂ければ幸いです。
泣ける話になるかは僕の力量次第ですね。期待に応えられるだろうか…
ハッピーエンドになるかどうかは…ごめんなさい、明かす事ができません。
ただ、後味の悪い結末には絶対しないつもりですのでご安心を。
「HALF」 第1話 「LOST DREAM」
*
「一番最後に見た夢だけを 人は覚えているのだろう
幼い日に見た夢を 思い出してみないか」
ヘッドホンから、聴き慣れた音楽が流れてくる。
僕はそれをBGMにしながら、目の前の民法のテキストを読んでいた。
そこには日常生活では決して使わないような難解な言葉が並んでいる。
読んでいると睡魔が時折襲ってくる、そんな退屈な作業だ。
僕だって、好き好んでこんなものを読んでいるわけではない。
司法試験。日本で最も難しいとされている試験。
こいつに受かるためには、出来うる限りの法律と判例の知識が要求される。
それ故受験者は膨大な量の法律とその解釈を暗記しなければならない。
暗記、ひたすら暗記。味気ない、極めて非創造的な作業。
しかし、その退屈さに耐えた者のみが合格する事ができる。そんな世界に、僕は生きていた。
ふと目を上げると、僕と同じような作業に没頭する学生が見えた。
一体彼は何が楽しくてこんな事をやっているのかと思う。だが、傍から見れば僕も同じなのだ。
眼鏡をかけたいかにも神経質そうな顔立ち。同じような事をやると、風貌まで似てくるらしい。
その事に気付いた時、僕はかすかな自己嫌悪に陥った。
それからしばらくして、僕は大学の図書館を出た。モチベーションが上がらなくなったのだ。
やはりここの雰囲気は好きになれないな、ふとそう思った。
空を見上げるとほのかに光る星空が見える。
故郷の北海道の星空とは比較にならないが、それでも少し勉強でささくれだった心が癒された。
しかしそれと同時に、ぼんやりとした寂寥感が僕を襲う。
一体何のために僕はこんな生活を送っているんだろうか。
今まで勉強だけが生きがいのような人生を、僕は送ってきた。
もちろん、社会の役に立ちたいという想いがなかったわけではない。
弁護士になって社会の矛盾と立ち向かう。そういうヒロイックな感情が昔はあった気がする。
しかし、大学受験、司法試験と続くプロセスの中で、いつしかそうした青い感情は磨耗してしまったのかもしれない。
元々は手段に過ぎないものが目的に替わる。そうならないように自分を戒めてきた筈だった。
だが、現実の流れはそれを容赦なく押し流す。
周りに同じような人間が集まると、その中で自己を揺るがずに保つのは極めて困難な事だった。
幼い日に見た夢、か。駅に向かう道の途中で買った缶コーヒーを口にしながら、僕はひとりごちた。
一体それは何だったのだろう?
家は東武東上線の上板橋にある。池袋から10分前後で着く割には家賃が安い。
僕は上板橋駅の改札を抜けると、駅前のゲームセンターに向かった。このモヤモヤした気持ちを吹っ切りたかったのだ。
200円を取り出し、ドラムを模した筐体の前に座る。
スティックをリズムに合わせ力の限り叩く。そうする事で、少なくともその時は鬱屈した感情を吐き出せるのだ。
筐体から流れるプログレッシヴロックのメロディ。激しく落ちてくるノーツ。
だが、いつもはスムーズに叩けるこの曲が今日に限っては上手く叩けない。
どんどんゲージが削られていく。焦りがさらに正確さを失わせる。
最後の連打が微妙にずれた時、画面が急に閉じた。「YOU FAILED」。
ふざけるんじゃない。発散する筈のフラストレーションが、今は倍くらいになっていた。再び財布の入っているポケットに手を伸ばす。このままで終わるのは我慢ならない。
そうしていると、ふと肩に何かの感触があった。誰かが後に並んでいるらしい。
「ごめん、並んでるんだけど」
不機嫌そうな若い女の声。向こうに理があるのは確かなのだが、その時の僕にはその声がえらく気に障った。
「はぁ?」
不快そうな表情を作って振り返ると、そこにはどこか見覚えのある顔があった。
髪はかなり明るい茶色に染められている。やたらとけばけばしいマスカラも付けている。しかし、顔の造りは最後に会った6年前と変わっていなかった。
ほっそりとした顔立ち。薄い唇。少し大きめの目。少し低めの鼻。どこか控えめな雰囲気。
そして、忘れもしない、あの顔。
まさか?何でこっちに来ている?
彼女は札幌に残った筈だ。よく似た別人じゃないのか?
だが、目の前の相手も、怪訝そうな表情から少しずつ驚きの表情に変わってきていた。
そしてそれは、僕の想像が当たっている事を示した。
「ひょっとして隆くん?」
「・・・京香なのか?」
止まっていた時計の針が、再び動き出した。
285 :
272:02/09/29 22:49 ID:WTDwKs2c
とりあえず、第1話だけ載せてみますた。
正直、前にも書いたように今井(仮名)さんのような勢いがないので反応が不安だったりします。
ですが、拙い物語なりに頑張っていこうと思ってますのでよろしくお願いします。
次回は来週の日曜になるかと思いますが、作者の都合で早まる事がある…かもしれませんw
286 :
名無しさんの初恋:02/09/29 22:52 ID:D5J0Hf8O
運命、感じたいの・・・・・・
287 :
吟遊恥人 ◆KJKoWpoc :02/09/29 22:53 ID:WC6o0eKe
気になる!
続けてください
288 :
自作自演くん:02/09/29 22:55 ID:7Z1Bf1B+
で、チャンプロードを購読しているDQNが捏造しているスレはここですか?
289 :
ひよ子さん:02/09/29 23:24 ID:9fXub5Ll
>>272さん
執筆乙です。
これからの展開を期待させるような出だしに感じました。
続きに期待しています。
290 :
今井(仮名):02/09/29 23:39 ID:LFrC5p+X
>>272
たった今読み終えた!!なんだよあんたスゴイじゃねえかよ!!
ていうかぶっちゃけこれって俺かなり惨めなんだけど・・・・
しかも俺だけだと思うが・・・読めない漢字がかなりあり・・ごまかしながら読んでた・・・
文章構成も凄いし、次回も頑張って読むから続けてくれ!期待してる
あと余談だが・・・>家は東武東上線の上板橋にある。池袋から10分前後で着く割には家賃が安い。
これはあんたの実家じゃないよね?なんかリアルで実家かと錯覚してしまった
お疲れ様っす
291 :
名無しさんの初恋:02/09/29 23:51 ID:ojepAJfb
このスレ最高!!
今井(仮名)さんもがんがれ!!
293 :
272:02/09/30 07:40 ID:r6AKE09y
>>290 ありがとうございます!文章についてはこれから読みやすい文章になるよう鋭意努力していきます(汗)
次回は会話シーン中心なんで、多分今回よりは読みやすいかと。
実家は上板橋じゃないっす。土地カンがあって一人暮らしの人が多い町という事でここにしました。
本当は大山とかの方が家賃安いらしいんですけどねw
>>292 今回試読してくださって本当にありがとうございました。
正直かなり不安だったんで・・・。
もし迷惑でなければ次回以降も試読して頂けると大変嬉しいのですが、いかがでしょう?
>>272 良いコト言った!(・∀・)
願ってもないです。よろしくおながいします。
>>272 今井(仮名)さんの文章が終わってしまったあとは、このスレも
終わっちゃうのかなーと思ってたけど、よくぞ引き継いでくれた!
おまいさんの勇気に乾杯だ!
