偽★『ブッシュのイラク攻撃について』★善

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334イラク在日大使A・M・ガザル
アフガニスタンで、タリバン及びアルカイダを壊滅させたアメリカは、次なる攻撃目標としてイラクをあげた。理由はイラクが国
際テロ組織、過激派を支援している「悪の枢軸国」だからだという。こうした危惧の中で、イラク政府はアメリカの戦略をどう考
えているのか?在日イラク代理大使のアブドゥルワハブ・M・ガザル氏にその本音を質した。

想像のイラク脅威説。全ては政策正当化のためだ

〜Q〜
アメリカがイラン、北朝鮮と並んでイラクを「悪の枢軸国」と規定している事をどう思いますか?

〜ガザル氏〜
とても不思議な気持ちです。これは私に限らず、世界の多くの人が同意してくれると思うのですが、アメリカこそ「悪の帝国」で
はないでしょうか?何故ならアメリカほど世界の無辜のの民を殺傷してきた国はありません。歴史上、核爆弾を使用したのはアメ
リカだけです。広島、長崎の惨劇を誰も忘れないでしょう。ベトナムの悲劇もそう。ナパーム弾がどれほど一般市民や子供を殺し
てきたか?そしてイラク、ユーゴスラビア、アフガニスタンetc
 そのアメリカが、核、化学兵器保有国のイスラエルをバックアップし、パレスチナを追い詰めている。イスラエルには査察要求
もしません。こうした事を冷静に考えればどの国が「悪の帝国」か?答えは明白でしょう。

〜Q〜
アメリカがイラク攻撃を示唆している事をどう思いますか?

〜ガザル氏〜
正直、脅威であり、イリーガルで、国際法に反する物だと思います。アメリカがイラクに攻撃をしかけ、サダムの政権を転覆する
正当的理由は一切ありません。九月十一日の事件がおきて、ブッシュ大統領はすぐにアルカイダとイラクとの関係を指摘しました
が、いまに至るもその物的証拠は出てきません。炭素菌事件も国内犯の仕業だったと判明しました。
 結局アメリカはイラクとアルカイダを結びつけるものがないので、悪の枢軸国なのど呼び、イラク脅威説を作り上げたのです。
しかしイラクが所有しているとする大量破壊兵器や化学兵器など、想像上のものにすぎません。
335イラク在日大使A・M・ガザル:02/09/15 14:39 ID:Z8amDaPR
〜Q〜
何故アメリカはイラク攻撃に固執するのでしょう?

〜ガザル氏〜
全てはイスラエルの為です。アメリカのユダヤロビーがイスラエルのパレスチナ政策を正当化するために、イラク=悪という国際
世論を形成しようとしているのです。

〜Q〜
イスラエル政府は、イラクがパレスチナの自爆テロ犯たちを金銭的に支援していると非難しています。

〜ガザル氏〜
彼等を助けているのは確かです。しかし少しニュアンスが違う。パレスチナ人は同じアラブのブラザーです。四度にのぼるいわゆ
る中東戦争の際、彼等は我々を助けてくれました。湾岸戦争後もたくさんのNGOが助けてくれた。同じように我々も彼等を助け
ているだけです。何故なら大抵の自爆テロ犯は一家の稼ぎ手なので、彼の収入が途絶えてしまえば、その家族は食べてゆけません

〜Q〜
だとしたらイラクがテロ支援国家と呼ばれてもやむえないのではないでしょうか?

〜ガザル氏〜
間違えないでほしい。いまイスラエルがとっている力の政策こそが国家的テロであり、パレスチナの自爆テロなるものは、軍事力
を持たない彼等の、自らの誇りを守る為の最後の抵抗運動だということです。

〜Q〜
ということはパレスチナ問題はますます泥沼化するしかないということですか?

〜ガザル氏〜
いや、問題は簡単です。イスラエルがパレスチナの占領地から出てゆき、アメリカが中立的な政治姿勢をとれば、自爆テロなど、
あっというまになくなるでしょう。
336イラク在日大使A・M・ガザル:02/09/15 14:39 ID:Z8amDaPR
〜Q〜
もしアメリカがイラク攻撃に踏み切れば、イラクは湾岸戦争の時のようにイスラエルを攻撃しますか?

