1 :
名もない精子:
男なら誰でももっている精巣。精巣にはネバ−ランドと呼ばれる村があり、ネバ−ランドでは精子
たちが仲良くにぎやかに暮らしていました...。
「起きなさいウィル!今日は長老様から大切なお話があるそうよ、はやく集会所に行きなさい!」
仕方なくウィルは半分眠ったまま家を出た。
「お〜いウィル!集会所行くんだろ?一緒に行こうぜ!」
親友のレオナルドだった。レオナルドは精子暦5年で、5年もの間ずっと射精から退いた強者だ。
それに比べウィルは精子暦二週間で、一度我慢汁と一緒に体外に出そうになったこともあり未熟者
だった。そして集会所につくと
「お〜、みんな早いなあ。さあ、俺らも席につこう」
とレオナルドがいった。そして長老の長い話が始まった・・。
「うむ、皆の衆よく集まってくれた。今日は我が精子一族をつかさどるご主人様がコンドームをつけず
に性行為を始めよった。おそらく受精させる気であろう。ここに集まっている者達はご主人様の射精に
負けず、体外に飛ばされなかった優秀な精子達じゃ。誰が受精してもおかしくないはずじゃ。では皆の
衆、きばれよ!」
長老はそういい残すと去っていった。
「どうするウィル?今回ばかりは無事にすみそうにないな・・。」
レオナルドは勃起しながら言った。本当ははやく受精したくてうずうずしているみたいだ。
だが、ウィルも例外ではなかった。精子は誰もが受精をしたいと願っているもの。
そして、自慰による射精で体外に追い出されるのをひどく嫌う生き物なのだ・・。
「ゴゴゴゴゴゴゴ!!ガガン!!ゴゴン!!」
突然地震がおきた どうやらご主人様がフィニッシュを迎えたらしい・・・。
ネバーランドのすべての精子たちが性器を辿り、子宮まで流された。
「うわぁ!!なんだこの巨大なものは!!巨大なものが卵子をまもっている!!」
卵黄が卵子を守っているのだった。卵子にたどり着ける精子は一匹だけなのである・・。
「構わん!突撃しろぉ!!」
レオナルドが指揮をとると、精子たちは一斉に卵黄に飛び掛った・・!
2 :
名もない精子:02/07/09 14:07 ID:/TixsTFC
「ヒィィ! ぐはぁ! あ・・あうぅ・・!」
次々と精子達は悲鳴をあび死んでいく。そしてレオナルドは叫んだ
「ウィル!!生きてるか??生きてるなら返事をしてくれ!!」
ウィルはレオナルドに自分が生きてることを教えた。
「よし、そろそろ卵黄も崩れかけてきたぞ!用意はいいか?俺達も突っ込むぞ!!」
ウィルは卵黄に接近した。すると体が急に熱くなり、だんだん自分の体がとけてきてしまった・・。
そして卵黄の中心部まで行くと、ついに意識を失い始め、ウィルは自分の死を確認するほかなかった。
「ズガァァン!!」
ウィルの前に一匹の精子が立ちはだかった。レオナルドだった!
「ウィル、お前はまだ死んじゃいけないよ。お前は受精して立派な赤ん坊を作るんだ!
さぁ行け!!オレに構わず先をいけ!卵子に思いっきりトライしろ!!」
ウィルは卵子を目掛けておもいっきり飛び込んだ!
「ピカァァ!!キィイイン!!」
輝かしい、いや、まぶしすぎる程の光があたりを包んだ・・・。
受精したのだ・・!精子と卵子が合体し、ひとつの生命が誕生したのだ・・。
しかしウィルは自分の意識があった。なぜ自分はここにいるのだろう、体も精子のままだ・・。
なんと、受精をしたのはレオナルドだった!!
「ギャハハハ!能無し精子が!お前が受精するなんて百年はえーんだよ!体外に追い出されて
ティッシュに包まれて死ぬのがお似合いなんだよ!ひひひひ!」
そういい残すと、レオナルドは卵子の中に吸い込まれ、姿を消してしまった。
ウィルはレオナルドに裏切られ、成すすべもなく呆然としていた。
すると、卵子と合体し、最強のパワーを得たレオナルドがウィルに襲い掛かった!!
ウィルは必死に逃げた・・!こんなところで死ぬのは嫌だ!ネバーランドには恋人のナンシーが待って
いる!ナンシーに会いたい・・・!
「ふははは!お前を殺してナンシーを寝取ってやる!!はーーーははははは!!」
レオナルドはウィルにエンジン全開で突っ込んだ・・・。
ウィルは死んでしまった・・・・。
3 :
ありす:02/07/09 14:08 ID:PU8jKC95
おしまい
4 :
つが:02/07/09 17:24 ID:XKhjrusT
さあ、可愛い子供たち。もうおねんおねしなさい。
素敵な夢がまっているわよ。
5 :
名無しさんの初恋:
ウィルはピンボケ
アドバルーンで遊んでいる
いつも必死なので
時々 的をはずしてしまう
ウィルの囲りの人々は
金を稼ぐのに夢中になると
いつしかウィルを見失う
ウィルはシャツを手に入れて
気にいるとそればかり着ている
銀の雨がウィルを濡らし
シャツは台無し
眠たげな世界をかたわらに
ウィルはドライヤーでシャツを乾かす
それでも気まぐれは起こる
街路でウィルを待つものはいない
絶望的な断絶
女友達のストロベリ−・パイ
リアルな現実 本気の現実
寝てもウィル
さめてもウィル
彼女はウィルに夢中
ウィルがうらやましい
プールサイドに腰かけて
ウィルは遠くをながめている
となりでガールフレンドが眠っている
サンタン・ローションの午後
リアルな現実 本気の現実
小さな声で一晩中
小さな声で一晩中
ウィルは誰れかにささやき続ける
明日はウィルの誕生日
君も聴いたことがあるかもしれない
苦悩の端でふるえている
けれども少しだけユーモラスな声
ウィルがわからない奴もいる
彼らは自分を「完ぺき」だという
リアルな現実 本気の現実
寝てもウィル
さめてもウィル
彼女はウィルに夢中
ウィルがうらやましい