>>290,
>>292 寂寥感が読めなかったのだな?ニヤリ
296 :
名無しさんの初恋:02/10/01 01:00 ID:8XFzbWzt
とりあえずage
応援age。新作に期待感を込めて。
298 :
今日から俺は! ◆O3wNrUcQ :02/10/01 22:14 ID:Ncfx/xcC
台風あげ
>>295 「ヒロイック」って意味が分からなかったのよぅ…。
gooは便利だ。
>>299 (ノД`)ゴメンナサイゴメンナサイ
ニヤリ
301 :
名無しさんの初恋:02/10/02 18:18 ID:rMiKJbCS
保守age
302 :
名無しさんの初恋:02/10/03 23:53 ID:DtKMh0lJ
保守
303 :
272:02/10/05 13:05 ID:OGa2ckKY
現在執筆中です。第1話に比べて少し長めになります。
気が早いですが、第3話の公開予定は10月14日が最有力です。
ひょっとしたら1日くらいズレ込むかもしれません。
何せ12、13と立て続けに予定が入ってしまったので…(汗)
304 :
:02/10/05 14:09 ID:3ELrhGkH
age
ミテルヨー
306 :
名無しさんの初恋:02/10/05 22:37 ID:97bnnt6s
こんにちは。
今日初めてこのスレみつけて一気によみますた。
今井(仮名)さんのふぁんになりますたよ。
307 :
272:02/10/06 10:05 ID:YvK8oXkV
今第2話書き上がりました。
校正等を経て、夕方〜夜にうpする予定です。あー、疲れた・・・。
それと、次回なんですが13日の予定がキャンセルになったんで少し早めに上がりそうです。
それが良いことなのか悪いことなのか(汗)
期待しとるョ
「ひょっとして隆くん?」
「・・・京香なのか?」
沈黙が二人を包んだ。
何故ここに京香がいるのか?彼女は札幌にいるはずだ。
東京に来ていたとしても、こういう所で、そしてこういう形で会うはずはない。
しかし、目の前にいるのは紛れもなく、京香だ。
この不条理を、僕の頭は処理できなかった。
ただ焦るばかりで、発する言葉が見付からないのだ。
それは京香も同じだった。さっきから何か言おうと口を動かすが、何かを言いかけてやめている。彼女もまた、言葉を探しているのだ。
驚きで凍りついた表情のまま、僕らは下手な映画のワンシーンのように立ちつくしていた。
「6年・・・ぶりだね」
沈黙を破ったのは、京香だった。
「・・・そうだな、元気してたか?」
「うん、一応ね」
そう言うと彼女はぎこちなく笑った。
「隆くんはT大だよね?」
僕は少し驚いた。彼女と最後に会ったのは高1の秋だ。それもほんの少し顔を見掛けた程度に過ぎない。
それ以来、僕は京香と会っていない。というより、むしろ互いを避けていた。
「そうだね、今は司法試験の勉強中だけど。それにしてもよく知ってたな」
「噂には聞いてたし、それに昔から言ってたじゃない。『T大に行って弁護士になるんだ』って」
よく覚えているな、僕は苦笑した。京香の言う通り、僕は中学の頃から弁護士を目指していた。だが、そもそも何故そう思うようになったかは記憶から喪われているのだが。
「そっちはどうしてるんだ?てっきり札幌に残ってると思ってたけど」
「うん・・・色々あってね。こっちに越してきたの」
そういうと彼女はまたさっきのぎこちない笑いを浮かべた。
それを見た時に僕は、何かあると直感した。かつての京香は、こんな笑いを浮かべはしなかった。
幸福だった頃の記憶。控えめだけど、底抜けに明るい、京香の笑顔。
その頃の笑顔は、彼女から喪われていた。
あまり長く立ち話するのもなんだから、と僕らはゲームセンターを出た。
時計の針はもう11時を回っている。この界隈にこの時間に開いている喫茶店はない。
京香にその事を伝えると、「私も上板橋に住んでるから気にしなくていいよ」という答えが返ってきた。
僕はそれを聞いて嬉しく思ってしまった。それが僕の心の中に彼女に対する未練があったからなのか、それとも久しく女性との付き合いがないからなのかは分からなかったが。
彼女の家は城北公園から歩いて数分の所にあるという。「2週間前に越してきたから近所の事を色々教えてね」と、京香は言った。
思案した挙句、川越街道沿いのファミレスに行くことにした。ここなら駅近くにある僕の家からもそう離れていない。
「そういえば、何であんな所にいたんだ?」
薄暗い商店街を歩きながら、僕は京香に訊いた。普段は主婦と学校を抜け出した高校生で賑わうこの通りも、この時間だとほとんどの店は閉まっている。明かりがついているのは赤提灯くらいだ。
「うんとね、仕事帰りの暇潰しというかストレス解消というか」
そう言うと京香はバツが悪そうに笑った。
「あ、じゃあ僕と同じだ」
「うん、仕事してると何かこうもやもやしたものがたまっちゃって。でも、ホントにびっくりしちゃった。あの人うまいなあと思ったらさ、どこかで見た人だと思ってたんだけど。まさか隆くんとは思わなかったよ」
「こっちこそ京香に会うなんて思いもしなかったさ」
僕らは少しずつ川越街道の方に近づいていった。段々と道が明るくなってくる。僕はそのことに安堵した。仕方のないこととはいえ、暗い道を女の子と二人きりで歩くのはやはり少し気が引けていたのだ。
「ドラムマニア、京香は普段どんな曲をやるの?」
「版権曲ばかりかなあ。私、そんなに上手くないし」
「僕は版権はやったことないなあ」
そんな世間話をしているうちに、目的地が見えてきた。やはり京香とは話が合うな、そう僕は感じていた。
「隆くん、変わってないね」
京香がセルフサービスのコーヒーを僕の前に置きながら言った。
「ん?何が?」
「いや、そのセンスのない服装」
京香はクスクスと笑った。そこには少しだけ、あの頃の彼女の面影があった。
「んなこと言われてもしょうがないだろ、金ないんだし」
僕は普段からユニクロばかり着ている。一人暮らしの僕にとって、安価なユニクロは大変ありがたい。それにどうせ図書館や予備校で勉強するだけなので、飾りっ気のあるブランド物を着る必然性がないのだ。
「相変わらず、ファッションにはうるさいんだなあ」
「だってふつーにカッコ悪いもん。顔のベースは悪くないのに、それじゃ女の子が寄ってこないよ?」
「今は受験勉強で忙しくてそれどころじゃないんだって」
僕は苦笑しながらコーヒーに口をつけた。安い豆を使っているからだろうか、苦味がキツく感じられる。
そう、付き合っていた頃から彼女は僕の服装に色々注文をつけていた。デザイナー志望だった彼女からすれば「とりあえず着れればいい」という僕のセンスは我慢ならなかったらしい。僕らの意見の合わない、数少ない分野の一つだった。
「そういや、京香はなんでこっちに来たんだ?ひょっとしてデザイナーとして一本立ちしたの?」
そう言うと、瞬時に京香の顔が曇った。その後、さっき見せたあのぎこちない笑いを浮かべ、彼女は言った。
「・・・私には、無理だったみたい」
僕は、さっきの嫌な直感が当たっていたことを確信した。
忘れたくても忘れられない、あの大雪の日。僕が京香に刻みつけた、深く癒されがたい傷。一生消えない傷。
あの傷が、彼女の夢を諦めさせたのではないか?
重い、永遠とも思える沈黙。インクの染みのように、僕の心に罪悪感と後悔の念が広がっていく。
彼女に言える事など、何もない。十字架は未だ咎人に繋がれたままだという事に、僕は再び気付かされた。
長い沈黙の後、僕の思いを読み取ったのか京香が慌てて言った。
「隆くんが落ち込むことなんて全然ないよー。だって私の才能が足りなかっただけなんだもん」
そんな事はない。僕は心の中で即答した。
かつて見せてくれた服のデザイン。そこには、デザインについて全く知識もセンスもない僕が見ても光るものがあった。
もしこのまま磨かれていけば、いつか京香は凄いデザイナーになる。そう中学の頃の僕は思い込んでいた。
事実、彼女は弱冠15歳にして札幌のデザインコンクールで入賞を果たしていた。その時から既に学校に内緒でデザイン事務所のアルバイトをやっていた程だ。
だから、もし東京に来ているとすれば専属デザイナーとしてどこかの大手ブランドに引き抜かれたとしか思えなかったのだ。
「京香ならやれると思ってたけど・・・そうか」
僕はかろうじて言葉を口にすることができた。
「・・・現実は甘くないよね」
京香はそう言うと、寂しそうに窓の方に目をやった。通りではヘッドライトが光の筋を作っている。
「で、今は何をやってるんだ?」
「うん、色々と、ね」
そう言うと、京香は苦笑いを浮かべた。「色々って何?」と訊いてみたかったがやめることにした。彼女には似合わない厚化粧を見て、何となく今やっている仕事の見当がついたからだった。
恐らく、ここで水商売系の仕事をしているのだろう。その事にも、僕の心は痛んだ。
京香はどちらかというと地味なタイプだ。顔立ちは可愛いらしい雰囲気だが、性格的に少し控えめな所がある。そのくせ、プライドは結構高い。そんな彼女に水商売のような職業が向いているとは思えなかったのだ。
何故水商売をやっているのか、それは僕には分からない。ただ、そこには今の僕が立ち入れない、重い事情があるであろうことだけは推測できた。
「そっか、とにかく頑張れよ」
僕は、そう言うしかなかった。再びコーヒーカップに口をつける。冷めた安物のコーヒーの苦味は、やたらと口に残った。
314 :
272:02/10/06 17:53 ID:tYpXJmQO
というわけで、upしました。今回は難産ですた・・・。恋愛小説は難しいです。
次回は307で書いた通り13か14に載せれると思います。
>>309 キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!
分かる人いるかなーと思ってたんですが、いましたね。その通りです。タイトルもまんまですねw。
彼女の曲は今後もモチーフとしてかなり重要だったりします(笑)
315 :
:02/10/06 21:43 ID:TS+5Q+TB
AGE
316 :
名無しさんの初恋:02/10/06 22:15 ID:1eAIvcuo
今井(仮名)さんは勢いのあるテンポ良い運びが良かったけど
こういうゆったりとした流れで進んでいくのも良いねえ!