〜ガザル氏〜
いいえ。いまのイラクはイスラエルまで届くミサイルを持っていません、そうした武器は湾岸戦争のおりに、米軍によりすべて破
壊されました。我々は我々の国を一生懸命守るだけです。しかし、できれば戦争を回避したいというのがイラク国民の最大の願い
です。

〜Q〜
では何故いままで国連の核査察を拒んだり制限してきたのですか?外部はイラク政府が時間稼ぎをしていると見ています。

〜ガザル氏〜
イラクはいつも国連機関に協力的でした。問題は、7年間にもわたる査察です。国連査察団が何も発見できなかったにもかかわら
ず、まだ査察を続けるという。だから、双方に苛立ちが生じ、多少の行き違いが生じているのです。それにイラクが査察を制限し
ているというのも嘘です。彼等は個人の家から、国家機密施設、宮殿の中まで調べています。
 その一方、あの湾岸戦争でアメリカが落した劣化ウラン爆弾が原因でガンや奇病で死んでゆく子供たちがたくさんでています。
しかし、経済封鎖のため、彼等を治療する施設も薬もない。こんな屈辱的状況に耐えている国が世界のどこにあるのでしょうか?

〜Q〜
ところでフセイン大統領が30年も政権にあり、その独裁がイラク問題の根源だとの批判もありますが?

〜ガザル氏〜
それこそアメリカ的偏見です!サダムだけが長期政権を維持しているわけではありません。サウジアラビアは一つの王家が70年
近く統治しているし、シリア、リビア、モロッコ、クウェート等、サダムよりも長い政権はたくさんあります。アラブ社会は、日
本やアメリカと違った歴史、イデオロギーを持っている。しかも経済的に発展途上にあり、急激な変化はなじまないのです。それ
でもイラクは少しずつ民主化に向かっています。新しい憲法を作り、95年には公明正大な大統領選挙をやりました。その結果、
イラクはサダムを選んだのです。サダム・フセインは本当に強く、公明な指導者で、誇りと信念を持っています。その彼を支える
イラク国民がいるのです。
337イラク在日大使A・M・ガザル:02/09/15 14:40 ID:Z8amDaPR
イ・イ戦争、湾岸戦争、アフガン問題・・・、アメリカは常に国益だけを考え戦争している

〜Q〜
しかし一方で、反フセイン組織の活動も活発化してきています。先日もワシントンに複数の反フセイン政府組織が集結し、米国政
府とフセイン政権打倒後のイラクを話し合っていますが・・・・・・?

〜ガザル氏〜
彼らはすべてアメリカのエージェントです。反イラク組織といっても、大半は罪人、イラク国内で殺人や盗みなどを働いたならず
者で、国内に住めず逃亡した人間たちで、そんな彼らをアメリカは金で釣って、反イラク政府組織などと仰々しいプロパガンダを
しているだけ。イラク国民には周知の事実です。

〜Q〜
8・19には、ドイツのイラク大使館が、反イラクを訴える人間たちによって占拠されましたが?(五時間後、五人の犯人は投降)

〜ガザル氏〜
あれこそCIAが仕組んだものです。何故ならドイツ政府はアメリカのイラク攻撃について最も強く反対を表明しているからです。
CIAはイラクとドイツの関係を悪化させ、ドイツを味方につけるために、テロリストを雇い、ああいった事件を起こさせたのです
338イラク在日大使A・M・ガザル:02/09/15 14:41 ID:Z8amDaPR
〜Q〜
クルド※問題は?イラクのクルド人地区にアルカイダが潜入しているとの説もありますが。
※クルド人はイラク・イラン・トルコの国境地帯にすむ民族。米国国防総省は「アンサー・アル・イスラム」というグループが、イ
ラク北部のクルド人地区でアルカイダやイラク政権と連携して生物・化学兵器を開発していると指摘した。

〜ガザル氏〜
クルド地域はもはやイラクの管轄下でなくアメリカの支配地域です。91年、アメリカはクルド地域を飛行禁止区域に指定した。
イラク領土でありながら、イラク空軍や政府機はあの地域に飛んでいけず、実質的に支配しているのはCIAなんです。もしそこに
アルカイダが入っているなら誰の責任か明白でしょう。

〜Q〜
しかし、88年フセイン大統領は毒ガスを使って、イラク政府に反抗する多数のクルド人を虐殺したとされていますが?

