朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の朝鮮中央通信は12日、石原慎太郎・東京都知事が
日本人の拉致疑惑問題に関連し、米誌ニューズウィーク日本版(6月19日号)で
「私が総理だったら北朝鮮と戦争してでも(被害者を)取り戻す」と語ったことに対し、
「戦争暴言だ」と批判した。朝鮮通信(東京)が伝えた。
朝鮮中央通信は「精神の錯乱した石原は今回、総理にでもなったかのようにでしゃばり、
我々に対する戦争警告信号を出した」などと非難した。
ニューズウィーク日本版に掲載された拉致問題に関する石原知事の発言は次の通り。
――北朝鮮に拉致された日本人がいるが、あなたが首相だったらどうするか。
石原知事 昔、「風とライオン」という映画があった。(モロッコのリフ族に)拉致されたアメリカ
人教師を(セオドア・)ルーズベルト米大統領が軍艦を送って取り戻したという内容だった。
この映画は国家の国民に対する責任を示している。私が総理だったら、北朝鮮と戦争してでも取り戻す。
アメリカがそれに協力してくれないとしたら、安保条約は意味がなくなる。(19:13)
http://www.asahi.com/international/update/0612/008.html