先気になる気になる〜。
317 :
沙弥:02/10/06 22:21 ID:qL7UHwcw
毎週放送の、凄い楽しみなドラマが放映された後の寂しさと、今の心境が似ている。
来週がまた楽しみ。
318 :
名無しさんの初恋:02/10/06 23:53 ID:dnWkeLY1
ageとこう。
面白い!過去が気になる!
320 :
名無しさんの初恋:02/10/07 04:35 ID:xLcSwwsx
早く次が読みたい!!がんばってね。
321 :
今日から俺は! ◆T1O3wNrUcQ :02/10/07 18:59 ID:wwoEYiAj
ホント、ご苦労様です!
書く苦労も知らずにまだかまだかと期待しちゃうけど、
マジ楽しみにしてますから。がんば!
age
323 :
名無しさんの初恋:02/10/09 09:02 ID:9o/UXw8D
age
324 :
名無しさんの初恋:02/10/09 09:09 ID:MTv3IMR+
つまんねーよ
325 :
◆fFNYAN2Bw2 :02/10/09 12:15 ID:nEmpJ01i
期待age
応援age
327 :
名無しさんの初恋:02/10/09 23:38 ID:zUArunT2
続き読みたいよー
328 :
名無しさんの初恋:02/10/09 23:59 ID:oIM2DuIe
続き気になります、でも作り話でしょう?!でもこれをちゃんとした本にすると売れると思いますよ。
もしかしたら、小説家などが見ていて話のたねにされてたり。
応援age
330 :
名無しさんの初恋:02/10/10 00:29 ID:OyYFsDSA
続き気になります、でも作り話でしょう?!でもこれをちゃんとした本にすると売れると思いますよ。
もしかしたら、小説家などが見ていて話のたねにされてたり。
応援age
age
あげ!!333あんがと
age
gimu age
336 :
272:02/10/12 22:34 ID:gscF/aU9
第3話、執筆始めますた。何か前回以上の難産になりそうな予感・・・。
サブキャラとか登場させて話を回転させたいんですが、まだ動かないんです(汗)。
というわけで今回もかなりマッタリとした流れになると思いますが、もう少し勘弁を。
多分第4話あたりから少しずつ加速していくと思います。
しかし、今井(仮名)さんはその点上手かったなあ・・・。
337 :
名無しさんの初恋:02/10/13 11:28 ID:Y0tq7u/+
338 :
名無しさんの初恋:02/10/13 11:58 ID:IEpj0ySt
初対面から100分以内につきあいました。私が彼見たときに顔薄暗くて分からなかったけど、雰囲気で感じるのがあった。勘だよね。今逃したら後悔すると思って、会えないのも分かってたので勇気出したらオッケーしてくれた。私は運命的だと思う。
339 :
名無しさんの初恋:02/10/13 12:22 ID:8hZ/M2eZ
>>338 そりゃ君がそこそこ可愛かったら誰でもOKするさ!
んで今、幸せなん?
age
341 :
338です:02/10/14 04:05 ID:iTeJDD97
>>339 たまたまですよぅ。本当に。素直な気持ちが彼に通じただけです。
この出来事はほんの3週間ぐらい前の事なんです。
遠距離なので、まだお互いの事は分かっていないですけど、
電話で必ず連絡しあっているので幸せです。
342 :
ファンレター:02/10/14 05:08 ID:SCnq3rzX
今井(仮名)さーん。まだ居ますか?最初の作品、一気に読ませて貰いました。
本当に感動しました。何ともいえないバランスをもった文章が実にリアルでした。
そこらの凡百の小説より何倍も素晴らしかったです。とても「生きている」文も良いが
ストーリーの筋を逆転させる手法が本当に鮮やかでした。バイク音の使い方も絶妙です。
主人公が本当に生きているようで、光景が眼に浮かぶようで、とてもドキドキしながら
読んでいきました。これは才能です。素晴らしいと思います。
こんなに面白く文を読んだのは久しぶりでした。これからも頑張って下さい。
応援しています。
はやーく読みたいなぁ・・・
ところで、338は一体何だす?
あ、運命ってことne。
344 :
272:02/10/14 18:28 ID:frgVlQxs
申し訳ありません、もう少し時間がかかりそうです。
明日夜くらいにUPできれば・・・。
345 :
沙弥:02/10/14 20:44 ID:d2U3VwH0
頑張って下さいね。楽しみに待ってます。
346 :
から:02/10/14 22:23 ID:M1pVgugd
がん(省略
age
348 :
272:02/10/15 09:07 ID:Dpnu7n7+
ようやく出来ますた。バイトから帰り次第校正してUPします。
349 :
名無しさんの初恋:02/10/15 22:27 ID:B/jZCmxE
>>348 お疲れ〜。
続き期待しています。
でもいい作品のために急がないでいいですよ。
マターリ待ってます。
僕らはその後互いの連絡先を教え合い、10分くらい他愛のない世間話をして別れた。
10月の風は肩に冷たい。一人家路についた僕は、別れ際に京香が一瞬だけ見せた、哀しみと寂しさとが入り混じった表情の意味を考えていた。
あの時彼女は何かを言おうとしていた。結局言葉にはならなかったが、僕には何となく京香が何を言おうとしていたのかが分かった気がした。
京香は、きっとこう言いたかったのだ。
「ごめんね」と。
彼女が謝る必要など、どこにもない。むしろ、謝らなければいけないのは僕の方だ。
しかし、僕にはその言葉を吐く資格すらない。
あの日の後、僕はずっと逃げ続けていた。京香からだけじゃない。京香を傷つけたという現実からも逃げた。
勉強に狂ったように没頭したのは、志望校に受かりたかったからじゃない。忘れたかったからだ。京香を、そして彼女と過ごした日々を。
そして、それがさらに彼女を傷付けた。気がついた時には、僕らの関係は修復不能なものになっていた。
あれから6年。京香は自分の夢を追うのを止めていた。
あの時彼女につけた傷が、京香の歩みを止めさせたのではないか。そうでないとは、僕には言えない。
罪は全て、僕の方にある。にもかかわらず安穏と日々を過ごしている自分が、この上なく汚い存在に思われた。
夜空を見上げると、薄明るく光る星がぼやけて見える。
それはこの街の灯のせいだけではない。
その日の夜は、眠れなかった。
それから2日が経った。勉強に手を付けるものの、全くと言っていいほどはかどらない。ノートは取るものの、自分でも何を書いているのか分からないような有様だ。
京香とはそれから会っていない。一応、「また会おうね」という内容のメールは来ていたが、それがいつになるのかは分からなかった。
今日は水道橋で予備校の講義がある。僕は予備校に着くと眠気で冴えない頭を無理に叩き起こし、一限のある大教室に向かった。
教室は一種異様な静寂に包まれている。たまに聞こえる私語も、試験や授業内容についての話ばかりだ。
席について10分程すると、40代前半の講師が教壇に立って民法の講義を始めた。普段なら一心に板書きをノートに写すのだが、今日に限っては眠気のせいか手が思うように動いてくれない。授業内容の退屈さも、それに拍車をかける。
そのことにいらつきながら、僕はぼんやりと今自分がここにいる意味を考えていた。。
そもそも僕は何で司法試験を受けるのか。今まで僕は、心の中にうっすらとした疑問を感じながら目の前の知識を吸収していた。これは「受かるための勉強」にすぎないのではないか、と。
しかし京香と再会してから、その疑問はよりはっきりとした形で現れるようになっていた。
「今まで僕がやってきたことは、逃避の延長線上にあるものじゃないのか?」
その問いを考えれば考えるほど、僕の意識は講義から離れていく。
気が付くと、最初の100分の講義が終わっていた。どうも講義中に熟睡していたらしい。
まだ睡魔に支配されている頭を叩きながら、僕は次の講義のある教室に向かった。
結局、この日もろくに集中できなかった。僕は最後の授業が終わると早々に家路につくことにした。
本当は補講が18時からあるのだが、到底出る気にはなれなかったのだ。もっとも、口を開けば試験と法律の話ばかりというクラスメートに対する嫌悪感もあったのだが。
校舎を出た時、後ろから肩を叩かれた。
「おう、坂元じゃねーか」
振り向くとこの校舎には不似合いな金髪の男がいた。風間だ。
「久し振りだな、最近どうしてたんだ?」
「ああ、最近ちょっとトレーニングしててな」
風間はニヤリと笑うと腕まくりして力こぶを見せた。かなり鍛え上げられている。
「凄い筋肉だが、そりゃまた何のために?」
「ふふっ、聞きたいか?」
「いや、別に」
そう切り返すと風間はいきなりチョークスリーパーをかけてきた。これでふざけているつもりなのだろうが、相変わらずの馬鹿力だ。
「ほう、俺様の言うことに興味が持てないと?」
「ううっ、苦しい苦しい!」
「で聞きたいのか?」
「……はいはい、聞きたいですよ」