〜ガザル氏〜
それこそアメリカ、西側諸国が作ったプロパガンダ以外の何ものでもありません。国連のオフィシャルな記録もないしイラク軍が実
行したという証拠もない。個人的には、私はイラン軍がやったと思っています。当時、あの地域にはイラン軍が入っていたし、イラ
ンがイラクやクルド人に化学兵器を使用した前例は過去にもあるからです。もしイラクがやったのなら、その時何故アメリカはイラ
クを糾弾しなかったのか?何故西側メディアは沈黙を保ったのでしょうか?
339イラク在日大使A・M・ガザル:02/09/15 14:43 ID:Z8amDaPR
イラク攻撃もフセイン殺害も国際社会が認めない。

〜Q〜
イラン・イラク戦争時代(1980−1988)、アメリカはイラクをサポートし、両国は良好な関係だったのに、何故湾岸戦争の
時から完全な敵対関係に陥ってしまったのでしょうか?

〜ガザル氏〜
こんな話を聞きました。イ・イ戦争の長期化を望んだのはイスラエルとアメリカだったと。反米色が明確なイラン・ホメイニ政権も
、反イスラエルのイラク政権も、両国にとって目障りな存在だったから、イランとイラクの戦争が継続したほうが都合が良かったと
いうことです。アメリカはイラクに衛星探知機で撮影したイラン軍の動向や情報を流して軍事協力しながら、一方でイランに武器を
供給していた。。湾岸戦争もそうです。クウェートは長い間、国境地帯のイラクの石油利権を侵しており、抗議しても一向に耳をか
そうとしませんでした。我々はクウェート侵攻もやむなしと決断し、アメリカ大使に我々の立場を説明したのです。その時、アメリ
カ大使は「アメリカは関与しない」とほのめかした。つまりイエスというシグナルを送ってきたのです。だからアメリカが態度を豹
変し、我々を攻撃してきた時に驚いたものです。しかし国益重視のダブルスタンダードというアメリカの外交姿勢を理解していれば
、十分考えられたことで、結局、アメリカはイラクを敵にまわすことによって、サウジアラビアに軍を駐屯させ、中東にクサビを打
ち込むと同時に、軍事産業も活性化したというわけです。アフガン問題も同じ構造です。アメリカは冷戦時代にソ連に対抗するため
にタリバン、ビンラディンを作った。そしてそれが手におえなくなると9月11日を理由にアフガニスタンを攻めた。結果、中央ア
ジアの支配権を獲得し、インド、パキスタン、中国に睨みをきかせることができるようになった。結局いつも自国の国益のための戦
争でしかないのです。環境、自然の保護を叫びながら京都議定書を無視。核拡散条約からも脱退。アメリカの矛盾と欺瞞に満ちた行
動にはうんざりです。
340イラク在日大使A・M・ガザル:02/09/15 14:44 ID:Z8amDaPR
〜Q〜
ところでアメリカは本当にイラクを攻撃すると思いますか?

〜ガザル氏〜
私の希望的観測ですが、攻撃はないと思います。我々のサダム・フセイン大統領を殺し、わが国を焦土に変えるいかなる理由も、国
際社会に認識させることは不可能だからです。第一、イラクの政治体制を変えるということは内政干渉以外の何ものえもありません
。もしイラク政府に問題があるにしても、それはイラク国民と政府の間で解決する問題です。アメリカは戦争をする前に必ずいくら
儲かるか?という計算をします。すると、今回のようにイラク攻撃に賛同する国が少なければ少ないほど戦争するメリットがないと
いうことになります。軍事産業のためのデモンストレーションもアフガンで十分やっているので、そうしたメリットもないでしょう
。ただ一抹の危惧は、アメリカの歴史なんてたかだか200年、我々の6000年の歴史に比べれば幼稚で、文明化していないので
す。それゆえカウボーイ的政策しか考えられず、まるでインディアンを追い詰めたように、我々に攻撃をしかけてくる危険もありま
す。でもそうなったら、わが国は徹底して戦います。それはイラクという国家、国民の存亡を賭けた戦いです。負けるわけにはいき
ません。