風間はようやく手を離した。公衆の面前でやられたので、かなり恥ずかしい。
「実はな、最近ボクシングジムに行き始めたのよ」
「はぁ?」
「いや、ただ何となくやろうと思ってな。ネタ的に面白いだろ?東大生でボクサーというのも」
風間は大学のクラスメートだ。僕にはあまり友人がいないが、こいつとは何故か気が合った。東大生らしからぬ豪放さが風間の魅力ではある。もっとも、時々無茶をやらかすのがタマに傷ではあるが。
「まあネタとしては面白いけど、本気なのか?」
「やるからには世界取るよ、俺は」
そう言って風間は笑った。気が付くと僕らは後楽園ホールの近くに来ている。今日はプロレスの興行があるらしく、結構な人だかりだ。
「なあ、坂元。何でお前は司法受けるん?」
風間が少しだけ真面目な顔をして言った。僕はそのあまりにストレートな質問と、滅多にない風間の真剣な表情に一瞬気圧されてしまった。
「……そりゃ社会の諸々のトラブルを法律で解決したいからさ」
「ま、そう言うだろうと思ったけどな」
つまらなさそうにそう言うと、風間は目線をホールの方にやった。電灯に照らされた人々の長い列が、後楽園ホールの入口に連なっている。
僕には、風間の問いに正面から答えることができなかった。今の僕には、風間の質問は重過ぎる。
上板橋に着いた後、僕は夕食を買いに商店街のスーパーに行くことにした。
19時頃になると、てんぷらなどの惣菜がぐっと安くなる。僕は決して自炊が出来ないわけではないが、この安さは一人暮らしの人間にとっては大変ありがたいものだ。
僕はタッパーを持ち、今日の夕食となる惣菜を探していた。揚げ物ばかりだとバランスが悪いので、たまには別のものを買おうとサラダ売り場の前に来た。
ふと横を見ると、どこかで見た顔がある。化粧を落とし、紺のジーンズに黒のTシャツという地味な格好ではあったが、間違いない。京香だ。向こうも僕に気付いたらしく、目が合った。
「あ、隆くん」
「奇遇だな、こんな所で会うなんて」
京香の持つカゴの中を見ると、既にいくつかの惣菜が入っている。どうやら彼女も目当ては僕と同じらしい。
「そりゃ住んでる場所が近いんだもん、こういうこともあるよ」
そう言うと京香はくすくすと笑った。やはり京香は厚化粧よりもこういう方がずっと似合う。
「そういや、仕事は今日は休みなの?」
「うん、今日は休み。たまには休まないと、ね」
僕らは二人揃ってレジに並び、会計を済ませた。店員に「ご一緒でよろしいですか」と訊かれた時には少し焦ってしまったが。
「そういや、京香は夕飯はいつもこれなのか?揚げ物ばかりだと太るぞ」
「悪かったですね、どーせ自炊できないですよ」
そう言って京香はむくれた。そういえば、京香が昔作ってくれたケーキは恐ろしい味だったことを覚えている。
「いい加減料理覚えろよ、僕の方が下手したら料理できるんじゃないか」
「えっ、それじゃ今度食べさせてくれる?」
京香のその台詞に、僕はドキッとした。京香は何を考えてるんだろうか。少なくとも僕が京香なら、かつて自分を酷く傷付けた男にこんなノリで話すなんてことはしない。
「じょ、冗談はよせよ」
「またまたぁ、顔が赤いよ」
でも、京香にこんな風にからかわれるのは決して悪い気分ではなかった。
道が別方向の京香と別れ、家でシャワーを浴びていると携帯からメールの着信音が響いた。
風呂場から出て携帯を開くと、そこには京香からのメールがある。急いで開いた。
「今日は偶然だったね。ちょっとビックリしちゃった。ところで、今度の日曜空いてる?よかったらどっかで食事でもどうかな」
僕はどうリアクションしていいのか分からなかった。京香は本当に何を考えているのだろう?そう思いながら、心のどこかで喜んでいる自分がいた。
355 :
272:02/10/15 22:40 ID:q7jh8Y0x
遅くなりますた。第3話です。最後行数制限に引っ掛かり、変な感じになってしまいましたがご了承を(汗)。
今回は事前の予想通り苦戦しました…。次からはもう少しスムーズに書きたいっす。
次回は来週の日曜か月曜になると思います。
356 :
感想です:02/10/15 22:59 ID:LPY1XdZD
>272
オツカレサマです!!続きがとても気になる終わり方ですね。
まだ明らかにされてない過去と、これから交わっていくであろう
二人の物語の行く先。来週を楽しみにしてる。
>今井さん
すごく面白かった。読んでるこちら側がぐいぐい引っ張られていく
のがわかった。久美さんへの想いがリアルであることの証明だと思う。
また、話を思いついたら書いてください。
>>272 ごくろうタマちゃん!
相変わらずイイっすよ!
新キャラの風間もいい感じだー!
358 :
沙弥:02/10/15 23:41 ID:0WObUEGx
お疲れ様です。来週も楽しみにしていますよ。
359 :
名無しさんの初恋:02/10/16 14:04 ID:BF3vvnfx
>>272 お疲れさま〜。
引きつけられるようにして一気に読みました。
続きが気になる終わり方もcoolです。
360 :
名無しさんの初恋:02/10/17 00:23 ID:TTMe1JZk
保守
361 :
名無しさんの初恋:02/10/18 00:12 ID:iH99boHv
age
362 :
名無しさんの初恋:02/10/18 21:45 ID:CKtQdl/i
age
363 :
名無しさんの初恋:02/10/18 21:46 ID:TYs29h4S
俺のチャンプロードが始まる予感
がんばれage
フォ全
366 :
272:02/10/20 10:39 ID:dMFGgdoQ
現在第4話執筆中です。今日中にup出来るかどうか…
というより、月曜は授業の都合でどうも書く時間が少なくなりそうなのでまた少し伸びるかも(汗)
本当にごめんなさい。遅筆癖は何とかせにゃ…
367 :
名無しさんの初恋:02/10/20 14:00 ID:S0yS0Btf
今井さん、おげんきですか〜?
368 :
さくら:02/10/20 14:03 ID:5x1+Ygdi
今井さん久美ちゃんとその後どうですか〜?
ソレソレソレソレ
370 :
名無しさんの初恋:02/10/21 11:28 ID:keMRUQ38
>>272 お疲れさまです〜。
続編首を長くしてお待ちしています。
371 :
272:02/10/22 00:01 ID:cy6+U/GD
今第4話書き終えました。少し校正してからupします。
明日の朝になるかもしれませんが(汗)
372 :
名無しさんの初恋:02/10/22 00:08 ID:/eYAJY10
>>272さん
お疲れさまです。
楽しみに待っています(^^)
373 :
名無しさんの初恋:02/10/22 01:21 ID:admMFdBF
意外とおもろい(・∀・)
ログ最初から見たけどどっちもいい。
>>272さん
続き待ってます。
374 :
HALF 第4話 <WONDERFUL TONIGHT>:02/10/22 09:11 ID:ICUyu4sw
僕は左手にはめている腕時計を見た。16:10。まだ京香は現れない。
もう20分ほどこの改札前で僕は待っていた。もっとも、待ち合わせ時間に少し早く来てしまった僕も僕なのだが。
こうしていると、付き合っていた時を思い出す。いつも僕は時間より少し早く来ては時間にルーズな京香に延々と待たされていた。
あの頃は携帯なんてものはまだあまり普及していなかったし、まして中学生だった僕らにそんなものが買えたわけはない。だからデートで何の予告もなしに30分や1時間待たされたことも少なからずあった。
あの頃に比べれば、今は大分便利になったものだ。携帯ですぐに一応の連絡は取れるようになったのだから。
少しいらつきながら、僕はジーンズの右ポケットから携帯を取り出し液晶画面を見た。当たり前だが、京香からの連絡は未だにない。軽くため息をついて携帯をまたポケットに閉まおうとしたその時だった。
「遅れてごめーん」
そう言いながら京香がやってきた。薄茶色のカラーコンタクトはしているが、以前会った時のような厚化粧はしていない。秋らしいカーキ色のジャケットが、京香の雰囲気によく合っている。
「うーん、ちょっと遅いぞ」
「女の子には色々手間が必要なの」
京香はむくれた。こういう辺りも昔と変わっていない。でも、待たされたことに対するイラつきより彼女に会えたことに対する嬉しさの方がはるかにまさっていた。
僕らは池袋に出ることになっていた。京香はまだこちらに越してきて間がないので、色々案内して欲しいと言う。
「東京に来てどのくらいになるんだ?」
「うん、1年半くらいになるかな」
僕は少し引っかかるものを感じた。池袋に詳しくないのはまだともかく、上板橋に来るまで、京香はどこで何をしていたのだろうか。
「じゃあもう結構経つのか。それまではどうしてたの?」
そう言うと京香の顔は一瞬曇り、再会した時に見せたあのぎこちない笑いを浮かべた。
「……うん、ちょっと色々とあってね……ゴメン」
感情を押し殺したように言う京香に、僕は何も言えなかった。
僕の知らない6年という時間。その時間を、京香はどう過ごしてきたのだろう?
池袋に着くと僕らはとりあえずサンシャイン通りの方に向かった。池袋という街を知るにはとりあえずここは外せないと思ったのだ。
しかし、道中の会話はあまり弾まない。僕は京香に遠慮し、彼女もまた僕に遠慮してしまっている。「人ごみがすごいね」とか「思ったよりも普通の街だね」といった無難な会話しか出来ない。
僕は、彼女の過去について訊いてしまったことを後悔していた。そしてその後悔が、さらに僕を消極的にさせる。
サンシャインシティに行ってウィンドウショッピングをしてみたり、ビリヤードをしてみたりはしたものの、いまいち乗り切れないまま僕らは夜を迎えた。
夕食は風間が以前教えてくれた洒落たレストランバーにすることにした。せめて夕食くらいは格好をつけたかったのだ。
ボーイが案内した席は、薄暗い、ムードのある個室形式の所だった。なるほど、客層はほとんどがカップルだった。
「へぇー、何かロマンチックなとこだね」
京香が感心したように言う。僕は少し安堵した。ようやく少しは良い所を見せられたようだ。
「そういや、酒は飲めるの? ここ色々置いてるけど」
「うん、少しだけ。でも飲むより作る方が多いかな、カクテルは結構好きなの」
ボーイがお通しのスティッククラッカーをテーブルに運んでくる。僕はビールを、京香はカシスオレンジを注文した。
「へぇ、それじゃ家でもたまに作るの?」
「そうだね、気が向いた時に。でも基本的なやつしか作れないけどね。今度うちに来た時隆くんに作ってあげるよ」
僕はつい顔を赤くしてしまった。京香の家は近いが、さすがに一人暮らしの女性の家に上がりこむとなると照れが出てしまう。まして、今の僕は京香の恋人ではないのだ。
「あー、顔赤くしてるー。ホント分かりやすいよね、隆くんって」
京香がクスクスと笑う。ボーイがビールとカシスオレンジを運んできた。
「それじゃ、6年振りの再会に」
「うん」
互いに少し照れながら、僕らは軽く乾杯した。
「そういえば隆くんは大学でサークルとか入っていたの?」
京香がふと思い付いたように言った。テーブルの上にはカルボナーラとサラダ、スペアリブのローストがある。僕は口の中に入っていたパスタを胃に収めて言った。
「いや、勉強会みたいなのは入ったけどテニスサークルとかには入らなかったな。あんまそういうのが好きじゃなくって」
「勉強会って何の?」
京香は残り少ないカシスオレンジの入ったグラスを傾けた。酒はあまり強くないのか、ほのかに頬が朱く染まっている。
「法律研究会みたいなもんさ。でも周りがオタクっぽい奴らばっかりだったんですぐに辞めたけど」
「へぇー、何かスゴそうだね」
「うーん、一応判例とかの研究とかやってたけどね。でもあまり実践的じゃない気がして」僕は苦笑した。結局勉強会にいた1年は捨てたようなものだった。もし風間が色々僕を連れまわさなければ、大学生活は今よりもっと無味乾燥なものになっていただろう。
ビールを飲み干し、ボーイを呼んだ。ジンライムとモスコミュール、ウィンナー盛り合わせを注文する。ボーイはうやうやしく下がっていった。
「大学ってそんなものなのかなあ。もう少し面白そうな所だと思ったけど」
京香が少し不思議そうに言った。
「そんなもんだよ、ひょっとしたらうちが特殊なだけなのかもしれないけど」
「でも何かもったいない気がするね。隆くんせっかく東大に入ったのに」
「……そうかもな」
僕は切り分けられたスペアリブに手を伸ばした。肉汁が口に広がる。しかし、何故かあまり旨味は感じられなかった。
それからしばらくは酒を飲みながら色々話をしていた。好きな音楽のことや最近見た映画のこと。インターネットで見つけた面白いサイトのこと。最近してしまった失敗談。話題は尽きない。
僕らは少しだけ、6年前の恋人同士に戻っていた。京香は少し酔ってきたのか、随分笑うようになった。それが僕には嬉しかった。
店に来て1時間半くらい経った。大分金も遣ってしまったのでもうそろそろ店を出ようかと思っていたその時、京香がかなり辛そうな表情でうつむいているのを、僕は見た。
最初は酔って動けないのかと思い顔を覗いてみたが、違った。京香の頬の火照りは既に消えている。
僕は奇妙に思って「どうした?」と訊いてみた。すると京香は何度か躊躇する素振りを見せた後、意を決したように僕に向き直ったのだ。
「隆くん、相談事があるの」
378 :
272:02/10/22 09:14 ID:ICUyu4sw
お待たせしました。第4話です。
次回は来週日曜日にUPしたいんですが、例によってまたずれ込むかもしれないです(汗)
大学のゼミレポートがあったり何かと忙しいですが、出来るだけ早めに書き上げるよう努力します。
379 :
さくら:02/10/22 09:17 ID:CwGmZctu
超いいところで続くかぁ〜。
380 :
名無しさんの初恋:02/10/22 12:17 ID:oDt1UhQ9
>>272さん
続編お疲れさまです。
一気に読ませてもらいました。
続きが気になる終わり方もまたいいです。
大学の講義もがんばってください。
381 :
名無しさんの初恋:02/10/22 21:27 ID:hrt6eyD3
age
382 :
名無しさんの初恋:02/10/23 01:28 ID:WsF60qZ/
age
>>272 乙!そこで続きとはやられた!
…隆くん、俺に似てる…
次回も期待〜
384 :
名無しさんの初恋:02/10/23 02:12 ID:8ijbWu/x
毎回楽しみにしてます。続きが気になる・・・。
がんばってください!!
385 :
名無しさんの初恋:02/10/23 02:34 ID:L8jQTzac
( ゚д゚)キニナッテネレナイ・・・
386 :
名無しさんの初恋:02/10/23 08:58 ID:YmJCknfs
あげ
387 :
名無しさんの初恋:02/10/24 09:55 ID:t8YZ6flF
age
388 :
名無しさんの初恋:02/10/24 20:23 ID:LJNOA3Nm
hage
389 :
名無しさんの初恋:02/10/24 20:24 ID:Pm6e6etN
minntako
390 :
名無しさんの初恋:02/10/25 08:19 ID:IwGJ/wqt
age
今井(仮名)です、272あんた絶対小説家の卵か何かだろ?
俺中卒だから全然読めねー漢字とかあるぞ!!
頑張って最後まで書き上げてくれ!みんな絶賛してるしな!
俺の方は第二弾構想中だけど今回はちょっと違う手法で攻める事を考えてる
音と映像で今井(仮名)が恋愛物語を描くつもりだからな
まあ完成したとしても99.9%ギャグ物語で寒い空気かもしだすと思うが・・・
それじゃ!
392 :
272:02/10/25 20:04 ID:+g/A3g1D
>>391 今井(仮名)さんキタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!
お久し振りです。何かそこまで誉められると照れますw
今書いてるのは結構いろんな人に添削してもらった結果なので、僕一人の力じゃないですよ(笑)。
今井(仮名)さんがいなかったらきっと書いてなかったでしょうし。ありがとうございます。
というか、第二弾構想中でつか??
音と映像で恋愛物語…どんなのができるんでしょうか。激しく期待しますw
393 :
272:02/10/25 20:10 ID:+g/A3g1D
あ、それと次回の話を。何かヤバげです。色々と。
とにかく凄まじく忙しい状況になったので、来週日曜のUPは確実に無理です(汗)。ごめんなさい。
恐らく、早くて火曜にUPになると思います。本当にごめんなさい。
394 :
名無しさんの初恋:02/10/25 21:31 ID:+Y6VKd31
おもしろいおもしろいおもしろ〜い!!!
今井(仮名)さんのはスリル満点なマンガを読む気分で、
"HALF"は本格小説っぽくてこのスレめっちゃおもしろいですわ(^O^)
はやく!!続き!!たのしみだ〜!!!
あら、今井(仮名)さん、どうも。
396 :
ひよ子さん ◆nbUGyYBP3g :02/10/26 21:31 ID:/A+p8K7y
>>272さん
ずっと読ませてもらってます。
続き楽しみにしています。執筆お疲れさまです。
では火曜日を心待ちにしてage。
私の個人的な感想ですが、今井(仮名)さんの物語は
ちょっと、最後の方がどうも。。。。
あら、失礼。 これこそ言わなくてもいい一言よねw。
398 :
名無しさんの初恋:02/10/26 21:36 ID:LtcoLDiG
はじめのほうは突っ込みどころ満載ですね。
>>397 申し訳ありません、私もまさかこんな事になるとは思っていなかったので
272さんみたいな神が出た事ぐらいが救いでしょうか?
俺の構想【第二弾の恋愛物語の手法】
紙芝居みたいなの出来ないかな?って思ってるんですよね
読み手は俺で挿し絵をパラパラ切り替えて話を進める
もちろん絵も俺の手書きで、BGMも流せるし臨場感出るかなって思うし
ただ、この手法でいくならかなり時間かかりそうですね
人形劇でもいいけど、こんなの見る人いないよなw
お蔵入りしそうだけど、一応構想だけでも書いておきます
400 :
名無しさんの初恋:02/10/27 22:22 ID:QubArVdx
age
401 :
名無しさんの初恋:02/10/28 00:26 ID:lCXwIOoj
age
402 :
名無しさんの初恋:02/10/28 03:09 ID:GxgKuGjs
紙芝居!!見たい見たい!!何か良さげですねぇ・・・vv
今井さんはもうお疲れだと思われ。
ゆっくり寝るがいい。
404 :
名無しさんの初恋:02/10/28 22:43 ID:9OzWJVsf
405 :
272:02/10/29 22:21 ID:Cv+1u7J6
えっと、第5話なんですが一応キリの良い所までは出来てます。
ただ、今までのに比べ短い上に未校正なので今日中に上げられるかどうかは微妙です。
つーか、誰か代わりにレポートやってください(涙)。
406 :
沙弥:02/10/29 22:40 ID:wlVKBnJv
>>405 ごめんなさい、今メール打ってます。
携帯から返信したんですが、何故か他の地域のJフォンアドレスからエラー通知がきたので、いってないかも知れないです。
そうだったら返事すぐせずごめんなさい。
完成したら送るので待ってて下さい。
407 :
272:02/10/30 00:11 ID:t0pRVF+z
第5話ですが、改めて読み直した所アラがあまりに多いので全面改訂します(汗)。
やはり、過密日程で集中力が欠けていたのかな。まだまだ修行がたりん。
ということで、今日のUPはできそうもありません。毎回予告よりズレこんでしまい、本当にごめんなさい。
とりあえず、今週末にはさっさとレポ仕上げてUPします。確実に。
>>406 毎回どうもありがとうございます。携帯のメールは届いてましたよー。
408 :
ひよ子さん ◆nbUGyYBP3g :02/10/30 00:56 ID:sv0uj+jJ
>>272さん
お疲れさまです。
続き期待しつつのんびり待っています。
レポートもがんがってください。
ではおやすみage。
交通機関で乗り合わせた理想のルックスの異性を見て
「理想だ!」と好意の感情をもちつつ、下車後、職場
が偶然にも同じ社内の同じ階というのが発覚した時、
運命を感じた。
410 :
名無しさんの初恋:02/10/30 20:13 ID:ZKglslHE
今井さん、おひさしぶり〜。
次作期待いたしておりますよ。
411 :
名無しさんの初恋:02/10/31 22:00 ID:8HBl1tyz
age
412 :
名無しさんの初恋:02/11/01 16:54 ID:po2222zv
age
413 :
名無しさんの初恋:02/11/01 17:26 ID:J/wiPdGx
>ベースのシド(セックスピストルズじゃなく関西在住だよ)って奴が、
>当時15歳の高校生を妊娠させて、その子は可哀想に留年だってさ。
>馬鹿な女なら話も分かるが、学○院の子じゃ問題だろう。
↑
この様に、思い込んでヤラれて捨てられるってのは、
昔からの事ですな。
「隆くん、相談事があるの」
そこにいたのは、僕の知らない京香だった。声はかすかに震え、顔に血の気はない。
こんなに何かに怯えている京香を、僕は今まで見た事がない。
「一体何があったんだ?」
僕は心配になって訊いてみた。しかし、うつむいて黙り込むだけで京香からは何の反応もない。
「なあ、本当に何があったんだよ」
もう一度訊いてみた。京香はそれを聞いて何か哀願するかのような表情を浮かべたが、その口からは何の言葉も発せられなかった。
気まずい沈黙が、テーブルを挟んだ二人の間に流れる。その中で、僕は少しずつ京香に苛立ちを感じ始めていた。自分から話を振っておいて黙り込むなどという真似は、かつての彼女なら絶対やらなかったはずだ。
付き合っていた頃の京香は、もっと正直に自分の想いを言う奴だった。確かに内気な所はあったが、それでもこんな中途半端なことは決してしなかった。
京香が抱えている事情が非常に重いものだと推測はつく。僕だって彼女のことが心配でたまらない。
なのに京香はそれを取り繕おうとする。ゲームセンターで再会した時もそうだ。あの時から彼女が再三見せるぎこちない笑い。それを見る度、僕はこう思った。
『何かあるんだったら正直に話してくれ、こっちまでいたたまれない気分になるじゃないか』と。
僕には京香に対する負い目がある。だからこそ、京香に何かあるのなら助けてやりたかった。それなのに、京香は何も言わないで一人で背負い込んでいる。
そして永遠とも思えるような無言の時間の後、京香が例の作り笑いを浮かべて言った。
「ううん、何でもないの。今言ったのは忘れて」
その瞬間僕の中で、何かが切れた。湧き上がる怒りを抑えきれずに叫ぶ。
「何でもないはないだろ!」
京香の体が、ビクンと震えた。しまった、と僕は思った。
「……ごめん……なさ…い…」
目に涙を浮かべる京香。僕は焦った。本心を隠すような彼女の作り笑いにイラついていたのは事実だったが、それを表に出すべきではなかった。
まして僕は6年前に京香を心身両面で傷付けている。その京香の傷に塩を塗り込むようなことを、僕はしてしまったのではないか?
「……すまない」
僕は、搾り出すようにそう言うのが精一杯だった。頭の中で深い後悔が渦巻く。
一体僕は何をやっているんだ。これじゃ6年前の冬と同じじゃないか。
自分の感情に任せて、京香の気持ちは何一つ考えない。これで僕は京香を傷付けたんだろ?
僕はちっとも成長していないじゃないか。情けない。あまりに情けない。
唇を血が出るくらい強く噛んで、僕は目を閉じた。
京香の顔を直視することなど、僕にはできない。
どのくらいの時間が経ったのだろう。一分か、二分か。
「隆くん、ごめんね」
ふと顔を上げると、京香は泣き止んでいた。まだ頬にはうっすらと涙の痕が残っていたが。
「……私が言い出したことだもんね…最後まで…言わなきゃ」
そう言うと、京香は顔を上げて話し始めた。
「……私、2週間前にこっちに越して来たって言ったよね」
「ああ。それが何か関係あるのか」
「実は……ある人から逃げてきたの」
僕は何か嫌な予感がした。京香の顔が、その台詞を吐いた刹那かすかに憎悪をあらわにしたからだった。
「ある人って誰だよ」
「……前……付き合ってた人……」
そして、ポツリポツリと京香は話し始めた。
僕は時折頷きながら京香の話を聴いていた。京香は時折声を詰まらせて辛そうにしていたが、そんな時には「話したくないならいいよ」と流してやった。
多額の借金。度重なる暴力。止まない浮気。逃げようとしたことも一度や二度ではなかったという。しかしその度追いかけ、泣きつかれた。
『お前じゃなきゃダメなんだ』
あまりの必死さに、それを京香は拒むことが出来なかった。
そして再び繰り返される日常。それがどういったものであるのか僕は訊かなかったし、京香も話したがらなかったが何となく想像はついた。
京香は1年耐えた。よくそれだけ耐えたものだと思う。しかし、遂に限界が来た。
彼女はその男が不在の隙をついて、その男と住んでいたアパートを出た。彼の借金を返すために貯めていた、預金通帳を持って。既に不動産屋で転居先は決めていた。
そして彼女は上板橋にやってきた。それが2週間前のことだ。
長い京香の話が一区切りついた。僕は軽く溜息をつき、ほとんど空になったウィスキーグラスをあおる。氷はほとんど溶けていたが、やけにアルコールが強く感じられた。
僕はその男に対する激しい怒りを感じていた。男として、絶対に許しては置けないタイプの人間だ。もし目の前にそいつがいたら、自分の感情を制御する自信はない。
少し冷静になりたかったが、それでも怒りがかすかに声に出た。
「それで、そいつは今どうしてるんだ?」
「……分からない。でもきっと今でも私を血眼になって探してると思う」
京香は心底怯え切った目をして言った。それはそうだろう。今までは京香は友達の家に逃げ込んでいたが、その度毎にその男は蛇のようなしつこさで京香の居場所を探し当てたという。
今回は全くの一人暮らしだが、それでもその男に対する恐怖は晴れないのだろう。
「もちろん、携帯やメアドは変えたんだよな」
「うん……でもやっぱり怖いの…今でも時々眠れなくなる」
京香の声は、また震え始めていた。その姿に、今まで抑えていた気持ちが少しだけ溢れた。
「僕が守ってやるよ」
えっという表情を浮かべる京香。僕は真っ直ぐに京香の目を見た。
「もう僕は京香が傷付く姿は見たくない。いつでも相談に乗る。少しは何かの役に立てるかもしれないから」
その台詞を聞くと、京香の顔が涙で歪んだ。
「…ねぇ、ちょっと…隆くんの…胸貸して…」
僕は席を立ち、座ったままの京香を抱きしめた。
京香の嗚咽を聞きながら、僕は彼女を守りたい、と思った。
それが、僕の贖罪なのだから。
418 :
272:02/11/02 17:00 ID:f1riGUwA
よーやっと出来ますた。第5話です。
1回書き上げたんですが、もうダメダメで。
レポート作成作業の合間を縫ってなんとかまともな形にできました(汗)。
こんなんで将来大丈夫なんだろうか俺…。
とりあえず次回は再来週になりそうです。
レポ発表すれば多少はゆとりが出来る…と思ったら次のレポートもすぐだったよヽ(`Д´)ノ ウワァァン!
419 :
ななし:02/11/02 23:48 ID:p80pAaYU
420 :
名無しさんの初恋:02/11/03 07:58 ID:Puz662f7
age
421 :
♪:02/11/03 13:42 ID:O2o32lXd
とりあえず、今日コンパなので、願いかけ!!(笑)
422 :
名無しさんの初恋:02/11/03 23:22 ID:ztBu63kH
保守age
423 :
名無しさんの初恋:02/11/04 20:58 ID:t4J4v0cB
age
424 :
♪:02/11/04 21:10 ID:voblGLwt
とりあえず、コンパ駄目だったので上げ(涙)
425 :
名無しさんの初恋:02/11/05 11:30 ID:wDRhm/Is
応援age。
小説もレポも無理しないでやってください。
首長くして待っています。
426 :
名無しさんの初恋:02/11/05 11:57 ID:dMFYhAo1
こないだ、お店にきた中国のガイドさん、なんかすごい好みだった!!
しかも向こうもなんか、私のほうを気にして見てたりして、
そのあと話し掛けられたりしたのが嬉しかったなぁ。
あーあ。メアドとか聞いておけばよかった。次はいつ日本に来るんだろう、、、。
いつ来るかも分からないし、来たって会えるかどうかもわからない、、、。
次、会えたらコレは絶対運命だ!次は絶対連絡先聞かないと!!!
427 :
名無しさんの初恋:02/11/06 08:21 ID:aXZ2ECIZ
age
428 :
名無しさんの初恋:02/11/07 06:23 ID:jb91Tkcz
おはよう。
辛い辛い辛い。
頼むよ。
429 :
名無しさんの初恋:02/11/08 02:22 ID:Nszl0BUg
age
430 :
名無しさんの初恋:02/11/08 16:44 ID:96FMfy5f
sage
期待age
なんか微妙に心当たりがあるんだが、ここの書き手に。
お前OSじゃねえ?
433 :
272:02/11/09 19:08 ID:mg62TW22
これから第6話執筆始めます。今度こそ絞め切り(?)に間に合わせねば…。
>>432 僕の事ですか?OSが何を意味してるのか知らないですけど、それがイニシャルなら違いますよ。
434 :
ひよ子さん ◆PMqnWNOWEY :02/11/09 23:17 ID:HvoUWQ8B
435 :
名無しさんの初恋:02/11/10 22:57 ID:55cqOXX8
age
436 :
名無しさんの初恋:02/11/11 23:56 ID:kEwOcyFY
age
>all
必 死 だ な !
期待age
今から×年前のことです。当時大学3年生の私は某楽器屋でアルバイトをしてました。
レジを担当してたんですが、結構いっぱいいっぱいでしたね・・・。
大手の楽器屋なので、色んな人が来てました。
でも年齢層も幅広く、なかなか落ち着いた感じの店なんですけどね。
そんな中、ギターを試奏しに来てる人がいて、週に3,4回くらいかな。
私がシフトに入ってるときがそれくらいだから、もっと来てたのかもしれませんね。
まあ。ギター試し弾きに来る人なんて多いんですけど・・・
その人は今更ながらZEPの天国の階段をちょろちょろっと弾いて帰るんです。
なんとなく、たどたどしさがジミ−ペイジっぽかったかもとは思ったけど。
来る日も来る日も・・・なんかとっても熱があるんですよね。
もう少し聴きたいな〜などと思ったりもしたんですがホントにちょろちょろっと弾くだけでした。
私と同じくらいの歳かな?背の高く、艶のある黒髪がとても似合う・・・静かな印象の人でした。
黙々と弾く姿がかっこよかったな。
次第に気になり始めたんです、なんとなくアルバイトのある日が楽しみでした。
あんまし日に日に上達してるってわけでもなかったみたいでしたね。
歴1〜2年くらいなのかな?あんまし練習はしてなさそう。
決まって天国の階段なんです。
・・・やっぱたどたどしいよ。
今思うとそれからたいして日がたってなかったと思う・・・そんなある日です。
弾き終わった後その人は静かにスッと私の方に歩いてきたんです。
(え、なんだろう・・・。)
そう思うと立ち止まり、ちらっとこちらを見て
一言。
「このギター買います。」
レジを打ちながら、少し胸が高鳴ってました。
でも、ギターを買ってしまうという事は、
もうこれでお別れかな・・・
そう思うと少し寂しい。
交わした言葉も無いし、これからも言葉を交わす事もない。
小さな片思いでした。
その次の日、ZEPのアルバムを買ってました。天国の階段・・・今も聞くと、あの人を思い出します。
どこかで、これを弾いてる彼がいる。
あれからやはりあの人はもう店には来ませんでした。
でも、ちょっと店に入ってくる人を期待して見てしまう。そんな私が確かにいました。
大学3年も終りに近くなり、私はアルバイトを辞めて就職活動に専念することになりました。
就活が思うように行かなくて、悩む日々でした。
今日もうまくいかなかった・・・そんな日々ばっかでした。
顔もそんなよくないし、何より内向的だったんで、そりゃ、うまくいくわけないんですけどね。
冬真っ只中で、本当に寒かったです。なにより気分が。
時くらいだったかな。
ある日の面接の終りに、あの楽器店の近くを通ったんです。
公園沿いを歩いていると一本のギターがそっと捨てられてました。
いや、まさか彼の物とは・・・、でもなぜかフッとそう思ったんです。
確かこれと同じようなものだったような。
誰も公園にはいなかったし、通りにも誰もいなかったんです。
これって運命かな?と思ったんです・・・、もちろん、いや、絶対ありえないんですけどね。
やばいかな・・・と思いつつも私はそれをもって家に帰ってしまいました。
使い古されてたんですけど、でも、決して使えなくなるくらい壊れてたわけではないようでした。
すてたわけじゃなかったらどうしよう・・・。
迷った挙句、恥ずかしながら元の場所にもどしてこようと思ったんです。
ごめんさない。9時です。抜けました。
11時になるかならないか、これははっきり憶えてます。
もう通りは暗く誰もいない・・・。家の前もなんだか不気味でした。
少し不安でしたが、なんとなくもしかしてって気持ちがあったので
足が公園に向いてました。
空を見ると、星が綺麗でした。
風邪が少し冷たくて、なんとなく気持ちは落ち着かない・・・。
楽器屋の側を通ったときは、11時30分。
もうあと、5分もすれば公園です。
楽器屋の前で、少し立ち止まりました。
自然と天国への階段が聴こえてくるような・・・。
なんでだろう、いつもより今日は寒い。
もちろんギターからは何の音はしません。
深夜・・・12時。
この日を忘れる事はないでしょう。
やっぱし、公園の側には誰もいませんでした。馬鹿な勘違いだった・・・と。
公園の側にギターを置いて・・・うん?よく見ると、人影が・・・・、男の人?
思わず緊張しました。少し相手に気付かれないように近寄ってみよう、
そう思って、
あっ!でも、やっぱ関係ない人。
まあ、そんなものかなと思ったんです。
相手は50歳くらいの人でした。
そりゃ、小説じゃないし
ところが・・・妙に動きが変・・・。
なんで縄なんか・・・。
その人・・・いわなくてもわかりますよね・・・。
もうパニックで慌てて私は止めに入ったんです。
もう夢中でした。それからはもうよく憶えてません。
必死に励ましたと思います。
どうも、衝動的なことだったので、結構あっさり事なきをえました。
・・・その後、その方やご家族の方に非常に感謝され、とても仲良く交流するようになりました。
就職もなんとかうまくいき、ご縁がありその家の息子さんと、結ばれました。
今は本当にとても幸せです。でも、さすがにこの話はできずにいます。
たまたまあの夜、遠くまで就活に行ってたせいで、通っただけと伝えてますし。
もちろん、この話自体友達にもした事はありません。夫とも就活中に出会ったという事にしてます。
446 :
名無しさんの初恋:02/11/12 15:13 ID:f2UM4bXo
>>445 なんというか・・・sageだな。
ついでに逝ってよし。
もひとつおまけに逝ってよし。
447 :
名無しさんの初恋:02/11/12 15:14 ID:f2UM4bXo
どうせだったら天国まで逝かせてやれ。
彼が一番欲しかった言葉は、「逝ってよし!」だったと思うぞ。
448 :
272:02/11/13 00:41 ID:qt+63+U5
ああっ、また〆切守れんかった…逝ってきます…。;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
つーかキャラが思うように動いてくれねー(涙)。
>>445 まあまあたまにはそういう話もありかとw
どうでもいいですが漏れもZEPは大好きです、ハイ。
「天国への階段」マンセー。
;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
って自分を拳銃で撃ってるAAだったんでつね。
耳を掻きながらすまして痰を吐いてるのかと思ってました。。。。
スレ違いですね。。。
450 :
272:02/11/14 00:07 ID:qXVy89bC
一応第6話書き上げました。現在校正中です。
明日には確実にUP出来ると思います。
kitaiage
11月の朝は、肌に冷たい。たとえ体をウィンドブレーカーで覆っていても、その寒さはつま先から染みてくる。
軽く屈伸を始める。その後に伸脚。両脚のアキレス腱を伸ばし、体を捻る。徐々に体が温まってくる。準備は出来た。
僕はゆっくりと走り始めた。最初は体の動きを確認するかのように。そして少しずつ、速度を上げていく。
呼吸は一定のリズムを刻む。脚の運び、腕の振り。これも大事なのはリズムだ。
それが決して乱れないように、自己を律する。丁寧にピッチを刻んでいく。
そうしていくうちに、段々と流れていく景色や周りの人影は目に入らなくなる。見えるのは目の前のコースと、自分の肺から吐き出される白い息だけ。自分の息遣いしか聞こえない。
自分だけが外界から遮断され浮き上がっていく、そんな感覚。それはある種の快感ですらある。
水曜と土曜、週二回の自分との「対話」。それは3年半前に東京に来てから続けている、僕の儀式だ。
タイムはともかく、城北公園の3kmのジョギングコースを一定のペースで走り切る。走っているうちに色々な想いが頭をよぎっていく。人間関係のこと、勉強のこと。不思議なことに、普段よりも走っている時の方がより冷静にそれらのことを考えられるのだ。
目にチラッとランニングコースの表示が見えた。残り半分。
少しずつ重くなっていく脚を感じながら、僕は京香のことを考え始めていた。
あれからもう6日が経っていた。あの日以来僕と京香の関係が劇的に変化したということはない。
僕は大学の授業か予備校、彼女は仕事。頻繁に会うようなこともない。
ただ、彼女からの電話やメールは増えた。中身は他愛のない話ばかりだが、それでも彼女から信頼されているようで少し嬉しい。
心配していた彼女の元恋人の件も、今の所は特に何もないようだ。僕はそのことに安心していた。
だが、僕はこれからどう京香と接していけばいいのか。そして、京香は僕をどのように考えているのか。
その所に、僕は迷いを持っている。僕には彼女に大きな負い目がある。それを京香がどう考えているのかは、今の所あまり分からない。
一見するとそんなに気にしていないのではというようにも思える。しかし、それはやはり甘い、自分に都合の良い考えだろう。
そして何より、僕自身彼女をどう思ってるのか。単に過去の贖罪のために動いてるだけなのか?それともまだ未練があるのだろうか。
おそらく後者が正しいのだろう。だが、僕に彼女を愛する資格はあるのだろうか?たとえ彼女がそれを許したとしても、僕自身が許せない。
残り1kmを過ぎた。大分呼吸も辛くなってくる。リズムを保とうと意識する。
そんな中で、どこかから「考えるな」という声が聞こえたような気がした。
案外、今は何も考えない方がいいのかもしれない。多分、それは正しいのだろう。
だが、それが僕に出来るのだろうか。また一つ、脚が重くなったような気がした。
「筆記用具を置いてください」
試験終了を知らせるチャイムが鳴った。
僕は軽く溜息をついてシャープペンシルを机の上に置く。
退室の合図が出た。筆記用具をバッグにしまい、3年前に買った使い古しのジャケットを羽織る。
軽く伸びをすると少し貧血を起こした。やはり試験当日にジョギングは体力面で辛かったらしい。
もっとも、試験そのものの出来はこれまでになく良く出来た。ことによると全国ランキングに載るかもしれない。上機嫌で退室すると、隣の部屋から風間が現れた。
「おう、どうだったよ」
「うん、まあ手応えありかな」
「珍しいな、お前がそんなに強気に出るとは。いつもは『全然だよ』とか言うくせにな」
風間が少し驚いた表情をした。
「たまには強気に出てもいいじゃないかよ」
「ふーん、そんなもんかね」
風間は右手を顎に当てて何か考える素振りをした後、出し抜けに言った。
「ほー、さては何か良いことでもあったか?」
ニヤリと笑う風間。京香のことは彼には言っていない筈だが。微妙に焦る。
「…いや、特にないけど」
「いーや、それは何かあるね。ズバリ、コレか?」
そう言うと、風間は右手の小指をピンと立てた。頭に血が集まっていくのが自分でも分かる。
「お前、ホンットに分かりやすい性格だなあオイ。そんなんで弁護士になれんのかよ」
「…うっさい」
腹を抱えて笑う風間に僕はふてくされて言った。
「んで、どういう風に知り合ったのよ?」
風間はマクドナルドのチーズバーガーをパクついている。僕は中学時代の同級生とたまたま上板橋で再会した、と言っておいた。京香との過去は話さなかったが、まあ嘘ではない。
「ほう、そりゃエライ偶然だな。運命的再会ってやつか」
風間はもう5個あるうちの2個めのハンバーガーに手を伸ばした。模試が体力を使うものであるのは確かだが、それにしても良く食べる。
「……まあね。というか、お前食べるの早くない?」
「ん?あー、実はプロテストが12月の21にあってな。それに備えてもうそろそろ減量しなきゃいけねえんだよ。だから今のうちに食い溜めとかねえと」
「へえ、そうなんか。で、見込みはどうなんだ? お前なら受かると思うけどさ、合格率は結構低いんだろ」
僕は手元のコーラに口をつけた。
「どっかのテレビ局の番組に出てる連中よりはずっと高けえよ。まあ、デビューしてからだな」
口の中に入っているハンバーガーの残りをジンジャーエールで流し込むと、風間は自信ありげな表情を見せた。
「んで、話を元に戻すか。その彼女とはどこまで行ったんだ? もうヤッちまったか?」
その言葉は、僕の癇に障った。
「そ、そんなわけないだろ!……まだそんなのじゃないし…それに…」
「あー、全くダメだねえお前は。これだから経験のない奴は」
肩をすくめておどける風間。しかし、それに真っ向から反応する気にはなれない。
再び京香への良心の呵責がうずく。告白やSEXで済む問題なら、こんなに悩んではいない。
僕と風間の間に、微妙な間が出来る。黙り込んだ僕を心配したのか、風間が珍しくシリアスな表情で言った。
「……まあお前にはお前の事情があるみたいだがな。あんまり難しく考えるなよ。考えれば考えるほど、恋愛は深みにはまるぜ」
「……ありがとう、助かるよ」
難しく考えるな…か。確かにそうなのかもしれない。
今の僕は、自分で自分を縛っている。それが自分を苦しめている。それは事実だ。
しかし、全てを捨てて自分がやりたいようにやれるほど、僕の心の荷物は軽くはない。
風間のように、自分がやりたい生き方が出来る奴が心から羨ましく思えた。
456 :
272:02/11/14 10:28 ID:b1SH1z9m
第6話です。ようやっと出来ますた。
今回から新章っぽい感じです。動きがあるのは次回以降かな?
次回いつUPできるかについては、来週のどこかとだけ…(汗)。
またレポートが入っちゃってるのですm(__)m
457 :
名無しさんの初恋:02/11/14 10:52 ID:j/i1gVWh
乙
459 :
恋も2度目なら:02/11/14 11:53 ID:uDltiUIw
ここは小説のスレッドでしたか。おやおや。
460 :
ひよ子さん ◆PMqnWNOWEY :02/11/14 13:19 ID:+lPN+LS0
お疲れさまです。
今回も一気に読破しました。
中島ファンの俺はニヤリ
462 :
名無しさんの初恋:02/11/15 00:03 ID:uFasNQ+v
age
463 :
名無しさんの初恋:
保守